EIMAY / I

札幌を代表するR&BシンガーEIMAYのアルバムがついにリリースになりました。RYOくんや笠原瑠斗くんとMOLを組んでおりその歌声の魅力を知る人からはソロでの楽曲のリリースを待たれていた人材であり、札幌のR&Bシーンを長く引っ張ってくれていたEIMAYのいよいよ初めてとなるアルバムリリースとなります。

彼との出会いは10年を軽く超えるぐらい前にさかのぼる気がしますが。まだまだ札幌のシーンに全くR&Bが根付いていないころにR&Bアーティストが来た時に、フロントアクトとして参加してその歌唱を見せてくれていました。当時はまだまだ粗削りでしたが、普通じゃ考え付かないようなフェイクやシャウトなどのセンスに光るものがありましたし、今作でもそのセンスに磨きをかけた素晴らしいフェイクを見せてくれます。さらに、この10年以上の札幌のシーンの中で歌い続けることで、歌の中にもEIMAYにしか出せない色と大人の色気も感じさせるほどの成長を見せてくれています。

サウンドも黒く濃いR&Bサウンドを基調とした全体的に統一感がありアクセント的に柔らかく優しいバラードも聞かせて随所にEIMAYの歌声の魅力を感じさせる丁寧な作りになっており、フェイクだけじゃない歌の上手さや爽やかさや柔らな歌い方なども存分に味わえる一枚になっています。8曲の中で、シンガーとしての魅力を味わうことができます。

名刺代わりの素晴らしい一枚であり、仲間と力を合わせながら作り上げた札幌のR&Bシーンを代表する一枚であり、地方からでもこれほどのパワーを感じさせるアルバムがリリースされたことには正直驚きを感じさせてくれます。

それではそれぞれの楽曲についてみてきましょう。

1曲目daylightでは、挨拶代わりにEIMAYの歌声のパワーをいきなり感じさせてくれます。力強く絡みつくように歌い、しがみつく様な苦しさも抱えながら進んでいく力を感じる一曲になっています。MVもあり、伸びやかな歌声を白バックに歌い上げていくMVになっていて潔さも感じさせるまっすぐな歌が印象的で、色濃いR&Bサウンドに乗って自在にシャウトしていくさまは真骨頂ですね。

2曲目”SNOWDOLL ”では、ミッドテンポなサウンドにのってパワフルに歌い上げ、サビでは自在なシャウトをかましてくれます。ブラックな雰囲気も感じさせつつも、ソウルフルでパワフルな歌い上げっぷりに持っていかれます。後半の畳みかけ具合は本当に素晴らしいですね!90年代のボーカルグループを思わせるような楽曲です。

3曲目”HELLO”では、 爽やかなメロディーラインに乗って優しく語りかけるように歌い上げます。そっとそばにいる気持ちを優しく柔らかに歌い上げます。聞く人に癒しを与えてくれるような一曲であり、こういうSweetなメロディーでもしっかりと歌い上げ、随所にフェイクを入れてくるところが場数を踏んでいるなと感じさせてくれます。

さらに4曲目”bye bye”ではまた濃いR&BサウンドとEIMAYらしい歌い上げを見せてくれます。こういう黒さと濃さをもった歌い方はなかなか感じることは少ないので、濃いR&Bを聞かせてくれます。MVはちょっと怪しげさと、ちょっと茶目っ気があるようなが、EIMAYがもともと持っているかわいらいさみたいなもの感じさせてくれます。JazadocumentさんがつくるMVも素敵なんですよね。

5曲目”Gotta Get It”では、少し心地追いミッドテンポなサウンドが聞きやすい曲調に、少し語るように歌いつないでいきます。シーンで力をつけてきたその道のりを歌うような芯の強いリリックが印象的な一曲になっています。ここまで低音でもしっかりとメロディーにアクセントをつけて歌えるシンガーも少ないんじゃないかなと思います。

6曲目”mine”は、MV札幌の街をバックに軽快なメロディーを歌い上げていきます。一番このアルバムの中でもキャッチ―なメロディーが印象的な一曲で、きっとライブでも盛り上がる一曲であり、低音のメロディーで歌うことが多いんですが、この曲では高音の美しい歌声が印象的に響きます。”君がいれば大丈夫” という前向きなメッセージを詰め込んだキャッチ―で心温まる素敵な一曲になっています!

7曲目は”Cry of Pain” EIMAYの初期のころからずっと歌い続けている一曲であり、この自分の歌声でフェイクを重ねていくところが、彼らしさが良く出ていて、原点だなという感じで、フェイクやシャウトの魅力が存分にあふれ出ている一曲になっています。モノクロのシンプルなMVも歌声とその歌を真摯に歌う姿をフォーカスしていてストレートな思いも伝わる素敵なMVになっています。

最後の8曲目は”Hello, Again”は、シンプルなハートウォーミングな一曲になっています。R&Bサウンドだけじゃない、バラードもしっかりと歌いアルバムを締めくくってくれます。パワフルでストレートな歌声が胸に響きます。

まさにアルバムを締めくくるにふさわしい一曲になっています。

昨今の札幌のシーンは、MOLのFurui RihoさんなどR&Bやゴスペルをベースにしたアーティストの活躍が目覚ましいのです。札幌には確実にR&Bをベースにしたシーンが聞き手だけでなく歌い手や作り手にも色濃く根付いていることを感じさせてくれます。

(1)daylight Lyricist: EIMAY Composer: EIMAY
(2)SNOWDOLL Lyricist: EIMAY,vija,IZUMI Composer: EIMAY, vija, IZUMI
(3)HELLO Lyricist: EIMAY Composer: EIMAY
(4)bye bye Lyricist: EIMAY Composer: EIMAY
(5)Gotta Get It Lyricist: EIMAY Composer: EIMAY
(6)mine Lyricist: EIMAY Composer: EIMAY
(7)Cry Of Pain Lyricist: EIMAY Composer: EIMAY
(8)Hello, Again Lyricist: EIMAY Composer: EIMAY

by SOUND FOUN Creative Crew

E I M A Y|note

EIMAYSHOP (official.ec)