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ALBUM REVIEW PAGE

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Eric Benet / Lost in Time

01.Never Want To Live Without You
02.Feel Good (feat. Faith Evans)
03.Sometimes I Cry
04.Always A Reason
05.Paid (feat. Eddie Levert)
06.Take It (feat. Chrisette Michele)
07.Stir It Up
08.Summer Love (feat. India Benet)
09.Lost In Time
10.Good Life (feat. Ledisi)
11.Something's Wrong

(総評)

Eric Benet通算5枚目となるアルバムは、名作2ndアルバムを軽く凌駕する2000年代の大傑作として名を残すであろうアルバムを届けてくれました!本当に油が乗り切ったベテランとして、余裕を感じさせるつくりでありながら、しっかりと魅了するところは魅了してくれて、ソウルフルでクラシカルな味わいの中に、ファルセットで見せる驚きをふんだんに取り入れています。
どの曲もクラシカルで、名曲ばかりなのですが、なんといっても、シングル曲「Sometimes I Cry」と「Lost In Time」で見せる超絶ファルセットには、心震わされました。そして、クラシカルな曲調が素晴らしい「Never Want To Live Without You」とこの3曲は、2010年を代表する名曲に数えられることでしょう。さらに、豪華デュエット陣もEddie Levertがまさに円熟の味を見せてアルバムにアクセントを与え、Ledisiがファンキーな色合いを加えてくれ、盟友Faith EvansとChrisette Micheleが、デュエットの名手としてのEric Benetの素晴らしさを再確認させてくれます。さらには、愛娘India Benetとの息の合ったデュエットには、家族愛さえ感じさせてくれて、アルバム全体として、バラエティーに富みながらも、ソウルフルで、音楽への愛情にあふれた一枚に仕上げています!
朝からでも聴けるし、日曜の午後が合うような、心地よい一枚で、贅沢な気分にさせてくれます。2010年というよりも2000年以降の最高傑作に数えられるであろう素晴らしい一枚に仕上がっています。

オススメ:(1),(3),(9),(4),(5),(10)

(曲解説)

01.Never Want To Live Without You

まさに奇跡の一曲といってもいいほどに、クラシカルで美しいソウルバラッドを作り上げました。聞くだけで心をやさしく包み込み癒されてしまいます。何気ない幸せな瞬間にこんな音楽が流れていたら本当の意味での幸せを噛みしめることができるでしょう。その美しい旋律にもまして素晴らしいのが、Eric Benetの心のこもった歌いっぷりと、端麗なファルセット!ここまで美しいファルセットを使いこなせるシンガーはもう彼をおいていないでしょう。しかもこのファルセットが嫌みがないというか、本当に曲に必要なものとしてしっかりサウンドと絡み合っていく様は、本当の名曲としか言いようがありません。2010年の楽曲の中でもずば抜けた名曲中の名曲の登場です。

02.Feel Good (feat. Faith Evans)

お互いにベテランとなってきたGeorgy Porgyで、素晴らしいデュエットが本当に懐かしい、Faith Evansを招いて、少し明るいファンキーな楽曲を披露してくれます。アルバムとして本当にバランスがとれていて、ソウルバラッドを崩さない。Faith Evansと一緒の楽曲というのも、懐かしさを増していて、ファンキーなんだけど、どこかクラシカルな匂いを感じさせてくれます。

03.Sometimes I Cry

ファルセットで柔らかく包むように歌い上げるイントロから、落ち着いたサウンドが心地よく耳に響いてきます。この楽曲でも超絶ファルセットをこれでもかと披露してくれて、曲の最初から美しいファルセットで驚かされるのに、後半に見せるファルセットシャウトには、ただただ驚嘆するばかりです。まさに耽美とは言葉は、こういう楽曲のためにあるんでしょうね。ファルセットのすごさだけじゃなくて、クラシカルなトータルとしておサウンドのうま味的なものを存分に感じさせてくれる一曲です。まさに世に出た時点でクラシカルな一曲ですね。

04.Always A Reason

緩やかな落ち着いたサウンドから、ゆったりと歌っていきます。体がゆったりと動くようなスローなリズムが心地よく響きます。HOOKのバックボーカルを従えての、緩やかに流れるようなHOOKのメロディーに体を揺らされるように気持ち良く響いてきます。ゆったりと聞き入りたくなるような、落ち着いた気分にさせてくれる素敵な一曲になっています!

05.Paid (feat. Eddie Levert)

O'JaysのEddie Levertを迎えてのファンキーな楽曲!Eric Benetの曲というよりも、完全にEddie Levertが自分の雰囲気にしてパワフルに歌ってますが、それがまたアルバムにアクセントをつけていて面白いです。Eric Benetの細身な声もいいバランスになっています。豪快でファンキーなかっこいい楽曲に仕上がっています。スローだけになりがたいなクラシカルな雰囲気の中で、雰囲気を崩さずにいい感じのアップサウンドを見せてくれるあたりはさすがです!

06.Take It (feat. Chrisette Michele)

Chrisette Micheleを迎えての一曲で、彼女自身もEric Benetの雰囲気に合わせて、いつもよりも滑らかな歌を披露してくれています。ゆったりとして、二人がじんわりと掛け合っていく様は、癒しさえ感じさせてくれます。Chrisette Michele自身はソロ作では挑戦的な曲調も多いので、ソウルフルだけどもっと元気がよいイメージなのですが、ここではまた違った大人なソウルを感じさせる歌でEric Benetを盛り立てます。

07.Stir It Up

ここでもソウルを感じさせる曲をさらっと歌いあげます。ソウルフルさと艶っぽさが両方兼ね備えていてる歌声は、聞くものを引き込みます。Eric Benetのさりげなく艶がある歌声も素晴らしいですが、しっとりと歌い上げるバックもいい味を出しています。

08.Summer Love (feat. India Benet)

愛娘Indiaを迎えての一曲。やっぱりEric Benetの血を引いているだけあって、相当な歌い手さんです。息もばっちりあっていて、歌い手同士も、心地よいやり取りをしているのが、伝わってきます。そして、家族愛にあふれたやさしい雰囲気が曲からも感じられます。

09.Lost In Time

最初からこちらもクラシックといえるイントロからの柔らかく心休まるような温かい音楽が流れてきます。これぞEric Benetといいたくなるメロディーとクラシカルなソウルの雰囲気が混ざり合った名曲です。そして、ここでも彼の超絶ファルセットが突き抜けていきます。これほどに見事にファルセットを使いこなせるのは、今は彼だけでしょう。本当に曲の雰囲気とあっていて、ファルセットの伸びやかさについつい聞きほれてしまいます。

10.Good Life (feat. Ledisi)

こちらもドソウルな女性シンガーLedisiを迎えて、ファンキーに歌い上げていきます。ソウルフルで心地よいバラッドも素敵なのですが、こういうファンキーな楽曲も取り込むことで、アルバムとして幅がでています。本当に歌がうまい二人が掛け合っているだけでも、贅沢ですが曲調も彼らの歌声を活かす曲調になっていて、思わず体が揺れていきます。

11.Something's Wrong

最後は、ゆったりとした曲調でアルバムを閉じていきます。やっぱり彼が作りあがる雰囲気っていうの、好きなんですよね。どことなくお洒落な空気感を残しつつソウルに歌い上げていくところは見事ですね。メロディーも、派手ではないんですが、しっかりと耳に残るメロディーになっています。

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OFFICIAL
☆☆☆☆☆☆

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Charlie Wilson / Just Charlie

01.My Girl is a Dime
02.You Are
03.I Wanna Be Your Man
04.Never Got Enough
05.Once and Forever
06.Life of the Party
07.I Can't Let Go
08.Crying For You
09.Where Would I Be
10.Lotto

(総評)

Charili Wilsonの2010年発売の最新作。円熟の域に達しているボーカルスタイルと常に新しいものを取り入れていく挑戦的な姿勢で常にR&Bシーンの中心で居続けるベテランシンガーです。そんなCharlie Wilsonの最新作では、スローからアップまで幅広く聞かせてくれる充実の一作になっています。
まずはシングル曲「You Are」で見せる見事なシャウトっぷりと壮大で美しきメロディーにはうっとりと聞きほれてしまう名曲になっています!最後の体が揺さぶられるような見事なシャウターとしての本領発揮した見事な歌いっぷりに目を閉じて聞き入ってしまいますよ。さらに1曲目「My Girl is a Dime」でも、癖になるようなフレーズを繰り返していきその中で達人の域に達しているフェイクやシャウトで思う存分に歌い上げてくれます。
シャウトは、他でも6曲目「Life of The Party」,9曲目「Where Would I Be」などで10曲目「Lotto」も後半に聞かせてくれていて、かっこよくまとめ上げています。シャウトの迫力という点では、Charlie Wilson以上の存在というのはいないかもしれませんね。そして、よりかっこよいメロディーでまとめ上げているのが、7曲目「Crying For You」ですね、この曲のメロディーラインはかなりCharlie Wilsonの歌声の迫力を、直で伝えてきます! そのほかにも、エッジが効いたアップサンド「Never Got Enough」、落ち着いあ雰囲気が心地よい「Once and Forever」、Fantasiaを招いたクラシカルな雰囲気を醸し出した「I Wanna Be Your Man」などいろんな曲調を聞かせてくれます。 とびぬけた一曲は「You Are」ぐらいですが、どの曲もCharlie Wilsonの魅力を感じさせてくれるので、地力の違いを存分に感じさせてアルバムになっています。

オススメ:
☆☆☆☆☆

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KG / Songs of love

01.どんなに離れても with AZU
02.By your side
03.いとしすぎて with Tiara
04.誰よりも with 菅原紗由理
05.No, No, No
06.きっと、ずっと with MAY'S
07.Where is the love with Sowelu
08.Story
09.君に言えなかった想い with May J.
10.また出逢えたなら... with HanaH
11.You'll be alright
12.そのままで良いから
13.intro to Song of love
14.Song of love with 中嶋ユキノ

(総評)

デュエットソングが好調なKGのフルアルバムが遂に発売になりました。そのソウルフルな歌声を存分に生かして、ポップな曲調からファンキーな楽曲まで幅広く歌い上げていきます。これまでの活動もあり聞きやすいポップな曲調が多いですが、単にポップな曲調と単純に言えないところが、さすがKGという感じがします。さらにデュエットシンガーそれぞれの良さをよくわかっている楽曲と歌を用意していて、それぞれがお互いを高めあうような楽曲ばかりです。特に1曲目「どんなに離れていても with AZU」でのAZUの切なげだけどかっこよい歌いっぷりとKGとの掛け合いは見事です。
そして、ソロ曲として注目も高い4曲目「No, No, No」は古くからKGを知るファンにはうれしくなるようなファンキーな楽曲です。こういう楽曲でこそKGのソウルフルな歌声の良さがでてきています。最後にかけてシャウトやフェイクは素晴らしい! 他にもソロ曲「By Your Side」などじっくり聞きたくなるような曲もありますが、やっぱりデュエット曲はいい曲が多くて、4曲目「誰よりも with 菅原紗由理」の美しい旋律と迫るような切ない雰囲気の中でお互いを引き合うように歌い上げていて、デュエットソングとして完成度が高い曲になっています。 Soweluとのソウルカバー「Where is the Love with Sowelu」も、彼のルーツを知る上でも重要な作品です。

オススメ:(1),(4),(5),(7),(10),(14),(2)

(曲解説)

01.どんなに離れても with AZU

KGの包み込むような歌声と、AZUの切なげな力強い歌声が絶妙にHOOKに向けて絡み合い盛り上がっていきます。デュエットとしてとても完成度の高い歌い合いが見事な一曲になっています。流れるような疾走感があるメロディーも、どんどん曲が盛り上がっていくようで、心地よく耳に入ってきます。

02.By your side

アルバムが半分以上デュエット曲になっているので、こういうソロ曲はKGの歌の実力をたっぷりと感じることができます。POPな曲調の中に、KGしか出せない歌の深みみたいなものを感じることができます。最後にかけての、しっかりとシャウトを見せるKGの歌唱は前半の見せ場ですね。

03.いとしすぎて with Tiara

やわらかい歌声のTiaraを迎えて、オーソドックスなバラッドを歌い上げていきます。オーソドックスだからこそ二人の息の良さや、シンプルな歌のうまさなどが、如実に出てきます。Tiaraの歌声に合わせて、本当に包み込むようにやさしく歌い上げていくKGのデュエット相手にあわせて変化する歌も注目すべきところですね。

04.誰よりも with 菅原紗由理

セクシーな歌声をもった菅原紗由理を招いて、勢いのあるサビが特徴的な楽曲で、二人のデュエットの絡み方が実にかっこいいんですよね。菅原さんの歌声が実に響いてきます。これほど、多様な女性シンガーとやりつつも、そのシンガーのよさを引き出す歌やメロディーを作り出すKGの力を感じてください。

05.No, No, No

初期のKGを思わせるようなファンキーな楽曲で、思わず体が動くようなかっこいい曲になっています。Sweetな部分だけじゃない、かっこよさをさらっと見せてくれます。まさにノリノリって言葉がぴったりの歌で、古くから聞いている人たちには喜びを、最近知った人には、驚きを与えてくれる一曲です。後半に見せる安定感抜群のシャウトは、さすが!って思わせてくれます。KGの歌声だから出せる安定感なんですよね。ライブでは絶対に盛り上がる一曲ですね!

06.きっと、ずっと with MAY'S

もう長い付き合いのMAY'Sとのデュエット!やっぱり阿吽の呼吸というのか、お互いに引き出すべきところをわかっていて、ソウルフルな歌声の二人なのですが、お互いに盛り上げていきます。最後にかけての掛け合いでの歌声のお互いの伸びもすばらしい!

07.Where is the love with Sowelu

話題のSoweluを招いてのカバー楽曲。しかもソウルのカバーっていうところが、このアルバムの中でも歌に重きを置いているようで、じっくりと聞き入りたくなります。あえて彼女をこういう楽曲で招いているところが、やっぱり女性シンガーのよさをよくわかっているなと感じますね。もともとR&Bをしっかり歌えるSoweluのよさがしっかりとカバー曲ででています。サビのデュエットっぷりは心地よいです!やっぱりこういうカバー曲があると、アルバムもR&Bらしさを感じますね。

08.Story

なんと、このカバーをするとは思いませんでした。AIの名曲「Story」をカバーしています。男性バージョンでも、しっくりくる感じなのが、面白いですね。洋楽と邦楽のカバーが入っているのは、びっくりしました。

09.君に言えなかった想い with May J.

TVでもよく耳にした一曲ですが、May J.を招いたさわやかな卒業をイメージさせる一曲。KGというと、ソウルなイメージを持っている初期のファンも多いですが、こういうストレートなバラッドも歌うことで、彼の力をストレートに多くの人に伝えられるというのは、とても重要なことで、その点では、このすばらしいメロディーをもった楽曲は適曲といえますね。

10.また出逢えたなら... with HanaH

実力派シンガーHanaHを招いての一曲です。D4Pに所属していたころからは、大きく変わった彼女のソウルの篭った歌声を、思う存分に聞かせてくれます。HanaHさんもKGを引き立てて、本当にデュエットらしい一曲に仕上がっています。二人お互いの歌唱力の高さに、後半へ続くほどに圧倒されてしまいます。シャウトもファルセットも自在に操っていきます。

11.You'll be alright

ポップで明るいイントロから、気持ちがいい晴れやかなサビへと続いていきます。この楽曲が最後かな?って思うほどに、なんか爽快な雰囲気が心地よい感じがします。数少ないKGのソロ曲ですが、こういう曲調でもKGらしさっていうのが感じることができるのが、素敵ですね。

12.そのままで良いから

BU-NIのPianoにのって、やさしく歌い上げるKGの包み込む歌声に、聞き入っていきます。こういう曲でもしっかりとソウルな感情を思い浮かばせる歌を歌ってくれます。声が心に届いていきます。

13.intro to Song of love

子供のイントロがかわいらしいですよ。

14.Song of love with 中嶋ユキノ

最後は、壮大なバラッドを歌い上げます。中嶋ユキノさんはしらなかったのですが、つやのある大人な歌声が、この楽曲によくマッチしています。爽快なサビと、徐々に盛り上がりを見せるメロディーがまさに最後を飾るバラッドになっています。最後には、子供のコーラスも混ざり合って、心地よくアルバムが終わっていきます。

(Producer)

Izutsu "Growth" Shintaro:(1)
BU-NI:(2),(8),(11)
Ryosuke "Dr. R" Sakai:(3),(10)
Sin:(4),(14)
Shikata:(5)
Naughty Bo-Z:(6)
Kenichi Kitsui:(7),(12)
Shunsuke Shibusawa:(9)

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OFFICIAL
☆☆☆☆☆

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Will / Sextape

01.Sextape(Intro)
02.Sextape
03.On My Way
04.Ain't Nobody Here
05.Bedroom
06.Taste U (The Yum Songs)
07.Full Coarse Meal
08.Get Ya Freak On feat.Gas
09.Knock It Out the Park
10.Thru the Mattress
11.Sex Conversation
12.Sweat
13.King of the Jungle (Intro)
14.King of the Jungle

(総評)

DAY26のメンバーWillのソロMixtape!Sextapeというセクシャラスなタイトルが示すとおり、セクシーな楽曲が多く、特にタイトル曲である、Sextapeはかなりセクシーな雰囲気の楽曲になっています。Day26では、アップやミッドを重視したつくりですが、ここでは、あくまで個人的に好きだろうR&Bバラッドを中心にじっくりと聞かせてくれます。4曲目「Ain't Nobody Here」や3曲目「On My Way」,9曲目「Knock It Out the Park」では、歌の実力があるシャウトもところどころで聞かせてくれたり。Keith Sweatの名曲を下敷きにしつつ、ねちっこい歌い方がセクシーな6曲目「Taste U」では、ボコーダーを作ったりと、サウンド的のも、インディーズっぽさを感じさせないつくりなのも、Mixtapeとして完成度が高いです。やわらかい雰囲気が素敵な7曲目「Full Coarse Meal」癖になるような妖艶な雰囲気の10曲目「Thru the Mattress」など、ほかにもいい曲が結構入っています。Mixtapeなので、最後煩雑になっていたりはしますが、かなりの完成度を誇っています。

