Tank / Sex Love & Pain
02.I'm Coming Home
03.My Body
04.Please Don't Go
05.I Hate You
06.Heartbreaker
08.When
09.Wedding Song
10.My Heart
11.I Love You
12.I Love Them Girls Remix
(総評)
2007年前半を代表する一枚がリリースされました!「Sex Love & Pain」というR&Bの全てを代弁するかのようなタイトルをつけたのは、素晴らしいシンガーでもありかのAaliyahに見出されたプロデューサーでもあるTANK!そうあの実力派シンガーのTANKの3rdアルバム!1stアルバム「Force of Nature」ではR&Bチャート1位と奇抜なUPサウンドとその素晴らしい肉体美のジャケットでR&Bファンの度肝を抜き、2nd「One Man」では、素晴らしいサウンドプロデュース能力とその歌の幅広さで、見事に一流のシンガーであることを証明したTANKが、満を持して送り出したのが、この素晴らしいR&Bバラッドが詰まった、まさに歌が主役のアルバムがリリースされました!これを聞かずに2007年を語ってはいけません!このアルバムこそ現時点での最高峰のR&Bなのです!今作では、Underdogs中心に様々なプロデューサーと絡みつつ、自身の魅力をこれでもかと見せ付けてくれます!内容は美メロにつく美メロ!もうたまりません!ジャケットも1stアルバムに匹敵するほどに、肉体美までみせてカッコよく仕上げています!本当に今年No.1を与えられるべき素晴らしいアルバムができました!
TANK自身の歌声はとてもストレートであまり癖が無いのですが、その分熱く歌い上げたときのストレートに響くその力強さ、そしてその強さの中に持っているセクシーさ!このR&Bシンガーとしての十分すぎるほどの才能を聞き手に、これでもかと今回のアルバムでは見せ付けてくれています!本当にどの曲もメロディーを大事にしていて、思わず聞き入ってしまうような曲ばかりで、奇抜なサウンドに逃げるようなことは一切無く、歌一本で勝負する男気溢れる歌いっぷりを見せてくれるのです!もうシンガーとしても一流であることはこのアルバムを一度聞けば疑いようの無い事実でしょう!
なんといっても、このアルバムは1曲目「Coldest」の3部構成と、5曲目〜7曲目での熱い歌立ちが主役です!1曲目では、3部構成ながら、もう今回のアルバムのイントロに相応しい熱い熱いシャウトとフェイクを存分に味あわせながら美メロで聞かせ、緩急入り混じったサウンドで、TANKの歌をこれでもかと聞かせてくれて、もう一気にアルバムの世界へと誘ってくれます!そして、アルバムハイライトともなる5曲目からの「I Hate You」「Heartbreaker」「Who Dat」で、圧倒的な情熱の詰まった熱さで、聞く人を昇天させて濡らしてくれます!もう「I Hate You」どんどん心地よい歌い込みの世界へと引きずり込んでいき、さらに「Heartbreaker」で、徐々に上り詰めていくような情熱的な熱いボーカルの魅力を存分に感じさせ、「Who Dat」では完璧すぎるほどのメロディー展開とそれをさらに圧倒する歌い上げる力強いボーカルで、聞くものを昇天させてしまいます!ここで、こない人はいないでしょう〜!熱すぎます!カッコよすぎますよ。さらに、ビルボード二位を記録した4曲目「Plase Don't Go」での刹那過ぎるほどの歌いっぷりに涙無しにはいられません!そのほかにも9曲目「Wedding Song」では1st、2ndでみせた一流のプロデューサーとしての遊び心もモロにWeddingの定番のフレーズを使うことでみせてくれたり、Tankらしさを失うことなく、シンガーとしての自分をたっぷりとUnderdogsとともにみせてくれるのです!3曲目でも熱く歌い上げたりと!もうその他の曲でも、しっかりと聞かせてくれて印象深い曲が数多くあります!もう全曲捨て曲なし!って言い切れるほどに、完成度が高過ぎる一枚になっています。こういうアルバムが、メジャーで出てくれることが本当にうれしくあり、これにどんどん続いていってくれることを願って止みません!ホント全ての曲が高水準の曲ばかりで、驚かされます!しっかりと歌いこむことで、Joeのような甘さのある声じゃなくてもセクシーでカッコいい男らしいアルバムを作れることを証明してくれています!
