LSG / LSG2

01.JUST FRIENDS featuring LOON
02.WIDE OPEN
03.SHAKE DOWN
04.FA-FREE
05.YASTERDAY
06.PLAY WITH FIRE
07.WHAT ABOUT ME
08.ALL I KNOW
09.LESSONS LEARNED
10.CAN’T GET OVER YOU
11.CRY & MAKE LOVE
12.JUST FRIEDNDS feat.LOON (YELLOWMAN REMIX)

(概説)

Gerald Levert、Keith Sweat、Johnny Gillの大御所3人で構成されるUNITがこのLSG!6年ぶりにこの3人が集結したのである!Kieth SweatのLIVEアルバムで、LSGの名作『My Body』を3人で披露してくれてから、LSGの新譜が出るのでは?というウワサと情報がありましたが、実際に目にすると感激です。前作も素晴らしかったですが、完全に前作を凌駕する素晴らしさで、復活です!まず、この3人キャリアがとんでもないということは、ココに来る方ならお分かりでしょうが・・・Geraldは、着実にアルバムをリリースしていますし、Kiethもこの前今年のNO1ともいえるLIVEアルバムを出し勢いにのっているし(僕も大好きなのですが)、あとのJohnny Gillの歌声は本当に久々に聞くことになりましたが、(これは本当にファンにとっては嬉しいのではないのでしょうか・・・あの名作『Let’s Get The Mood Right』での歌いっぷりが忘れられませんよね・・・)復活してくれたということがうれしい・・・そんな勢いと復活!この二つの要素が合わさったアルバムなんだから、気合入りまくりだし、そんな3人が絡むんです、前作以上なのはお分かりでしょう。
LSGとは、3人の頭文字をとったもので、名前は単純ですが、曲の方はもうそんな単純じゃない、良く練られた素晴らしいボーカルアルバムに仕上がっています。今年これほど濃い!Blackなアルバムがあったでしょうか?その素晴らしさは、1曲目「JUST FRIENDS」を聞けばすぐに体でガツン!とわかてしまうでしょう。このまま聞き続けて聞き手の方がもつのか?・・・それほど強烈な曲がオンパレードで、最高の歌を聴くことが出来ます!今作ではGerald Levertが中心となり曲作りをしているのですが、3人がうまく絡み合えるように練られた曲が多く、3人のボーカルのせめぎあいが楽しめる作品です。特に最後の「CRY&MAKE LOVE」は圧倒されてしまいます・・・すごい!どの曲も濃さが際立っていて、外しの曲は一つもない素晴らしいアルバムです!歌詞もR&BらしいSEXYさをもち(もちろん結婚式じゃほぼ使えません(笑))じっくりと歌の世界に引き込んでくれます。
今年のR&Bを語る上で絶対に外せない一枚!それが、この一枚です。是非一度聞いてみてください。この濃さが好きになったら、もうR&Bの世界から抜け出せませんよー。
オススメ:全曲オススメ!

(曲解説)

01.JUST FRIENDS featuring LOON

初っ端から、もうガッツリやられてしまいます・・・かっこええ~。たまりませんわ・・・重圧なサウンドと折り重なるLとSとGの歌声!これを聞いて買おうと思ってしまった一曲です。Keith Sweatのサビでの歌いっぷりも素晴らしいです。HOOKでの鍵盤の力強い音が印象的です。GeraldとJohhny Gillの歌声もたまりませんなー。そして、この3人のパワフルな歌声に対するのは、BAD BOYの期待のRapper LOON!彼のどこか力の抜けたRapが、3人の攻撃をうまくかわすような感覚で披露され、最後はがっちりと3人が絡みながら歌い上げていきます。歌詞がようはセフレのことを歌っているのですが、すごいわー。

02.WIDE OPEN

1曲目よりもトーンを落として・・・ただ濃さはそのままに、グッと締まった雰囲気の一曲を。Kandiも参加しているのですが、Rapもコーラスも3人も全体でじっくりと歌いながら盛り上がっていく感じが物凄いです!

03.SHAKE DOWN

Vocoder使いが素晴らしい、ミッドテンポなUPサウンド!メロディーの展開も面白くメロディアスです。Jonny Gillの歌声が得によくわかるのではないかな~。でも、Gerald Levertの激シャウトっぷりには、痺れます!ホントたまらない濃さを持っている曲達です。ホント空気に絡みこむような3人の歌いっぷりです・・・もう暑苦しい~。けど気持ちがいいですね。この曲日本語詞が面白いんですけどね。徹底捜査と訳しているのですが、ちょっとちがうような・・・

04.FA-FREE

Steve Russell Produceのこの曲は、LSGの味をよくわかっている人だなーと感じさせるコーラスの美しさもありつつもボーカルのせめぎあいが激しい曲です。もちろん3人ともボーカリストとしては完成されているので、美しいフレーズもお手の物だけど、やっぱせめぎあいも見たいという要求に見事に答えている曲作りです。特に立ち代りでMainを歌い繋いでいくところにこのLSGの本質があるのですが、そのMain Vocalの交代がこれほど多いと聞いていて本当に楽しいです。Jonny GillがMainを歌っているときにフェイクを絡めながら、Geraldが語り、Keithがファルセットを絡めながら、歌い上げていく・・・もうそれだけでこのCDの価値はあるのですよ。本当にオススメな一曲です。