オススメ:

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MYSPACE
☆☆☆☆

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CIMBA / Words and Notes

01.MY LIFE feat. SEEDA
02.奇跡 feat. 宏実
03.Neva eva
04.Call feat. NaNa(OH GIRL!)
05.蛍
06.Toy Diamond Ring
07.Seize the Day
08.ゆらゆら
09.Sleepin'
10.果てない夢に君と feat.Sasha
11.Livin' with the sky feat. KEN-RYW, SI-RUDE
12.FLY GIRL feat. GIPPER, Mr.Low-D, DJ LAW, 柴田知美
13.Sex Dreams
14.何度でも君に恋をする
15.REPLAY 〜next lifetime〜 feat. Mr. Low-D, DJ LAW
16.Outro 〜the sound of love〜

(総評)

前作Replayの記憶が新しい実力派R&BアーティストCIMBAの2ndフルアルバムがリリースとなりました。CIMBAといえばかっこいいR&Bを歌うイメージや、HIPHOPトラックと親和性が高かったり、さらには詞の世界観がすばらしいバラッドを歌い上げたりとさまざまな顔を持っているアーティストというイメージが感じがしますが。このアルバムではそのさまざまな面がより磨きがかかったところを見せてくれています。1stのフルアルバムでも、グローバルな視点や愛情の深さを歌い上げるその詞の面白さは特筆に価したのですが、今回はよりその深さが増しています。さらにこれほどにかっこいい楽曲をかっこよくシャープに歌い上げてて、歌もフェイクやシャウトを適度に入れてきて、歌もトラックの面白さも両方感じさせてくれます。そして、バラッドのすばらしさは、昨今の上辺だけの愛情を歌うような楽曲とは違う深いバラッドが多くて、本当に心に染みました。
まず話題となった宏実とのバラッド2曲目「奇跡」でのデュエットとしての完成度の高さがすばらしいかったのですが、二人の言葉の掛け合いが生み出す映し出す心の思いの深さも見事ですね。こういう風に、男女関係なくさまざまなアーティストをfeatしながらも、お互いに味を出し合いながら高めあっていく姿は、うまいなと感じさせます。デュエットは、4曲目「Call feat.NaNa (OH GIRL!)」でのセクシーな歌声の絡み合いも、この曲の二人の複雑な関係の切なさとセクシーさを映し出しいて、本当に聞き応えがあるバラッドになっています。アップサウンドも、1曲目「MY LIFE feat SEEDA」での軽快なアップサウンドと、3曲目「Neva eva」のような疾走感あるデジタルサウンドなど、5曲目「蛍」のようなJazzyな面白いサウンドでもかっこよく纏め上げたり、前作のミニアルバムから唯一収録の15曲目「REPLAY 〜next lifetime〜 feat. Mr. Low-D, DJ LAW」の純粋なかっこよさなど、プロデューサーのT-SKの力とCIMBAのメロディーセンスの良さをこれでもかと感じさせてくれます。
そしてなんといっても、このアルバムのハイライトとなるのは、6曲目「Toy Diamond Ring」と14曲目「何度でも君に恋をする」でしょう。どちらも本当にすばらしいバラッドで、R&Bとか関係なく心に染み入るバラッドになっています。「Toy Diamond Ring」は子供に向けた親の愛情が深くなっていく情景を見事に歌い上げていて、聞いていて本当に暖かな気持ちにさせてくれます。「何度でも君に恋をする」は、本当にシンプルなまっすぐに愛を賛歌するCIMBAの姿がすばらしいどちらもCIMBAの愛情の深さを感じさせてくれます。
そのほかにもかっこいい楽曲やCIMBAの1stから聞いている人ならばわかっているであろうHIPHOPトラックでかっこよく歌い上げるところなど、さまざまなCIMBAの表情を感じさせてくれます。あえて優劣はつけましたが、どの曲もすばらしい楽曲で何より詞に定評のあるCIMBAの実力を遺憾なく発揮していて、どの曲も心に残る言葉があったり、ストーリーが気になったりと、日本語でR&Bを歌いながら詞でもこれほど面白いと思わせれるアーティストは本当に貴重だと思います。
今これほどに、かっこいい楽曲をよりかっこよく、美しいバラッドを、美しく歌えるという両方をセンスよくできるアーティストは、そうそういません。アップもスローバラッドも、R&Bサウンドとして水準が高くて、アルバムとしてすばらしい完成度をもった一枚になっています!2010年まだ彼のアルバムを聞いたことないという方は、アルバム単位で楽しめる一枚となっていますので、ぜひ手にとって見てくださいね!

オススメ:(6),(14),(2),(1),(3),(4),(5),(7),(9),(15)

(曲解説)

01.MY LIFE feat. SEEDA

アルバムの最初を飾るのは、SEEDAを招いたCIMBAらしいアップサウンド!こういうかっこいい曲を歌わせると今最もすばらしいアーティストですね。美しいメロディーイントロからの豪快なSEEDAの勢いのある掛け声が一気に幕を開けて、CIMBAらしい細かく刻んだような歌い方で、ぐいぐい盛り上げていきます。サビで一気に盛り上がるメロディーラインも見事ですね!SEEDAの灰汁の強いRapもまたこの前向きなCIMBAの歌声とうまく融合していきます。そして歌詞も選ぶ言葉にインパクトがあるところは、さすがCIMBAです。

02.奇跡 feat. 宏実

香水以来となる宏実を招いての素晴らしい荘厳たるバラッド!CIMBAの少し切なげでつやっぽい歌声が感情を豊かに表現していて、宏実の表現力豊かな歌声と相まって、心の奥に熱い雫を落としてくれます。歌を歌いながら、時が過ぎていくというシチュエーションが面白いのと、宏実さんの君が僕を守るからという詞が実に深いなと思わせてくれます、二人の関係性というかそういうバランスも、この歌詞から楽しむことができます。歌詞だけじゃなく、メロディーもオーソドックスでありながらも、二人の歌声をじっくりと感じさえてくれる見事なアレンジで、プロデューサーのT-SKの素晴らしい手腕を聞くことができます。

03.Neva eva

デジタルサウンドがうまくキャッチーなメロディーと極上な融合を見せてくれています。サビは聞くほどに癖になっていきます。バックの歌声と、メインのメロディーの重ね方も、複雑でいながらも、耳に残っていきます。駆け抜けるような疾走感ある、うねりのような極上のメロディーにたただただ聞き惚れていきます。詞の世界はただただまっすぐにストレートな愛情を歌い上げているのも聞き心地がいいんですよね。

04.Call feat. NaNa(OH GIRL!)

愛らしい歌声のNaNaを迎えてのピアノのバックが美しい曲を歌い上げます。艶があるCIMBAの歌声が、切ない雰囲気をかもし出し、かわいらしいNaNaのハイトーンな歌声が楽曲のアクセントとなっていて、美しい楽曲になっています。そして二人の歌詞が、二人の距離感と情景を見事に見せてくれています。CIMBAの語りも入っていたりと面白いアクセントがふんだんに盛り込まれています。最後の曲を盛り上げる二人の掛け合いも素敵で聞き入ってしまいます。

05.蛍

ここからイントロがJazzyなかっこいい一曲で、こういうJazzyなピアノと、HIPHOPらしいトラックとかっこよく歌い上げるCIMBAの歌声の対比が非常に楽曲としても面白い一曲になっています。Jazzyなイントロがこんな一曲になるとはおもいませんでした。こういう切迫した雰囲気のアップサウンドを歌わせると、CIMBAくんはかっこよく歌い上げてくれます。こういうカッコいいR&Bを歌わせたら今一番の男性シンガーです!

06.Toy Diamond Ring

美しいメロディーが心の汚れを洗い流すように、染み込んできて、CIMBAのやさしい詞の世界と合わさって心に残る一曲として響きます。美しい思い出が煌くような無償の愛の美しさを歌い上げていきます。本当にこの曲は、親が子に思う気持ちを歌うようで、本当に大事な思いがこの歌詞の中に詰まっているように感じます。本当に、何があっても君を守ると誓ったというその心がたまらなくわかるんですよね。詞をじっくりと聞いてほしい、本当に素敵な一曲ですよ!

07.Seize the Day

こういうシャープなアップサウンドをしっかりと歌い上げれるのが、CIMBAの持ち味ですよね。やっぱりこういう曲を中心として、バラッドでも聞かせるっていうのが、CIMBAというアーティストのかっこよさなんですね。アップサウンドもただテンポが速いというだけではなくて、しっかりとメロディーの面白さをきちんと持っている楽曲であるのが、すばらしいですよね。

08.ゆらゆら

きらめくようなサウンドで魅了してくれる心地よい一曲。サビのフレーズも面白い一曲になっていて、フレーズを繰り返すことで、徐々に浸透していくような美しさを持っています。やさしげな表情の豊かな歌声がCIMBAの成長を感じ取ることもできます。シャウトも絶妙のタイミングで入ってきて、アップサウンドだけじゃなくスローでも十分に魅了してくれる素敵なアーティストですね。

09.Sleepin'

美しいピアノのメロディーに引かれるイントロからデジタルエフェクトがかった歌声のサビへと流れていく一曲です。美しさの中に愛情を同居しているような一曲に仕上がっています。詞の世界は母親との別れを歌っているので、とても切ないのですが、どこかやさしさに包まれています。「さよならがいえないなら、ありがとうもいえないさ」という言葉はとても心にきましたね。サウンド的にもここまで盟友T-SKのプロデュースが締めていることから、本当にT-SKのプロデュースの幅の広がりをこれでもかと感じさせてくれます。最後にかけての駆け上がるように畳み掛け歌い上げるところは、かっこいいですよ。

10.果てない夢に君と feat.Sasha

Sashaというアーティストを迎えての、ゆったりと歌いこむバラッドです。この女性アーティストも味わいがある歌声で、シンプルな楽曲に彩りを与えてくれています。正統派なR&Bバラッドという曲で、シンプルに力強く歌い上げるCIMBAの歌声も素晴らしいものがあります。ゆったりと歌に浸かれる一曲です

11.Livin' with the sky feat. KEN-RYW, SI-RUDE

MASEGAKIファミリーからKEN-RYWとSI-RUDEを迎えての、CIMBA本来のHIPHOPトラックとの親和性を見せてくれます。こういう明るい曲調でのキャッチ―なメロディーで、聞かせてくれるのは見事ですね。

12.FLY GIRL feat. GIPPER, Mr.Low-D, DJ LAW, 柴田知美

DJ LAWのボコーダーがいい感じに、イントロに鳴り響き、Mr.Low-Dの独特のフローと、大人な女性らしい歌声を持つ柴田知美がいい感じにまじりあい、CIMBAもシャープでを迎えてのHIPHOPトラック!こういう曲はやっぱりCIMBAくんらしいなと感じさせてくれます。シャープなサビのメロディーもかっこよく4人がそれぞれ味を出していて、お互いのセンスが光る楽曲になっています。詞の世界も面白いですね。

13.Sex Dreams

Makin Loveな一曲。Michael jacksonのHuman Natuer曲を思わせるような美しい旋律のバックの音色が印象的です。メロディーラインも美しく淡いやさしい雰囲気を作り出しています。気恥ずかしくなるほどの詞ですが、それをしっとりと歌えるところは、さすがですね。

14.何度でも君に恋をする

まっすぐに歌い上げる愛の賛歌暖かく歌い上げるCIMBAの歌声にうっとりとして聞き入ってしまいます。なんといってもCIMBAの代名詞ともいえる詞の世界の美しさがこの曲ではたっぷりと味わうことできます。サビの美しいメロディーもとても心にしっくりと入り込んできて、詞をより引き立てます。ひさびさに素敵なバラードを聴いた気がします。本当に素敵な何度でも聞きたくなるような名曲です。

15.REPLAY 〜next lifetime〜 feat. Mr. Low-D, DJ LAW

以前のミニアルバムからこの楽曲がフルアルバムに収録されました。やっぱり何度聞いてもかっこいい楽曲なんですよね。DJ LAWのTalk Boxが実に味わい深く楽曲に彩を与えて、CIMBAが歌う流れるようなシャープなメロディーのかっこよさに、一気にやられてしまいます。Mr.Low-DのクールなRapも楽曲を盛り上げます。この曲のかっこよさは、ずば抜けてますね!やっぱりこの楽曲から一段とCIMBAの歌声に感情を表せれるような造詣の深さを感じるようになりましたね。

16.Outro 〜the sound of love〜

最後はOutroとなっていますが、しっかり曲として作り上げてくれているのが、アルバムとして妥協をしたくなかったんだなっていうのが、よくわかります。最後はさわやかなかわいらしい一曲になっていて、さまざまな人の「ありがとう」という言葉が入っていて、こういうコンセプチュアルな楽曲を作るのが、さりげなくて本当に上手だなと感じます。最後の「おしまい」はたまらなくかわいいですよ!

(Producer)

CIMBA:(1),(2),(3),(4),(5),(6),(7),(8),(9),(11),(12),(13),(14),(15),(16)
T-SK:(1),(2),(3),(4),(5),(6),(7),(8),(9),(12),(13),(14),(15),(16)
I-DeA:(10)
T-4:(11)

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OFFICIAL
☆☆☆☆☆☆

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KeKe Wyatt / Who Knew

01.Who Knew
02.Never Do It Again
03.Without You
04.Daydreaming
05.So Confused
06.Weakest
07.Peace On Earth
08.Got Me One (Good Man)
09,Getting It
10.Never Give Up

(総評)

さまざまな問題を乗り越えながら、ついにリリースされたKeKe Wyattの2nd Album!これが2010年女性アーティストのアルバムとして最高傑作ともいえる充実した作品に仕上がっています。先行シングル「Who Knew」でその歌声の迫力と存在感をこれでもかと見せつけてくれましたが。その先行シングルを裏切らない素晴らしく充実した作品に仕上がっています!1stアルバムの時もAvantとのデュエットで話題をさらいましたが、もっとうまく、情熱的な歌唱ができるようになっていて、今後のシーンを引っ張っていくアーティストの一人であることを、証明してくれています。
ネオソウルやオーガニックなシンガーは最近の女性シンガーの主流ですが、彼女はパワフルな正統派なR&Bシンガーとしての魅力を存分に見せてくれている貴重な存在です。Angie Stone, Kelly Priceぐらいしか最近では思い浮かばないようなタイプのシンガーなので、SOUL SINGERとしての今後も期待したいところですね。
アルバム全体と通して彼女の得意とするオーソドックスなR&Bバラッドが詰まっていて、そのオーソドックスなバラッドの中で見せる見事すぎるシャウトの応酬に聞くものは胸を熱くさせられてしまいます。なんといっても、3曲目「Without You」の最後に見せるシャウトも見事ですし、それ以上にオーソドックスな名バラッド5曲目「So Confused」でのシャウトは、彼女の真骨頂といえるでしょう。この5曲目だけは、絶対に聴いたほうがいいです!
さらには、8曲目「Got Me One」10曲目「Never Give Up」でも、オーソドックスなバラッドをこれでもかとシャウトして聞かせてくれます!ここ最近はこれほど歌える女性シンガーに会ったことがないので、これほどに力強く全うなR&B然として歌声を披露してくれる彼女の実力には、圧巻としかいいようがありません。この以外も、6曲目「Weakest」では正統派R&Bを見事に歌いきり、7曲目「Peace On Earth」ではアコースティックサウンドで彼女の歌のパワフルさに圧巻させられます。「Never Do It Again」では、艶やかに伸びのある歌声を見せたり。4曲目「Daydreaming」ではやさしく歌い上げたりと、1stアルバムでは見せなかった面も存分に感じさせるKeke Wyattの成長を感じさせるアルバムの内容になっています。 あまりにすばらしいバラッドが多くて、前作の彼女が見せるような9曲目「Getting It」のようなHIPHOPトラックが逆に邪魔に感じてしまうほどに完成されたアルバムに仕上がっています。何よりも、彼女にオーソドックスなR&Bを歌わせてシャウトさせると、本当に見事で、低音な歌声もあいまって、非常にかっこいいんですよね。この楽曲たちを聞くだけでも、十分に意味がありますし、それに今回は9曲目以外は、本当にR&Bとしっかり向き合っている楽曲が多くて、どの曲も完成度が高いので、R&Bアルバムとしての完成度の高さに、息を呑んでしまいます。2010年聞き逃した人にはぜひとも聞いてほしい一枚です。

オススメ:(5),(3),(1),(4),(6),(7),(8),(10)

(曲解説)

01.Who Knew

のびやかなKeKeの歌声が、堪能できる一曲!迫力ある歌声をよく活かした楽曲で、サビに向かうほどに、楽曲の盛り上がりを見せてくれます。高音域も十二分に使いながら、フェイクを織り交ぜて最後にはシャウトしまくってしまうKeKe Wyattらしい楽曲に仕上がっています。先行シングルとしてのパワーも備えています。

02.Never Do It Again

2曲目は爽やかな印象の楽曲を披露してくれます。気持ちがいいその雰囲気にあった、伸びやかな歌声で、楽曲ごとに歌声のさまざまな魅力を見せてくれます。こういう安定感のあるミッドテンポな楽曲を魅力的に歌えるところにこそ、彼女の実力の高さを感じさせてくれます!

