注目の3人組のMeteorが、JineのNao’ymtさんを迎えるというサプライズでとんでもない濃いR&Bが完成しました。日本のR&Bシーンを一つ上へと上げるほどにシーンに迎合しない衝撃的な破壊力があるR&Bソングです!まさにこれぞボーカルグループというにふさわしい4人の絡み合いは本物のR&Bとしかいいようがないでしょう。Meteor×Nao’ymtの組み合わせが悪いわけありません。ある意味Meteor×Jineを期待してしまうほどに、目指す方向性の類似性を感じさせる二グループだからこその、熱さをガッツリと感じさせてくれるわけです。
ボコーダーによって機械的なサビの歌声から入る一曲ですが、それがよりNao’ymtさんの繊細で妖艶な歌声をより引き立てていきます。イントロからしてNaoさんの美しさあふれるサウンドが素晴らしく、ボーカルグループをより引き立てるプロデュース力が遺憾なく発揮されています。Magneticというタイトルにある通り、引き合う男女の情景を4人が複雑に歌いあげますが、Meteorのメンバーの歌声の伸びやかさや重なり合いの絶妙さも見事で、聞き入ってしまいます。最後までこのグループの直情的なコーラスワークの美しさは本当に聞きほれてしまいます。その美しさをさらに彩るサウンドの重厚さが、彩りを与えていきます。
彼らの素晴らしさは音楽を聴けば、そのこだわりからも伝わってきます。どの曲も90年代R&Bのボーカルグループを想起させるのに十分なこだわりを感じさせます。すべての曲を個別でレビューしたいぐらいですが。機会を逸してしまった感があるので、ここで簡単に彼らの遍歴を追いながら。Meteorという名前は流れ星や流星という意味ですが、そんな星のような輝きを放つ三人LIBRA,November47,TitanによるR&Bグループ。聞く人に綺羅星のように
最初の一曲「Crazy」の衝撃は、Jine以来といっても過言ではないほどに、本格派でありコーラスの絡み合いの複雑さは、Jodeciや90年代ボーカルグループ好きにはたまらないものがありましたよね。
「Not Again」では、JineのJUNさんをトラックメイカーに迎えシンプルでしっとりとした切ないバラードで居ながら魅惑的なメロディーを聞かせながら、しっかりとシャウトを織り交ぜて歌い上げていく様が胸を打ちました。メロディーがぐっと聞き手をひきつけながら、複雑なフェイクに魅せていきます。
「Yes,No,Maybe So」は、同レーベルのこちらも素晴らしいボーカルワークを見せるChronostasisを迎えて、ストレートなメロディーラインでSweetにさわやかに聞かせる一曲になっています。2000年代のボーカルグループが得意にしたBoyz II Men的な正統派バラッドなんですよね~。Jersey Aveの名曲の”Beautiful Girl”さながらの美しさです。
「Take it slow」では、もうタイトルがもうわくわくと期待させるものでしたが、Manaboonさんがソングライティングに関わっているその期待に反しないエロさと歌声の魅力を存分に感じさせるSlow Balladでした。これほどにメロディーの美しさと、3人のボーカルワークとシャウトの絡み合いが心地よいとは・・・。どんどん深く深く盛り上がっていくボーカルの厚みと熱に中てられていきます
「Thankful For You」では、D.Iこと今井大介さんを迎えて濃いR&Bを聞かせてくれています。プロデューサーとしての方が今は有名ですが、以前は素晴らしい歌を聞かせてくれていて、3人の濃さに負けない熱いボーカルを聞かせてくれています。
「Reincarnation」はプロデューサーにSingo.Sさんを迎えています。生まれ変わりというタイトルですが、変わらぬ愛を歌う熱を帯びたボーカルワークにストレートに響いてたまらないです。
どの曲も素晴らしくMeteorがこれから見せてくる景色が本当に楽しみになってきます。現在のR&Bを支えている豪華な面々がすでにサポートに入りながらも、自分のこだわりのR&Bを見せていて、今後が楽しみです。