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TOSHI / TIME TO SHARE

01.BEATING OF MY HEART
02.LIVING FOR TODAY featuring Mos Def
03.BREAKING THROUGH
  YAHEAT/MYBEAT (Interlude Part 1)
04.HOLD ME DOWN featuring Angie Stone
05.NEVA SATISFIED
06.SHADOWS OF YOUR LOVE
07.IT'S TIME
08.'CAUSE YOU'RE SO BAD
09.HOPE YOU'LL BE WELL
  YAHEAT/HYBEAT (Interlude 2)
10.VOODOO WOMAN featuring Renee Neufville
11.LIVING FOR TODAY

jacket

(総評)

ついに待ちに待ったTOSHIこと久保田利伸のUS盤の3枚目がリリースとなりました!USに居を構え、もう十年!それほど長い年月をUSで費やし、本場の音を吸収し、Raphael Sadeeq、The Roots, Mos Def, Angie Stoneなどの様々なNew Classic SoulからNeo Soul、フィリーと呼ばれる流れの、主流のR&Bよりもより深くSOULに根ざすアーティスト達との深い交流を経て生まれでた、傑作SOULアルバム!USでもトップレベルのアルバムを届けてくれました。  TOSHI KUBOTAとしての彼の作品の中でもその中心的なサウンド面での試みが大きく飛躍した作品でしょう。Urbanな雰囲気も漂わせつつNeo Soulやフィリーと呼ばれる独特のSOUL回帰作品に根ざしたサウンドを展開していく中で、久保田の歌の躍動感が絶妙に混ざりこんだ秀逸な作品に仕上がっているのです!特にTOSHIとして改めて名前を変えたあたりがMusiqなんかを連想させますが、そのつながりでしょうか、仲間内からTOSHIと呼ばれているのかな〜?でもそのつながりかどうかはしらないですが、MusiqをヒットさせたCalvan & IvanがProduceでかかわるなど、フィリーの地の息吹がかなり練りこまれていながら、下にレビューを書いたAngieなどの本当にSOULを表現できるアーティストとも組んで、今までにないSOULFULな作品に仕上がっています!特にバラードにおいてのAngie Stoneとその相方Jonathan Richmondの役割は大きく、TOSHIと意見を交換しながら最高の曲たちを作り出しています。そんな素晴らしいProducer陣に囲まれたおかげで、それぞれの曲が特徴があり面白い!それに加えて、流れが重要視されていて、一気に最後まで聞いてしまう、素晴らしい一枚になっています。決して短いとも思わせず、退屈な曲もなく!すばらしい曲が11曲ずらー!と並んでいるのです。これは本当に最後までしっかり聞いて欲しいです。バラードとFUNKYな楽曲のバランスも見事としか言い様がなく、バラードでは様々な種類のバラードを聞かせて楽しませくれて、FUNKYなBeatの曲では、じっくりと体に染み入り躍らせてしまうような彼のフェイクを堪能させてくれます。本当に濃密な50分を過ごさせてくれますよ。
 まずは、シングルカットされている「Breaking Though」を聞いてみて欲しい、前述のCalvan & IvanによるProduceで、その艶やかで美しいサビと、絶妙な躍らせてくれる素晴らしい躍動感と、彼らしい独特のフェイクのかかった歌声!久保田のFUNKYさと、ネオソウルが絡みあい、熟成するとこれほどまでに素晴らしい曲が出来上がるのである。この歌の見事なこと!
http://www.toshionline.com
↑ここで、そのPVを見て欲しい、一緒に踊りたくなることだろう。そのほかにも、見事な曲のオンパレード!その後のAngieとのデュエット「Hold me down」での二人の絡み合い!もうその美しさに心奪われます。そして、Introで絶妙に入ってくるTOSHIのファルセットを用いたコーラス!このアルバムこのファルセットを用いたコーラスの積み上げ的な手法がよく使われていて、これが効果的にメロディーに変化を持たせて聞かせてくれるのである。そのほかにも1曲目「BEATING OF MY HEART」での一緒に鼓動を打ってしまうBeat!とゆる〜い歌い方!「SHADOWS OF YOUR LOVE」での絶妙な上ずった歌い上げ方など、改めてTOSHIの歌唱力の高さも見せ付けてくれて。もちろん「'CAUSE YOU'RE SO BAD」のような遊び心溢れるFUNKも見せたり、11曲目のようなマジでカッコいいサウンドを展開したり、もう飽きさせない怒涛の展開を見せてくれます。リリック面でも彼らしい平和を歌う歌からラブバラッドまで面白く聞かせてくれます
じっくりと何度も聞いて欲しい!そうすることでこのアルバムはまた違う味わいを見せてくれ、貴方の耳を楽しませてくれることでしょう。それほどに奥深いアルバムであることをここに記する。まさに、傑作SOUL,極上R&Bアルバムを届けてくれた久保田利伸!これを聞かずして、日本でR&Bを語って欲しくない!15年来のファンであることを差し引いても、今年でたアルバムの中でも傑作名高いRashaan Patterson, Profyleと対等に並び賞されるほどの極上のR&Bアルバムですよー!

