SAT-R-DAY / THAT'S HOW WE'RE LIVIN'

(総評)

e.j, crown, seeの3人からなるボーカルグループSAR-R-DAYの二枚目となるアルバム！ボーカルグループのアップサウンドが聞きたい！っていう人にはうってつけです。なんといっても、ヨーロッパらしいキャッチ−な感じと、UKとはまた違うUSに追いつこうとしているような、USのR&Bの絶妙なバランスが、たまらない作品です。彼らの売りはなんといっても、そのUPサウンドの素晴らしさ！3人の絶妙なボーカルワークとコーラスが織り成す、爽やかでありながらも、重厚なコーラスワークがUPサウンドをこれでもかと盛り上げてくれます！きっとどんな人が聞いてもかっこいい！って思わせる力をもったUPサウンドが満載で、たまにラガMCが入ったりRapperが多数入ったりと、様々なFeatアーティストやいろんな声が入るのですが、彼らの3人の歌声の力なのか、見事に統一感を出しているのが素晴らしい！そして、そんなUPサウンドの素晴らしさだけでなく、バラードで見せる爽やかで優しい雰囲気にもノックアウト！Boyz II Menを彷彿とさせつつも、どこか彼らのオリジナリティー溢れる、そのバラードの各種でも､彼らの特徴をうまく表現しています。緩急織り交ぜ、様々なアーティストを招きながらもしっかりとSAT-R-DAY色に染めあげてしまう、素晴らしいアーティストです。
これが彼らは2作目となるのですが、1作目もこれに劣らぬ素晴らしい出来なので、ぜひ聞いてみてくださいね。インタールードで電話の音をつかったりなど、オーソドックスな90年代の雰囲気ももちつつも、そUKやヨーロッパらしい新しいものを取り入れる感じで、コーラスワークはしっかりと最新式のものをもってきているという、なんともドイツという風土が生んだ奇跡的な完成度を誇る一枚です。これが、日本でほとんど流通していないというのが、とても哀しいですね。
03年の作品のようですが、まだ通販では手に入れることが可能なようです。ぜひ手に入れてくださいね〜！

オススメ:(2),(3),(4),(6),(7),(9),(11)

(曲解説)

01.Intro

このなんか映画でも始まりそうな重苦しいイントロが、仰々しいほどに盛り上がらせてくれます！自ずと期待も高まる、かっこいいイントロです！

02.The Rules feat.Ragga P.

ピアノのイントロから、レゲエDJっぽいMCが入る突風のような勢いのある一曲！めっちゃくちゃに歌声が入り乱れながらも、カッコよく纏め上げるのは凄すぎます。サウンドもごちゃ混ぜ感満載で、R&B、HIPHOP、レゲエなどの要素がうまく混ざり合ってカッコよく仕上がっています。特にRagga P.のラガ特有のだみ声での癖になるようなMCは反則です。彼のおかげでSAT-R-DAYの3人の伸びやかな歌声がより強調されていますね。絶対にクラブでかかったら上がるんだけどね〜。

03.Don't Go feat.Coolio

ずっしりと重みがあるイントロから、あのCoolioがMCをかましてくれます。サウンドもミッドテンポなシンプルなリズムトラックにうまくメロディーが乗っていて、HOOKのカッコよさをより盛り上げてくれます。途中での音の止め方というか、転調やRapに入る前に、一度盛り上がりを持たせるように、より歌声を強調するために、サウンドを止めたりするところなど、よく練られています。

04.Freakness feat.J.Colin & M.G.

この最初の3曲の勢いがこのアルバムのカッコよさを決定付けています。最初の2曲ほどの勢いはありませんが、ギターサウンドがなかなかCoolで踊れる一曲に仕上がっています。ガンっという力強さの中にも爽やかさがあって、気持ちよく聞くことができるUPPERサウンドです。

05.Interlude

電話を着信を使った今風なインタールードがもう、たまらないですね〜。こういう小細工が多用されているのも、このアルバムのいいところです。

06.Hot Shop feat.BIG EEZY and J-ROCKA

前の小細工をそのまま利用して、そのフレーズをそのまま使った気持ちがいいUPサウンドが展開していきます。この曲のHot！Shop!っていうフレーズが聞くごとに癖になっていく感じがたまりません！電子音が絶妙な古臭さも出しつつ、コーラスワークはあくまで最新式でこの辺のバランスが本当に絶妙で、ガンガン盛り上がっていきます！本当にSAT-R-DAYはUPを作るのが上手で、聞いてて無条件に乗れる曲の宝庫です！本当にかっこいい曲がつまっています。

07.Anything

今までの現行R&Bシーン真っ只中の重い雰囲気の曲調と違って爽やかで、穏やかな心地よい歌声が響き渡ります。最後にかけて、搾り出すファルセットでの盛り上がり方が最高です！こういうファルセットまってましたよ〜〜！たまらないですね。やっぱりこういう優しいバラードもやってこそ、R&Bボーカルグループという感じがしますね。途中のファルセットがたまらない一曲です。

08.You and I

バラードでゆっくりしたと思ったら、またここからはUPサウンドで責めてきます。印象に残るフレーズが多くあるのもこのアルバムの素晴らしいところで、この曲でも一緒に思わず、Haと歌いだしたしまいそうになります。ちょっと短めですが、気持ちがよく乗れる一曲です。

09.That's How We're Livin'

女性アーティストをfeatした最高にノリがいい一曲！今までのUPサウンドの集大成的な一曲ですね。ここまでUPサウンドが続くのに、飽きずにずっと聞けるっていうのは、本当にこの楽曲たちの水準が高いという証だと思います。普通UPサウンドって飽きるのに、私は半年以上ずっと聞いてますもん。特にこの曲の流れるようなメロディーの展開は、本当にスリリングでカッコよいです！これを聞いて踊りたくなります、名曲！

10.I Need A Refill

じっくりと盛り上がりを見せる一曲！ちょうどいい具合にRapperとか、MCの語りがいい具合に混ざり合い、とても絶妙なバランスの上に成り立っている曲で、歌い手が次々と変わる面白い一曲です。この辺の様々な声を織り交ぜながらも、ちゃんとした統一感を曲として出せるのも彼らの特徴でもあります。

11.It Takes An Angel

やわらかい歌声がそっと包んでくれる一曲。SAT-R-DAYのイメージはUPPERな曲というイメージがありますが、こういうバラードでの爽やかさというか、明るさをもったバラードを歌わせたら、かなり上位にきますよね。優しいバラードも歌えるって言う点でも、稀有な存在のボーカルグループです。

12.Don't Go (REMIX)

3曲目のREMIXで、ちょっとくぐもったサウンドがまた違った色を見せてくれます。メロディー自体も来れように、変化をつけてあって、ただのREMIXじゃないところが彼らのアルバムへのこだわりを感じることができます。3曲目同様、カッコよくそれでいてREMIXらしい別な雰囲気もしっかりともった素適なサウンドになっています。

13.Lovely Day (Bonus Track)

なんと最後はあのBill Withersの名曲Lovely DayをSAT-R-DAY風に料理した一曲。Rapperとの絶妙な掛け合いも見られるのも彼ららしいな〜と感じさせてくれます。古い曲を彼らの味で料理したという感じですね！

(Producer)

See:(1),(2),(3),(4),(5),(6),(7),(8),(9),(12)
Beatkidz:(2),(9)
Rutti:(2),(3),(6),(7),(10),(11),(13)
Crown:(3),(10),(11),(13)

(LINK)

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