WENDELL B. / GOOD TIME

01.Intro
02.Ya’ll Ain’t Ready
03.Good Times feat.LAMONT HADLEY
04.No Doubt feat.DIGGY
05.St.L. Thang
06.Anything
07.Can’t Get Enough of Your Love
08.Definition of a Real Man feat.DIGGY
09.Heaven Sent Me an Angel
10.I Ain’t Neva Been Down Like That
11.Just Don’t Understand U
12.Inside My Mind
13.Should We Break-Up feat.STACEY KAID
14.What Would You Do
15.Outro

(総評)

WENDELL B.ことWENDELL BROWNの9年ぶりの作品となる今作!彼の独特のロマンティックムーディーバリトンが炸裂しています。まさに安心して聞けるSOUL作品。ベットタイムミュージックと言うにふさわしいないようです。
まるで、女性の白くやわらかい肌を、指先で触れるかのごとく、優しく愛でるようにときに激しく脈打つような歌声は、まさにSEX MUSICとも言うべき、エロスが漂っています。まるでその歌声で、Make Loveそのものを表現するかのようなセクシャルさと、包み込むような包容力を感じさせてくれます。もう股座濡らすしかないような、一枚です。なんともいっても、そのセクシャルさを表現しきれる声の力!声の雰囲気だけで、これほどに空間の雰囲気ごと変えれる人もいるんだなーとおもってしまいます。彼が声を出せば、一気にそこは恋人との甘いひと時を過ごすベットの上に変わってしまうようなそんな力があります。
このエロさは、テンプスなどに通じるものもあるし、Keith SweatやSilkのような直接的なセクシャルさにもつながるし、Sweetな雰囲気も大事にしているし、Bed Time MusicとしてのR&Bの根本たるものを再認識させてくれます。素晴らしき歌心に溢れたアーティストです。とにもかくにもこの男前なMoodyっぷりにはやられますわ。ステキなダンディーなオヤジ臭がぷんぷんとむせ返るかのような、それぐらいの歌を聞かせてくれるのです。やっぱりこのアルバムが似合うのは夜!しかも恋人と二人の熱い夜を、ふつふつと静かに熱く盛り上げてくれるようなそんな一枚です。ぜひR&Bが好きな大人な男女ともに聞いて欲しいですね!
あと、彼の所属するレーベルCUZZ MUSIC RECORDSは、ホントカッコイイアーティストが多くて、お薦めですよ!ぜひチェックしてくださいね。特にKADOVはお薦め!
オススメ:(7),(2),(3),(5),(6),(8)

(曲解説)

01.Intro

このバリトンボイスでの語りを聞いただけで、昇天モノです。う~ん、ねっとりだ~。もうねっちょりぐっちょりなエロソウルの世界への期待を高まらせてくれます。

02.Ya’ll Ain’t Ready

ゆったりとしたビートに乗って常に余裕をかましながら、ねっちょりと歌い上げていくWendell…サビのゆるさ具合と、一度吼えたときの迫力がたまらない!まるで女性の横に座って耳元で囁くように歌い上げるその男っぷりの良さに、思わず悶絶してしまいます。HOOKでのファルセットとバリトンの低音が合わさる感じも、グッときますね。こんな曲これぐらいの年齢にならないとできませんよね・・・凄すぎ。

03.Good Times featuring LAMONT HADLEY

ちょっと爽やかなイントロから、力強くムーディーに盛り上がりを見せてくれるアルバムタイトル曲。穏やかな雰囲気なんですが、その中でもWendellはセクシャルに吼え上げていったり、癖になるようなフレーズを口ずさんだりして、印象に残る一曲に仕上がっています。女性の手をとって踊っていそうなそんなGOOD TIMESを感じさせてくれます。Lamont Hadleyというアーティストも一緒に歌っていて、最後の楽しげに、「Back~」っていうのが、体も揺らして歌っている感じがして、ほほえましいですね~。

04.No Doubt featuring DIGGY

DIGGYというRapperがまったりとRapしていき、その上をファルセット交えながら、Wendellの歌が続いていきます。HOOKでは、今までで一番スムーズなフレーズを聞かせて、Sweetに場をゆる~くゆる~く盛り上げていきます。このふつふつと盛り上がっていく感じが、このアーティストの味の一つですね。

05.St.L. Thang

語り方、なんとも癖のなるWendallのRap?が始まります。そして、トライアングルの音がち~ん!ってなるのが、なんとも面白い!思わず笑っちゃいます。でも、HOOKのメロディーはいいんですよね~。思わず、目を閉じて聞いてしまうぐらい、そうしていると、またWENDELL節のRapをかましてくれます、このRap聞けば聞くほどに癖になってやばいですよー。後半のバックとMainとの熱い絡み合いも見逃せません。