03.Without You

ここでは、ゆったりとしたコーラスに乗せて、徐々に情熱的に盛り上がっていくスタンダードな一曲です。正直こういうサビだけじゃなくて全体的に盛り上がりを見せてくれるR&Bの正統派ともいえるミッドスタンダードな楽曲って本当に最近すくなくなったので、改めていいなーと思わせてくれます。最後に見せるシャウトの嵐からファルセットまで混ぜて盛り上がるところには、胸をぐっと鷲掴みされます!

04.Daydreaming

ゆったりとしたまさに正統派R&Bというべき楽曲が多く並んでいる前半ですが、この曲もしっとりとした雰囲気のイントロから、メロディーでグッと引き込むような魅力的な一曲に仕上がっています。3曲目とは違って今度は柔らかくやさしく歌い上げていくところにKeKe Wyattの成長をまざまざと感じさせてくれます。

05.So Confused

前半のハイライトともいうべき美メロの一曲ですね。こういう楽曲に悪い曲はないでしょうともいえる、まさにバラッドの名曲の誕生です。オーソドックスなメロディー展開の中でも、絶妙な歌の駆け引きが込められていて、安定した歌声のKeKe Wyattだからこそ、この魅力的な歌唱をできるんでしょうね。フェイクで、徐々に引き込んでいき、最後にはシャウトで胸をかきむしられるような盛り上がりを見せてくれます。切なげな最後のギターのソロもいい感じに仕上がっています。

06.Weakest

後半もしっかりと、ミッドテンポなR&Bの曲を披露してくれます。安定感ある歌声なので、じっくりと曲に入り込んで聞くことができます。目立つ曲ではないのですが、アルバムの水準を押し上げるすばらしいミッドバラッドに仕上がっています。この曲もしっかりと最後はシャウトを聞かせてくれています。本当に女性アーティストでこれだけカッコいいシャウトができるアーティストは少ないです。

07.Peace On Earth

ここでは、アコースティックなサウンドでまた違った静かに歌い上げる一面を見せてくれます。さまざまな楽曲を歌えるアーティストだなと改めて驚かされます。こういうアコースティックだからこそ、途中で垣間見せるシャウトのすごさが身をもって感じることができます。この人に生でこの曲を歌われたら相当やばいでしょうね!

08.Got Me One (Good Man)

こちらも、オーソドックスなR&Bのミッドテンポな楽曲で、徐々に盛り上がりを見せる展開が彼女の盛り上げる歌い方とあいまって、高揚感を感じさせてくれます。本当にこういう曲でのよさは見事としかいいようがないですね。

09,Getting It

オーソドックスなR&B然とした曲が多い中でこの曲はHIPHOPトラックで、Rapも取り入れつつ、豪快に盛り上げます。どちらかというと1stの感覚に近い楽曲で、彼女の得意な曲がR&Bバラッドだけではないことを、それとなく披露しています。それにこの曲があることで、少しシーンを意識したつくりができていますね。

10.Never Give Up

最後はしっかりと彼女得意な歌い上げ系な楽曲で聞かせてくれています。ゆったりと進みながらも、迫りくるKeKeのシャウトに、胸が熱くなります。本当にじっくりと聞くことができて、アルバムを締めくくるにふさわしい一極になっています。

(LINK)

☆☆☆☆☆☆

△TOP

Brandon Hines / In Search Of

01.Find You
02.Screaming Out
03.Bad Girl
04.Bey Bey Bey
05.Pin Up Girl
06.Steady
07.Lets Ride
08.Long Way Home

(総評)

前作が話題となって、その後発表したMyspaceの楽曲の水準の高さから、あらたなリリースが待たれていたBrandon Hinesのmixtape!これが素晴らしい美メロな楽曲が詰まったいい一枚になっています!1stのころは、まだちょっと不安定な歌声のときもあったのですが、09年ごろのMyspace楽曲から相当にかっこいい曲が多かったのですが、そのMyspace楽曲はあえて収録せずに、しっかりとスムーズな歌声を聞かせてくれています。最近の美メロ重視の薄っぺらいアーティストは違いしっかり歌いこめるのも彼の魅力の一つです。それぞれの楽曲がとても際立って耳に入ってくるのです。 1曲目の美メロ楽曲「Find You」では、聞き手をうっとりとさせてくれます。さらに、2曲目「Screaming Out」では、サビの印象的な伸びやかな歌声が心地よく耳に響いてきます。エレクトロな音を取り入れつつも、美しさと歌の伸びやかさで聞かせてくれます。3曲目「Bad Girl」は少しマイケルを意識したようなダンサブルなトラックが心地よいアップテンポな一曲!この3曲だけでもしっかりと楽曲の幅広さを感じさせてくれます。4曲目「Bye Bye Bye」はJazzyなドラムを取り入れてお洒落でいて切なげな一曲を聞かせます!今までのBrandon Hinesの楽曲にもなかったタイプですが、これが実にこのアルバムにアクセントをつけてタダの新鋭のR&Bシンガーとの違いを明確にしてくれています。5曲目の「Pin Up Girl」では美しいスローバラッドでうっとりと聞き入らせてくれて、このアルバム一番の盛り上がりを見せる楽曲になっています!フロアライクな「Lets Ride」なども素敵ですし、そのほかの楽曲もSweetで素敵なメロディーが詰まっていて、アルバム全部通して、うっとりと聞き入ってしまいます。
これがMixtapeって本当にもったいないなーと思うほどです。アルバムの正式リリースが待ち遠しいです。

オススメ:(1),(2),(4),(5)

(LINK)

☆☆☆☆☆

△TOP

Naturally 7 / Vocal Play

01.Jericho (Break These Walls)
02.SOS (Anybody out there?)
03.768
04.You're Beautiful
05.Catchy
06.Is There Nowhere For Me To Run?(Come get me)
07.Wall Of Sound
08.If You Love Me
09.All I Ever Wanted
10.Relax Max (Featuring Michael Buble)
11.Ready Or Not
12.Don't Shoot The Messenger
13.Run To You
14.And That's When You Love Me
15.Be Still, My Soul
 

(総評)

Naturally 7オリジナルアルバムとしては、通算4枚目となるアルバムが実はひっそりと2010年にリリースされていました。今回ももちろん全部アカペラで織りなす、各楽器の音が、本物とまったく聞き分けれないほどにすごい一枚に仕上がっています。もちろんそんな奇抜さだけではなくて、R&Bコーラスグループとしても、現在最高峰といってもいいほどに、正統派なボーカルグループとして唯一無二の圧倒的な存在感を感じさせてくれます。それぞれの音の安定度はもちろんですが、音のバラエティーもより増えているように感じます。
楽曲的には一番おもしろかったのが、ダンクラ風味を感じさせるフロアダンスチューン11曲目「Ready Or Not」!これは本当に思わず踊りたくなるような軽快で一度聞くと忘れない面白い一曲でした。そのほかにもアルバムのほぼすべての曲がシングルカットされてもおかしくないようなアップサウンドでかっこいい曲がたくさんあって、1曲目「Jericho」や、3曲目「768」、5曲目「Catchy」など、適度な遊び心を加えながら、さまざまなビートやサウンドを聞かせてくれます。手のうちの多さというか、懐の深さを感じずにはいられません。これが口とはと改めて驚愕せざるおえません。もちろんミッドテンポな楽曲でも2曲目「SOS」などに代表されるようなボーカルグループ然とした楽曲もあったりとして、個人的には9曲目「All I Ever Wanted」のような淡い感じの切なげな曲でも名曲を残してくれているのが、うれしい限りです。 さらに、10曲目「Relax Max」のようなJazzシンガーを招いた今までの雰囲気とガラッと変わった曲もやるなど、アーティストとしての可能性の高さも感じさせてくれています。
15曲ですが、本当にお腹いっぱいな気分になるのですが、それほどにどの楽曲もパワーがあるんですよね。いい曲の宝庫だと感じます。
Naturally7は今までもアルバムのはずれはありませんでしたが、この4作目も充実の名作です!
基本的にライブがメインのアーティストでもあるので、実力にもムラがなくて、今後にも十二分に活躍が期待されるボーカルグループです。2010年是非手に入れておくべき一枚です。

オススメ:(11),(9),(8),(13),(1),(2),(3),(5),(10)

(曲解説)

01.Jericho (Break These Walls)

Naturally7らしい軽快なリズムを刻むかっこいいサウンドから開始される一曲!何度聞いても、これを声だけでできるとはと驚嘆せずにはいられません。Human Beat Boxを操る人は珍しくなくなりましたが、ここまで自在に歌声を使いこなせて、しかもR&Bとしてかっこよく仕上げるセンスの良さは何度聞いても驚きの連続です。この曲も、Naturally 7っぽい厚みのあるコーラスワークとかっこいいメロディーラインがたまらないアップサウンドです!というか、Human Beat Boxでアップサウンドを行えるっていうのも、ものすごいのですが。重厚なサウンドが、大いなる幕開けを感じさせます。

02.SOS (Anybody out there?)

1曲目のかっこよくも重たい雰囲気の楽曲から、正統派なゴスペルの雰囲気させるやわらかい曲調へと移行します。こういうやさしくて気持ちがいいメロディーもできるのが、彼らのいいところですよね。バックコーラスとメインが織りなす美しいメロディーも素敵で、単純にアカペラグループではなくて、ボーカルグループとしての実力の高さをこれでもかと見せつけてくれます。

03.768

ここでも、シャープなビートが織りなすエッジが効いたサウンドのイントロから、圧倒的なハーモニーに飲み込まれていきます!こういう曲調を歌うNaturally7のメンバーは最高にかっこいいんですよね。エッジが聞いたサウンドに乗る美しくもかっこいいハーモニーに体が自然と動いてしまいます!そして、どんどん転調していく疾走感もそのかっこよさに拍車をかけていきます。

04.You're Beautiful

美しいメロディーを重ねていく正統派なミッドバラッド。本当にそれぞれがリードをとれる実力をもっていて、そのそれぞれの良さを出せるハーモニーやコーラス割をしていて、こういうベーシックな曲だと、その声の変わり方とかが本当に練られているんだなと、感心してしまいます。

05.Catchy

Naturally 7の遊び心が入ったようなイントロから、ビートの刻みがかっこよく響いていきます。踊れるサウンドをHuman Beat Boxでできるなんて、素敵ですよね。やっぱりこの人たちのこういうかっこいいアップサウンドは、ここ最近のボーカルグループにない見事とか言いようがない完成度を誇っていますね!後半に入るギター音は、やっぱり本物にしか聞こえないのが、見事すぎます・・・。どこまで進化するんだろう。

06.Is There Nowhere For Me To Run?(Come get me)

爽やかな色合いをもった曲調から、サビでは濃厚なハーモニーを聞かせてくれます。Naturally 7らしさを持ちつつも、常に聞き飽きない新しい曲を聞かせてくれるのは素晴らしいですね。

07.Wall Of Sound

先行シングルとしてPVも公開されていた一曲ですが、彼らの良さがよく出た軽快で爽やかなR&Bミッド!それに適度な遊び心も入っていて、もちろん楽曲に妥協はまったくないのですが、遊び心が入ることで、聞く方も素直に楽しんでい耳を傾けることができます。本当の意味でかっこいい楽曲を聞かせてくれています。

08.If You Love Me

美しいイントロのハーモニーが印象的で、そこから荘厳な雰囲気さえする楽曲を聞かせてくれます。メインボーカルの突き抜けるようなシャウトが、胸に迫ってきます。ハーモニーもキリキリとするほどに切なく美しく本当に心に染み入る楽曲ですね!アップサウンドからスロージャム、この曲のような正統派ゴスペルっぽい曲まで、これほどに曲調が広いのは、普通のボーカルグループでもなかなかいないですし、ましてやアカペラグループと考えれば、これは驚異的としかいいようがありません。ただ楽器の音が出せる奇抜なグループなんて目で見ていると痛い目をみますね。

09.All I Ever Wanted

個人的にはこういう淡い感じのメロディーで疾走感がある感じは大好きですね!切なさを感じさせつつも、この流れるようなスピード感あるメロディーがかっこよくまとめ上げています。メロディーの繰り返しで、単調なんだけど、その中にアレンジや転調の妙技が隠されています。

10.Relax Max (Featuring Michael Buble)

カナダの著名なBig Bandの歌手であるMichael Bubleを迎えて今までとはガラッと変わった陽気な独特のBig Band Jazzらしい心地よい雰囲気を作り出していきます。Michael Bubleの独特の艶がある濃厚な歌声がたまらないんですよね〜。それと絡み合うNaturally7のメンバーの歌声も楽しそうに歌い上げていきます!

11.Ready Or Not

Naturally 7 好きにも、ボーカル好きにもたまらない、ダンスフロアナンバー!これほどに軽快で突き抜けるほどに気持ちがいい楽曲はそうそう聞けませんよ!Ha Oh〜っていう独特のリズムの取り方も、かわいらしくてたまらない!そしてメインボーカルのダンクラっぽい雰囲気にあった突き抜けたシャウトっぷりもかっこいいし、迫ってきます!思わず踊りたくなっちゃうような気持ちがいい楽曲ですよ!このアルバムの中でも最高の楽曲です!最後の爆発力をもったハーモニーワークも圧巻です。もうこの一曲で、やられちゃいますわ。

12.Don't Shoot The Messenger

ここは、アップサウンドで一気に攻めてきますね。乗りやすい雰囲気の楽曲で、軽快なリズムが前の曲からの雰囲気を壊さずに楽しげな気分にさせてくれます。この辺はアルバムとしてもよく練られている一枚だなと感じます。

13.Run To You

やさしげな雰囲気の歌い出しから、語りかけるようにじっくり歌い上げます。サビでは大空にはばたくかのように、晴れやかなメロディーが気持ちよく響き渡ります!こういう曲調は本当にNaturally 7じゃなければ歌えない、心地よい一曲に仕上がっています。一緒に歌いたくなる一曲ですね。

14.And That's When You Love Me

本当に彼らは曲調が豊富というか、この曲は純粋にバラッドでR&Bという感じじゃないのですが、そんなことお構いなしに、Naturally 7の色として聞かせてしまうのが、すごいですね。ライブも山のようにやっている生の良さを十分に分かっているアーティストだからこそ、ここまでに自分を見せるうまさをよくしっているんでしょうね。サビでの一気に声が重なるところなんかを聞くと、いい曲だなーと感じます。

15.Be Still, My Soul

ここでは正統派ゴスペル調のアカペラを楽器音なしに聞かせてくれます。

(Producer)

(LINK)

OFFICIAL MYSPACE
☆☆☆☆☆☆

△TOP

V.A. / Urban Next J-R&B selected by Shintaro -Nishizaki

01.RAYS / music life
02.Dym-T a.k.a 仲程秀貴 / Keep It Smooth
03.LEO / Dream of Love (Part1)
04.Junear / crazy love
05.TATSUYA / 今夜
06.DAICHI MIURA / YOU & ME
07.Jine / If I Said
08.Full Of Harmony / はなびら
09.Sweep / Once in a life time
10.JAY'ED / Movin' On
11.HI-D / 騒がしい太陽
12.L&J / Deep Inside - Extended ver -
13.HIROKI / HUMAN
14.Samuelle / 願い
15.MIHIRO〜マイロ〜 / Happy Birthday To You
16.one da 4side / 4-seasons
17.LEO / Dream of Love Part2
 

(総評)

HMVバイヤーだった、西崎氏によるコンピレーションアルバム!しかも、1stはインディーソウルの爽やかな楽曲を集めたのにたいして、こちらは日本のまだ無名なアーティストを多く集めたコンパイル集!こういうものを現場の人が作り出すというのは、非常に意味のあることですね。なんといっても、リスナーに近い側での意見が多く取り入れられたコンピだと思います。きちんとコンセプトにたっていて、辺に売りに走ってしまって、誰でもしってるじゃんみたいな曲が多く入っているようなコンピレーションとは一味も、二味も違う味わいを感じさせる一枚です!
その参加のメンツも、メジャーやベテランから、インディーズやまだ音源リリース前のアーティストなど、多彩な顔ぶれがそろっていて、日本の男性R&Bシーンが深さを増してきていることを感じさせてくれます!やっぱり、まだまだ知られていないアーティストをこれほどピックアップしてくれているのは、本当に現場の売り手さんだからできる仕事だよなと感心するのと、ここまでのコンピレーションを発売したHMVに拍手を送りたいです。インディーソウルバージョンが前作だったのですが、日本のR&B男性シンガーは今まさにこれからという時期にうまく合致したすばらしい企画だと思います。もちろんJunearさんやJineなど、隠れた実力派も収録され、三浦大知くん, Full Of Harmony, HI-D, Jay'edなど第一線で活躍するメジャーアーティストまで収録し、これから出てくるRAYS, HIROKI, TATSUYAなどの若手の実力派をそろえていて面白い一枚に仕上がっています。LEO, L&J, MIHIROなどのSugar ShackファミリーやSweep, Samuelle, One Da 4sideなどのポップ要素の高い曲も入って幅広い年代にも訴えるアピール力ももった作品になっています。
なんといってもその中でもJunear, Jineの収録はうれしいところですし、RAYS, TATSUYAの若手実力派の曲がCDという形で広く聞かれるというところはうれしい限りです。さらにDown 2 EarthのHIROKIの収録も見逃せないころです。どの曲もいろんな要素をもっていて、アルバム一枚を通していろんな楽曲を楽しめるコンピレーションとしてうれしいつくりになっています。
改めて、西崎さんにすばらしいコンピを作ってくれてありがとうといいたくなります。

オススメ:(1),(7),(3),(4),(5),(6),(9),(13)

(曲解説)

01.RAYS / music life

若手デュオのRAYSの一曲がこのアルバムのスタートを飾ります!爽やかな歌声で、すばらしいメロディーセンスを持つ二人の作り出す音は、一度聞くと耳に残って離れません。まさに1曲目を飾るにふさわしい逸材でしょう。まさにMusic Lifeというタイトルにふさわしい音楽を心から大切にうたっているのが、よく届く一曲ですね。温かみのある歌声の二人で、じっくりと胸にしみこんでいきます。

02.Dym-T a.k.a 仲程秀貴 / Keep It Smooth

広島の結構古くから活動しているDym-Tさんの一曲!ですが流通形態がなかなか乏しかったので、このアルバムでの初聞きとなります!こういうのに出会えるのも、こういうコンピレーションのうれしさですね!サウンド的には、「I'll Be There」をレコグナイズしたような感じですが、ピアノの音色がなかなか素敵なトラックになっています。線は細いけど、爽やかなDym-Tの歌声も曲の雰囲気とあっていますね。音程の揺らぎがなくなったらかっこよくなるんだろうなー。

03.LEO / Dream of Love (Part1)

LEOの音源としてはとても貴重なんですよねー。Joyceの時代も音源は相当少なかったのですが、なかなかデビューできない苦労人的なイメージが大きいですが、しっかりSuger Shackでは、知名度も上げて、いよいよ2011年に向けての始動のきっかけとなるような一曲です。つややかなサウンドに、温かみのあるLEOの歌声が乗っかってやさしいサビのメロディーラインが心地よく耳に響いてきます。楽曲の水準も高くて、スムーズに聞くことができます。

04.Junear / crazy love

Junearさんの一曲が収録!これもうれしいことでした!この楽曲のファンキーなかっこよさが、前後の楽曲と合わさってまた違った魅力を引き出しているのも、おもしろいところでした。のびやかで力強いJunearさんの歌声に、圧倒されます。

05.TATSUYA / 今夜

Delightful MusicのRecommendsでもあげましたが、TSUTAYAさんがここで収録。本当に歌がうまいというか、独特なメロディー感覚は特筆すべきものがあります。切ない曲調で、純粋に楽曲も歌もいいなと思わせるベーシックな良さが詰まっています。日本語の響きの切なさをうまく使っていて、和な切なさを存分に感じさせてくれます。最後の転調もすごい基本に忠実で、気持ちよく歌い上げていきます!