本当にこのアルバムは誰もが聞いてもカッコいいと言い切れる、これぞR&Bアルバムだよ!と自身をもって紹介できる超一流の出来になっています。今年は絶対にこれを聞きまくりましょう!
(曲解説)
01.Coldest
3部作のように、なっていて、Introとして最初はタイトル通りの「Sex Love and Pain」という素晴らしいフェイクやシャウトがこれでもかと堪能できるTankのストレートで心地よい歌声が堪能できます!いやーTANK熱いです!もうシャウトもフェイクでも情熱的に吼えまくります!
そして、それが一段落してから、2部としてLove Machineという掛け声とともに、本歌の「Coldest」という曲が始まります。もう、この作品はメロディーも雰囲気も一級品!これぞR&Bサウンドだといわんばかりに、セクシーな歌が展開していきます!Coldestというサビのフレーズを、徐々に崩しながら、上り詰めていくように歌い上げてくれます!この辺のところが、今回TANKの歌真っ向勝負な雰囲気が存分に堪能できて堪りません!
そして、さらにこの3部構成の最後は、テンポをグッと落して、2部メロディーをグッとスローテンポにセクシーに効かせてくれる、この1曲目だけでたまらん!という気持ちにさせてくれます!
02.I'm Coming Home
素晴らしい1曲目の次は少しはゆったりした曲がくるのかと思ったら、さらにスリリングにセクシーな曲で圧倒的な歌力の世界を見せてくれます!歌を誠実に歌い上げるその姿勢と、丁寧に歌い上げられるメロディーにグッとこない人はいないでしょう〜!!!曲の展開も非常に面白くて、単純なサビだけという感じではなくて、印象に残るフレーズが2,3必ず秘められていて、聞くほどに癖になるのも、TANKの楽曲の魅力でもあります。
03.My Body
今度はぐっとスローテンポにセクシーに女性の素肌をそっとさすり上げるように歌っていきます。こんなにスローテンポでありながらも、自信の声を丁寧に重ねて、美しいメロディーで聞かせていきます!もちろんUnderdogsの半端じゃない相性のよさもうまく活かされています!徐々に情熱的にメロディーを崩しながらシャウトしフェイクを重ねていくところが、本当にR&Bのスローのみせ方をわかっているなーと頷かずにはいられません。名曲ですよ!ここら辺ですでにぐっしょりですね。
04.Please Don't Go
全米ビルボード2位を獲得したシングル曲!これほどに、地味でストレートなR&Bバラッドがこれほど売れるとはうれしくなりますね!聞くほどに、シンプルさの中にある中毒性というか、TANKの声の物悲しさみたいなものを、より純粋に感じ取ることができて、悲しげな曲の雰囲気と、ファルセット気味に繰り返される「Please Don't Go」というフレーズがうまく組み合わせって、心を震わせます。シンプルで繰り返されるメロディーだからこそ、耳に残るし、丁寧なメロディー展開とその魅力さらにTANKのフェイクのうまさを存分に感じられる一曲になっています!最後には一緒に目を閉じながら歌ってしまいたくなります・・・
Please Don't Go MV
05.I Hate You
ここからの3曲はもうこのアルバムのハイライトといっても過言ではない名曲尽くしの中盤です!今までの曲よりも少しリズムがたっている曲で、流れるようなメロディー展開で、美しく聞かせてくれます!ピアノのメロディーがTANKの歌と絶妙にマッチしています!この曲はTANKオンリーのプロデュースですから、彼のプロデューサーとしての実力が半端無いことが改めてよくわかります!途中からの転調なんて、もう抜群すぎです!転調があることでよりサビのフレーズに深みが出てきます!美しさと、ノリの良さが見事に調和できていますねー!
実は後半に次の曲へのInterludeが入ってて、これがこのアルバムで1,2位を争う熱く情熱的な一曲!いやーこれほど熱い歌をストレートに歌えるシンガーだとは改めて驚かされました!もうシャウトが熱すぎますよ!カッコいい!
