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Wade O Brown / Complete

01. (I'm) All About You remix
02. You're So Beautiful
03. Intuituion
04. Fool In Love featuring Divine Earth Essence
05. Give Me The Chance / Christopher Rouse presents...
06. Are You Feelin' Me
07. Complete(Interlude)
08. Be My All
09. I Want It All Back featuring Oliver Johnson
10. If You Love Somebody (Set Them Free)
11. Will You Answer
12. Destiny Is Calling
13. When Tomorrow Comes
14. Soon With Time
15. (I'm) All About You
 

(概説)

今年のインディーズシーンにおいてもっとも話題となったGlen Lewisと同郷のカナダ、トロントのバリトンシンガーWade O.Brownのデビューアルバムが、P-VINEから、日本版として発売されました。カナダのインディーズ版を探していたのですが、本当にない・・・東京でも少ないんだから、札幌なんてあるはずもない・・・ということで、待ちにまった作品です、やっと11月になって買えることになりました!SOULファンが血なまこになって探したその中身とは・・・ 濃い!その一言につきます・・・素晴らしい作品です。濃密な歌声とマッタリとしたサウンドで、SOULFULな世界を作り上げています。これほどの濃さをもったインディーズ版はなかなか出会えないでしょう。それほどドス黒いほどの濃さをもった一枚です。盛り上がるようなUPPERな楽曲があるわけではなく、じっくりとじっくりとでも、力強く歌いかけてきます。音が耳に入ってくると、この声に注目せずにはいられなくなります。飽きのこないバリトンボイスです。もちろんインディーズ作品でもあるので、ほとんどの作詞作曲を彼自身が手がけており、楽曲のよさにも耳を奪われてしまいます。ただ、後半同じようなバラッドが多くて飽きがくることも事実です。その辺は、こうどういう用途で使うかっていう問題である気がします。トロトロなMoodyな夜に聞きたい人には、この後半のトロトロなバラードがいいんだろうし、夜一人で聞く人には、ちょっと濃すぎるかなって感じです。僕は好きですが・・・・
Cornell Stoneともども今年を代表するインディーズ作品でしょう。大注目な一枚!R&B初心者には、ちょっと濃すぎるかなーというぐらい濃密な良作なバラッドアルバム。V From The Soulなどや、K-Ciなどの本物のバリトンシンガーが好きな人は絶対買うべきですねー。熱い熱い夜を演出してくれますよ。この1枚。

(曲解説)

01.(I'm) All About You remix

15曲目のRemixで、Shugga Bearという渋い声のRapperを招いた曲!非常にWade Oの歌声はトロトロ腰にくるようなバリトンボイスなのですが、不思議とトラックがよいので、スムーズにきけてしまいます。非常にカッコよく仕上げられた良曲です。なにより、Rapperがあそこまでしっとりとした雰囲気を出しているのにビックリ。

02.You're So Beautiful

このWade O.Brownお得意のSweetなMoodyなバラードです。美しいメロディーと、彼の熱いバリトンボイスで、もうバラード好きにはたまらない仕上がりになっています。濃密な夜を演出してくれる一曲です。「After one look I could tell you / A shower beauty rained on you / I hate to take my eyes off you / ...you're simply beautiful」だってー、エロイわー。

03.Intuituion

コーラスも特になく、シンプルなピアノの音の上で、徐々にゆっくりとWadeの歌声が盛り上がっていく一曲。こういうシンプルな曲で、ここまで引っ張れるのこそ、彼らのバリトンボイスが本物であることを証明しています。バリトンボイスは、それだけで楽器になっちゃうんですよ。変な楽器での飾りつけはいらない、こんなシンプルな楽曲が似合うんです。彼の実力を堪能できます。

04.Fool In Love featuring Divine Earth Essence

細かく刻むリズムの中、たゆやかにWadeの声が響きます。そして、Divine Earth EssenceというErykah Baduとかのバックボーカルを務める女性シンガーのSOULFULな歌声と混ざり合っていきます。気持ちよくリズムにもノレルし、バリトンボイスとSOULFULな女性ボーカルとの濃密な絡み合いに舌鼓を打ちながら聞き込めるような一曲です。このなんかノレルんだけど、聞き入ってしまうような、不思議な気持ちよさがいいですね。

05.Give Me The Chance / Christopher Rouse presents...