06.DAICHI MIURA / YOU & ME

三浦大知くんがここで収録!しかもアップサウンドじゃなくて、スローをいれるところが、選曲の妙ですね。アップサウンドのあまりのかっこよさに目がいきますが、シンガーとしての大知君の本当の実力の高さをよく聞かせてくれる一曲を収録しているのは、さすがですよ!

07.Jine / If I Said

Jineの新曲をCDとして収録知れくれたことは、本当にすばらしい!西崎さんさすがです。CDとしてリリースされないことで、耳にできない人たちにも、これで日本にいながら世界最高水準のボーカルグループの楽曲が多くの人の耳に届くのですから。Jineについては、Delightful Musicでは説明不要といえるほどに、何度も取り上げていますが、この楽曲は本当に一度聞けばもう病み付きになるほどに、中毒性が高い素晴らしいスローバラッド!最近のiTunesリリースの楽曲の中でも、最上位に位置する一曲です!その切なさにただただ涙が出てきます。

08.Full Of Harmony / はなびら

今や日本で知名度・実力ともに一番のボーカルグループであるFull Of Harmonyをきちんとここで入れてきて、しかもここ最近では一番R&BらしいSweet Balladをいれてきているのが、選曲にはずしが無くて素晴らしいんですよね。最近は迷走っぽいところも見えるグループですが、ライブの実力は日本随一ですし、そして、ぱっといい曲を歌ったりするところをしっかりと押さえていますね。

09.Sweep / Once in a life time

Sweepくんの楽曲の中でも、切なげで切羽詰まった感が胸に染み入る楽曲を収録。楽曲によってかなり声が変わるのが特徴でもあるのですが、実に彼のいいところがでている楽曲を収録してくれています。

10.JAY'ED / Movin' On

Jay'edの楽曲も収録と、新旧の実力者をきちんと入っているのも、R&Bコンピとして完成度が高いですよね。やっぱりあのアルバムの中で収録するなら、私でもこの曲を選びますもんね〜。

11.HI-D / 騒がしい太陽

HI-Dも収録ってことですが、正直この楽曲を収録されるとは意外でしたね〜。個人的には好きなんですが、ポップすぎるかなって思うところもあったので、最近の楽曲なら太陽ぐらいかなと思っていたので、改めて聞くと、このアルバムに適度なポップスセンスを取り入れてくれていて、いい感じに仕上がっています。

12.L&J / Deep Inside - Extended ver -

若手の中でも、頑張っているL&Jくんがここで収録!しかもなかなか音源になっていないこの一曲が聞けるのは本当にうれしい限りです。こういう掘り出し物的なものがあるのが、コンピのうれしさですよね。L&Jくんらしい雰囲気を大事にした楽曲で聞かせてくれています。

13.HIROKI / HUMAN

なんとU-Key Zoneさんのアルバムに収められている楽曲をそのアルバムよりも先にリリースというすごいことをしています。本当に懐かしいDown 2 Earthのメンバーなんですよね。復活はうれしい限りですよ。最新のデジタルサウンド的な要素を取り込みながら、かっこよく歌い上げていくのはさすがですね。美しい歌声に、ただただ復活がうれしいなと思わせてくれます。メロディーを乗せるのが難しい楽曲ですが、素晴らしいメロディーを歌い上げていて、さすが実力者とおもわせてくれます。

14.Samuelle / 願い

こちらもなかなか表に出てこないシンガーの楽曲が収録。ピアノバックに日本のR&Bらしい甘いSweetな楽曲を歌っていきます。艶っぽい美メロでまっすぐに歌い上げていきます。もっと遊んだ楽曲も聞いてみたいな〜と思うほどに、実にうまいシンガーでした。

15.MIHIRO〜マイロ〜 / Happy Birthday To You

Full Of HarmonyのHIROのソロプロジェクトから、この楽曲を収録!やっぱりこういう他の人の選曲っていうのはおもしろいですね〜。こっちいくんだーみたいな聞き方も楽しいかもしれません。ちょっとここら辺はスロージャムが大目にはなっていますが、やっぱり安定度のすごさが他の楽曲と並べて聞くとよくわかります。

16.one da 4side / 4-seasons

ポップなセンスが面白いグループです。POPSの好きな人の入門的にも聞きやすい一曲になっています。

17.LEO / Dream of Love Part2

唯一アルバムに2曲収録されているLEO!しかも、part1,2という収録の仕方は相当西崎さんのPUSHを感じますが、楽曲的にはPart1とはまた違った雰囲気に仕上がっているのが面白いですね。

(Producer)

Shintaro -Nishizaki

(LINK)

Urban NEXTプロデューサー西崎信太郎のブログ
☆☆☆☆☆

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Dru Hill / Indrupendence Day

01.Shut It Down
02.Do It Again
03.She Wants Me
04.Whatcha Do
05.Below Zero
06.Can't Stop
07.Remain Silent
08.Makin Luv
09.State Of Emergency
10.Back To The Future
11.Love MD
12.Away
13.Rule The World (Tears For Fears)

(総評)

90年代を代表する超絶グループがついにシーンにカムバック!sisqoのソロ活動なども収縮して、最近は過去のグループとして語らえていた彼らがついにシーンにカムバック!しかもあの頃の情熱のまますばらしい歌を、披露してくれています。Dru Hillというと、Jodeciと並びしょうされるほどの、R&Bシーンのボーカルグループのストリート寄りなぐループとしては、一番の実力をもっているグループで、90年代のボーカルグループといえば、Boyz II Men, Jodeci, Dru Hillという3大グループをあげる人は多いでしょう。そんな彼らですが、濃い歌声を持ちつつもsisqoというヤンチャなボーカリストを抱えていたからか、90年代のソウルフルな面も持ちつつも、常に新しいサウンドも斬新に取り入れてきたのですが、それはこの2010年という時期でも変わらず、今の最新のサウンドを軽くいなしながらも、決して薄くなることはなく、ますますかっこよく濃く熱く盛り上がっていく様が、本当に見事ですね。
なんといっても、先行シングル11曲目「LOVE MD」の激唱っぷりにやられること間違いないです。さらにその一曲前「Back To The Future」の5 Stepsを思い起こさせるような爽やかで力強いDru Hill節とも言えるバラッドにうわ!帰ってきた!と思わずうれしくなります。そして、現行シーンにも本当にかっこいいR&Bのアップとはこれだ!と問い正さんばかりの1曲目「Shut It Down」〜3曲目「She Wants Me」のアップサウンドでのシャウトっぷりには目頭が熱くなります!8曲目「Makin' Luv」での熱く情熱的でセクシーな歌いっぷり、9曲目「State Of Emergency」での熱く疾走間を感じさせるかっこいいミッドテンポの曲など、どの曲もDru Hillらしきありカッコいい楽曲が詰まっています!どの曲もR&Bとしての水準が高いのです!ここまでなりふり構わない熱いシャウトを見せてくれるアルバムはここ最近では、Terrell Carterの「Finally」ぐらいでしたので、本当にうれしい限りです!
このアルバム実は13曲目までなんです!14曲目以降の曲はTAOが組んでいるROCKグループの曲をサンプル的にいれていますので、惜しからず。それを差し引いても、本当にすばらしいアルバムに仕上がっています。Sisqoのシャウターとしての見事さとDru Hillのボーカルグループとしての半端じゃない実力をこれでもかと感じさせてくれるアルバムです。

オススメ:(11),(10),(9),(1),(2),(3),(7),(12)

(曲解説)

01.Shut It Down

こういうパワーのある曲でのSisqoの生き生きっぷりたら素敵ですねー。やっぱりこういうはげしめな曲調がすきなのは昔からで、ソロでの活動がうまくグループに生かされている曲だと思います。軽くなっちゃいそうなところをしっかりとメンバーが、厚みのあるハーモニーでがっちりとR&Bとして聞かせてくれています!Sisqoが暴れまわる激しすぎるシャウトもまさに90年代のボーカルグループが見せるかっこよさを感じさせます。2000年代の曲も取り入れた現代のDru Hillを感じさせるにふさわしい一曲目ですね!

02.Do It Again

1曲目に続いてアップサウンドで聞かせます。90年代ボーカルグループ然とした甘っちょろいスローバラッドに逃げずに、アップサウンドで現行シーンにアピールしてくれるところは本当にさすがだと思います!それにそもそもDru Hillは、90年代後半を代表するメジャーグループの中でも、先鋭的なものを取り入れることに長けていて、アップサウンドもシーンの動向をよく見ていたグループでもあるので、こういうアップサウンドを今回のアルバムに入れてくるのは、さすがだなと思わせてくれます。90年代らしい濃さも取り入れながらも、しっかりとアップで軽快に盛り上げてくれるところなんて見事過ぎます!しかも2010年になってシャウトがもうこんなに聞けるなんて、ボーカルグループ好きには幸せすぎる瞬間です。

03.She Wants Me

激しいアップサウンドの次は、シュールなシリアスな疾走感を感じさせるスマートな一曲。ここでもしっかりとsisqoと他のメンバーの息の合ったところを随所に見せてくれています!ハーモニーのサビのフレーズがクールでかっこいいんですよねー。90年代のグループでこんなにかっこいい曲今でも作って歌えるなんて、すばらしすぎます!Jazzの力はすごいですよねー。

04.Whatcha Do

ここからミッドテンポに濃い展開を見せてくれます。やっぱりこういうミッドテンポでもしっかり濃いハーモニーを聞かせてくれているところが、見事ですね。ハーモニーが重なっていくことで、じんわりと歌が染み入ってきます。ミッドテンポなんだけど、熱い一曲です。

05.Below Zero

かなりゆったりと歌いこんでいく曲なのですが、後半のじわじわとファルセット気味にシャウトしていくのが、熱いですよ!やっぱりこういうDru Hillはどんなにスローでも徐々に熱く盛り上がっていってしまうのがいいんですよねー。

06.Can't Stop

語りっぽく始まるミッドテンポな一曲。ちょっとポップなフレーズを組み入れつつ、HIPHOPよりなビートにのって歌いつないでいきます。徐々に複雑に絡み合うハーモニーが、さすがと思わせてくれます。ここまで絡めてかっこよく仕上げれるのはベテランだからでしょうね。

07.Remain Silent

ここで、シンプルにスローバラッドを聞かせてくれます!ボーカルグループ好きとしては、こういうのも聞きたいところです!力強いバックのコーラスに合わせて、豪快に歌い上げてくれます。後半に見せるSisqoの歌いっぷりと、コーラスの絡み合いはすばらしいですよ。

08.Makin Luv

こういうスローでも濃いスローは大好きです!メインボーカルが、ぐいぐい引っ張っていくところなんて、たまらないものがありますね。ひたすらにリードボーカルが引っ張りあげる楽曲で、歌のあらん限りを歌いつくしている雰囲気に圧倒されます!ここまでシンプルなバックでここまで豪快に歌い上げれるシンガーは今は本当に少ないでしょうね。

09.State Of Emergency

またまた、熱い一曲ですね!サビに向かうじわじわ感みたいのも、たまらないですね。爽やかなメロディーに、熱いSisqoのボーカルが乗るっていうのが、また彼ららしいんですよね。sisqoのやんちゃっぷりを好きな人も多かったことと思うので。

10.Back To The Future

これぞまさにDru Hillな一曲!こういう爽快なバラッドって彼らにしかできないんですよねー。5 Stepsのような雰囲気さえ感じます。爽快なバックのハーモニーに圧倒されながら、しっかりとメインリードで歌い上げていく独特の雰囲気があるんですよね。こういうものを求めていたファンも多いんじゃないでしょうか?まっすぐな歌い上げっぷりが本当に胸にスカッと響いて気持ちがいいです!

11.Love MD

先行シングルになっていた一曲!濃い熱い!まさにDru Hill復活を印象づけるには十二分すぎるほどにかっこいい楽曲です!本当にこの曲を聴いて期待を大きくした人は多かったことでしょう。やっぱりDru Hillはこうでなくちゃ!っていうお手本のような熱いコーラスワークとメインのSisqoのシャウターっぷりをこれでもかと見せてくれます!全員がメインで歌える激しさを持っているDru Hillならではの豪快でいて熱くバラッド!なんですよねー。普通ならバラッドのテンポでありながらも、ここまでの熱を感じさせるところがすさまじいです!

12.Away

しっとりと歌いこむイントロから、ダークな雰囲気で歌い上げていきます。こういうシリアスな雰囲気の楽曲も、情熱的に歌ってくれます。シリアスな雰囲気から後半はもう激烈な盛り上がりを見せてしまうところもDru Hillらしくてかっこいい一曲です!

13.Rule The World (Tears For Fears)

なんか懐かしいフレーズを織り込んでいる一曲ですね。遊び心も入っていて、Sisqoのシャウトもさえていますね!なんか楽しげに終わるのがいいですね!

14.Wind

ここからは、メンバーのTAOが組んでいるロックグループの楽曲が突然入ってきます。すごいギターの音に合わせて歌うのですが、これはこれでかっこいいんですよね〜。

15.How Deep Is Your Love

Dru Hillの新曲ではないんですよねー。この曲懐かしいDru Hillの一曲をRock色にアレンジしています。これもTAOのアレンジのようです。

16.The End

サンプルっぽく入っている3曲なのですが、R&BともROCKともいえない中間の風合いを見せていて、面白いな〜と感じさせます。

(Producer)

Nate Morning:(1),(2)
Wirlie Morris:(3),(4),(5),(7),(9),(10),(11),(12),(13),(14)
Jason "Jhot" Scott:(6),(8)

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☆☆☆☆☆☆

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Marc Staggers / Then & Now

01.Give You All My Lovin
02.Can't Get Enough Of This Groove
03.He Could Never Love Love You
04.Just You & Me
05.When I Think About Your Love
06.If I Was Your Lover
07.Lies
08.Let Me Take You To A Place
09.L.O.V.E.
10.Momma
Marc Staggers / Then & Now

(総評)

Luther系と宣伝されていたインディーソウルシンガー!これが3枚目で、すっかり見た目はおじさんですが、その素敵なアーバンっぷりは、まさにLutherやWill Downingを髣髴とさせるすばらしい作品なのです!ここまでの作品を出せるアーティストが今まで無名で過ごしていたというのも珍しいといえますね。 1曲目「Give You All My Lovin」からのWill Downingのようなしっとりとしたすばらしい歌いっぷりと、見事なアーバンなメロディーラインのすばらしさに度肝を抜かされます。本当にいい曲でこれからもずっと聞けそうな一曲からアルバムが始まり期待も高まります!そして2曲目もアーバンな「Can't Get Enough Of This Groove」でセクシーにしっとりと聞かせてくれます!適度なファルセットの使いっぷりなど見事ですね。そして、Sweetで壮大なバラッド3曲目「He Could Never Love Love You」も美しい。そしてなんといっても、4曲目「Just You &Me」は、本当にアーバンでSmoothで、しっとりと聞き入ってしまいます。ピアノのバックも曲をグッと締めてくれて、お洒落で心地よいWill Downingのような世界観を感じさせます!徐々に絡みつくように情熱的になっていくボーカルもたまりません!
5曲目「When I Think About Your Love」でも実に情熱的でセクシーな歌いっぷりを見せてくれたり、最後の「Mamma」での熱唱の激しさは、彼の歌のうまさを思う存分味わうことが出来ます!このアルバム特に前半のSweet アーバンな世界観は、ここ数年のアーバンソウルものの中でも傑作といっても良い出来になっています。後半が少し特徴がつかみづらい曲が多かったりもしますが、それはアーバンソウルという範疇の真ん中を行く上ではなんとなく避けて通れないものでもあるので、アルバム全体としての統一感という点では、インディーソウルとは思えないすばらしいプロデュース力です! インディーズでありながらも、極上のアーバンソウルな世界観を構成しているアルバムで、本当にいい曲を聴きたいなと思っている人にはオススメな一枚です。

オススメ:(1),(10),(2),(3),(4),(5)