05.YASTERDAY

ちょっとまったりした雰囲気をもった一曲です。Gerald Levertらしい歌で、ねっとり~まったり~Moodyに進んでいきます。徐々に徐々に形を顕わにしていくメロディーに、3人の歌声も重なり合い重圧なサウンドを聞かせてくれます。珍しく失恋の歌をうたっていますねー。

06.PLAY WITH FIRE

Make City Produceによる一曲は、グッと押さえつけながらも、ギターがアクセントになって、ぐいぐい下から押し上げていくような一曲です。重圧なコーラスと自在に歌いこなすボーカルに聞きほれてしまいます。そしてそのコーラスに負けないほど、サウンドも重圧で、ボーカルとせめぎ合っています。Johnny Gillの歌声とGerald Levertの歌声の違いがうまく活かされたボーカルの配置です。Geraldだけなら、濃すぎになりそうなところが、うまく薄れてしっとりと聞けます。なんとなくこれの歌詞好きです。

07.WHAT ABOUT ME

ピアノのIntroと、3人のシャウトがたまらない一曲。新人プロデューサーによる一曲だが。HOOKでのコーラスのメロディーが激しくも印象的で、一緒に歌いたくなります。このアルバムの中でもオススメな一曲ですね。聞いていてスカッとする気持ちよさももった力強さ&爽やかな一曲!ここでは、Johnny Gillの歌声が活きていますねー。心地よく体に響き渡る一曲です。短い曲ですが、最後のJohnny Gillのかすれ気味のファルセットでのシャウトがいいですねー。

08.ALL I KNOW

ここでは、少しSmoothyなサウンドを聞かせてくれます。水の流れる音や、さえずりなど、心を癒してくれる音に、合わせて3人も優しく美しく歌いつないでいきます。こういうSmoothyでMoodyなトラックでは、Kiethの魅力が活きますね~。HOOKでは、ひたすら美しく歌い繋いでいき、それをサポートするように歌が展開していきます。KiethがひたすらMainを優しく歌い、Jonny GillとGeraldが絡み合い最後が聞けます。

09.LESSONS LEARNED

これもオススメな一曲!畳み掛けるような歌い方のIntroから、グッときてしまいます。Gerald Levertの単独プロデュースなのですが、彼らしい力強いHOOKが印象的で、圧倒されつつも包まれる感じが気持ちがいいです。広い包み込むようなコーラスで、やさしい気分にさせてくれます。力強く強烈な最後の方のGeraldのシャウトっぷりも見事です。

10.CAN’T GET OVER YOU

ここら辺は全部オススメですよ!HOOKの3人の歌声が合わさったときの派手やかさがなんともたまらない一曲です。弦の独特の音でリズムを刻んでいく一曲。じっくりとHOOKで、聞かせてくれます・・・切なさと穏やかさを両方持ったような一曲です。

11.CRY & MAKE LOVE

激しい・・・本当に激唱というに相応しい3人のボーカルのせめぎあいが聴ける一曲。最初は3人がそれぞれゆったりと歌っているのですが、HOOKを重ねれば重ねていくほど、厚く熱いコーラスとボーカルになっていきます。最後の語りが終わってからのGeraldとKeithとJohnnyのシャウトなんて凄過ぎます・・・3人以外のコーラスもインパクトがあり力強い!素晴らしい歌力を感じさせてくれる作品です、まさに圧倒・・・それしかありません・・・。最後のGeraldのシャウトは壮絶としかいいようがありません・・・これほど愛を激しく歌われると、染みますね。

12.JUST FRIEDNDS feat.LOON (YELLOWMAN REMIX)

YELLOWMANってことで、そうあのMario WinansのREMIXなのですが、Stringsが強烈に加わったことで、どこか力強いだけだった、1曲目と違って艶がある一曲に仕上がっています。Mario Winansらしいメロディアスな雰囲気をもった一曲になっています。

(Producer)

EXECUTIBE PRODUCER: LSG
Darell “Delite”Allamby(from 2000 Watts):(1),(12)
Sean Levert Jr. & Gerald Levert:(2)
Joe Little & Gerald Levert:(3)
Steve Russell:(4)
Gerald Levert & Edwin “Tony” Nicholas:(5)
Mike City:(6)
Tyrone “To.O” Oliver, “Big Keys” Thomas Booth and Dee Dee Jenkins:(7)
Marc “Dipp” Silverburg:(8)
Gerald Levert:(9)
Gerald Levert & Edwin “Tony” Nicholas(10)
Gerald Levert & Darrell “Delite” Allamby(11)

(LINK)

www.lsgonline.com
www.elektra.com
www.musicinformation.com

☆☆☆☆☆☆(これを聞かずに2003年は語れない)