06.Anything

ここからは、切なげに歌い上げていく名曲!この歌声で振り絞るように歌われたら、たまりません。最後にかけての吼えっぷりが見事の一言です。ここまで歌声で、感情を表現できたら、生で聞いたら絶対泣いてしまいそうですね。WENDELLの本領発揮といったところの一曲です。

07.Can’t Get Enough of Your Love

珍しく最初から、イントロをゆったりと聞かせてくれて、しっとりと始まります。気持ちよ~く無理なく歌い上げていきます。この壮大な歌い上げっぷりの中に潜む切なさというか、どこか切ない雰囲気がたまりません。ピアノに合わせて始まる語りがいい!最近語りでこれだけ雰囲気の出せるアーティストって、Cornell Stone以来ほとんど聞いたことがないですね。それほどに、素晴らしい歌声と雰囲気を味あわせてくれます。こんな曲Bedで二人で聞いたらやばいでしょうね~。

08.Definition of a Real Man featuring DIGGY

ちょっと今風なサウンドへと戻して、カッコよく盛り上がります。女性のシャウトをバックに、今までの緩い感じの歌声から、バリトンで激しく吼え上げていきます。でも、彼の吼え上げ方ってすごい丁寧で、バリトンのMOODYな雰囲気を壊さずに、力強く吼えあがれるんですよね~。この圧倒的な歌力には、平伏するしかないですね・・・。ここでも、DIGGYがいい味のRapを見せてくれます。二人ともお互いを引き立てて、曲にいいメリハリをつけています。

09.Heaven Sent Me an Angel

ここでも、緩いちょっとアコースティックな感じのサウンドにのって、ゆったりと余裕たっぷりに歌っていきます・・・この大人~~~っていう感じがもうねーいまどきのR&Bアーティストには出せないMOODYさんを感じさせてくれるんですよね。最後は一緒にStep By Stepって一緒に歌いたくなります。

10.I Ain’t Neva Been Down Like That

ここも、バリトンボイスで唸りながら、徐々に盛り上げていきます。こういうしっとりとした歌をやらせたら、右にでるものいないんじゃないか?っていうぐらいの安定感を見せてくれます!なんか溜めこんで、グッと引き出してくれるこの歌はたまりませんね!

11.Just Don’t Understand U

最初のUh NA NA NA~のまったりネットリ具合に即効でノックアウト!やられまくりです!WENDELLおじさん本領発揮しまくりです!このネットリとしたフレーズで、どんどんネットリと場を盛り上げていってくれます。最初のフレーズで反則的過ぎます。これはやられない人はいないでしょってぐらいのエロさを醸し出していますよ!徐々に熱くなっていくフェイク&シャウトの嵐も素晴らしいし、語るように歌うバックコーラスのOne Two Three~っていう言葉だけでやられますよ。こんな何気ない言葉をここまでセクシャルに言える人がいるなんて・・・完敗です、まさに乾杯です。

12.Inside My Mind

ゆっくりと歌いこんでいく正統派な雰囲気のバラード。まあこの人が歌えばそれだけで、Moodyな雰囲気がでちゃうんですけどね。結構HOOKのメロディーがインパクトがあるので、そこだけ聞けばかなり印象に残る一曲です。マッタリ気味ですが。

13.Should We Break-Up featuring STACEY KAID

珍しい女性ボーカルとの絡み合いが見れる一曲です。二人とも振り絞るように歌い上げる、聞いた後の爽快感がたまらない一曲です!WENDELLにしては、相当爽やかなに歌い上げてまとめていますね!

14.What Would You Do

いやーもう最初の1,2,Step!って掛け声がもうツボですね~。たまらないミッドテンポなノリやすいサウンドとフレーズに勢いのあるWENDELLの味のあるボーカルが生き生きと乗っていて、このアルバムでも1,2を争ういい出来の、UP~ミッドテンポな曲へと仕上がっています!久々に踊れる曲で、心地よく聞きながらも、体が自然と揺れてしまいますね!

15.Outro

イントロと同じフレーズで、語っていきます。ホント声を出すだけで、周りの雰囲気を一辺させれる力をもっている人だなと、アルバム一枚通した後で、この語りを聞くと思ってしまいます。

(Producer)

All Producer is WENDELL BROWN!

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☆☆☆☆☆☆