(Producer)

All Producer by Marc & Reggie Staggers

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☆☆☆☆☆

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Chico Debarge / Addiction

01.Addiction Meeting (Interlude)
02.Nefertiti/Center of My Universe
03.Oh No!
04.Tell Ur Man feat.Joe
05.Math feat. Talib Kweli
06.Do My Bad Alone
07.Slick (Addiction)
08.I'm OK
09.Medication (Interlude)
10.She Loves Me
11.I Want You
12.I Forgot Ur Name
13.Hey You
14.Chico's Prayer (Interlude)
15.Change
 

(総評)

ネオソウルを更なる次元へと高めている唯一のアーティストChico Debargeの新譜!独特の味のある歌声はそのままに、アーバンでいながらソウルフルなサウンドはまさに現状のR&Bシーンの中でも稀有な存在といえます。
なんといっても2曲目「Nefertiti/Center of My Univers」で見せる渋い味のある歌いっぷりにはノックアウトされます。そして、イントロから引き込まれる「Oh No!」こういうアーバンでいて癖のある曲っていうのを、さりげなく歌えるシンガーはもう他にはなかなかいなくなってしまいましたね。この一曲のためだけでも買ってもいいほどに、クールでかっこいい歌いっぷりです!サビのフレーズがなんとも耳から離れません! 4曲目「Tell Ur Man」では、盟友Joeを招いてのアーバンな一曲です。Joeらしいねちっこくも美しい美声を存分に感じさせ、特に後半のフェイクとシャウトを繰り返す盛り上がりっぷりは、ここ最近のJoeの歌としてもとても熱い一曲になっています。Joe好きにも聞いてほしい一曲になっています!これは、ひさびさに聞く名曲ですね!さらに、Talib Kweliというなかなかなかったコラボ作品を披露します!ダークネスな雰囲気がChico Debargeの影の部分とうまく合わさって更なる魅力を見せ付けます。さらには、Jazzを相当意識した7曲目「Slick(Addiction)」では、まさにChicoDebargeにしかできないJazz R&Bともいえるサウンドを堪能させてくれます。マービン・ゲイの見事なオリジナリティーあふれるカバー11曲目「I Want You」では、オリジナリティーを確固たるものとした部分をみせてくれています。生楽器主体で、JazzとR&Bとアーバンのまさに中庸をいくような、本当に見事なアーティスティックな作品に仕上がっています。
一味違うR&Bを聞きたい人にはまさにうってつけな作品に仕上がっています。 オススメ:(2),(3),(4),(5),(7),(11)

(曲解説)

02.Nefertiti/Center of My Universe

いや〜こういうアングラな雰囲気を持ちながら、絶妙なJazzyっぷりを見せてくれる楽曲も珍しいですねー。かっこいいんですよねー。こういう中庸をいくような楽曲って聴くほどに癖になっていきます!

03.Oh No!

渋い味のある歌いっぷりにはノックアウトされます。そして、イントロから引き込まれる「Oh No!」こういうアーバンでいて癖のある曲っていうのを、さりげなく歌えるシンガーはもう他にはなかなかいなくなってしまいましたね。この一曲のためだけでも買ってもいいほどに、クールでかっこいい歌いっぷりです!サビのフレーズがなんとも耳から離れません!

04.Tell Ur Man feat.Joe

盟友Joeを招いてのアーバンな一曲です。Joeらしいねちっこくも美しい美声を存分に感じさせ、特に後半のフェイクとシャウトを繰り返す盛り上がりっぷりは、ここ最近のJoeの歌としてもとても熱い一曲になっています。Joe好きにも聞いてほしい一曲になっています!これは、ひさびさに聞く名曲ですね!

05.Math feat. Talib Kweli

Talib Kweliというなかなかなかったコラボ作品を披露します!ダークネスな雰囲気がChico Debargeの影の部分とうまく合わさって更なる魅力を見せ付けます。このTalib Kweliがとても似合うRapも見事で、この曲の影を色濃くしてくれています。うーん、ダークでかっこいいですねー。

06.Do My Bad Alone

浮遊感漂う感じが、また今までの曲と違う雰囲気を出しています。こういうNeo Soulっぽい楽曲も実に自分色に染め上げて歌い上げてくれます。こういう昇華するっていう点に関しては、他のアーティストの追随を許していませんね。

07.Slick (Addiction)

この曲のJazzっぷりが半端じゃないのです!Jazzy R&Bという新しいジャンルを開拓しそうな勢いを感じさせるほどに、見事な歌いっぷりを見せてくれて、サウンドも、見事にSwingしながら、心地よく響いていきます!前作あたりから徐々にJazzをサウンドに取り入れていっているのですが、今までのNeoSOUL系のアーティストが見せていた取り入れ方とは違い、まさにJazzを地でいってしまっているところが、おしゃれでかっこいいんです!

08.I'm OK

こちらは妖しげな雰囲気をかもし出すダークな一曲!この絶妙なリズムがずぶずぶとはまっていくんですねー。この人の持つダークな面を色濃く出したような一曲で、ファルセットも切なげに響きます。ついつい耳を奪われるような強さがあります。インパクトがあるメロディーとかじゃないんですが、耳を離れない雰囲気があります。

10.She Loves Me

ギターをバックに流れるようなファルセットで歌い上げるサビのフレーズが印象的です。美しいメロディーに引き込まれるように、流れていきます。本当にNew Classic Soulのころに引き戻されるような感覚に陥ります。

11.I Want You

なんと意外にも、マービン・ゲイの「I Want You」のカバーを披露します。しかもこれが、Chico Debarge色に染め上げられていて、すごい過ぎます。一瞬、I Want Youってわからない雰囲気さえ感じさせつつ、おしゃれに、かっこよくカバーしているのですから、さすがです!

12.I Forgot Ur Name

今までよりもメロディーを重視した展開を見せてくれて、印象に残ります。独特のためみたいなのが、歌い方に入っていて、本当に独自色だなーと感じさせてくれるアーティストです。

13.Hey You

生楽器主体のサウンドの中において、ちょっと打ち込みっぽいサウンドを聞かせてくれる一曲です。とはいっても、最低限のサウンドなんですが、そのおかげかちょっと明るい雰囲気の一曲となっています。

(Producer)

Kedar Massenburg:(1) Chico Debarge:(2),(3),(4),(5),(6),(7),(8),(9),(10),(11),(12),(13) Cortez Farris:(5) Joe Thomas:(3),(10)

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Keith Sweat / Ridin' Solo

01.Famous
02.Full Time Lover
03.Test Drive feat. Joe
04.Ridin' Solo
05.Genius Girl
06.Do Wrong Tonight
07.Hood Sex
08.It's All About You
09.I'm The One You Want
10.Live In Person
11.It's a Shame
12.Tropical. And these two

(総評)

Kieth Sweat通算11枚目となるアルバム!1980年代から、ずっとコンスタントに、アルバムを出し続けているという稀有なアーティストであり、まさにR&Bに愛されているシンガーです。そんな彼が去年に引き続きリリースアルバムは、聞き手の期待に十二分に答える充実作となっています。正直20年以上も第一線で、シーンの中心的な話題に上がるKeith Sweatというアーティストのポテンシャルと色あせない良さに驚愕さえ覚えます。シーンの特徴は多少は織り込みつつも、Keith Sweatというオリジナリティーは一切失われることはなく、己の物として昇華しながら、しっかりとR&Bリスナーが求めるKeith Sweat像へと練りこんでいくところはProducerとしても自身をよくわかっている証拠でしょう。現役のシンガーの中でのR&B KINGでしょう!
もちろんシーンにアピールするアップサウンドも、しっかりと織り込んでいくるのが、Keith Sweatなので、アルバムの最初の曲「Famous」は、Keithらしさをふんだんに取り入れつつも、現行のシーンでもしっかりとかっこよいと思わせるアップテンポになっています!ここから、しっかりとネッチョリバラッドを聞かせてくれる2曲目「Full Time Lover」で、しっとりと聞かせてくれますが、なんといってもこのアルバムの一番の話題性と楽曲のすばらしさを見せてくれるのが、 3曲目「Test Drive feat. Joe」!この二人とも長くシーンを支え続けている存在でありながら、二人のコラボレーションというのは初めて見た気がします。そして、これほどに合うとは誰が思ったでしょうか!やっぱりたまりませんねー、何度聞いても!お互いのよさがうまく絡み合っています!そして、そのままねっとりとスウィートな雰囲気を維持しながらタイトル曲「Ridin' Solo」へと続く流れはなかなかのものがあります!ファルセットとフェイクとシャウトを本当にうまく使い分けていますよ!そして、変わらない水準でどんどんいい歌が続いていきます!「Genius Girl」でねっちょりと聞かせたあとは、「Do Wrong Tonight」で、見事な歌声を披露します!情熱的に歌い上げる様がたまらないものがあります!そして後半もすばらしく特に、10曲目「Live In Person」11曲目「It's a Shame」で見せる楽曲の水準と、古いシンセ音をうまく使ったKeith Sweatらしい楽曲と歌が織り成す世界観は、ファンには涙もののすばらしい作品に仕上がっています!この2曲の水準は、このアルバムの中でも抜きん出ていますね!特に11曲目の後半に見せるシャウトっぷりたら、その力強さに、もう目頭が熱くなるのを覚えます!
ちょっと余計かなって思えるような12曲目のようなものもありますが、古いファンも、新しいR&Bの聞き手にも十二分にアピールできる内容の、まさに充実作を届けてくれています!アーティストとして20年以上シーンを引っ張り活躍続けるKeith Sweatに、ただただ拍手を送りたくなるような傑作アルバムです!

オススメ:(3),(10),(11),(4),(5),(6),(8)

(曲解説)

01.Famous

一曲目は、シーンをしっかり睨んだアップテンポなサウンドをさらっと歌い上げます。こういうアップサウンドを今でもアーバンにかっこよく歌い上げれるところが、Keith Sweatのすばらしいところですねー!ねちっこいKeithの歌声とアップの泥臭さっていうのが、実にあっていて、踊れる曲に仕上がっています。

02.Full Time Lover

伸びのあるサビのフレーズが印象に残る一曲で、デジタルエフェクトもいれつつも、しっかりとKeith節を聞かせてくれるようなねちっこい一曲に仕上がっています。歌い方はねちっこいけど、しっかりと爽やかな曲になっているっていうのが、不思議なまさにKeithマジックともいうべき一曲ですね。しっかりと前半で遊び感覚も感じさせるアップの良曲をもってくるのが、さすがですね!

03.Test Drive feat. Joe

文句なしにこのアルバムを代表する一曲でしょう!90年代R&Bを席巻したソロアーティストであり現在もお互いにKINGとして君臨する二人が組むとは・・・誰が思ったでしょう。まさにエロ×エロな見事なセクシーソングに仕上がっています。Joeのスムースな歌声とKiethのねちっこいメイメイ声の対比が実に、セクシーに響きあうのです。さすがベテラン同士のコラボレーションともいうべき、完成度を誇りながら、新鮮でありまさに2010年を代表する名曲がここにあります!

04.Ridin' Solo

アルバムタイトルでもある一曲!彼のファルセットを思う存分に堪能できるシャープでかっこいい一曲に仕上がっています!ゆったりとした空気感が流れる曲で、美しいメロディーを存分に聞かせてくれます。こういうスロージャムでこそKeith Sweatの歌声がぴったりと似合うのです。バックコーラスもいい感じに盛り上げながら、セクシーに歌い上げていきます。最後にかけてのファルセットは必聴です!

05.Genius Girl

3曲目あたりからのセクシーなメロディーにはただただうっとりとさせられます。これほどにバラッドを説得力をもって訴えかけるのは、Keith Sweatのキャリアと癖のある歌声を自在に操るうまさが成せる技ですね!スウィートな雰囲気でねっちょりとBedTime Loveな音楽を奏でます。これほどねっちょりした曲をかっこよく歌えるのは本当に彼以外には考えられないですね。

06.Do Wrong Tonight

こちらも、ねっとりと歌い上げる一曲です。ねっとりとはしつつも、しっかりと楽曲ごとに、いいメロディーが詰め込まれているのが、Keith Sweatの特徴ですね!後半に向かうに従い、シャウトをどんどん織り交ぜて、盛り上がっていくのが、最高ですね!Sweetだけじゃない、力強さも感じさせる一曲です!プロデューサーもなんとSteven Russellが絡んでいます!

07.Hood Sex

タイトルからして、Keith御大のお力を存分に感じさせてくれること間違いない作品だとわかりますが、その期待を裏切らないゆったりとしつつも、妖しげなHOOKでどんどん引き込んでいきます。美メロっていうわけじゃないんですが、Keithが歌うと、癖がある歌もしっかりと感じ取ることができるから、本当にすばらしいですね!

08.It's All About You

美しいトラックの上をやさしく歌い上げる爽やかなバラッド!Christmasアルバムあたりの路線もこういうストレートな淡い綺麗なメロディーをKeithの歌声で歌い上げることで、1つも2つも違う深い味わいをもつ一曲へと昇華しています。

09.I'm The One You Want

女性シンガーを従えて、ちょっとアップテンポなサウンドにのって、割と淡々と歌っていきます。Keithの雰囲気を崩さずに、ちょっと変わった雰囲気の楽曲に仕上げていますね。ちょっと単調ですが。

10.Live In Person

こちらも、Keith Sweatらしいシンセ音満載なかっこいい一曲!今の時代この音色でかっこいい楽曲を歌えるのはKeith Sweatぐらいじゃないでしょうか?こういうのをやっぱり聞きたくなるんですよね。コーラスと絡み合いながら、どんどん盛り上がっていくところもすばらしく、きちんとシャウトねっとりをうまい使い分けるKeith Sweatのうまさに改めて感嘆させられます。こういうジワジワと盛り上がっていく曲ではすばらしい歌声を聞かせてくれています!

11.It's a Shame

11曲目はセクシーな語りから実に実力派らしいメロディー展開がすばらしい一曲を聞かせてくれます。サビのメロディーを聴いただけで、あ〜Kieth Sweatが歌いそうだなと思わせれるのは、すばらしいですね。こういうしっかりとしたコーラスをバックにうねる様に歌いまわしていくと、Keith Sweat本来の味がでますね!こちらも、後半のシャウトが最高にきもちいいですねー!

12.Tropical. And these two

意外にも最後は、レゲエな曲なのです。正直なところ苦手なジャンルではあるのですが、それでもこのKeith Sweatの独特の歌声とこのサウンドは意外にもあうんだな〜と再認識しました。

(Producer)

Wirlie Morris:(1),(2),(5),(8),(10),(12)
Platinum Brothers:(3)
Luke Austin:(3)
Angelo Remon:(4),(7)
Steven Russell:(6)
Chuckii Booker:(6)
Adam Ledgister:(9),(11)

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Labal Official
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Nu DNA / Cover Story

01.Answers 2 Questions (feat. Marcus Devine)
02.Life Is More
03.Save Me Now
04.If That's All 2 It
05.Cover Story (feat. Marcus Devine)
 
Nu DNA / Cover Story

(総評)

コンゴス系ボーカルグループの中でも、R&Bらしさを色濃く感じさせるグループのデビューミニアルバム!5曲と短い内容ながらも、濃いボーカルワークを、熱い歌を聞かせてくれます。ここ最近は21:03を代表としてゴスペルグループの方が元気でしたが、1年ほど前からぱったりといいものが減った気がしていました。ここにきて息のいい若手が登場です。しかも若手とは思えないこの落ち着いた作風には驚かされます。安定感抜群な歌声と、洗練された3人のハーモニーには驚愕さえ覚えます。何よりもコンゴスのコーラスグループらしいパワフルなボーカルが重なることで生み出される重厚な空気感には、どんどん圧倒されます。どの楽曲も、彼らのパワフルで厚みのあるハーモニーを生かすスローからミッドテンポな楽曲まで歌い上げていきます。3曲目以外は、全てパワフルなコーラスで歌い倒してしまっていて、聞いているほうも、どんどんその魅力に引き込まれていきます。ある意味パワフルすぎるので、これぐらいの曲数の方が、気持ちよくきけますね!
それぞれの曲も、コンゴスっぽさが出た1曲目「Answes 2 Questions (feat.Marcus Devine)」では、心地よい歌声にどっぷりとはまりたくなります!重厚感があるコーラスワークはいかにもコンテンポラリーゴスペルって雰囲気ですが、それを気にさせないほどに見事なコーラスワークでR&B好きにをも興奮の坩堝に引き込みます!曲が進むに連れて熱を帯びるパワーシャウトにはやられますよー!そのままの勢いで2曲目「Life Is More」で勢いを感じさせるメロディーで聞かせてくれます!こういう楽曲でこそコンゴスっぽさとR&Bっぽさの両方の良さを感じることができます。コーラスがゴスペルっぽくフェイクやシャウトはR&Bっぽいといういいところ取りな一曲に仕上がっています!こういうアップサウンドでは、ゴスペル系のボーカルグループの水準は非常に高いですね。
3曲目「Save Me Now」では、いかにもゴスペルっていう感じの荘厳なスローを披露し、4曲目「If That's All 2 It」では、メインボーカルを入れ替え、軽めな感じから、ボーカルに厚みを加えていきます!こういう曲でのかっこよさは本物ですね!
最後にはタイトル曲でもある「Cover Story」をギターのイントロからパワフルなコーラスで圧倒していきます!本当に曲数は少ないけど、水準が高いです! こういう硬いアップビートは本当に得意とするところで、見事に歌い上げていきます。もう最後にかけてのギターとコーラスとの相乗効果のかっこよさは見事としかいいようがありません!
ボーカルグループ好きにも、かっこいいアップサウンドが好きな人にも十二分にお勧めできるコンテンポラリーゴスペルグループです!なかなか手に入りませんが、ぜひ手にしてみてください。

オススメ:(1),(2),(4),(5)

(Producer)

