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NE-YO / In my Own Word

01.Stay
02.Let Me Get This Right
03.So Sick
04.When You're Mad
05.It Just Ain't Right
06.Mirror
07.Sign Me Up
 
08.I Ain't Gotta Tell You
09.Get Down Like That
10.Sexy Love
11.Let Go
12.Time
13.Girlfriend
14.Get Down Like That (REMIX) feat.Ghostface Killah
NE-YO / In my Own Word

(総評)

Def Jamの、いやUS R&Bシーンを担うアーティストが誕生です!本当に久々に、メジャー流通モノでは、アーティストの実力+レーベルの力の入れ具合や売り出し方+メディアのPUSH+聞き手の評価の高さ全てが合致した素晴らしい一枚です。そういう意味では、2000年以降にでたR&B作品の中では傑出しているかもしれません。実力があって楽曲が素晴らしいのに、売上には結びつかなかったり、レーベルとしてPUSHが足りなかったりなどは良くある話なのですが。そういう点で稀有な存在!NE-YO!そんな売出しとか関係なく、彼のソングライトの能力というのは高すぎます。あと作詞能力も素晴らしく、 もちろんなにより曲がいい! 「Stay」「So Sick」「Sexy Love」などの代表曲意外にも、粒ぞろいのメロディーが印象的な曲が多いのです。彼のアルバムをすんなり一枚聞けるって言う人は、適度な印象的なメロディーがどの曲にもちりばめられていることに気が付くでしょう。そういう点で、ひさびさに若手ではメロディーを大事にしてて、すんなり曲を覚えられる!トラックのリズムばかりが前面に出て、後で自分で歌おうとするとメロディーが思い浮かばないなんてのは、結構最近のR&Bは多いのですが、彼の曲は一聴して、覚えられるっていう良さがあります。それは、あはり、MusiqやMario、Mary J.Blige、Heather Headleyの曲までライティングしているその実力の現れでしょう。
このアルバム懐かしいSomething For The PeopleのCurtis "Sauce" Wilsonが参加しているのも見逃せません。特にその彼の参加している5曲目は歌詞がとても不思議な視点でかかれてて、彼の代表曲になるであろう、その歌詞の世界観が凄すぎます。そういう点もシンガーソングライターとしての面白みを出しています!そして、Shea Taylor作の6曲目!リリックがセクシーというか、エロ〜いのも、とても好みですね。国内盤買ったので、よんでて、思わず、膝を叩いてしまいました。でかしてニーヨくん!実体験でこれって、素敵過ぎ!SEXYっていうか、このエロっぷりもR&Bには必要不可欠です。
そして、「So Sick」、「Let Go」、「Time」、「Sexy Love」を手がけているノルウェーのStargateの実力はすごいものがありますね〜。どの曲もNE-YOの代表曲ですもん!今後注目したいプロデューサーです。その他NE-YOの近辺のプロデューサー陣が多数参加していて、そういう面でも今後いろんな方面でNE-YOの名前を見ることは多そうです。彼の出現で完全に停滞していたメジャーシーンは変化していきそうな予感がします。
すごいバリトンだとか、物凄い歌いこめるとかそういうタイプのシンガーではないのですが、楽曲とのバランスがとてもよくて、その楽曲どの曲でもキラっと光るよさをもっていて、その良さを引き出せるアーティストだと思います。このアルバムも一枚通して楽しめる素晴らしい作品です。本当誰もがいい!って思えるR&B作品ですね!

オススメ:(1),(3),(6),(9),(10),(11)

(曲解説)

01.Stay feat.Peedi Peedi

最初の楽しげなフレーズがなんともインパクトがあるDebarge"Stay With You"使いの一曲!そのイントロからのメロディーが素晴らしすぎ。適度なサウンドの面白さも持ちつつ、きちんとメロディーを持たせたサウンドに乗りながら、心地よく聞かせてくれます。この曲の明るい曲調にぴったりあったPeedi Peediの面白い声がこの曲にアクセントをつけてくれて、NE-YOの柔らかなテナーボイスを伸びやかに聞かせてくれます。この曲は音楽について歌っているのですが、女性にたとえたりと、歌詞の世界観も比ゆとかも多用していたりして、直情的な表現が多いUSにおいては、どっちかというと、日本人的な詞の世界観に近いものがあるかもしれません。

02.Let Me Get This Right

2曲目は彼のサウンドの肝というのか、そのHIPHOPも聞くけどやっぱりR&Bも好きっていう彼の特徴がよく出ていている曲で、彼のサウンドと歌とのバランス、メロディーの作り方一つにとってもメロディーありきでサウンドを作っているのがよくわかります。イントロからぐっと盛り上がっていく感じで盛り上げてくれます。

03.So Sick

もう文句なしに彼の代表曲となった一曲!その切ない歌詞の世界と美しいハープの音色とメロディーが胸を打ちます。メロディーラインコーラスワークどれをとってもR&Bの王道的なバラードで、最後にかけて音数が少なくなるのに、その分余計に印象的になっていく様など、メロディーの良さをより演出しています。本当に泣ける美しい曲だと思います。リリックはぜひ読んでください、かなり情景深いんですよね〜。

