Kloud 9 CD REVIEW by Delightful Music

Kloud 9 CD Album Review

Various - Kloud9 Presents / The Vibe Room

01. Intro - Kendall Duffie
02. Everything You Need - 2Way
03. Didn't Think - Kloud 9
04. Jonesin' - Men-nefer
05. Treasure - Leza
06. Ooh Baby I - Tim Dillinger
07. I Can - Althea Rene
08. Runnin' - Maysa
09. Sunny Day - Men-nefer
10. Get Away - 2Way
11. You Got Me - Leza
12. Feel Love - Tia Smedley
13. Chill Funk - Michael Fair
14. Outro - Kendall Duff
Various - Kloud9 Presents / The Vibe Room

(総評)

Kloud 9 Kendallが監修した最近調子がいいExpansion Recordsのコンピレーションアルバム"VIBE ROOM"!その名前のとおり心地よいVibeの詰まった作品に仕上がっていいます。このVIBE ROOM!クレジットを見ればわかるとおり、Kloud9のKendallが所有しているスタジオの名前からとったものなのです。まさにそのスタジオからは素晴らしいVIBEが生まれ出でています。その素適なスタジオの中で、Kloud 9らしい楽曲をいろんなアーティストが歌っているという感じの、Kloud 9の作品としても楽しむことが出来ます!
その参加メンバーはインディーソウルファンならかなり注目してしまうようなメンツで、メジャーからはMaysaが、そして、数年前USのみのリリースで話題となった、Tim Dillinger。そして、今年Kloud 9がfeatruingで参加した楽曲があるAlthea Rene!そして、新鋭の女性アーティスト2WayとMen-neferがいい味を楽曲でも出してくれています!そして、Leza, Tia Smedleyと様々なアーティストがいて、Michael FairやAlthea Reneのような楽器奏者が参加したインストモノまだ、楽曲的にも幅広い曲が楽しめるようになっています!特に新人の女性アーティストの出来が本当に素晴らしいです!
特に注目したいのが、Tim Dillingerとの一曲!この完成度はすばらしいです、SweetでSOULFULでかっこいいんですから。KendallとTimが二人でお互いを高めあうようにでも激しくなくうっとりとするような掛け合いで盛り上がっていきます。これほどに甘いのに盛り上げれる曲ってないですよね。ベットで流したいですわ〜。あとはKloud9の新譜も彼ららしい完成されつつある形を見せてくれ、面白いのが13曲目のSAX奏者Michael Fairとの曲で最初のKendallのフレーズを口ずさむところなんか、一緒に口ずさみたくなります!
この作品から、Kloud9と一緒にDwayne A. WalkerというプロデューサーがKloud9の仲間のプロデューサーとして新たに素適な曲を提供してくれていて、今後の彼らの展開も楽しみになってきます。そして、このコンピレーション英語が話せない人たちにも意味を理解してもらおうと、詞がきちんと入っているのもうれしいところです。Kloud9の作品には全て英語詞がつけてあります。そういう心遣いもうれしいですよね。どの曲も素適なLove Songで恋人と聞いて欲しいですね。ホントコンピレーションアルバムでありながら、これほどKloud 9という個のアーティストの存在を強烈に示した作品も珍しいでしょう。これを聞くとますますKloud 9の作品が聞きたくなりますよ。

オススメ:(6),(5),(13),(3),(2),(8),(9)

(曲解説)

01. Intro - Kendall Duffie

KendallのSEXYなMCから始まるイントロが、このVIBE ROOMの素適な雰囲気を盛り上げてくれます。甘美な素適な時間が始まります。

02. Everything You Need - 2Way

かわいらしいけど、ソウルが詰まった魅力的な声が印象的な女性二人による2Wayが、織り成す。ミッドテンポな心地よい一曲!訴えかけてくるようなその力強い歌声にしびれます!

03. Didn't Think - Kloud 9

Kloud 9らしいSEXYでSweetな一曲が展開していきます。このSmoothな雰囲気があう歌声をしているアーティストはそうそういないですよね。Kloud 9の世界っていうのが、もうすでに確立していて、もう安心してうっとりして聞き入ってしまいます!

