01.Intro
02.Put Your Drink Down feat.Gitt It Boyz
03.Let Me
04.Guessing Games
05.You Don’t Have To Cry
06.YEP
07.Pa Hot Line
08.Stepper Friend
09.What If He Knew
10.Girl, I
11.I’ll Be
12.John Do2 2
13.What it Gonna Take
14.One More Try
15.Freaky in the Club
16.What’s Good
17.Put Your Drink Down (REMIX)
(総評)
メジャーリリースとしては本当にひさびさになるPublic Announcementの新譜!以前メンバーAceが出したアルバムがインディーズからリリースしたり、Aceの曲なのに、Public Announcement名義でリリースがあったりと、二転三転しまくってたグループですが。やっと安定してリリースできる状態にこぎつけたようです。しかもメンバーはAce以外は前作から残っています。しっかりと歌える4人がそろったことは奇跡でしょう。現在のメンバーは、Feloney, Earl, Glenn, Mar-Kの四人!作曲は、Feloneyが、作詞を行い、Produceは、Earl Robinsonが行なっている曲が多く、彼ら二人中心のユニットだったんだなと、改めて感じさせられます。
肝心の内容ですが、HP先行試聴で話題となった「Guessing Games」のような名バラードがあるかと思えば、R.KELLYのような現行サウンド「Put Your Drink Down」で盛り上がったり、男性だけでのカバーという点で新しいカバースタイルの「You Don’t Have To Cry」があったり、、バラエティーに富んだ内容で、グループ物の作品としてトータルとして楽しめる趣向がこらされています。「Geroge Progy」をサンプリングしたちょっと前にR.KELLYが流行らせたSteppersの曲「Stepper Friend」があったり、本当にいろんなタイプの曲が、ググッと押し込まれたようなアルバムです。
注文をつければ・・・、いろんな曲に挑戦しすぎてアルバム全体として煩雑になっている感じがあることと、これだ!って曲があともう数曲欲しかったことと!それと、ジャケット・・・この4人はどうかと・・・HPの画像はスーツでビシっと決めてカッコよかっただけに、ちょっとジャケットの服装というか、画像にはちょっぴりガックシ来ましたが、そんなの気にならないぐらいに、久々の復活作にして、充実作です。
目立った曲は、スローの4曲目、11曲目での、後半の力強いシャウトには思わず気持ちよくて唸ってしまいます。R&Bの楽しさを教えてくれるような、充実した内容の作品で、2006年の最初を飾るには相応しい作品でした。
オススメ:(2),(4),(5),(8),(11),(12),(14)
(曲解説)
01.Intro
今風なイントロの入り方が、ベテランらしからぬ期待感を抱かせてくれます。
02.Put Your Drink Down feat.Gitt It Boyz
Public AnnouncementらしいUPサウンドのリズムにのって、歌い上げていきます。ちょっとサウンド的にはR.KELLYを思い起こさせるような、メインストリームサウンドで、ミッドテンポでの踊りやすい曲調になっています。それをさらに4人の圧倒的なパワフルボーカルで、カッコよく仕上げています。今風なサウンドの曲ですね。R.KELLYなしでもシカゴのR&Bのよさと勢いを存分に感じさせてくれるUPソングです。ひさびさにグループ物のUPPER SONG!って感じのお手本みたいなですね。
03.Let Me
ゆったりとした雰囲気の一曲で、ささやくように歌っていきます。しっとりとした4人の歌い方が、切なく耳に入ってきます。レッミ~っていうときの消え入りそうな雰囲気がいいですね~。そして、Rapも昼のですが、だれなのかわかりません~。メンバーの誰かかな?後半に行くと、太い歌声が響き渡っていくのが、心地よいです。
04.Guessing Games
Official Websiteでいち早く公開されたこの曲は、このアルバムの中でもワンランク上をいく素晴らしいバラードです。リードが優しく歌い上げ、ギターサウンドがカッコよくなるこのアルバムの中でも一番の名バラードです。メンバーのFeloney Davisが詞を書き、ボーカルアレンジなども請け負っているのですが、かなり彼が絡んだ曲はいい曲が多いですね。なんといっても、この曲グループモノならではの、コーラスとメインの掛け合いが面白い!これほど見事な掛け合いを見せてくれるR&Bボーカルグループの作品は久々です。こういう厚みをどんどん増していく感じや、それぞれがフェイクやシャウトを絡めながら複雑に絡み合っていく後半の気持ちよさなんて、たまりません。この一曲のためにだけでも、買うべきでしょう。
05.You Don’t Have To Cry
Rene & Angela ことAngela Winbushの名曲You Don’t Have To Cryをカバー!しかもこの曲元はデュエット曲なのですが、どうするのかと思ったら、4人できちんと役割分担をして見事にカバーしてくれるのです。高音テナーが女性パートを歌い、低音のテナーが男性パートを歌っていく、新たなカバーのスタイルを打ち上げてくれています!最後にかけて、途中から音程が一個上がってから、一気に4人のテンションが上がり盛り上がりをみせ、声が幾重にも重なり、壮大な盛り上がりを見せていくときはたまらないものがあります!シャウトが気持ちいい!メンバーのEarlのProduceなのですが、これはR&Bマナーを周到した素敵な一曲に仕上がっています!
