(概説)
1stアルバム後の初シングルは、夏を涼しく気持ちよく過ごさせてくれるような「夜風」という曲。タイトル通りの風が流れていくようなそんな艶やかで涼しげなサビが美しい!ボーカルの竹本さんの歌声はよるSOULFULさを増し、バックも安定感を増しています。1曲目ではPHONESの得意とするノリがいいんだけど、切ない曲というのをやってくれて、Feel So Lonelyにどこか通じるような、そんなステキな曲です。そして、2曲目ではPHONESの十八番ともいえる、SOULFULな楽曲を用意してくれていて、そして最後にはさらに暖かい気持ちにしてくれる優しい曲と、彼らの魅力がたっぷりと詰まった一枚になっています!特に1曲目はじっくりと歌詞を見ながら聞いてもらえるとまた違った感想をもたれることだろうと思います。「夜風」も「Family」もCDとライブではまた違った感じになるんだろうなと感じさせてくれる楽曲で、ライブで聞くのが楽しみになってきます。まさにPHONESの第二幕を開くには、ふさわしい彼らの魅力溢れる一枚になっていると思います。ぜひ一度は耳にしてみてくださいね!
曲紹介
1曲目『夜風』
夜風というタイトルとHOOKのメロディーがシンクロする涼しげな曲は、その涼しげな雰囲気とはウラハラに、切なげなメロディーが胸を打ちます。失恋の歌ってこれぐらいの相手との距離感になったときの歌が一番胸をギュッと締め付けられます。しかもその歌詞をこの流れるような美しいメロディーにのせてスマートに歌っていきます。過去を振り向くその切なさに存分に落ちていってください。語り返るように「あなたは覚えていますか?」と聞くケンボーの声にやられてしまいます。そして転調からの苦しげな歌い方が心にスーと入ってくるんですねー。個人的に「きっと誰にでもあるんだろう」その一言がすごい共感できていいなーと思いました。今は傍らにいない貴方というシチュエーションに弱いです・・・貴方のいない助手席とか、貴方のいないソファーとかね~。胸を苦しくしつつもメロディーの美しさに救われる曲ですね~。メロディーがノリがいいので、すんなりそれを聞けるのがまたいいんですね。これで本当に重かったら聞けないですから。
Written:竹本健一, Arranged:PHONES&Maestro-T
2曲目『Family』
1曲目とはうってかわって、かなりSOUL臭い~感じのメロディーが暖かくて、いかにもPHONESらしい一曲です!暖かいピース!って叫ぶのがなんともかわいらしい曲です。こういう泥臭く70年代SOULのエッセンスをもっている感じの曲がもっともPHONESらしいなと感じます。この曲はライブ栄えする一曲で、気持ちがいいぐらいに一緒に叫んだりできますよー!絶対ライブでは歌詞を覚えていきましょう!
3曲目『Sister』
albumにも収録されたSisterの別バージョン。いい曲ですよ、この曲は。特に妹が3歳っていうのを聞いてからますますいい曲だなと思うようになりました。こう曲と実際の竹本さんと妹さんの関係がリンクして、かなりリアルに現実味を帯びて、この曲の優しさを暖かさを感じることができるようになりました。歌詞は少ないのですが、その言葉言葉に込められた思いはすごい大きいなとこのアレンジで改めて感じながら聞き入ってしまいます。