04.When You're Mad

歌詞の内容がもう面白いのですが、怒ってる君がかわいいんだ〜!っていう良くありがちな惚気まくりな一曲なのですが、USの人で、こういう風な捻った表現する人って少ないかもしれませんね?そして、曲調も心地よくてす〜と耳に入ってきます。それほど目立つ曲ではないのですが、地味にメロディーも印象的だし、曲自体の完成度も高いです。ですが、やっぱりこの曲は、詞をしってると二倍に楽しめます。

05.It Just Ain't Right

SfpのCurtis "Sauce" WilsonがProduceを手がけた軽快な歌声が響く良曲!伸びやかなシャウトが聞けるのもこの曲を素敵に盛り上げてくれます。Switch「I Call Your Name」をサンプリングしているのですが、このネタのメロディーの心地よさもこの曲の良さですね〜。最後にREMIXが収録されていることからも、NE-YO自身もかなり気に入っているのでしょう。

06.Mirror

詞の内容が最高です!グゥです。やってくれてますNE-YOくん。この詞の世界に一発でやられました。いいね〜。エロスは必要ですよ。もちろん詞だけじゃなくて、そのSEXYな詞の世界をより効果的に見せてくれる、艶やかなサウンドとメロディーの妖艶さも、この曲を自ずと盛り上げてくれます!SILKYなシーツに包まれているような心地よさと、SEXYさがこの曲をグッと魅惑的に見せてくれます。

07.Sign Me Up

軽快なアップサウンドが展開する一曲です。基本的なリズムトラックのみでHIPHOPっぽいサウンドで、ぐいぐい歌声のみでぐんぐんメロディーを聞かせてくれます。HIPHOPトラックっぽさと、NE-YO独特なメロディーの良さが不思議な混ざり具合をしてて、面白い一曲です。ノリがいいんだけど、どこかしっとりと聞けるようなよさももっています。この辺がNE-YOくんの真骨頂ですね。

08.I Ain't Gotta Tell You

Boolaがプロデュースする、Saxの音色が面白くNE-YOの歌声と絡み合い、よりHOOKのメロディーの美しさを引き立てています。独特の流れるような歌のメロディーが面白い一曲なんですよね〜。かる〜く踊れる感じです。

09.Get Down Like That

オーソドックスなソウルを思い起こさせるintroは、O'Jaysの"I Swear I Love No One But You"使いという、往年のアーティストへの敬意も忘れないところが本当にR&Bというか、美しいSOULの曲が好きなんだなと改めて感じさせてくれます。そして、こういうソウルフルなサウンドもできるというところで、NE-YOの曲の幅広さを見せてくれています。

10.Sexy Love

このアルバム後半一番の名曲!タイトルどおりのセクシーな一曲で、美しいメロディーとサウンドに包まれた一曲!これこそ、王道とも言うべきなR&Bバラード!本当に気持ちよく耳に、心に入り込んで、じんわりと染み込んでくるのです。もちろんSo Sickとは違う、とても温かみのあるリリックもまた心を暖かくしてくれます。このアルバムの中でも一番大好きな一曲です!

11.Let Go

ここら辺の曲のメロディーは、本当にインパクトがあって、一度聞くと一緒に歌いたくなります。この曲では、爽やかな歌い方で、切なくもあきらめきれない男心を歌っています。とても、素適なピアノのイントロからして、聞き手をひきつけて、印象的で躍動感溢れるサビのメロディーは思わず歌わずにはいられなくなります。

12.Time

穏やかな影があるようなサウンドが今までのNE-YOのイメージとはまた違った大人なイメージを植え付けて売れるような一曲です。どんどんドラスティックに盛り上がりを見せていくところなんか、とても面白いです。ストリングスが、本当に効果的に入ってきています。そして、その歌声でしっとりと聞かせてくれますよ。結構しっかりと歌えるんだな〜NE-YO君と思ってしまいます。彼自身歌いこむタイプのシンガーではないし、そういう曲も少ないで。今後が期待できますね〜こういうのができるなら。

13.Girlfriend

ゆっくりと聞かせた後は、NE-YOくん独自なちょっとうわずったような歌い方が面白い一曲です。The O'Jay「Family Reunion」を使って、軽快で心地よい雰囲気を作り出しています。地味な曲ですが。

14.Lonely

ファルセットを交えながら、ちょっとサウンドとずらしながら歌っていきます、これが最初はずれ自体が変に感じたのですが、聞き入っていくうちにしっくり来るから不思議でしたね。もしこれを歌うとしたら相当難しいだろうな〜と感じました。本当に彼はソングライターとしても凄いけど、シンガーとしての力量もあるのだなと改めて感じさせられます。

15.Get Down Like That (Re-Mix) feat.Ghostface Killah

なんといっても人選がいい!Ghostfaceですよ。昔の恋人とのいざこざを歌うこの一曲をGhostfaceらしい視点で切り崩していきます。灰汁が強いRapperだけど、曲の雰囲気は崩さないGhostfaceのRapはとてもこの曲にあっていますね。Ghostfaceのリリックはかなり過激ですけどね。

(Producer)

Ron "Neff-U" Feemstar:(1),(7)
Brian "B-Nasty" Reid:(2)
Stargate:(3),(10),(11),(12)
Shea Tylor:(4),(6)
Curtis "Sauce" Wilson:(5)
Boola:(8)
Ervin "EP" Pope:(9)
Sixx John:(13),(14)

(LINK)

OFFICIAL Def Jam
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