04. Jonesin' - Men-nefer

新鋭のMen-neferというアーティストの一曲!素適な遠路ディーに乗って、ゆったりと歌い上げてくれるのです。Men-neferとは、beautiful cityという意味だそうなのですが、まさにこの女性デュオが生み出す音楽はbeautifulでいてかっこいいのです!フェイクも凄い上手でカッコよく聞く人を飽きさせません。

05. Treasure - Leza

しっとりとした歌声と爽やかなサウンドが織り成す心地よい音楽に心洗われます。爽やかで美しいメロディーにはただただ聞き入ってしまうばかりです。そして、その爽やかさを邪魔しないでいながらもSOULFULに聞かせてくれるLeza Bennettの歌唱力が素晴らしいですね。

06. Ooh Baby I - Tim Dillinger

Sweet Soul Albumを出したTim Dillingerと、Kendallとの見事なハーモニーが織り成す夢のような甘い甘いLOVEソングが展開していきます。二人の甘いとろけるような歌声が、夢見ごこちな素適な世界へと誘います。このアルバムの中でもハイライトともいえる素晴らしい一曲!HOOKのインパクトがありながらも、流れるような素適なメロディーとハーモニーには、ただただ聞き入ってしまいます。名曲ですよ!Tim Dillingerの歌声が本当にかっこいい!詞の世界も甘くてたまりません!

07. I Can - Althea Rene

以前アルバムでKendallと仕事をした女性ソウルフルート奏者Althea Reneの一曲!こういうインストものまで入っているバラエティーに富んだコンピレーションアルバムはそうそうないのではないでしょうか。しかもただのインストではなく、プロの奏者が奏でる飽きがこない展開なので、インストものだからといっても歌モノが好きな人でも楽しめます。もちろんバックボーカルでさりげなくKendallの歌声が入っていたりしますよ。

08. Runnin' - Maysa

大御所Maysaとのお仕事!パワフルなMaysaの歌声が活きているCOOLなサウンドと勢いの良さがたまりません!一緒に盛り上がっていきそうです!Kloud 9とMaysaの絶妙な掛け合いも聞き所で、勢いがあって自然と体が動いてしまいます!

09. Sunny Day - Men-nefer

先ほど出てきたMen-neferがここでも登場!ゆったりと流れるサウンドとメロディーが思わず目を閉じで聞き入ってしまうような素適な一曲!こっちの曲の方が好きですね。魅惑的なループしていくフレーズがどんどん耳に浸透していき、そしてKendallとMen-neferが織り成すシャウトがカッコよく盛り上がっていきます。本当にSOULFULな一曲です!

10. Get Away - 2Way

2曲目で素適な歌声を聞かせてくれた2wayがここでも歌声を披露してくれます!ゆったりとしたテンポでここちよ〜く進んでいきます。ゆったりと聞けるのがいいですね〜!

11. You Got Me - Leza

ちょっとFUNKYなサウンドにのって、Lezaの美しくも力強い歌声を披露していきます。Kenny Lattimoreと仕事をしている人のようで、パワーがあるけど、美しい歌声には圧倒されてしまいます。まさにソウルフルな女性アーティストとは、こういうアーティストにこそ与えられるべきでしょう。

12. Feel Love - Tia Smedley

ちょっとネオソウルな雰囲気をもつ歌もRapもできるアーティスト。そのほとんどを語りで構成しながらも、なぜかスーっと耳に入ってきます。こういうRapもしっかりとSOULに馴染んでいくのがこのアルバムの素適なところです。

13. Chill Funk - Michael Fair

SOUL SAX 奏者 Michael Fairを招いた一曲は、最初のKendallのこういうふうに拭いてみてよ?って感じでメロディーをLa, Lalalala〜と歌うのが、なんともスタジオでやっている雰囲気が出ていてかっこいいのです。しかもそこからもう素適なSOULFULなSAXの演奏が飛び出すのです!これはたまりませんわ。Jazz風なアレンジもかっこいいし。たまらな〜い!こういうサウンドの流れるお店とかいきたいですね〜。いや〜同じフレーズでもこれほど多彩に聞かせられる奏者もいるんですね〜。

14. Outro - Kendall Duff

最後も1曲目と同じくKendallが感謝の言葉を述べて終わるというにくい演出です。かっこええ〜!

