01.Intro
02.For Love
03.Don’t Do
04.Soul Glo
05.Sorry For
06.All My Life feat.T.Black
07.Look At Me Now
08.Interlude
09.Won’t It Be
10.God Bless The Ghetto
11.Can’t Stop
12.Wherever
13.For Love /The Collective Remix feat. Octave
(総評)
ゴスペル界から、超絶ファルセットシンガーのSean Simmondsのデビューアルバムが到着です!ハイテナーの力強い歌声だけでなく、ファルセットボイスでさえパワフルに吼えれる、素晴らしい喉をもったシンガーです。しかもサウンドもゴスペルっぽい曲もありながらも、しっかりとHIPHOサウンドや現行のR&Bを一歩先行くようなオリジナリティーに溢れたサウンドを聞かせてくれて、それに最大の見せ場である、Sean Simmondsのファルセットが交じり合うことで、最高の歌を聞かせてくれます。ゴスペルっぽさも失わずに、R&BやHIPHOPなどのカッコよさももっているのは、ひとえに、Sean Simmondsの歌声によるところが大きいと思います。何よりも、彼のシャウトが最高にかっこいいのです!ハイテナーでもこれほど吼えれるのか・・・というのは、衝撃でもありました。ハイテナーで吼えれると、本当に脳天を突き抜けていくように、気持ちがいいのです。
その気持ちよさは、いろいろな曲で味わえますが、なんといってもシングル曲でもある9曲目「Won’t It Be」この曲の完成度と、最後のファルセットシャウトの突き抜け具合は、近来稀に見るほどに、すごいです。ファルセットでは最近JCなども素晴らしいものがありましたが、彼は美しい感じでしたが、こっちは、パワフル!脳天はるかに飛びぬけて空まで突き抜けてくれます。12曲目「Wherever」のようなオーソドックスさももったゴスペル曲でも、彼独自のオリジナリティーを作り出せるその声は、本当に武器になりますね。これは、Sean Simmondsだね!ってわかるほどに特徴的です。それは、13曲目のREMIXで感じ取ることができるでしょう!トラックが全然違うのですが、それを感じさせない歌声だけでもカッコよく、このHIPHOPビートのRemixでは、Sean SimmondsのBlack Musicと非常に近いところの意識をもっているのが良くわかります。それほどに、基本の歌唱法は、ゴスペルよりもソウルに近いのかなと感じさせてくれますね。
サウンド的には、基本的にはゴスペルの基礎を周到しつつ、もっと面白い感じに仕上がっています。遊び心もたくさんあって、アルバム一枚を通して楽しめる素敵な一枚に仕上がっています。ハイテナーで歌えるシンガーをお探しの方は、もちろんシャウター好きにもオススメできる、2006年の貴重な一枚ですよ!
オススメ:(9),(12),(6),(1),(2),(7),(10),(13)
(曲解説)
01.Intro
もう、ファルセットボイスのシャウトがもう神業のように、広がりを見せてくれます。本当に見事なイントロです、これにはノックアウト!
02.For Love
ブルージーな女性シンガーと、ハイテナーなSean Simmondsが絶妙に絡み合い、ビートにあわせてお互いを引き立てるように進んでいく一曲です。FUNKなグルーブをもった楽曲とそれにのったブルージーなシャウト!そのマッチングに思わず唸ってしまいます。Sean Simmondsのこのハイテナーで見せる直情的なシャウトには完敗です。なかなかこういうハイテナーでシャウトが力強いなんていうタイプのシンガーはいませんよ。
03.Don’t Do
軽いサウンドの上で、さらっと歌上げていきます。HIPHOP的な要素を多く取り入れ、甲高いファルセットと、突き抜けるハイテナーが交互に襲ってきます。シンプルなつくりですが、乗りやすく聞きやすい一曲。
04.Soul Glo
ひたすらファルセットで歌い上げる一曲!妖艶なほどに怪しく揺れるサウンドと、ゆったりと歌うファルセットボイスで、男性シンガーらしからぬ、セクシーさを見せてくれます。ここまでファルセットを使いこなすと、エロイですねー。SEXYを通り越してちょっとエッチな雰囲気さえします。思わずのけぞってしまうほどに、セクシーです。
05.Sorry For
上り詰めるように、自身のバックボーカルと交互に歌いこんでいき、最後は彼の独特なファルセットの掛け合いがホントに見事としかいいようがありません!途中で見せる天空どこまでも突き抜けていくようなファルセットシャウトは、驚愕するしかありません・・・それにしても、こんなファルセットの使い手がいたとは・・・すごいです!
