SAMMIE / SAMMIE
02.I Can't
03.You Shoud Be My Girl
04.What About Your Friend
05.Choose Me (Prelude)
06.Choose Me
07.Mission Impossible
08.Come Wit Me
10.Another Last Chance
11.Heavenly
12.Slow
13.Let It Ride
14.My Own Way
15.For All You've Done (Outro)
(総評)
12歳にリリースした"I Like It"が大ヒットしたティーンシンガーSAMMIEが艶やかな歌声を引っさげてカムバック!若者らしいUPソングを中心としたノリのいい楽曲を中心として、ティーンシンガーからの実績に裏打ちされた魅力的な歌声をさらに磨きをかけて魅せてくれます!なんといっても、アップサウンドでの光り具合は、もうその子らへんのアイドルシンガーなんか打ち消してしまうほどに見事なものを見せてくれます!いいアーティストがカムバックしてくれました。
まだまだ、若い18歳!その若さをギラギラと見せつけるようなUPを前半に配置し、現行シーンで第一線で活躍できる、復活組みとは言わせないぞ!という意気込みを見せてくれます。でも、そんなアップだけに頼らずに、長年のキャリアがモノをいう後半の美メロの応酬!これによって、現行シーンのTeenシンガーとの実力差をまざまざと見せ付けてくれるのです!
特にProducerも、1曲目「Feelin' It」3曲目「You Shoud Be My Girl」のJazze Phaらしい跳ねるサウンドから(イントロは毎度ですが、今回はスピードアップ!)、さらに驚きなのが、Bryan Michael Coxが以外にも美メロ以外の曲で、じっくりとアップサウンドをつく上げていて、これが2曲目「I Can't」に代表されるように、水準が高い曲が多く入っています。そういうプロデューサー側の挑戦もありつつ、美メロが続く後半では実力を発揮してくれる、プロデューサーを随所に配置しています。Dallas Austinを配した13曲目「Let It Ride」など6曲目あたりから美メロがこれでもかとたくさん入ってきます!もちろんBryan Michael Coxが安定した曲を提供してくれています!なんといってもバラードでは、その美しいハイトーンボイスが繰り出す耽美なメロディーにウットリとさせられるのです。
復活組みの作品としてはとても水準が高い一枚です!なんといっても、このアルバムの美メロのキーを握るのが、6曲目「Choose Me」をProduceする、Jasper Cameronの力がかなり大きいです!彼が絡む柔らかく心地よい7曲目「Mission Impossibl」、見事なファルセットで魅了する11曲目「Heavenly」などどちらも趣は異なりながらも、どちらも美メロとして素晴らしい水準の作品です、昔は日本人とも仕事をしてたDallas Austinの元で仕事を良くしている人なのですが、本当に素晴らしい仕事です。
そんなプロデューサーに囲まれつつも、やっぱり主役はこのSAMMIEの歌声なのです!以前はハイトーンな美しさしか持っていませんでしたが、巧みにビートを乗りこなすうまさに、力強さが加わり、さらに美しさでは、丹念に歌う込む見事なソウルっぷりをみせたり、ハイトーンなだけではない、ファルセットを見事に操る12曲目「Slow」のような曲まで幅広い魅力を見せてくれるのです。歌い手の実力をプロデューサーに仕事の方向性が見事に合致した作品に仕上がっています!このように、素晴らしいプロデューサーに囲まれつつ、メジャーフィールドでこれほど素晴らしい作品を復活作として残したことは、賞賛に値します。手放しで復活を喜びたくなりますね。ノリのいい曲も、バラードも両方あって、とてもバランスが取れた誰にでもオススメでいる良作になっています!
(曲解説)
01.Feelin' It
Jazze Phaの定番のイントロから、最高潮にノリがよい軽快な一曲がスタートします!CLUBで踊りだしたくなるようなほどのアップサウンドでこれでもかと魅力してくれますよ!聞けば聞くほどに、この疾走感が癖になっていき、何度も何度も聞きたくなります。
02.I Can't
重量感あるトラックに、クールなメロディーがのっていく素敵なミッドテンポ曲!なんとこの曲のProducerがBryan Micheal Coxっていうのにはちょっと驚かされます!でも彼らしいらしいちょっと切なさも持ちつつも、大胆なサウンド使いがたまらないHIPHOP系なアップサウンド素晴らしい!そんな新鮮サウンドと、SAMMIEの声高な歌声にとてもあっていて、かっこいい一曲に仕上がっています!
