KICK THE CAN CREW / マルシェ

2002年第一弾シングル&アルバム発売直前のシングル『マルシェ』! 『あがってんの~さがってんの~?はっきりいっとけー!あがって~る!』というフレーズが凄い印象に残る、楽しいパーティーチューン!2002年の最初は、この曲であがっちゃいましょー!
KICKといえば、切ない感じの曲が多いんですけども、これは、「灼熱舞踏会」とかのような楽しげな感じのリリック。ひたすら、人生楽しもう!そんな気分にさせてくれる曲!トラックも、ラテン調(サルサ風)で楽しい感じ。KREVAの
「楽しむ権利と楽しめる元気 備わってるぜ両方とも 幸せの国へようこそ」
このリリックが、この歌を象徴しています。これを聞いて楽しいと思った一人一人が、もう、KICKの世界の住人です。みんなでこの曲をひたすら楽しみましょう!HIPHOPがどうした、こうした関係ないぜ、今を楽しもうよ!という気持ちにさせてくれる、すごい幸せな歌です。
そして、この歌で1番カッコいいのは、最初の「いざKICK BABY いざKICK!」このフレーズマジでMCUらしい感じで、シュールでかっこいい。最後の終わり方もKICKとしては、珍しいが楽しげである。そして、3人のフレーズが、一人が多くのフレーズを受け持つのじゃなく、細かく1フレーズづつ複雑に絡み合うのは、名曲『GOOD TIME!』に通じるものがある。
カップリング曲の『C’MON EVERYBODY』は、KICKの新たな局面を垣間見れる曲。1番印象に残るのが、Coolなバックトラックと、「check it out, yo!」というちょっと可愛げなHOOKのRAPである。パーティーチューン的なLyricなのだが、どこかシリアスな雰囲気があり胸に刺さる一曲。負けないぞ!という気合が感じられる、DJ讃歌である。この曲のMCUのリリックは、ちょっと謎・・・「ジョンとポール」???また、この曲でのLITTLEの韻の踏み方やRAPは、すばらしい~。「Make it move you 我を忘れて夢遊病みたいに数十秒」とか、「横のコも瞳孔開きっぱ 血走った状態で今知った」というのも、面白い。また、「ボーッとしてたらどんどんと ひきこまれてもうここドコドコドコ」っていうのは、ボーッていう言い方が絶妙だし、ドコドコドコっていうのもかわいらしい。
3曲目!『イツナロウバ live at NAGOYA QUATTRO(3MCs+1DJ tour final)』! これが、すごすぎる!「one for the two, two for the one」の終りから、MCが始まり、そして、フリースタイルRAPからイツナロウバへ!そして、次のGOOD TIMEのイントロと、みんなの「Hey、Hey」と言う声で終わる・・・
そう聞いただけで、そのライブの素晴らしさが、感じられる一曲。盛り上がっちゃいます!KICKのライブを知ってる人には、またいきたくなるようなKICKのライブを知らない人には、行ってみたくなるようなそんな曲です。この曲では、LITTLEのLIVEでのキレのいい力強いRAPが耳に残る。また、「ついてきた皆間違ってねぇ~」とか「みなさん幸せありますように」というMCUのMCの一言一言が、あーKICKのLIVEはいいなーという気持ちにさせ、感動させられる。そして、KREVAのMCでの勢いも、CDで聞いてるんだけど、その場にいるような、LIVEをすごい身近に感じさせてくれる。
本当にライブに行きたくなりました・・・
これだけ、多彩なトラックが作れるKREVAは、すごい!の一言です。本当に引出しが多いですね。2曲目のトラックは、もう、一工夫があると、切ない感じになるんだけどなー。それは、欲張りか・・・ この一枚があれば、かなり盛り上がれるそんな一枚です。