(Producer)

Kendall Duffie:(2),(3),(4),(5),(6),(7),(8),(9),(10),(11),(13)
Dwayne A.Walker:(1),(12),(14) (co-produce:(4),)

(LINK)

Expansion Records
Kloud 9
Men-nefer
Tim Dillinger
Maysa
Althea Rene
Michael Fair
☆☆☆☆☆☆(Great work!)

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Kloud 9 / Yearning 2 Love

01. Special One
02. Crave
03. Happy
04. Gimme gimme gimme
05. A Step Away feat. Tonia Hughes
06. Can’t Be Love feat.Mitchell Jones of Commissioned
07. I like It
08. Wanna Show You Love
09. So Many Reasons feat.Incognito
10. Yearning To Love (Interlude)
11. Yearning To Love
12. The Kind of Man I Am
13. Don't Take It Personal feat.Micheal Fair & Kirk Whalum
14. Just Another Day introducing Russell White
15. Ready Willing Wanting
16. So Many Reasons (Copyright Mix)
Yearning 2 Love

(総評)

Kloud9の3年ぶりとなる2ndアルバムがついにUKのレーベルExpansionからリリース!その類まれなるセンスでSmooth Jazzの要素をうまくR&Bに取り入れながら、美しくやさしくSOULに溢れた歌を聞かせてくれる兄弟デュオ!まさに極上といえるその歌のセンスには、ただただ脱帽するしかなく、往年のSOULアーティストに通じるそのセンスとJazzの即興演奏を取り入れるそのサウンドの躍動感、そして現行のR&Bよりもさらに一歩上をいくそのメロディーセンス!この三つが混ざり合い味わい深い一枚を完成させています。
 Smoothで美しい二人の歌声にうっとりさせられつつも今回は女性ボーカルとして、Tonia HughesのようなSOULFULな女性ボーカルや彼らととても相性がいいJacquelyn Desousaを招いて、男女の絡みも面白いのです、今作は特にゲストが豪華でいてそのゲストがいい味を出していて、前作に引き続きゲスト参加しているIncognitoもその個性的なサウンドでリスナーを躍らせ、CommissionedからはMichell Jonesが素晴らしい歌声を披露してうっとりとさせてくれます。さらに、Michael FairとKirk Whalumの二人のJazz Menたちが、素晴らしい演奏を聞かせるなど、ホントそれぞれがKloud 9の二人と楽しく作り上げた一曲なんだなと感じることができます。基本的にはSmooth Jazzを上手く取り入れたサウンドなのですが、それだけに終わらないグルービーで躍動感溢れるサウンドが耳をひきつけます。
 胸を締め付けるようなバラードから、一転躍動感溢れるグルービーな曲へと様々な面を繰り返しながらアルバムは進んでいきます。特に"Special One","Can't Be Love""Yearning To Love"の美しさにただただ聞き入ってしまいます。そして、"Happy"や"I Like It"などのグルーヴィーで躍動感溢れる楽曲に踊らされちゃいます、特に最後のCopyrightのRemixなんて、ドライブしながら聞き入りたい一曲です!そしてJazzの要素をふんだんに取り入れた"Gimme gimme gimme"や、"Don't Take It Personal"のSwingの素晴らしさにただただ聞き入っちゃいます。即興演奏の素晴らしさを改めて感じました。どの曲も穏やかな気持ちで聞くことができて、一枚聞いていて癒されること間違いないです!美メロも多くて、本当にどの曲も末永く聞ける素晴らしい楽曲ばかりです。本当の意味での上質なR&B Musicがここにありますよ!
本当に今年最も個性的なアルバムが登場したといってもいいぐらいに、R&Bリスナーだけじゃないもっと広い人たちにも訴えることができる素晴らしき一枚です。ライナーノーツには、リリックも載っているので、ぜひ見てみてください、ステキな愛の歌がちりばめられていますよ。ぜひ手にしてみてください!

