(概説)
PHONESのメジャー第一弾となるミニアルバム。Vocal&Programming竹本健一と、Bass安藤啓介、Drum滝川岳の3人からなるPHONES!メジャーデビューに相応しい力強いこれからを感じさせてくれる曲が満載です。そして、ボーカルアレンジが非常に新鮮なのが、この人たちの特徴です。あまりこいう歌い回しとか聞いたことないなーと思うことが多いんです。これはすごい重要で、最近の音楽はサウンド的には面白くても歌い手が似たりよったり・・・というのが多いので、個人的にも面白いアーティストが参上したな!と思わせてくれます。いろんなジャンルの音楽の要素を吸収しつつ、ちゃんとバックグラウンドにBlack Musicやゴスペルがあるんだなーと感じさせてくれます。そして、男臭さを感じさせてくれる雰囲気もいいですね。彼らはこの曲達で示していますが、DrumとBassですが、ピアノや、Stringsの使い方が非常にうまいのも特徴です。いったんライブになると、このDrumとBassがさらに輝きを増します。特にDrumはめちゃめちゃいいですよー。Vocalの竹本氏もライブのほうが、声が力強くて聞いていて気持ちがいいです。
まずは、ライブを見てみてください。絶対買いたくなりますよー。
曲紹介
1曲目『Givin’ you my love』
最初のボーカルの入り方がなんとも印象的な一曲です。そして、Trumpetがうまく絡み合いFUNKYなサウンドを聞かせてくれています。さらに、StringsとKeyboardがうまく絡み合いゴスペルっぽくもあり、さらにR&B的な要素を昇華してPHONESの音を作り上げています。何よりも、このVocalの時に激しく力強く、優しく包み込むような歌声がいいんですよねー。そして、この方のボーカルアレンジ能力は凄まじいなーと感心させられます。ありがちな、フレーズとかがなかなか出てこないんです。フェイクとかってあーやっぱこうしたか~というのが、普通はあるのですが、すごい全てのフレーズが新鮮に感じます。最後の終わり方も、完璧です!詞もストレートな男の思いが、心地いいっす!
2曲目『Feel so lonely』
ピアノの美しいメロディーと、印象的なMain Vocalのメロディーがたまらない名曲です!高音域での声の出し方や、声のとめ方とかが、本当にうまいんですよねー。最後の転調の前に一瞬音がなくなる瞬間なんて、グッと来てしまいます。遠距離の歌なんだけど、あー、いたいわー心に染みる~という感じです。マジでこの曲はオススメです。最後に違うメロを持ってきているのも、素晴らしい!最後のフェイクも聞き所です。
3曲目『Lovers is the city』
FUNKな要素をふんだんに取り入れた一曲。JazzyなDrumがカッコいいですねー。このドラムのよさからして、彼らのライブの雰囲気が一番伝わる一曲かも。CDとはまた違った、FUNKYで力強い魅力があるんですよ。最後にかけてのDrumがかなりJazzyな雰囲気になってきて、それにPianoが絡んでいくと、Vocalの歌声もグッと引き締まっていきます。いい大人な雰囲気の一曲です。
4曲目『昨日の夢』
美しいメロディーを奏でるVocal・・・なんかすれ違いを描いた世界観がしっとりと寂しく空気を包んでいきます・・・。Saxのさりげない演奏がたまら~ん。徐々に押さえ込むように盛り上がっていく感じが、たまらんです・・・そして最後のシャウトは、凄まじいです!さすがゴスペルをやってただけあるなーと思ってしまいます。大人なLove songっていう感じが似合う曲ですね。
5曲目『目を閉じて見えるもの』
本当にStringsの使い方とかうましですし、詞もすごい男らしいし男性の心理をうまく表現しているので、たぶん男性は共感できるし女性には伝わる歌詞になるんでしょうね。この曲では、質素なアレンジなので、より歌詞が伝わってくると思います。シャウトに入る一瞬の間で、心奪われてしまいます・・・