06.Heartbreaker
前の曲の最後での、見事な熱いシャウトを聞かせたメロディーを下敷きに、そのまま今度は温かみのあるメロディーでじっくりと聞かせてくれます!丹念に優しく歌い上げられるその歌声に、思わず目頭が熱くなります・・・本当に素敵な曲ですよねー。心地よいメロディーと、柔らかく優しい歌声の中にも芯のある男気溢れるTANKならではの歌ですね!徐々に後半を迎えるに、徐々にメロディーを崩し、熱いフェイクをはさんで聞かせてくれるようになります・・・。ただ単純に熱く歌うのではなくて、少し間を置いたりして、一気に燃え上がっていきます!最後はもう、その熱いシャウトにただただ圧倒されるばかりです!彼のシャウトは凄いストレートに響くんですよねー!たまらん!
07.Who Dat
このアルバムの中でも、そのスリリングなサビのフレーズのインパクトでも、耳に残る素晴らしい一曲!こういう熱い歌声を活かせるメロディー展開っていうのは、プロデューサーのUnderdogsだからだせる味かもしれませんね〜。熱い歌声を維持したまま、徐々にそれを盛り上げていくようにサウンドもコーラスの厚みも増していきます!もう聞いてて思わず拳を作ってしまうほどに、聞いているほうまで情熱的に盛り上げてくれます!転調後の思わずのけぞりそうになるどこまでも伸びていくシャウトには、もう思わず濡れてしまいますよ!いやいや、今年一番の名曲といっても過言じゃないでしょう〜。これ以上に情熱的っていう言葉が似合う曲もアーティストもいませんよ!
08.When
中盤3曲で熱く盛り上がった後は、しっとりとした曲でネットリと聞かせてくれます。これほどに「歌」中心できかせてくれるR&Bアルバムがメジャーから出るとはビックリでした!TANK1stではUPサウンドでその存在をアピールしましたが、3枚目にしてシンガーとしての地位を確立しましたね!この曲ではしっとりと歌えるところをみせてくれます。最後は自然とシャウトしちゃうところが、たまりませんよ!やっぱり熱いんですね!
09.Wedding Song
これぞ、TANK!っていう一曲の登場です、あのWedding Songの定番の「たんたたん〜」という誰もがしっているフレーズを使って曲を作っちゃうんですから!こんなフレーズ使おうなんて思うのは、TANKぐらいですよね。前作の2ndでも、女性シンガーのSparkleにあえてず〜と高音で、ララララ〜と歌わせていたのですが、それに近いものがあります。この確信犯的なところがTankですねー。もちろんそんな色物的な感じで書きましたが、曲自体は、もうスムーズで素敵な一曲です!自分の結婚式でもかけたいぐらいに、なんか優しくて心地よくて、心休まる曲になっています!こういう暖かくて力強い曲が書けるなんて素敵ですね。
10.My Heart
しっとりとした雰囲気で心を打つメロディーを優しく歌っていきます・・・。バックもピアノでしっとりと聞かせてくれて、ココまでは怒涛のように歌を聞かせてくれていたので、心休まるような一曲になっています。こういうしっとりした曲でも、芯のある歌声だからこそじっくり聞けますね!ホントこういうアルバムの最後の方の曲まで歌の水準が全然落ちないのが脅威ですね。全曲捨て曲など無しです!
11.I Love You
ちょっと明るい展開の曲で、リズムが立っている曲で、今までの曲では、メロディーをTANKが歌うことで魅力的にみせていたのを、今風なアレンジというか、バックに歌わせることで、より自由にTANKがフェイクしながら歌って魅力的に見せてくれています!
12.I Love Them Girls Remix
最後は、Timbalandとの一曲を〜この曲のみ全然雰囲気が違うのですが、熱い歌と言う点では、中盤の曲に雰囲気は似ているかもしれませんね。こういうちょっと苦しげに、吼えるTANKの歌声はたまらないものがあります!Timbaland節ともいえる変な掛け声が余計に怪しさを増して、妖艶さと危うさで、より情熱的な熱さを引き立てています。本当にこのTANKはいろんな面が見せれるアーティストですねー。さすが一流プロデューサーです!
(Producer)
Tank:(1),(3),(4),(5),(8)St.Nick:(2),(11)
The Underdogs:(3),(7),(8),(9),(10).
Steve Russell:(7)
Tony Dixon and Eric Jackson:(6)
Timbaland:(12)
All Music and Writen by Tank
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Live Perfomance Video Part1
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