オススメ:(1),(2),(3),(4),(6),(7),(8),(9),(11),(12),(13)

(曲解説)

01. Special One

唯ひたすら愛を歌い上げるリリックの流れるような気持ちよさと、美しいメロディーに酔いしれる一曲!Silkのような肌触りの美しいメロディーと歌声が奏でる慈しみと美しさに溢れた曲でSEXYなKendallとKelvisの歌にうっとりとさせられてしまいます。そこからリズムにのったHOOKのメロディーが心地よく響きます。すごいかわいらしい歌詞ですよ。女性に歌って上げたくなるようなただ一人の人に向けられた愛の歌が心に響きます。サウンドも美しいコーラスをさらに心地よく包み込んでくれる極上の一曲です。

02. Crave

激しい愛の感情を歌い上げつつ、ミッドグルーブなサウンドにのって、情熱的な歌を歌い上げていきます。Smoothなサウンドとその中でしっとりと歌い上げるKloud9の二人、なんか大人なグルーブ感がここにはあります。その穏やかな歌声とはまた違う内面の激しさがこの曲は現れてて、その対比が面白いのです。

03. Happy

FUNKYでJazzyなサウンドにのって、歌をしっとりと聞かせてくれます。この躍動感があるサウンドとフレーズが絶妙に絡み合って絶対に癖になりますよ。まさにこれこそグルービーなサウンドです!その上で伸びやかな歌声を聞かせる二人にやられます。そしてこれリリックも面白くって、どうやったら幸せに出来るのどうなったら幸せなのと女性に問い掛けて、そこを女性ボーカルTonia Hughesが、上手いこと答えるんですよ。いや言われてみたいですねこんな言葉。"貴方と近くにいられるだけでいいの、私が幸せになるには、たくさんの物なんかよりも大事なものが欲しいの。"

04. Gimme gimme gimme

美しいピアノのイントロからGimme gimme gimmeというgive meの俗語を重ねたフレーズがなんとも癖になる一曲です!Jazzyなサウンドにのって、サウンドはあくまでもしっとりと聞かせてくれます。最後の即興演奏を交えたSOULなスタイルが、彼らの真骨頂を見せ付けていますね!この最後のJazz Swingが最高にカッコよい!Kendallのリリックの自分の頭のことを書いてあるのが、ちょっとリアルで笑っちゃいます。

05. A Step Away feat. Tonia Hughes

Tonia Hughesという力強いストロングシンガーを迎えての一曲で、グルービーな音とグッとダンサブルさを増したサウンドで、躍らせてくれます。バックのGuitarの音色がかなりぶりぶりでFUNKYでカッコイイし、それがTonia HughesとKloud9の掛け合いをかっこよく盛り上げていきます!Tonia Hughesの歌いっぷりが見事です!

06. Can’t Be Love feat.Mitchell Jones of Commissioned

これは名曲!優しく包み込むなコーラスから、誠実な歌声で歌い上げていきます。有名なゴスペルGROUPのCommissionedのメインボーカルMitchell Jonesを迎えて、3人が織り成す、やわらかくやさしい歌が、聞く人の心を包み込んでくれます。悲しい失恋の歌なのですが、そんな傷ついた心を包み込むようなステキな3人の穏やかな歌声に本当に癒されます。サウンド的にも音数を少なくして3人の歌声をしっかりと聞かせようとしてて、織り成すメロディーがグッと引き立っています。絶対いい曲なので聞いてください!

07. I like It

Good Vibes!思わず体が動き出すようなダンサブルなイントロから素晴らしい歌を聞かせてくれます。歌いやすいHOOKなんて、思わず一緒に歌ってしまうほどに心地よいメロディーです。女性ボーカルが効果的に入ってきて、思わずそのSOULFULな歌声に唸ってしまいます。彼らのサウンドは本当に丁寧なつくりが多くて、ここでもギターがいい味を出して、密かなFUNKっぽさを演出しています。最後の終わり方もグッときますねー。

08. Wanna Show You Love

ミッドテンポなサウンドから、2ndVerseでいきなり転調が入るのが、面白い作品。そして、なんとも晴れやかなSOULFULなバックサウンドが、まさに良質なR&B作品としての質の高さを感じさせてくれます。そして、ひたすら一人の人への愛を歌い上げる二人のやさしく手をとって歌ってくれるようなそんな優しさに思わずうっとりしてしまいます。トランペットや、サックスの名演奏も聞き所!