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☆☆☆☆☆☆

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In Essence / The Master Plan

01.Touch Interlude
02.Who Are We
03.You Will Never Find
04.S.T. Interlude
05.I.E.
06.Friend of Mine
07.Melodi.E.
08.Smooth Interlude
09.Do Whatcha Like
10.Closer
11.Pops Interlude
12.Change
13.Dru Interlude
14.Go Ahead
15.Lay You Down
16.Que Interlude
In Essence / The Master Plan

(総評)

2004年に突如Canadaに現れたボーカルグループIn Essence!彼らが残した唯一のアルバムがこのMaster Plan!若手ボーカルグループらしい生き生きとした豪快なアップが大勢を締めるアルバムなのですが、そのアップサウンドの完成度たるや、ここ10年のアルバムの中でも相当の完成度を誇るグループなのです!2000年以降デビューのボーカルグループの中でも1,2位を争うすばらしい名盤なのです。ここまでの完成度はSAT-R-DAYぐらいじゃないでしょうか?
アップサウンドの奇抜さは、特筆に価するものがあって、ここまでの斬新なアップサウンドをUS以外のボーカルグループがやるとは思いませんでした。CanadaのアーティストというとUSの影響をすごく感じるアーティストが多く、スローでは名曲を残しているWade O. Brownがいますが、なかなかアップサウンドとなるとUSの追従したものが多い中、彼らのアップサウンドの斬新さは本物です!特に5曲目「I.E.」のサウンドのチキチキ風味とそれに熱く絡むボーカルは見事としかいいようがありません。さらに6曲目「Friend of Mine」での暴れまくるボーカルとサウンドには完全にノックアウトされます!90年後半の熱いボーカルグループを見ているようで、目頭が熱くなるのさえ覚えますね。90年代の後半に見せてくれたH-TOWN, III FROM THA SOUL, JODECI, DRU HILLなどの豪快なボーカルを得意とするボーカルグループの影響を随所に感じずにはいられません。そのほかのアップサウンドも、ぐいぐいメインボーカルのDRUを中心に盛り上げていく曲多く聴いて心躍るようなアルバムに仕上がっています。
そんなアップが見事な彼らですが、アップがうまいボーカルグループはスローもうまいという定説を、見事に再現するように、しっかりと後半の最後には美しいバラッド「Go Ahead」そして、最高にセクシーな名曲「Lay You Down」を披露してくれています!やっぱり見事ですね。
現在はグループとしての活動は中止して、ちょうど去年DRUがソロデビューを果たし、「Stay With Me」のすばらしいボーカルに驚いた方も多いでしょうが、そんな彼がソロ作品では見せなかった、熱い熱唱系のアップを存分に聞くことができるお勧め作品です!聞くほどに、In Essenceとしても2枚目を切望せずにはいられませんね。

オススメ:(6),(12),(15),(5),(3),(2),(12),(14),(7),(10)

(曲解説)

02.Who Are We

いきなりアカペラで押し倒すイントロがボーカルグループもの作品としてたまらないのです!これだけで、歌のうまさや、かっこよさを感じてしまいます。しかも途中からの勢いを存分に見せる面白いコーラスワークをMCを混ぜながらがっつり見せてくれるのですから、期待せずにはいられません!本当にアカペラなのに、これだけUPな感じでかっこいいのはそうそういません!今ではNaturally7ぐらいしかできないんじゃないでしょうか?アカペラなのに、長さをまったく感じさせません。

03.You Will Never Find

ここからIn Essenceの本領発揮です!サビのフレーズがボーカルグループらしいぐいぐい押していく勢いがあるし、メインボーカルのDruもぐいぐいいい歌声で歌い上げてくれます。このサウンドはドロドロとしながらもシャープな歌いっぷりが90年代ボーカルグループにはたまらないものがあります!シンセでは生み出せないじゃないサウンドに重厚感が曲をさらにかっこよく仕上げ、その重さを跳ね除けるそれぞれのボーカルの力強さがIn Essenceのボーカルのうまさとセンスのよさを感じさせずにいられない名曲です!

04.S.T. Interlude

Interludeが、遊び心があって面白いんですよね〜。このInterludeでも、遊んでいる感じがあって楽しくなります!

05.I.E.

パワフルなビートにのって、チキチキ風なキレのある歌を聞かせてくれます。これは売れますよね〜。地元Canadaでは相当に売れたのですが、日本への流通がほとんどなかったのは本当に残念!その後Druのソロデビューへとつながりましたが、Druのソロでは感じることができない若手のボーカルグループならでは、最新サウンドを取り入れた斬新なアップサウンドがもうたまりません!こんなビート先行型のサウンドでありながら、しっかりと歌い上げてるメンバーの歌のパワフルさとうまさは本物ですね!こういう曲でこそグループの自力の違いが明らかになりますね。

06.Friend of Mine

重厚な電子音をバックにダークに熱いボーカルが暴れまくります!このダンサブルでいて熱い曲調には完全にノックアウトです!このアルバムの中でも1,2を争うぐらいに大好きな一曲ですね!Druと他のメンバーとの掛け合いも激しくって、サウンド的にはダークで重さがあるのに、どんどん過ぎるような勢いを感じさせるすさまじい一曲です!こういう重厚で灼熱のようなボーカルを今こそ聞きたい!って思わずにはいられません!

07.Melodi.E.

90年代にはこういう曲調はやりましたよね〜。面白いフレーズを組み合わせながらも、しっかりメインボーカルが熱く締めてくれる!そんな一曲です。サウンド的には最低限の音でありながらも、ボーカルのフレーズが面白かったりして、盛り上がりを見せながらも、面白く聞かせてくれています。

09.Do Whatcha Like

うねるような雰囲気の曲で同じようなフレーズを繰り返し、その中メインボーカルのDruの吼えが冴え渡るようなボーカルを聞かせてくれます!こういう軽めの楽曲でもしっかりと重厚感を感じれるのが彼らのすばらしいところですね。

10.Closer

陽気なリズムに乗りつつも、Druの歌声が絡むと、ダークな雰囲気を感じさせてくれるのだからすばらしいですね!コーラスが、適度に入れる合いの手風のフレーズがたまらない。妖しげな雰囲気がまたかっこよさを増してくれています。このリズムをダンサブルに仕上げているのが、かっこよすぎですね。

12.Change

アカペラなイントロから、ギターのかっこいいサウンドで、クールに歌い上げていきます。そして、サビで一気に盛り上がるのが、かっこいいんですよね〜。コーラスの流れるようなかっこいい歌声と、熱いメインボーカルとのやり取りも、聞き所ですね!奇抜なアップだけじゃなくて、こういう正統派ボーカルグループっていう雰囲気も歌えるのがすばらしいですね。

13.Dru Interlude

このDruのInterludeってのが、以外に歌っていて素敵だったりします。

14.Go Ahead

ここからは一気に雰囲気を変えて、美しいバラッドを披露していきます!ここでは、Druの本領発揮っていう感じで、その包み込むようなやさしいボーカルを、コーラスが美しく支えていきます。バラッドでもしっかりと耳に残るフレーズを織り込んでいくのは、彼らの曲作りのスタンスの高さをまじまじと感じずにはいられません。

15.Lay You Down

いや〜こういうエロい曲大好きです!たまりませんね〜。やっぱりボーカルグループにはこういう曲が似合います!ファルセットボイスも冴え渡りますね!In Essenceはかっこいい曲が多いので、スローはどうなんだろうって思うのですが、これを聞く限りもっとこっち系のSEXYな歌ももっと聴きたくなってしまいます。現在活動していないのが本当にもったいないって思わずにはいられません。ファルセットとバリトンボイスが、混ざり合うフェイクには、悶絶するしかありません!名曲だ〜!これはボーカルグループじゃなければ出せない濃さですね。

(Producer)

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久保田利伸 / Timeless Fly

01.Timeless Affection ~Foreplay~
02.Keep it Rock (feat.WISE,Tarantula from Spontania)
03.Soul Mate ~君がいるから~
04.FLYING EASY LOVING CRAZY
05.24/7 ~NITE AND DAY~
06.STAR LIGHT
07.Is it over?
08.Tomorrow Waltz
09.Timeless Affection ~The play~
10.M☆A☆G☆I☆C feat.KREVA
11.The Other Half
12.僕じゃない
13.Life-long High-way
14.Nyte Flyte
15.Moondust (poetry reading by Kyoko Koizumi)
 

(総評)

久保田利伸ひさびさとなるアルバムのリリース!ここ数年は日本での活動が主立っていましたが、そんな中でもしっかりとSOULを感じさせるアルバムに仕上がっています!若手の力を適度に注入しつつも、新しさも懐かしさも全てひっくるめたような久保田利伸という日本の最高峰のR&Bアーティストにしかできない脅威のバランスを誇るアルバムを届けてくれました!
昔のファンには懐かしい久保田のPOPな部分も感じさせ、若さも感じさせるサウンド、さらにはR&Bらしいサウンドと、とてもバランスのとれたアルバムに仕上がっています。洋楽バージョンのR&Bオンリーなアルバムが大好きですが、こういう日本のファンに向けたしっかりとしたコンセプトをもったバランスのよいアルバムも末永くきけますね。
2曲目「Keep it Rock」からいきなり若い話題のRapperを招いて、しっかりと現行のR&Bの最先端サウンドに、ついていけるところをしっかり見せてから、久保田独自のソウル感覚あふれる「Soul Mate〜」へと流れていくところはさすが!といいたくなります。さらには、R&B好きにはたまらないAl B Sureの名曲「Nite and Day」を大胆のサンプリングした「24/7 〜NITE AND DAY〜」には、90年代R&Bが好きな人には悶絶ものの一球でした!さらに、マイケルトリビュートと題したファンキーな久保田のノリを最大限に生かした「Star Light」、JUJUをfeatしたすばらしいねっとり系バラッド「Is it over?」では、セクシーな久保田を堪能させてくれます。昔の久保田のシンプルな楽曲のつくりを感じさせる「Tomorrow Waltz」で美しいメロディーを聞かせ、KREVAとの最強コラボ「M☆A☆G☆I☆C」では、日本の最強のファンキーソングを叩き落します。久保田にしか歌えないだろうゆるいバラッド「The Other Half」では昔から久保田を好きな人には安心できる作り出し、このアルバムのバラッドの中でもメロディーが一番すばらしい「僕じゃない」でたまらないすばらしい歌を聞かせてくれて、最後にかけては、さらにUTA Produceのアップサウンド「Life-long High-way」で、盛り上げて、こちらもすばらしいバラッド「Nyte Flyte」でしっとりと聞かせ、小泉今日子を語り部として招いた「Moondust」など、話題性も、緩急のバランスも絶妙な曲たちを並べてくれます!
本当に、最後まで一気に聞けちゃうような楽曲の配列をしていて、アップサウンドを絶妙なバランスで並べているので、バラッドをゆったりと聞けるんですよね。ここ最近のアルバムの中でも完成度の高い作品に数えられるアルバムの登場です。やっぱり日本のR&B KINGは、久保田利伸しかいませんね!

オススメ:(2),(3),(5),(6),(7),(10),(12),(13),(14)

(曲解説)

01.Timeless Affection ~Foreplay~

アルバムを通してInterlude的に使われるサウンドが軸となっていくのは、久保田のアルバムは定番ですね。このサウンドの水準が高いのもまたいい感じで期待が高まります!

02.Keep it Rock (feat.WISE,Tarantula from Spontania)

若手Rapper二人を招いて、豪快にかっこよく歌い上げる一曲!ぜんぜんベテランとかそんなの関係なく、クールにシュールに盛り上げちゃうところが久保田流!ぜんぜん若手の勢いに負けない、鮮やかな歌いっぷりが見事で、それについていくWISEと、Tarantulaの独特のフローのあるRapがうまく絡み合っていきます。こういう遊び心もこもった軽快な一曲を作らせると、もともとの実力が一つも二つも抜きん出ているのは当たり前なんですが、本当に日本のR&Bシーンの中でもぬきんでたものを見せてくれます。

03.Soul Mate ~君がいるから~

久保田らしい爽やかで心地よい流れを感じさせながら、ソウルに聞かせてくれる久保田節をしっかりと詰め込んだ一曲です!ソウルフルなんだけど、爽やかでPOPなセンスをもてるアーティストっていうのは、本当に貴重ですよね。こういう面がR&Bアーティストと認識されながらも、しっかりとPOPフィールドにも立てる幅の広さの秘訣なんでしょうね。

04.FLYING EASY LOVING CRAZY

MISIAをfeatしたシングル曲。正直ちょっとまっすぐ過ぎるMISIAの歌が苦手なのですが、割とそのまっすぐな歌い方を利用して、シングルレベルの楽曲へと昇華しています。

05.24/7 ~NITE AND DAY~

素敵過ぎるサンプリング!Al B.Sureの名曲「NITE AND DAY」を大胆にサンプリングして、さらっと自分らしい歌に、歌い上げてしまうところがさすがです!この楽曲をそのままに日本語の詞をつけて歌っちゃえるところが、さすが久保田って感じです。違和感が普通はあったりするのですが、まさにオリジナルに感じたりするんだから、見事です。90年代R&B好きにはたまらない一曲です!

06.STAR LIGHT

マイケルトリビュートでもあるまさにファンキーな一曲です!久保田の中でもR&B像っていうか、かっこいい!っていう像っていうのが、やっぱりファンキーなんだなって改めて再認識させられます。こういうファンキーなマイケルトリビュートっていうのは、本当の意味でR&Bやファンクやソウルっていう背景をよく理解している久保田ならではのトリビュートといえるでしょう!

07.Is it over?

JUJUをひそかにfeatしている一曲です。けだるい雰囲気のゆっくりとしたテンポの中、ソウルフルに味わい深い男女の歌の絡みを見せてくれます!ゆったりとしながらも、しっとりとセクシーな心地よいソウルを感じさせます!まさに下世話なソウルというにふさわしい男女の深い絡みをじっくりと二人で聞かせてくれますよ。

08.Tomorrow Waltz

ワルツというタイトルがぴったりのピアノサウンドをバックに美しく歌い上げていきます!こういう楽曲でこそ久保田のPOPSセンスが存分に発揮されますね。美しいんだけど、聞きやすくちゃんと芯にR&Bを感じさせてくれています!

09.Timeless Affection ~The play~

こういうループ的なInterludeの使い方は本当に久保田は得意ですよね。いい雰囲気で次の曲につなげていきます。必ず詞に少し遊びをいれてくれるのも、魅力的です。

10.M☆A☆G☆I☆C feat.KREVA

KREVAとの一曲を収録!シングル用だけの曲かと思っていたのですが、しっかりアルバムに入っていて、うれしい限りです。このFUNKYで最高のノリの一曲が乗ることで、アルバムにも勢いがついて、一気に聞けちゃいます!それほどにここ最近の久保田の曲の中でも、最高にFUNKYな楽曲になっています。

11.The Other Half

久保田らしいゆったりとした雰囲気のバラッド!こういうSweetさをもったスローバラッドは、本当に彼にしか出せないソウルみたいのを色濃く感じさせてくれます。なかなかこのテンポの曲で、R&B的な黒さを感じさせる歌い方とかをしっかりと見せてくれますよ。素敵な一曲です。

12.僕じゃない

久保田の僕ってつくタイトルには名曲が多いのですが、こちらも例に漏れずに、すばらしいメロディーラインに引き込まれる流れるような切なげなメロディーのサビに一気に吸い込まれてしまいます。まさに久保田だけが提示できるジャパニーズソウル的な哀愁とソウルを感じさせる一曲です。

13.Life-long High-way

さすがっていうぐらいに盛り上がる一曲!こういうアップビートも歌える幅広さは、本当にすごいです。思わずドライブにいきたくなるような心地よいテンポに思わず体も動いてしまいます!サウンドはUTAくんのプロデュース!こういう若さも取り入れていくのが、本当に実にうまいですよね。

14.Nyte Flyte

サビのメロディーが印象的なキラキラしたSweetサウンドを歌い上げてくれる一曲!ポップな雰囲気も持ちつつしっかりとソウルフルな雰囲気も持っていて、心地よく耳に響いてきます。本当にアルバムの最後の方にいくにつれて尻上がりに、いい曲が増えていきます!鮮やかに響くメロディーラインが素敵なんですよね!