03.You Shoud Be My Girl
この思いっきりHIPHOPなイントロから、こういう切なげなメロディーへとつないでいくところなんて、SAMMIEの実力のアップをこれでもかと見せ付けています。こういうメロディーセンスの面白さって言うのも、このアルバムの魅力で、サビなど、一度聞くと耳からなかなか離れません!こういうHIPHOPトラックでも、存分に歌の魅力を出せるところが、ただの新人が出すUP曲と違うところですね、こういうUP曲でも歌の見せ方をよく熟知しています!SAMMIEの絶妙な高音の美しい声がいきています!
04.What About Your Friend
こういうHIPHOPトラックのイントロから一気にR&Bへと変わっていくところがなんとも面白いですね。この曲は美しいメロディーで、魅了していきます。SAMMIEの高い歌声を生かした魅惑的なメロディーラインが見事ですね。SAMMIEの丁寧な歌いこみ方がサビの美しさと浮遊感を引き立てています。
05.Choose Me (Prelude)
じっくりとソウルフルに歌いこんでいくInterlude!これは本当に素晴らしい!さらに歌い手!っていえる成長を見せます!SAMMIEの子供ではない新たな歌の力の魅力を存分に見せ付けて九手います!112のDaronがProduceに参加している曲でもあります。
06.Choose Me
美しいピアノのメロディーのイントロからもうすでにやられてしまう、バラード曲!Usherとかが得意そうな素直なメロディー展開がなんとも美しくてたまりません!こういう曲も大人っぽく歌いこなせるようになったのかと思うと感慨深いですね。バックの荘厳な雰囲気がより曲の可憐さ美しさに拍車をかけていきます。ぐっと来ますよー!
07.Mission Impossible
艶やかにやわらかいメロディーラインを丁寧に歌いつないでいくSAMMIE。聞けば聞くほどに、その甘さが身に染み入るようです。ここではフェイクも多用して、魅惑的なメロディーラインで聞き手を引き付けます。本当に高くて美しい声ですね〜。
08.Come Wit Me
暖かいゆるいグルーブにのって、歌っていくSAMMIE!さきほどよりも、もう少し普遍的なバラードみたいなメロディーラインで歌いこんでいきます。十分にその歌自身の良さを感じさせてくれるさすが、Bryan Michael Coxといいたくなるプロダクションです。
09.Back 2 Love
少しリズミカルで軽やかなバックトラックにのって、気持ちよく歌っていきます。こういう軽めな曲をそつなく歌わせると素晴らしいですね。重すぎず、軽くなりすぎず、適度なSOULFULな魅力を持った歌声とリズムで見事です!
10.Another Last Chance
ミッドテンポでじっくりと歌いこんでいく曲で、さりげない歌いこみを見せて、どんどんゆったりとしつつその丹念な歌声で気持ちよいぐらいに歌いつないでいってくれます。しっとりとした質感が、聞き心地がよくて、じっくりと聞き入ってしまいます。
11.Heavenly
ここら辺のミッドテンポな良曲の数々は本当にすばらしいですね〜。プロデューサーJasper Cameronの素晴らしい仕事も、もちろんなのですが、SAMMIEの歌い手としての能力が高いことを示しています。徐々に軽い感じでありながらもメロディーを畳み掛けるように歌っていく技量や、最後に見せる見事なファルセットでのフェイクはたまりません。サウンド新さだけじゃなくて、しっかりと歌で魅せることも忘れていません。
12.Slow
ギターのアコースティックな音色がなり・・・スローバラードを展開していきます。あえてファルセット気味にうたっていくのですが、これが女性シンガーのような高い声で、美しい!ここまで美しく女性化のようにファルセットを出せる人はそうそういないのではないでしょうか?
13.Let It Ride
ちょっと和な雰囲気がするトラックにのって、ねっとりと歌いこんでいきます。後半にこれほど歌いこまれると見事ですね。美しく歌ったり力強く歌い上げたり変幻自在に聞き手を魅了していきます。
14.My Own Way
UPサウンドへと移行して、サウンドにのせながら歌ってくれます。Bryan Michael Coxらしくはないのですが、SAMMIEのアーティスト性をよくわかっていて、その魅力を引き出してくれています!
15.For All You've Done (Outro)
最後までじっくりと歌い倒してくれるOutroになっています。Daronくん次は一曲Produceしてほしいですねー。
(Producer)
Jazze Pha:(1),(3)Bryan Michael Cox:(2),(8),(14)
Andre Harris and Vidal Dais:(4)
Daron Jones:(5),(15)
Jasper Cameron:(6),(7),(11)
Melvin "St.Nick" Coleman:(9)
ADONIS:(10)
Novel:(12)
Dallas Austin:(13)