09. So Many Reasons feat.Incognito

Incognitoをfeatしたのが、もうわかりますよ、イントロ聞いただけで、それほどにかっこよくダンサブルなSWEET SOUL SOUNDにやられてしまいます。後半のRussell WhiteやRoger Ryanもボーカルで参加し、最後はPOWERFULに歌い上げていきます。このRussell Whiteって人の歌声が伸びやかなテナーボイスでかなりかっこいいですよ。最後の終わり方も、心地よくて、夏に思わず聞きたくなっちゃうような爽快感がある一曲です!Blueyのギターとキーボードがめちゃくちゃ踊りたくなっちゃうほどに、小気味いい!

10. Yearning To Love (Interlude)

Ralph Loftonという人がゆったりと甘く語りあげていきます。Kloud9の紹介をしているのですが、この語りがなんとも癖になりますね。

11. Yearning To Love

そして、その同じサウンドにのって、ゆったりとアルバムタイトルでもある曲が、しっとりと歌いあげていきます。サウンドも落ち着いていて、ゆっくりとリズムを刻むドラムが心地よく響き、二人の歌の美しさと愛の思いをひたすら歌うリリックに、ただただ聞き入ってしまいます。丁寧な英語で歌いやすいので、一緒に歌っていましょう。しみますよ。

12. The Kind of Man I Am

こういうSynthやキーボードの音が二人は大好きなんだなーと感じさせる一曲。ちょっと明るい感じの音使いがなんとも好感が持てます!そして、HOOKのメロディーが面白い一曲で、男がいる女性に対する思いを歌っているのですが、なんかやわらかいその音使いが、とても気持ちがいいですよ。グルーブ感があるドラムのリズムと、絶妙のSmoothな歌声が合わさってゆったりと聞けるステキな曲になっています。心地よさたっぷりです。

13. Don't Take It Personal feat.Micheal Fair & Kirk Whalum

前作を思い起こさせるような素晴らしいSweetなJazzyサウンドで包み込んでくれます!あくまで歌声は最低限でありながら、楽器と歌声が絶妙のハーモニーを醸し出しています!ライブで聴いたら面白いだろうなー。Michael FairのFlugel Horn、Kirk WhalumのSaxどちらも痺れるようなJazzyな演奏で、優しく包み込む愛情に溢れた音を聞かせてくれます、そして、Kloud9の二人も諭すように歌いながら、リスナーを包み込んでくれますよ。リリックのようにただただ彼らの歌に身を任せたくなります。

14. Just Another Day introducing Russell White

ゴスペルのようなRussell Whiteの力強いボーカルがかっこよく響き渡ります。Roger Ryanのフェンダーローズも躍動的に跳ね回ります。かなり熱いボーカルがカッコイイ!

15. Ready Willing Wanting

最初のイントロの哀愁漂うギターから切ない一曲が始まります。感情を込めて、歌いこんでいく二人の歌声がたまりません。Tom Hembyのギターもやばいですしね。胸を締め付けられます。今までとちょっと趣を変えたアコースティックサウンドが新たな二人の魅力を引き出してくれますよ。そして、PercussionまでこなすKendallの楽器のレパートリーの多さには脱帽です。しかもすごいリリックがいいんですよねー。

16. So Many Reasons (Copyright Mix)

Copyrightというハウス系のアーティストがRemixをした一曲でハウスっぽい繰り返しから爽やかなサウンドが展開します、ドライブにいきたくなるようなそんな音楽です。最後の一度音が止まってからまた始まったり、7分弱という長さを感じさせないREMIXなのが凄いですよ!