06.YEP
4曲目と同じメンツによるProduce曲で、やはりこの二人のプロデューサーは、Public Announcementの味を一番わかっていて、彼らが引き立つようなプロデュースをやってくれます!爽快で明るいテンポなサウンドでありながら、リズムがしっかりと刻まれていて、そのリズムにあわせてリードがしっかりと歌い上げるのですが、そのメロディーが魅力的で、特にHOOKでのサウンドとの絡み合いは、聞いている者に心地よさを与えてくれます。
07.Pa Hot Line
定番Telインタールード!メッセージを再生しているような感じで進んでいきます。この後、曲調が変わるので、これはちょうどいい感じでしたね。
08.Stepper Friend
タイトルどおりにR.KELLYばりに、Steppersをやってくれます。心地よく踊れる曲に仕上がっていて、声をとぎらせないような感じで、しっとりと伸びやかなボーカルを聞かせてくれ、心地よく体を揺らせます。徐々にどこかで効いたことあるよなフレーズと被ってくる感じもするのですが、ちょっとメロディーを変えながらもこれは、Eric Benet & Face Evansのカバーで有名なあのTOTOの名曲”Georgy Porgy”じゃないですか~!下敷きにしてるの、途中までわかりませんでした、そういえばね~、Georgy Porgyだね~。そんなところも愛嬌で楽しめます。途中までわかりませんでしたわ。
09.What If He Knew
ここでは、さらに深い歌心を見せてくれます、スローなサウンドの中で、しっとりと伸びやかなボーカルを披露してくれます。このね~心地よいボーカルの伸ばし方が、引き付けられます。アルバム曲って感じの曲ではあるのですが、この心地よさは見逃せません!なかなかこういう充実した曲があるとアルバム全体の雰囲気も良くなりますよね。
10.Girl, I
かわったシンセサウンドから、歌いつないで、一気に盛り上がっていくHOOKが始まります。このHOOKがひたすら繰り返されるのですが、声がどんどん盛り上がっていく感じとかが面白いですね。このアルバム本当に全体的にUPサウンドの水準は高いですね~。
11.I’ll Be
ゆったりとしたメロディーのスローバラード。とてもいい曲で、じわじわと良さが伝わってくるタイプのバラード!心地よく体を揺らしながら聞いてしまえます。転調してからの、軽快に伸びる歌声が気持ちよく耳に入ってきます!シャウトを歌う本人が一番気持ちよさそうに、歌ってるな~と感じることができます。聞くほどに徐々に徐々に心に入り込んで、好きになっていった曲です!
12.John Doe 2 (Caught Up) feat. Tre Azure
子供の声から始まる不思議に2って書いてある曲です。女性ボーカルも参加していて、Tre Azureという女性ボーカルが、見事に4人と対等に歌いきっていて、カッコよく纏め上げています。後半の男女の絡みは、本当に久々に熱っぽさがいいな~と思えるデュエットです。
13.What it Gonna Take
とてもフックは魅力的で引き込まれるのですが、ちょっとHOOKにいくまでが、ちょっと退屈だな・・・と思ってしまう曲が、このアルバムちょっと多いのですよね。HOOKのメロディーは結構楽しめるのですが、そこまでが割りと単調だったり・・・あえていえばですけどね。結構好きな曲なのですが、決め手にかけるのも事実ですね~。でも、普遍的な曲の良さっていうのは、彼らは持っていて、ちょっと評価に難しいかなとも思います。
14.One More Try
暖かいグルーブに包まれた曲で、サウンドもどこか暖かい感じで、気持ちいいですね~。結構一時期前のグループはこういうのやってた人たちも多いので、なんとなく懐かしい感じもして、暖かさをより引き出しています。こういうグスペルっぽさをSOULグループが出すって言う形は、逆のパターンだと飽きたりするのですが、歌の幅が広いから、ゴスペルのように飽きずに聞くことができます!
15.Freaky in the Club
正直いらなかったかなと思いますが(笑)バウンスビートにのって、女性RapperとR.KELLYのように絡んでいきます。もろに最近出したR.KELLYのアルバムの曲と微妙に被る感じがしますが(笑)しかもサビしかPAのみんなは歌ってないし・・・でも案外サビまで行くとかっこいいから、悔しいですね。
16.What’s Good
このサウンドもピースフルな雰囲気をもっています。ただ・・・ここまでいくと、特徴的な曲が少ないので、ちょっと飽きが来ちゃうのも事実です。でも、女性ボーカルが、明るく歌ってくれる雰囲気がなんか心地よくて、のりやすい感じです。
17.Put Your Drink Down (REMIX)
2曲目のREMIX!もっと、ビートにのった感じで、ガッツリ上げてくれる曲になっています。もともとがUPソングだったので、HIPHOP的なアプローチが強いこっちの方が、よりあっているような気がします!
(Producer)
Earl Robinson for Yada Yada Production:(1),(2),(5),(7),(10),(12),(14)
Emmaculate:(8)
Johnny Billups:(3),(13)
D.A.:(3)
Emile Ghantous:(4),(6)
Erik Nelson:(4),(6)
Earl Powell:(9),(15)
Antione Williams:(9)
Travon Potts:(11)
(LINK)
☆☆☆☆☆