06.All My Life feat.T.Black
UPPERなイントロから力強くサウンドがぐいぐい引っ張っていく一曲!現行のHIPHOPビートでもしっかりと通用する歌声であることを誇示してくれます。ホント存在感がある歌声なので、どんなサウンドでも、負けない強さがあります。サウンドが力強ければ、それにあわせて、パワフルに歌えるところなんて、かっこいい~!声が高いシンガーってそういう面はあまりないのですが、この人は違います。ホント高いファルセットボイスでありながら、パワフルなんです。一緒に歌って、ビートに体を揺らしたくなります。
07.Look At Me Now
懐かしいMontrel DarrettがProduceしている一曲!オーソドックスな美しいメロディーをSean Simmondsらしいファルセットを鮮やかにのせながら歌い上げていきます。彼のファルセットじゃない、本来の歌のうまさを感じ取ることができます!さすが、Montrel Darrettですねー、良さを出す方法をしっていますね。
08.Interlude
まずは一息・・・って感じです。ホントサウンドの水準も高いので、アルバムトータルとして楽しめます!
09.Won’t It Be
シンプルなビートで構成されたしっとりとした落ち着いたサウンドにあわせて、Sean Simmondsもゆったりと優しく歌っていきます。もうこの一曲が素晴らしすぎます!この曲でSeam Simmondsのファルセットに惚れ込みました。それだけじゃなく歌としても、最初はスローテンポで、徐々にゆったりと貯めに貯めて盛り上がっていく感じが本当にやばすぎます!ストリングや、ドラム、コーラスなど、どんどん加わり、それにつれて、Sean Simmondsのファルセットもシャウトしていき、脳天を突き抜けるほどに力強く歌い上げます!最後は一緒に握りこぶし作って歌い上げたくなるほどです。曲としての水準もとても高い一曲ですね。
10.God Bless The Ghetto
ちょっとFUNKYな雰囲気をもたせつつ、しっかり力強く歌いこんでいきます!心地よいビートにのって、体を動かせそうなかっこいいサウンドと、それを乗りこなしパワフルに歌い上げるSean Simmondsの歌声に酔いしれます。
11.Can’t Stop
今までとちょっと思う向きを変えて、心地よいゆったりとしたリズムを楽しむように余裕をもったSean Simmondsも歌っていく一曲。直情的に歌い上げる曲が多かったので、逆に新鮮に感じますね!いい感じで、ゆったりと聞けてアクセントになっています。
12.Wherever
もう超絶的で圧倒的なゴスペルソング!バリトンではなくハイテナーがこういう歌を歌うからこそ、希少性があり、圧倒的な存在感をしめてしてくれるのです!いいですよー!これは!もう最後の超絶ファルセットには、脳天砕かれます。分厚いゴスペルコーラスがどんどん盛り上げていき、Seam Simmondsのファルセットが圧倒的な迫力で迫ってきますよ!胸が熱くなる一曲です。
13.For Love /The Collective Remix feat. Octave
2曲目のRemixは、HIPHOPらしいエッジの効いたトラックが、また違った雰囲気を作り出しています。この曲の持つ本来のクールさみたいなのが、より際立っていて、ビート中心のトラックなので、よりSeam Simmondsのフェイクやシャウトのうまさが際立ってよりはっきりした輪郭を見せてくれます。後半は、また別の10曲目のRemixでこっちも、また違った色を出せていて、面白いですねー。トラックの雰囲気でここまで変わるんですね!
(Producer)
Mario Maitland:(1),(12)
Kevin Wooten:(2),(3),(4),(6),(7),(9),(11)
Linxkanek:(5),(10)
Montrel Darrett:(7)
Canita Rodgers(8)
The Collective:(13)
Sean Simmonds:(1)
(LINK)
☆☆☆☆☆