(Producer)

Kedall Duffie:(1),(2),(3),(4),(5),(7),(8),(9),(10),(11),(12),(13),(14),(15)
Mitchell Jones:(6),(7)
Copyright:(16)

(LINK)

www.kloud9.com
EXPANSION RECORDS
☆☆☆☆☆☆

△TOP

Kloud 9 / On Kloud 9

01.Can't Stop Thinking
02.If You Ever
03.Never Knew
04.That's How Love Should Be
05.I'm Tryin' To What
06.Just Like That
07.Feels Good
08.Lights Out
09.Hold Me Down
10.That's My Word
11.Girl, Lady, Woman
12.It's Okay
13.Brand New
14.All Because Of You
15.Freaky Man
16.Keep Me Coming Around
On Kloud9

(総評)

2002年カマDがひそかに愛聴していた一品。これ物凄いMoodyでSmoothなアルバムなんです。イギリスのゴスペル兄弟なのですが、全然ゴスペルとか抜きで楽しめる作品に仕上がっていますし、何よりバックの楽器の演奏が超一品!素晴らしい!雰囲気がある最高の一枚に仕上がっています。まだ、イギリスではメジャー作品なので、店頭とかにはまだおいてあると思います。本当に声も抑え目で、控えめでありながら、しっかりとSOULを感じさせてくれます。この歌声の爽やかさと、艶やかさの微妙なバランスが、聞く者の耳を楽しませてくれます。兄弟の声のバランスもよくて、デュオとして有名なK-Ci&JoJoや、Ruff Endzとはまた違ったSmoothで、心地よい爽やかな歌を届けてくれます。そして、彼らは、楽器を歌に反映させることが非常にうまいんです。メンバーのKendall Duffieが鍵盤を弾いき歌っているっていうのもありますが、Saxの使い方が本当にうまいのである、最近のR&BやHIPHOP、Gospellのどの作品を見ても、これほど演奏のセンスの良さを感じさせてくれる作品には出会えません・・・
曲の雰囲気としては、どこかJazz Vocalのような奥深さも感じさせ、時にボッサのような心地よさも感じさせ、Acid Jazzっぽいおしゃれな雰囲気も持つまさに『色気』のある1枚に仕上がっています。
ほぼ全てを自分達でProduceする彼らのアルバム!持っておいて損はない2002年の好作品です。雰囲気に酔いたいときに聞きたい一枚です。
全曲オススメですが、特に4,5,7,9は絶対に聞いて欲しい作品です。

オススメ:

(曲解説)

01.Can't Stop Thinking

後半にかけての転調が絶妙で、サビでの淡々としつつも温かみのあるボーカルが心を癒してくれます。このデュオは、声質が似ていて、非常に歌声を高めあうように歌いつないでいきます。

02.If You Ever

SOULFULでいながらちょっとボッサな雰囲気も入った不思議なサウンドが印象的な一曲。儚げな彼らの歌声が爽やかでいながら、心にしんみりと響いてきます。柔らかな絹のような感覚の一曲です。後半での女性のコーラスと語りがいいアクセントになっています。複雑に織り成す声の深みを感じさせる作品。Jazzっぽさも持った一曲ですね。

03.Never Knew

体を揺らしながら、心地よく聞ける一曲。兄弟での声の重ね方が、カッコよく。重なることで一気に声の深みが増すのが、素晴らしいですね。ここらへんから、若干声高なシャウトが綺麗な方と、低音の響きが心地よい方との、印象の違いが色濃く出てきます。ホント、Smoothyな演奏が心地よいです。

04.That's How Love Should Be

彼らの真骨頂となる、フルートの音色が心地よい一曲。歌い方が、もうGospelとはいえませんねー、素晴らしい一曲です!このちょっと抑えた感じで進むのも、好感触です。木漏れ日のような暖かさと心地よさを持った一曲ですよ。