オススメ:(3),(4),(1),(6),(8),(10),(11),(2),(7),(5)っていうか全部です。

(曲解説)

01.BEATING OF MY HEART

ゆるーいちょっとメロディーからずらした歌い方で熱っぽくしっぽりと歌いこんでいく久保田・・・、初めからもう絡め採るように心を熱くしてくれます!!!このマッタリ目なテンポでゆっくりとMake Loveの歌を歌われるんですから、心に染みます・・・たまらんよー!バックの歌声もたっぷり情感が入った歌声で、全体的にゆったりとMoodを作り上げていく曲の作り方がいいんですねー。転調から元のメロディーに戻るところなんかちょっとエフェクトかけたりして気持ちがよすぎ!いや〜聞けば聞くほどに癖になっていくすばらしい楽曲です!特にBeatingという言葉が表すように、心臓の鼓動のテンポでのリズムを刻む低音の音がたまらない!この心拍が、妙に自分の心臓の音に近く感じて、心地よく耳に響いてきます。この音がこの曲の気持ちよさを助長し、AngieのコーラスやTOSHIの歌声に更なる心地よさを与えています。傑作!

02.LIVING FOR TODAY featuring Mos Def

Buckwildのタイトなサウンドに乗って、相性のいいMos Defと絶妙な絡みを見せてくれます!この絶妙な体を揺らして聞けるミッドチューンっていうのは、久保田しか出せない味があって大好きです!最初のMos Defの語りからグッと引き締めて、久保田の味のある歌声が一気に広がります。この独特の歌い方のタメがたまらん!この独特のタメにのっかってついつい体を揺らしまします。Mos Defのパートに入る前の、転調での明るいフレーズで気持ちよくバックボーカルとメインボーカルが絡み合い盛り上がるので、Mos Defの独特の癖のある渋い声が活きていきます!リリックも前向きな久保田らしい一つであること平和を歌う一曲に仕上がっているタイトな一曲です!シングルカット予定です!

03.BREAKING THROUGH - YAHEAT/MYBEAT (Interlude Part 1)

文句無しに名曲!まさにラブバラードでありながら、踊れるキラーチューンです!ホントこの曲はヤバスギル!この絶妙なテンポに乗っかって、最高にのりよく気持ちがいい久保田の歌声が響き渡ります!MusiqをProduceしているIvan & Carvinによる素晴らしいProduceで、カーティスメイフィールドの"Tripping Out"をサンプリングに使ったサウンドが最高におしゃれでいて、SOULFULな世界を作り上げている。そこを無理なくMOODYでいてSOULFULに歌うTOSHI!これは、名作でしょう。ホントこういうバラッドを求めていたのさー!そして、さらに最後にかけて盛り上がっていき、久保田のお得意のフェイクもがっつりカマシつつ、盛り上げていきます。このフェイクがすばらしすぎ!様々なTOSHIらしい多様なフェイクを使いこなします。特に手うえに上げるように声高に”フー”っていうフェイクがたまらないんですよね〜。これ一緒に言いたくなります。そして、異性と二人でこれを聞きながら踊りたいそんな気分にさせてくれます。しかもInterludeも入ってるのですが、これも雰囲気を崩さずに次へとつなげているので完璧!まさにラブバラードの王道をいってくれた一曲でした!

04.HOLD ME DOWN featuring Angie Stone

ここでは、Angie Stoneとの最高のデュエットを披露して、心躍らせます。Moodyで大人な優しい空気に包まれ、シルクに包まれるように、やさしい気分にさせてくれますよ。ゆったりと流れる二人の時を謳歌するようにステキに歌い上げるAngieとToshiのうっとりするような歌声が心を落ち着かせてくれます。AngieとJonathan RichmondによるProduceでAngieのメロディーセンスのすばらしさも感じさせる、これは文句なしに今年の傑作デュエットNo.1のラブバラードじゃないでしょうか?Main メロディーを歌うコーラスとその上を滑るようにやさしく愛を確かめるように歌う2人のすばらしさにただただ心奪われるだけです・・・すごい。あっという間に虜にされますよ。

05.NEVA SATISFIED

今までのMOODYな感じをここで、一気にガツンと崩してダークにブルージーに上げてきます!久保田のFUNKYが色濃くでたそんなステキな楽曲です。その色濃い感じを醸し出しているのは、特にサウンド面です!まさに噛めば噛むほど味が出る、聞けば聞くほど癖になっていく・・・まさにそんなビートが詰まっているのです!それもそのはずなんとこの曲!あのATCQのAli Shaheed MuhammadがProduceを手がけています!通りで!と納得してしまいます。この底をうごめくようなビートがたまらなく癖になっていくんですねー。TOSHIはサウンドにあわせつつ、それを高音の歌声で乗りこなす!まさにCoolに余裕たっぷりに乗りこなすところが心憎く、ホントかっこいいですわ!まさに本場のR&Bってこういうのを言うんだと思いますよ。