15.Moondust (poetry reading by Kyoko Koizumi)

小泉今日子が語っているイントロからセクシーな儚いサウンドを展開してくれます。そこから一気に伸びやかな歌声で歌い上げていくところが最高に気持ちいいですよ。バックの久保田のささやくようなイントロでの歌い方も好きですねー。

(Producer)

Toshinobu Kubota:(1),(2)(3),(6),(7),(8),(9),(10),(11),(12)
KREVA:(10)
UTA:(13)
ICEDOWN:(14)
ALI-KICK(Romancrew):(15)
G.M.KAZ:(5)
Daisuke Mori:(4)
Yoichiro Kakizaki:(1),(2),(3),(6),(7),(8),(11),(12)

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BoA / IDENTITY

01.This Is Who I Am
02.EASY
03.BUMP BUMP! feat. VERBAL(m-flo)
04.LAZER
05.interlude#1
06.is this love
07.まもりたい ~White Wishes~
08.interlude#2
09.ネコラブ
10.THE END そして and… (album ver.)
11.Possibility duet with 三浦大知
12.Fallin'
13.my all
 

(総評)

Delightful Musicでこのアーティストをレビューするとは!って感じですが、実は彼女は本国韓国では、列記とした歌って踊れるR&Bシンガーなのです。去年出したUS盤のアルバムを聞けば相当すばらしい名盤ともいえるR&Bアルバムをリリースしています!ある意味日本での活動事態がPOPにわざわざ寄せて作っていたという感じだったので、本来の味を出せるのはR&BやHIPHOPトラックでこそなのですが。USでの活動などを通して、昨今のR&Bシンガーたちの台頭を見て、今回のアルバムは相当R&Bサイドにシフトした作品に仕上がっています。安室さんもそうですが、一流のアーティストがR&Bにシフトしていくことは、R&Bシーンにとっては、聞き手の裾野が広がるっていう意味でも、すばらしいことです!
そんなすばらしいアルバムの中でも、もちろん一番すばらしかったのは、「Possibility feat.三浦大知」でしょう!Nao'ymtプロデュースのこの楽曲はPVも含めて非常に完成度が高いデュエットバラッドです。2010年の最高峰の作品といっても過言ではないできです!この曲の織り成す切ない二人のすれ違う感情が伝わってくる表現力ある歌声!そして、バラッドでミッドテンポながらも、R&Bらしいビートに合わせて、ノリの良さを見せてくれます!三浦大知という最高の歌い手が参加することで、この楽曲の完成度は数十倍へと上り詰めていきます。この一曲のためにアルバムを買うっていうのもありだなっていうほどにすばらしいです!
ですが、そんな一曲だけじゃなくて他の曲でも今までの作品よりもかっこよいR&Bサウンドをきかせてくれます。Verbalを招いたファンキーチューン!「BUMP BUMP!」では、サックスが効いてるファンキーなサウンドだけじゃなくて、歌詞も遊びが随所に感じられるつくりで、遊び心あふれる曲になっていて、アルバムの前半の中でもアクセントになっています。そして、あえてヘタウマに歌い上げる激しい一曲「EASY」、デジタルサウンドがクールなアップ「LAZER」でも印象的なメロディーを歌い上げ、前半でぐいぐい盛り上げていきます。
バラッド「is this love」では、R&Bっぽい切ないバラッドでしっとりと歌い上げていきます。壮大なバラッド「まもりたい」など、バラッドではしっかりとメロディーの良さを聞かせてくれるのも完成度がどれも高いです。本当の意味で日本のR&Bアーティストの一人として数えてもいいのではないかなと思うほどに、ソウルフルな一曲に仕上がっています。
そして、アルバムの中でも「Possibility」と並びキー曲となる「ネコラブ」では、「BUMP BUMP!」と同様に、遊び心あふれる曲になっていて、詞がなんとなくBoA本人と重なり面白くなっています。エッジの聞いたビートトラックをバックにねちっこく歌い上げていく様がかっこいいんですよね〜!この楽曲は大好きですね。「THE END」や「My All」でもR&Bバラッドを聞かせ、「Fallin'」では、耳に残るポップな軽快な一曲を披露したりと、多彩な楽曲が詰まっているアルバムで、さらにバランスがすばらしくてすべての曲がメロディーがいいなと思えるので、一気にきけちゃいます。もちろんBoAのファンはもちろん、普通の音楽リスナーさらには、R&Bが好きな音楽好きな人にも、聞けるアルバムに仕上がっています。
ずいぶん韓国の方が、R&Bに関しては先進国で普通にポップスとして、R&Bが認知されかっこいいとされているので、そこを活動の一つの拠点としている彼女が、日本においての厚い壁がなぜかあるポップとR&Bの垣根を取っ払ってくれるかもしれませんね。

オススメ:(11),(9),(3),(4),(2),(1)

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Junear / Plat Home

01.君といれば
02.Crazy Girl
03.amazing love
04.Groly Days
05.say goodbye
06.episode
07.answer
 

(総評)

多くの人が待ち望み、多くの人に驚きを与えるCDがリリース!数多くの客演を経験し、世界的に有名な舞台RENTのソリストを勤め上げ、その実力と知名度を確固たるものとした、オールドソウルを思い浮かばせるクラシカルな歌声を持つ、無類のソウルボーカリストJunearのデビューCDアルバムが登場!
数多くのミュージシャンそしてSOUL, R&Bリスナーから根強く支持され続ける実力派ボーカリストであり、iTunesでのデジタルアルバムをリリースしながらも、CDリリースを待ち望まれてきたアーティストなのです。今回は、iTunesアルバムと同じ曲もありながら、しっかりと歌そのものを歌いなおし、よりリスナーに伝わる歌を考えながら歌い上げたソウルフルだけじゃない気持ちの詰まった歌を聞かせてくれています。
このアルバムの1曲目「君といれば」から早々に見せてくれる始まるシャウトに悶絶させられる人も多いはず、ストレートに響く歌声が心を突き抜けていきます。まっすぐに歌い上げる爽やかな詞の世界観も、この曲をよりストレートな男性の気持ちを歌うラブソングとしての良さをさらに感じさせてくれます。そして、今回はiTunesのバージョンとは違い、歌い直してまで、曲を作りこんでいるので、また新たしい曲として聞くことができるし、Junearさん独特の味のあるスモーキーなボイスを生かしながらも、しっかりと歌詞が心に届くように歌いこんでいます!それは3曲目「Amazing Love」でとても現れていて、よりまっすぐに丁寧に歌い上げるJunearの歌声と、曲の雰囲気が絶妙にマッチしていて、本当に稀代の名曲といえるすばらしい仕上がりになっています!まるで前作と違う曲に聞こえるのですから不思議です。さらに、こういう丁寧な歌い込みが4曲目「Groly Days」でもうまく功を奏していて、曲の良さをより引き出しています。スモーキーなソウルフルさや、R&Bっぽさを堪能できる2曲目「Crazy Girl」や、名曲「say goodbye」での、切なげな歌と、その詞の世界観と、いろいろな魅力を見せてくれています。さらには、音源として初収録の盟友meajyuとのバラッド「episode」での実力者二人の見事な掛け合いは、このアルバムの聞きどころの一つでもあります!7曲目「answer」では、BU-NIのpianoをバックにその歌声も良さを改めて感じさせてくれたりと、アルバム全体を通して、Juenarというアーティストの魅力を改めて感じさせてくれるし、初めて聞く人にもすんなりとその魅力を受け入れられるような聞きやすさがあるアルバムに仕上がっています!
Junearというアーティストの見せる魅力は、このアルバムでしっかりと感じ取ることができます。さらに彼の本当の実力を知るものにとっては、その生の歌声を聴いたときさらに驚きをもって受け入れられるという、余裕もしっかりもってアルバムを作っていて、まさに実力者だからこそ出せるアルバムっていうのを見せてくれています。2010年を代表するR&Bアルバムの登場です!

オススメ:(1),(3),(5),(2),(6)

(曲解説)

01.君といれば

最初のイントロからパワフルなシャウトで突き抜けるように歌あげる一曲!iTunesのバージョンよりも丁寧に歌い上げている感じがして、心地よく響いてきます。このまっすぐな歌声はまさにJunearの真骨頂ともいえる見事な歌いっぷりで、誠実でまっすぐな詞の世界もJunearというアーティストの雰囲気に合ったJunearというアーティストの世界観を表す代表的一曲と言えるでしょう。

02.Crazy Girl

このアルバムでの新曲!ビートにのった歌声が軽やかに歌い上げていくR&Bトラックが心地よい!ここでは、より軽く歌いながらも、しっかりと声の重みを感じさせてくれていて、曲ごとに、見事に歌い分けているなっていうのを感じることができます!後半に見せるシャウトの突き抜け感は気持ちいいです!

03.amazing love

Junearとfink Broとしてプロデュースに参加しているBU-NIの二人が大切に歌い続けている、もっともJunearというアーティストの中でも大事な一曲もデビューアルバムに収録されています。iTunesのバージョンとは大幅に歌い方を変えてきて、誠実で、やさしい歌声が、ピアノバックの美しい楽曲と合わさって、より壮大な世界観をより深遠な世界へと広げていってくれています!

04.Groly Days

爽やかにギターをバックに清涼感あふれる歌を披露する今までのJunearのイメージをより広げるような一曲になっています。iTunesのバージョンでもあまりの爽やかさに意外だな〜と思いながらも、聞くほどにしっくり来る感じが、ボーカルの雰囲気の幅広さを改めて感じさせます。

05.say goodbye

このピアノのメロディーがもうたまりません。本当にトラックの流れるような美しさと、とても心にスッと入ってくるストレートな切ない詞の世界がすばらしいケミカルを起こし、心を洗い流してくれるような楽曲になっています。一人の女性を思う男性のその女性を過去へとなっていくゆっくりとした心の情景の変化をうまく表現しています。詞の一つ一つの選ぶ言葉が本当にシンプルだけど、見事だな〜と思わせられます。もちろん歌も、美しく丁寧に歌いながらも、力強さを感じさせ、最後まで耳を離せません!

06.episode feat.meajyu

my booのカバーが話題となった二人がオリジナルで再びタッグを組んだ一曲!スローテンポなトラックでゆったりと余裕を持ちながらゆったりと歌っていきます。まっすぐにストレートな歌い方が、サビでの清涼感をうまく引き出して、meajyuの癖のある歌声とうまく対比になっていて、それぞれの個性がいきたデュエットソングになっています!二人の後半のフェイクとシャウトの絡み合いは素晴らしく、二人で歌い上げる様が、聞いているだけで目に浮かぶような楽曲です。ぜひライブでみたくなります!

07.answer

ピアノバックにゆっくりと歌い上げていきます。ブルーソウルっぽい雰囲気のメロディーを、ピアノバックにしっとりと歌い上げれる日本人アーティストがいるっていうのは、本当に驚きです。最後に純粋にJunearの歌声のよさがより感じられる曲なのではないでしょうか?

(Producer)

all produced by fink bro.

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☆☆☆☆☆☆

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Steven Russell / So Random

01.Work It
02.Bring It Back
03.D.A.N. (Dance All Night)
04.Rock With You
05.Hot Mess
06.Disappear
07. I'll Never Hurt You
08. Never Feel That Feeling Again
09. Gots Ta Be
10. I Wanna Give It To You (feat. Kandi Burruss)
11. Not In A Million Years
12. Thank God For You
Steven Russell / So Rumdon

(総評)

Underdogsと共にProduceをしていた元TROOPのボーカリストSteven Russellがついにソロアルバムをリリースしました。まさにProducerとしてもボーカルグループの良さも両方持ったすばらしい作品を届けてくれました。ボーカリストとしては、TROOPという90年代を代表するグループで活動していただけあって、美メロからダンスナンバーなものまで実に多彩に歌い上げますが、やっぱり美メロの美しさとそれを歌い上げるすばらしさは、特筆すべきものがあります。さらには、Producer業が長いだけあって、アルバムとしてのトータルのアップサウンド、スローそして、奇抜なROCKテイストのサウンドまで実に聞き手をあきさせない工夫を狙っている感じではなくごく普通にやってのけてしまいます。さすが、Steven Russellというところを随所に見せてくれる2010年の傑作アルバムのひとつでしょう!
やっぱりなんといっても7曲目「I'll Never Hurt You」の切なげなミッドバラッド!この切なさっぷりったらたまりません、美メロメイカーの本領発揮といったところです!一度耳にすると、もうメロディーが焼き付いて離れません!最後のシャウトっぷりったらたまらないですよ!そして、8曲目「Never Feel That Feeling Again」ここでは本当にTROOPの一員らしい美しいピアノのバラッドを歌い上げます!本当にこういう美しい曲でしっかりとシャウトできたり、聞かせられるのは、ボーカルグループとしての経験と実力があるかでしょうね!見事な名曲です!最後にかけての盛り上がり方がたまりませんね!3曲目「D.A.N」も定番なメロディー展開ながらも、心に残るフレーズが多く使われています!定番のカバー「Rock With You」など曲の水準や面白さもワンランク上のものをもっていますね!ダンサブルな2曲目「Bring It Back」など挑発的なサウンドもあったりして、より面白い作品に仕上げているのはさすがプロデューサーといったところですね。まったく広範まで飽きが来ないで聞き続けれちゃいます。11曲目「Not In A Million Years」ではボーカルグループの一員だったことを思い起こさせる見事なバラッディアっぷりを見せてくれます!本当に多彩なんですよねー。第一線のProducerで活動できるのがよくわかりますね!
5曲目みたいな蛇足もありますが、なかなかここ数年味わえない見事なR&Bの90年代っぽいサウンドを聞かせてくれています!今年絶対もっておくべき一枚です!

オススメ:(7),(1),(2),(3),(4),(8)

(曲解説)

01.Work It

一曲目から最新の流行を取り入れたデジタルサウンドを取り込みつつも、独特のProducer感覚をもったシャープでかっこいい作品に仕上げています!Sweetに歌えることはTROOPでも実証済みなので、こういうダンサブルな作品をボイスジェネレーターを駆使しながら歌い上げる様はさすがProducerですね。パワフルな歌も聞かせてくれます。

02.Bring It Back

こちらもダンサブルでフロアライクなダンスナンバーを披露します。TROOP時代を入れるとベテランのはずですが、2Stepっぽいダンサーグルーブをこれほど軽快に歌い上げれるところは見事ですね!心地よいメロディーラインに聞き入ってしまいます。息遣いでリズムを刻ませるところが面白いですね。

03.D.A.N. (Dance All Night)

タイトルを聞いただけで期待が高まるような一曲ですが、そのタイトルに疑いなく、美しい美声で耽美なメロディーを女性ボーカルを交えて歌い上げてます。後半にいくに従い激しくシャウトを見せていくところが最高です!

04.Rock With You

マイケルの名曲のカバーです!しかもマイケルを相当意識した歌い方がまたいい雰囲気ですね。激しかったりダンサブルな歌もかっこいいですが、こういう美メロでこそSteven Russellの歌声は冴えますね。たまに力を込めるとシャウトしてしまうところなんてたまりませんね!やっぱり名曲です。

05.Hot Mess

いきなりROCKなサウンドに、ビックリしてしまいます。本当にこれは遊んだって感じですね。

06.Disappear

アコースティックサウンドでゆったりと聞かせてくれる一曲ですね。Steven Russellの伸びやかな歌声が堪能できます。

07.I'll Never Hurt You

去年の時点で相当話題になっていた一曲ですね!まさにTROOPのSteven Russellって感じで90年代ど真ん中!この美メロっぷりと、適度なダンサーの絶妙な割合がたまりません!サビでの詰まりながらも盛り上がっていく感じが感情がこもってて素敵なんですよね。最後にかけてのシャウトの美しさがたまりませんね!甘美なメロディーがたまらない名曲です!

08.Never Feel That Feeling Again

アップテンポの後はスローでゆっくりと聞かせてくれます。こちらは正統派な美メロ楽曲です。徐々に感情を増しながら歌い上げていく様が気持ちよく思わず目を閉じて聞き入ってしまいます。さすがProducerって感じでここまで同じ雰囲気の曲がないのもすさまじいですね。後半の伸びやかに美メロを歌い上げる様は、さすが元ボーカルグループという感じがしますね!美しくも力強い!最近のR&Bには物足りないものを確実にこの人は持っていますね!

09.Gots Ta Be

この曲どこかで聴いたことあるんですけど。って思ったらB2Kでした!1stの名曲も彼のプロデュース!オリジナルを自身で歌い上げるっていうのも、Steven Russellがすばらしいところですね!また本人が歌うと、味があって面白いですね!

10.I Wanna Give It To You (feat. Kandi Burruss)

パワフルな女性シンガーを迎えての味のあるサビを歌い上げていきます。激しく疑いを求め合うように、シャウトを重ねていくところはセクシーだし、かっこいいですね!シンプルな構成の曲ながら、お互いに歌のうまさを余計に感じさせてもらえます!

11.Not In A Million Years

ゆったりとした心地よいピアノの音色に心を落ち着かされます。本当にこういう美しい曲をかけるのは、さすがUnderdogsの元で活動していただけありますね。サビだけでも昇天ものですよ!

12.Thank God For You

ここでも美メロサウンドをたっぷりと聞かせますよ〜!こういう美しい曲は、Boyz II Menとかを彷彿とさせますね〜本当に水準の高い作品です!美メロはいやされますねー。

(Producer)

All Produced byb Steven Russell

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☆☆☆☆☆☆

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Jaheim / Another Round

01.Ain't Leavin Without You
02.Finding My Way Back
03.Whoa
04.Till It Happens to You
05.Bed Is Listening
06.Impossible
07.Another Round
08.Her
09.II Pink Lines
10.Otha Half
11.Closer
12.In My Hands
13.Ain't Leavin Without You feat Jadakiss (REMIX)
 

(総評)

Jahiem通産5枚目となる本作!やっぱり本物は違いますねー。回を重ねるごとによさをましていくのですから、どの曲もJaheim色であり、オールドソウルな香りを感じさせるソウルフルな作品でありながらも、やっぱり新しい!っていう実力者たる力をこれでもかと見せ付けてくれます。KayGeeとJaheimという最強の組み合わせが送り出す多数の楽曲が本当に魅力的でありながらも、ここではJaheim自身もProduceに参加し、多数のProducerがすばらしい楽曲を届けてくれています!2010年早くも傑作の予感さへ感じます。本当にどんなProducerと仕事をしてもしっかりとJaheim色に染めていくあたりが、もうさすがとしかいいようがありません!
なんといってもKayGeeとJaheimの最強コンビが送る1曲目「Ain't Leavin Without You」の見事なかっこよさにはやられますねー!本当にPVを見たときにやってくれたなーと思わせられました。KayGee Jaheimというコンビはどちらかというともっとオールドソウルな香りがする楽曲が得意なのですが、こういうダンサブルな楽曲でもしっかりとソウルフルに聞かせられるところがすばらしすぎます!さらには、2曲目「Finding My Way Back」でオールドソウルな楽曲で、昔からのファンも安心させるアルバムとしての考えられた構成も見事ですね。そのまま3曲目「Whoa」でも、すばらしいメロディーと聞かせて、また5曲目「Bed Is Listening」でも、今までとちょっと違う楽曲で、Jaheimの良さを引き出す歌を見せてくれます!8曲目「Her」ではアップテンポなメロディーとJaheimという面白い組み合わせを絶妙のバランス感覚で見せてくれていたり、11曲目「Closer」12曲目「In My Hands」とJaheimらしい安心できるつくりで、本当にまさに充実作という楽曲の充実度を感じさせます!どこを切ってもJaheimらしさがあふれている傑作アルバムです!ソウルとはこういうことをいうんだよと、現在のシーンに訴えかけているかのようですね!