05.I'm Tryin' To What

もう、まさにSOULFULでありながら、Jazzっぽい!っていうトランペットとフリューゲルスホルンの響きが心地よいミドルテンポなUPです!こういうメロディーが印象的な一曲が彼らの売りでもあります!Featした女性ボーカルのSOULFULに歌いこんでいきます。こういうJazzyなサウンドってSOULな歌声が引き立つんですよね。このアルバムの中でも、一番心に残る一曲でした。Acid Jazzっぽいよさも持つ作品です。おしゃれですよ。

06.Just Like That

グッと押さえ気味に、ピアノが美しく鳴り響きます・・・ゆったりとまったりとした一曲です。サビの兄弟の声の重ね合わせ方がツボなんですよねー。最後の語りがいい具合ですね。

07.Feels Good

もうすごい!このアルバムでのハイライトと言ってもいい、素晴らしいDonald HayesのSaxophoneの演奏から始まります。もう、この演奏が凄まじい〜。これは、凄いです。これでこの曲がいいのがわかっちゃいますから。Kloud 9も感傷的にMoodyに、心を込めて言葉をつなげていきます・・・本当にこの曲はいいですよ!女性のコーラスも二人の歌声と絡んで、いやらしいです・・・一番オススメの一曲!Bedで聞きたいっす。この曲・・・これを本人達で書いてるんだから、凄すぎますよ!ホント!R&Bっていうよりも、ブルースとかに近い感じかな。

08.Lights Out

ファルセットが気持ちがいいですねー。MCというか語りというのが、正しいかな。それは、よく使われている大人な夜の声をしているPalphe Loftonです。

09.Hold Me Down

あのIncognitoをFeatした一曲。かなり演奏が、Stirishでカッコいいです!サビへの移り変わり方が絶妙で、引き込まれます。まさにSOULで、JAZZな一曲です。Acid Jazzな要素がフンダンに入った一曲ですね。オススメです!本当にバックトラックというか、バックの演奏が美しく、それに呼応するごとくKloud 9の歌声も、艶やかに美しく羽ばたいていきます。うつくしい曲ですよ!終わり方もさりげなくて、いいですね。

10.That's My Word

控えめな色気のある一曲です。まったり、部屋でゆったりと聞き入ってしまいますね・・・思わずため息が出てきそうなほど、アルバム全体の雰囲気が素晴らしいことに気がつかされます。最後にかけての転調が秀逸ですーやられます。

11.Girl, Lady, Woman

Moodyな雰囲気をもつ柔らなサウンドが特徴的な作品。徐々に徐々に染み渡っていきます。彼らは、このSaxの使い方が本当にうまい!本当に効果的に入ってきます。

12.It's Okay

またまた艶やかに、Moodyにトロトロにコーラスが入っていきます・・・この始まり方、たまりません。このトロトロ具合・・・癖になってきますよ。ただただ、このMoodにやられてしまうことでしょう・・・いやー、心地よい。

13.Brand New

女性の語りがいやらしいです・・・これ、もうゴスペルとかじゃないっすな・・・そして、突然入ってくるKelvisの声が美しいわ〜。声が綺麗って重要です。

14.All Because Of You

生演奏ってところにこだわりを持っている彼等らしいインスト作品です。美しいメロディーがグッとあなたを引付けますよ。うん、いいわ〜。

15.Freaky Man

彼らの名前を冠した楽曲・・・これも、Trumpetのいい味出した演奏と、Kem Flemingという女性ボーカルの絡みが美しいJazzなイントロから。この曲本当にJazzそのものと言ってもいいぐらいです。ここでも、彼らの歌はないんですよね。なんか、こういうアルバム通しての雰囲気を大事にしているところが好感持てますね。彼らが歌だけじゃなく演奏でも聞かせることができるアーティストであることをしっかりと主張しています。

16.Keep Me Coming Around

やっぱり、最後は歌でしめましょ!ってことで、きちんと歌ってますよー最後は。しかも、走り抜けるような疾走感漂う演奏で、カッコよく締めています。こういうUpperで締めるというのも、カッコいいですね〜。歌というよりも演奏を楽しいで欲しい一曲です。やっぱ、管楽器の演奏が印象的な一枚ですね。

(Producer)

(LINK)

Official Website
☆☆☆☆☆☆

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