いきなり古いSOULな音使いから始まる一曲。Tromboneの使い方がいかにもJAZZという雰囲気を醸し出しつつ、古いSOULっぽさも出している音の良さと演奏のよさがまず耳に入ってきます。そして、それに絡むWadeの歌声!またまた濃密にしっとりネットリと聞かせてくれますよー。最後のピアノの演奏もJAZZなアレンジが加えられていて、爽やかさと濃密さの絶妙なバランスの上に立った楽曲です。

06.Are You Feelin' Me

ドラムミングがなんともステキなんですが、途中から存在感を増していくフェンダー・ローズの音色もなかなか楽しませてくれます。佳作かなって感じの曲。もう、ここまでずっとねっとりしっとりとした曲で、夜以外は本当にきけませんわー。うーん、ここまでこだわってる彼がステキだ!すばらしい!

08.Be My All

プロポーズ・ソングらしいですが、ネットリしてるなー。しっとりとゆっくりと語っていきます。焦ることなく、切々と語りかけていく感じが、この人の余裕を感じさせます。自分の歌声に絶対の自信をもってるんでしょうねー。途中からのシャウトがもうグッと胸に迫ってきます。

09.I Want It All Back featuring Oliver Johnson

サビ以外は、ちょっとカセットにとったようなチープな録音をわざとして、哀愁を感じさせているトラックメイクがなんとも心憎い一曲である。シットリとして普段どおりのWadeの歌声と、ちょっとチープで切なげなWadeの歌声のミスマッチがこの曲の哀愁をただよさせています。もちろんタイトルどおり、全てを元に戻したいんだ・・・っていう感じの曲です。後半でのシャウトがまたまた哀愁を倍増させてくれます。この曲では、Oliver Johnsonがギターとして参加しているのですが、そのギターも切なさを増しています。

10.If You Love Somebody (Set Them Free)

えーと、これStingのカバーだそうです・・・え?ってぐらい濃い濃いバラードになっているんですが・・・うーん、ボーカルがココまでバリトン入られると原曲っぽさは皆無ですね(Stingの曲はあまりしらないのですが)。てっきり本人の曲だと思っておりました。はい。しっとりとした雰囲気を表現しております。

11.Will You Answer

低音のピアノの音でじっくりと聞かせていくスローバラード。まあ〜夜でMoodyに演出したい人にはいいけど、これを一人できいてたら、この辺でいい加減、濃さに飽きがくるかもしれませんねー。それぐらい濃いんですわ。

12.Destiny is Calling

綺麗なピアノメロディーラインから、ちょっと爽やかな雰囲気も残しつつ始まる一曲です。とにかくMoodyなSlow Ballad!まったりきくに限りますわ。濃密な歌声と、爽やかなピアノとの対比が面白いですよ。

13.When Tomorrow Comes

押しては返す波のようにひたすらじっくりと歌い上げていく曲です。切なげなピアノの音がちょっとMoodyとは違う感じでしっとりと歌うWadeの歌声を盛り立てています。後半の転調なんて、かなり胸にグッときます。そして、最後の伸びやかで力強い歌唱には圧倒されてしまいます。

14.Soon With Time

ゴスペルっぽい始まりから、爽やかな一曲が演奏されます。サビもしっかり出来ていて、かなり聞き応えがある一曲です。温かみがある一曲で、ほっとします。心温まるバラードです。

15.(I'm) All About You

1曲目の原曲です。こちらの方は、最初アカペラで始まるんですが、徐々に音を増していく感じが面白いです。1曲目とは、違いもっとストリート臭い荒い仕上がりの感じがします。

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