06.SHADOWS OF YOUR LOVE

最初のこれから始まる期待感溢れるイントロから引き込まれてしまう、切なさ溢れるバラード・・・切ないまでもの純粋な愛を歌い上げるTOSHIの、わざとメロディーをちょっと上ずった感じでの外したサビのうたい方がもうステキすぎ!もうこのはずし方は神業ですよ。いやはや、もう脱帽!このサビにやられた人も多いでしょう。力を振り絞るように歌い上げるその姿が思い浮かぶような気がします。誠実な歌いっぷりが目に浮かぶようです。バックでのAngie Stoneのコーラスもいい味を出していて、この切なさを増しています。

07.IT'S TIME

ピアノの音色とノレル歌い方で、はねまくる一曲。体も思わずビートを刻んでしまい、思わず肩をすくめて小躍りして聞いてしまいます。同じフレーズに絶妙にフェイクを変えつつ聞かせていくテクニックには驚愕です。首が自然に動いちゃいます!おしゃれな感じもあって、Angieたちによるプロデュースによる歌心も持った曲で、聞かせつつノらせてくれます!後半に見せる高音のフェイクが心地よくノレル!UPな曲としてとてもカッコよく、そしてリリックもTOSHIらしいPeacefulな感じがいいんですよね〜。GROOVEをONE LOVEを歌うTOSHIの素顔が覗けるような曲です。

08.'CAUSE YOU'RE SO BAD

ここから一気にネオソウルでFUNKYな久保田の世界が花開いていきます!このDeepで、ブリブリのカッコいい音の世界がたまらない!リリックでもあるけど、マジやばい!So Bad!このFUNKYで渋い歌は、かっこいいです。思わず一緒に歌ってしまいます。一番このアルバムでは久保田らしい曲かもしれませんね。Jonathan Richmondも絡んでますが、かなりTOSHIが主体になって作ったなーというのが、よくわかるつくりになっています!HOOKの微妙に低音を響かせた歌いっぷりが本当にブルージーな雰囲気なんですよねー。TOSHI流のFUNKYブルース!でしょう!

09.HOPE YOU'LL BE WELL - YAHEAT/HYBEAT (Interlude 2)

ちょっとMusiqとかその辺を思い出しちゃいそうなIntroから、思いっきりフィリー系を意識した一曲というか、まあIvan&Carvinの曲なので、Musiqが歌っていてもおかしくないのですが、そこは久保田!彼なりの音の乗り方を示してくれます。徐々に内面の持つFUNKYさを増していく歌い方がなんとも彼らしい。フェイク気味に自由自在に歌っていき、自然と久保田の歌として馴染んでいく様がすごい!Interludeも、このリリックがいいんですよねー。メロディーもいいんですが。"Happiness needs sadness to realize. The oceans need the sky to colorize"まさに彼がよくいう調和そのものって感じのInterludeです。

10.VOODOO WOMAN featuring Renee Neufville

これがカッコいい!ギターのリフもたまらんIntroから、がっつりHIPHOPサウンドを盛り込んでかっこよくもってっちゃいます!最初のThird EyeによるMCもいい具合にこの曲を最初から盛り上げてます!この跳ねる音に絶妙のセンスでどかどかのっかっちゃってる久保田がやっぱり、彼らしくて最高です!こういうの聞かされるとライブで踊りたくなるんですよね〜。SEXYで危ういリリックなのですが、そこをハッチャケちゃって楽しく聞かせてくれるTOSHIの歌い方が楽しい!ZHANEのRenee Neufvilleも楽しそうにTOSHIと絡みあいます。

11.LIVING FOR TODAY

大音量で聞いてください!日本版にしかないこの一曲!これがいいんですよー!本当に!洋楽はREMIXの方がいいんだよねーというのはよくあるのですが、まさにそれ!トラックを別にしているのですが、そのサンプリングしているトラックがやばすぎます!この硬質なサウンドにやられること請け合いです!Mos Defのリリックもこっちほうがかっこいい!まるで、the Root!のようなカッコいいサウンドが展開されます。D-MoetによるREMIXで、だる〜い感じのLos Don & MalachiのRapが、Mos Defとはまた違う味を出していていいんですねー。こっち、シングルカットしてもよかったんじゃないか?って思うぐらいです。

(Producer)

Toshi:(2),(4),(6),(7),(8),(10)
Angie Stone:(1),(4),(6),(7)
Jonathan Richmond:(1),(4),(6),(7),(8)
Buckwild:(2)
Ivan "Orthodox" Barias and Carvin "Ransum" Haggins:(3),(9)
The X Firm:(3)のInterlude,(9)のInterlude
Ali Shaheed Muhammad:(5)
Ralph Rolle:(10)

(Musician)

(LINK)

http://www.toshionline.com/
http://www.toshikubota.com/
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