オススメ:(1),(5),(2),(3),(8),(11)

(曲解説)

01.Ain't Leavin Without You

このシングルが出た時点で、多くのJaheimファンは、あ〜傑作ができたな!と確信ことは間違いないであろう、Kay Gee+ Jaheimという最強コンビが送り出す、ソウルフルでダンサブルな一曲!そのどちらのよさも持つ楽曲っていうのはなかなかないので、本当にこの曲の稀有性がよくわかります!本当に見事にソウルフルでいて、かっこいい一曲に仕上がりながらも、しっかりと心地よい空間を演出しています!このシングルはすばらしいですね!

02.Finding My Way Back

ゆったりとしたイントロから包み込むような柔らかい歌声をうっとりとするように聞かせてくれます!もう心地よさが前面に出ていて、こういうソウルフルでいて、古くなくて、どこか懐かしさも感じさせる絶妙な味付けをできるのは、Jaheimの歌声があるからでしょうね!本当にかっこいいですよー。ベーシックなリズムトラックが織り成す心地よさにうっとりとしてしまいます。

03.Whoa

曲調ってあまり変わらないのですが、それでもぜんぜんすべてが違って聞こえるのは、Jaheimの歌声のもつ魅力でしょう。それぞれが面白い楽曲に聞こえるのですよね。この曲もサビ展開そして、コーラスとの掛け合いすべてが面白いのです。心地よく耳を刺激してくれます!随所で見せてくれる伸びやかな張りのある歌声も見事ですね!

04.Till It Happens to You

決してあせることなく安定した歌唱をじっくりと聞かせていきます。普通ならアップサウンドに逃げそうなところを、まっすぐにソウルフルにだけ歌い上げていくところがさすがJaheimっていう気がします。それにサウンドもよくJaheimの色を引き出すソウルフルで温かみがある感じで心温まるものがありますね!

05.Bed Is Listening

重厚なサウンドがJaheimの歌声を引き立てます!ダークな雰囲気でも、どこか光明を見出すようなソウルを与えてくれるJaheimの力のあるボーカルが、しっかりとしたリズムトラックとあいまって、最高に魅力的な一曲へと進化していきます!このアルバムの中でも随一の一曲ですね!

06.Impossible

本当にここまで統一感はありながらも、どの曲も特徴があって、聞き飽きずに聞かせる見事なProduceです!しかもメロディーがどれも素敵で、うっとりと聞かせるJaheimも説得力ある歌声が染み渡ります!

07.Another Round

ここまでのオールドソウルな雰囲気から一気にGhettoなイントロになって、トラックもHIPHOPサウンドを意識させています。それでも、真ん中にあるのはあくまでJaheimの歌声なのですよねー!それがある意味すごいですね。いいアクセントになっている一曲になっています!

08.Her

少しアップテンポなトラックで、軽やかにJaheimも心地よく歌っていきます!こういうミッドテンポぐらいの曲調で、最初は軽やかなんだけど、徐々に熱を帯びていくボーカルスタイルがまた聞いている身の心を熱くさせてくれます!思わず、のってしまうんですよねー。

09.II Pink Lines

しっとりとした雰囲気の一曲で、バックコーラスがメインを歌いながら、それにフェイクを絡ませていきます。jaheimの存在感あるボーカルがいい感じに絡んでいくんですよねー。ここちよ〜い!

10.Otha Half

オールドソウルバラッドともいうSweetな雰囲気も持ちつつも男臭いJaheimらしい一曲になっています。しっとりと聞かせながらも、気持ちよく聞かせてくれています!

11.Closer

ここでも、ソウルフルな楽曲を聞かせてくれます。Jaheimじゃなければ、どれも一緒で・・・ってことになっちゃうのですが、それぞれに彼の特徴があるボーカルが堪能できて、ここでも、メロディーが心地よくてうっとりと聞かせてくれます。どの曲でも見事なバックコーラスがついているのも特筆すべき点でしょうね!最後にかけてのシャウトも、すばらしい!

12.In My Hands

ピアノバックに美しく歌い上げていきます。こういう丁寧な歌い方も、Jaheimなら、ソウルフルに聞こえちゃうからさすがですよね。本当に、伸びやかな歌声に癒されます!

13.Ain't Leavin Without You feat Jadakiss (REMIX)

1曲よりもよりダンサブルなかっこよさを増したように感じるREMIX!Jadakissもいい味出していて、これがPVバージョンになっているのも納得のできですね!

(Producer)

KAYGEE:(1),(4),(8) Ivan "Orthodox" Barias adn Carvin "Ransum" Haggins(Karma):(2) Jaheim:(3),(9),(10),(12),(13)
Darren Lighty:(10)
Battleroy:(4)
Harold Lilly:(5)
J.R. Rotem:(6)
Sheldon Ellerby:(7)
Ray Angry:(8)
Balewa Muhammad:(9)
Eric Hudson:(11)

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☆☆☆☆☆☆

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KG / Love for you

01.Prologue
02.いとしすぎて feat.Tiara
03.君に言えなかった想い feat.May J.
04.You can fly
05.Time after time feat.NOKKO
06.叶わない恋でも feat.滴草由実
07.Everything
08.With You 〜君といつまでも〜 (Winter Mix) feat.MAY'S
09.Epilogue

(総評)

KGがついにメジャーデビューを果たしました!今回のアルバムはデュエットにこだわった曲で構成され、彼の歌をじっくりと聞かせる楽曲が多く収録されています。KGの真骨頂ともいえるスローバラッドが多く収められていて、KGの歌声の豊かさを感じさせる曲調が多くメジャーシーンの中でもその歌声の魅力を存分に見せてくれています。
このアルバムは、デュエットアルバムと銘打っているのですが、そのデュエット相手も実に多彩で意外性に満ち溢れています。透き通る歌声をもっている新人アーティストTiara, もう定番ともいえる苦楽をともにしてきたMay's、今最も話題性が高いアーティストMay J、さらに隠れた実力派である滴草由実とみんな方向性が違う歌声の歌い手とその特性に合わせながら魅力的に見せていきます。さらにはベテランアーティストNokkoをfeatしているのは、本当に驚きでしたね!今までのKGを知っている人には驚きをもっと迎えられるでしょうし、新鮮な感動を味わうことができます。
デュエットというだけでなく、曲調もやわらかい正統派なバラッドから切なげなミッドテンポなど楽曲の幅も感じさせます。特に6曲目「叶わない恋でも」のデュエットのかっこよさは見事ですね。なんとも意外な「Everything」のカバーでは、Jilty SoulからBU-NIが参加していたりと、今までのアンダーグラウンドな活動もちゃんと感じさせる一枚になっています。また新たな魅力を感じさせてくれています。今後でるソロでのフルアルバムにも期待が高まります!

オススメ:(3),(6)

(曲解説)

01.Prologue

KGらしいソウルフルなイントロから、アルバムがスタートします。こういう美しさとソウルフルさを兼ね備えたイントロはいいですね。

02.いとしすぎて feat.Tiara

美しいメロディーが心に残るTiaraを迎えた一曲です。さらっと歌うスタイルで聞かせてくれますが、今までと違うやさしい歌声がしっとりと染み入ります。Tiaraも透き通ったかわいらしい歌声で、ソウルフルな歌が似合うKGとはまた違う良さを感じさせてくれます。R&Bらしさは少ないけどその分曲の良さを感じさせてくれます。

03.君に言えなかった想い feat.May J.

May J.を招いた一曲!CMソングにもなっていましたが、こういうパワーのある歌声とのデュエットは素敵ですね。May Jも、POPになっていましたが、ここでは歌をしっかりと聞かせてくれます。サビのメロディーも耳に残る感じで、ストレートに響くよさがあります。最後に向けて徐々に掛け合いを見せてくれる二人の歌いっぷりは素敵ですよ!2曲目ではやさしく抑え目だったのですが、ここではきっちり気持ちよさそうに歌い上げていてKGらしさがありますね。

04.You can fly

ここで初めてKGソロ曲を聞かせてくれます、ギターをバックに気持ちよさげに歌い上げていく一曲です。爽やかさを感じさせながらも、濃さをきちっと歌に乗せてくれています。特に、バックサウンドを

05.Time after time feat.NOKKO

この曲のカバーをするとは、しかも相手がベテランシンガーNOKKOという意外性に溢れた一曲。なかなか味のあるカバーに仕上がっています。

06.叶わない恋でも feat.滴草由実

非常に相性がいい二組のアーティストが織り成す切なげな一曲です。KGらしいソウルフルな灰汁の強い歌声と、艶っぽい色っぽい滴草由実の歌声が、切なさを軽やかさを合わせたような美しいメロディーにのって心に響いてきます。なんといっても、二人の心地よい掛け合いに思わず聞き入ってしまうことでしょう。最後まで二人の掛け合いを大事にしながらも、それぞれが芯のある歌声で、引き立てあっていて、本当の意味でもこのアルバムのデュエットアルバムというのを印象づける一曲になっています。バックのピアノも素敵ですね。

07.Everything

本当にこの楽曲をカバーするとは思いませんでしたが、またKG色にきちんと染めてきているところはさすがです。

08.With You 〜君といつまでも〜 (Winter Mix) feat.MAY'S

May'sとの前回のインディーズの2ndアルバムにも収録した一曲をここでも、披露します。前回よりも美しいピアノで、洗練されたようなサウンドを聞かせてくれます。前作よりも、滑らかさを重視した歌を聞かせてくれます。

09.Epilogue

Prologueと同様に、こういう感じで歌を歌ってほしいな〜と思わせるようなソウルフルな雰囲気を聞かせてくれます。

(Producer)

Ryosuke "Dr.R" Sakai:(1),(2),(6)
PNB:(3)
KG:(4)
Kenichi Kitsumi:(4),(5)
BU-NI:(7)
naughty Bo-z:(8)
piano:BU-NI:(2),(7)

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David Verity / Inexorable

01.Supervillain
02.Damn
03.This Time (The Shy Song)
04.Scrollin'
05.Get In My Car
06.Just A Man
07.Unspoken
08.Where Are You
09.My Rock
10.Forever Girl
11.Wings
12.December
David Verity / Inexorable

(総評)

インディーソウルを代表するアーティストDevanteがDavid Verityと、改名して3枚目となるアルバムをリリース!最新サウンドを取り入れた現行シーンをリードする楽曲を多数届けてくれています!彼というと、美メロなイメージが強いですが、その期待をいい意味で裏切って、バウンスやエレクトロなどのサウンドをうまくと入れつつ、きちんと美メロでかっこよい楽曲を聞かせてくれています!
前作から、さらに力強さをました素晴らしい歌声を活かすアップテンポな最新サウンドを取り入れた楽曲がまた凄過ぎます。そこらへんのメジャーサウンドじゃ太刀打ちできないインディーズアーティストだからできる自由度の高さと、メジャーを超えてしまうかもしれないトラックの音の良さには驚かされます!ここまでやられたら、メジャー、インディーズなんて括りは意味をなさなくなってしまうのではないでしょうか?
1曲目「Supervillain」の豪快なアップサウンドからおのずと、アルバムへの期待値も急上昇します!これほどに高水準のアップサウンドを聞かせてくれるとは思いませんでした!「Damn」での前作までと違う斬新にエレクトロを取り入れた曲作りのかっこよさと、そのエレクトロサウンドの中でも薄れないDavid Verityの歌声のすばらしさを感じさせます。さらには、「This Time」でも、しっかりとアップサウンド聞き手をひきつけて、もう前半で今までと違いを見せ付けつつも、しっかりと彼のフィールドに聞き手を引き込みます。中盤には、前作のようなメロディーのすばらしい楽曲を聞かせたりとしながらも、サウンドのパワーアップをところどころで聞かせてくれます。7曲目「Unspoken」では、1枚目、2枚目で見せた美メロメイカーとしてのすばらしい才能を感じさせてくれます。さらには、8曲目「Where You Are」では、デジタルサウンドの取り入れ方の巧みさを感じさせながらも、しっかりとソウルフルに歌えるところを見せて、そのまま最後までスローもアップも織り交ぜながら、しっかりと聞き手を飽きさせずに、どんどんアルバムを進めていって、本当にあっというまに、一枚を聞かせてしまいます。
美メロメイカーだけはない、彼の力強さを感じさえる作品で、今後とも、さらにいいプロデューサーシンガーとして育っていくであろうことを確信させてくれます!そして、早々と、2010年を代表する一枚が早々とリリースされたことは驚きに値します!

オススメ:(1),(2),(3),(4),(7),(8),(9),(10)

(曲解説)

01.Supervillain

ここまでのデジタルサウンドなアップを作り上げるとは思いませんでした!本当にトラックの水準が現行のメジャーシーンを越えたものを作り出せるようになっているのですね。シンセのシャープな音が癖になるバックサウンドの上で、ラップっぽい歌い方で、かっこよく歌い上げていくさまは、新しいDavid Verityというアーティスト名が示すように、美メロだけではないかっこいい曲をできるんだよっていうのを見せてくれています。そして、サビのメロディーはシャープであくまでかっこよく仕上げていて、聞くほどに癖になりますねー!クラブでかかったら、絶対に盛り上がる一曲でしょう!

02.Damn

かっこいい最新サウンドの激しく力強いバックの音にあわせて、力強い歌声で歌いこんでいきます。自身のファルセットと絡ませながら、思わず体が揺れるような素晴らしいメロディーラインを歌い上げます。一緒にOh!と歌いたくなるようなサビのメロディーもさすが、David Verityといったところでしょう。ここではRapも披露し、がっちりとHIPHOPっぽさも見せながらも、心に残るミッドR&Bに仕上がっているのは、本当にさすがとしかいいようがありません。

03.This Time (The Shy Song)

発売前のMixtapeに収められていなかった一曲ですが、これがまたテンポよく聞かせてくれる中毒性の高い一曲なのです。なんども、思わず体を揺らしてきいちゃうようなテンポに、小気味良いPOPさを感じさせるメロディーにのってさらっと聞かせてくれています。トラックも重厚な安定感溢れるサウンドに、David Verityの力強い歌声が合わさっていきます。本当の1作目からの成長はものすごいものがあります。ここまでのパワフルなシンガーになるとは思いませんでした。

04.Scrollin'

イントロの切なげなギターの音色から、David Verityの特徴的で耳に残る歌声と気持ちよいループするようなメロディーラインを聞かせてくれます。曲が進むごとに力強さを増していく歌いっぷりに、聞き入ってしまいます。サウンドの美しさと、歌声のパワフルさのバランスが非常にすばらしい一曲になっていますね。

05.Get In My Car

前作までの彼の作品ではなかったアップテンポなサウンドを聞かせてくれます。さらっとメロディーがあまり重視されない作りになりそうなところですが、しっかりとサビでは、心地よく聞かせてくれるのが彼らしくていいですねー。ポップな感じを感じさせるなかなか今までにない面白い一曲です。

06.Just A Man

シンプルなバックのリズムにのって、バックのトラックにのって、淡々と歌い上げていきますが、後半には伸びやかなフェイクを見せたりと、この辺のセンスのよさは、David Verityらしいなと思わせますね。

07.Unspoken

流麗なピアノのメロディーに一気に引き込まれ、そのまま切なげなメロディーラインに心を打たれてしまいます。やっぱりこういう美しい曲を歌わせると見事ですね。サビの力強い歌声やフェイクも多彩さも、曲の美しさを引き立てていて、思わず聞き入ってしまうことでしょう。この3枚目を代表するような美メロ曲の登場です。

08.Where Are You

前作でも同じようなタイトルの曲がありましたが、こちらは、まったく違うデジタル音を効果的に使った楽曲で、ここ最近のR&Bアーティストのアップサウンドの中でもトップクラスに斬新です。T-PAIN、R.KELLYなどにも匹敵するのではないかという奇抜さを持ちつつ、美メロがしっかり歌えるんですから、インディーソウルの中心人物といっても、過言ではないですね。流れるようなスリリングな展開が、ぐいぐい刺さってくるかっこいい曲ですよー!

09.My Rock

こちらもピアノが美しい落ち着いたソウルフルな一曲です。今作品は、アップとスローのバランスが抜群で、まったくあきさせません!ゆったりとした中にも芯の通った歌いっぷりが、すばらしい!さらっと見せるフェイクや転調が実に味があって、たまらないんですよねー。特に後半でのメロディーのうまいフェイクでのはずしっぷりは見事です。

10.Forever Girl

ソウルフルな楽曲の後は、エレクトロなデジタル音満載な一曲なのですが、これがデジタルサウンド満載だと相当に薄っぺらい感じになるのに、David Verityの場合は、実にかっこよく、時には力強くソウルフルにさえ感じるのですからすごい!サビの美しく力強いメロディーは素敵です!後半の数曲でも、隙のないつくりなのは、本当に彼の実力が段違いに上がっていることを示しています。しかも自らRapもできてしまうので、こういうアップサウンドはお手の物ですね。

11.Wings

ピアノイントロの流麗なスローバラッド!まっすぐな歌いっぷりが他の楽曲とは一線を画しています!こういう正統派なスローバラッドを歌えて、R&Bソングもしっかり歌えるのですから、サウンドメイキングの力の段違いな実力は、誰もが認めるところでしょう。後半への気持ちよさは伝わりますね。

12.December

アルバムの最後は落ち着いた雰囲気でピアノバックの一曲を聞かせます。シンプルな楽曲ほどに、彼の歌のうまさだけでなくメロディーの作り方のうまさも如実に感じさせてくれますよ。

(Producer)

David Verity

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