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Naturally 7 / Ready II Fly

01.Beyond This Road
02.Can You Feel It
03.Open Your Eyes
04.Feel It In The Air
05.Harder Than That
06.How Could It Be
07.Forever For You
08.Cool
09.Never
10.I Can't Doo Dat
11.4 Life
12.Tradition
13.Fly Baby
14.Let It Rain
15.Raindrops
16.What I'm Looking 4
17.New York
18.Comfort You
19.Close2Me
20.Heaven Knows
21.True Friends (And Family)
22.Let It Be
Naturally 7 / Ready II Fly

(総評)

日本での爆発的な人気を裏付けるように通算3枚目となるオリジナルアルバムをリリースした、超絶口技を武器に素晴らしい歌を聞かせるHuman Soul Band!Naturally 7!そのありえない技にさらに磨きをかけ帰ってきました、より爆発力をもって様々なビートや音色を聞かせてくれます。もう普通に聞いてたら、口でやっているとはまったくわからない曲もあれば、あえてアカペラっぽい曲調に挑んだりと、全開よりもよりそのアプローチ的には様々な角度から聞き手に迫ってきてくれて、22曲という長編アルバムでありながらも、聞き飽きずに聞くことが出来ます。それは何よりも楽曲の完成度の高さ!そして、メロディーも面白さと、何よりも、メインボーカルとボーカルグループとしてのコーラスの美しさにあります。基本がしっかりできているからこそ、この口で全ての楽器をパフォーマンスするということが活きてくるんですよね!最終的なこの人たちの楽しみ方として「ライブ」これに尽きると思います。このアルバムだけでは彼らのよさの80%しか体感できていないのです。ライブでみたこきこそ、このアルバムの凄さがわかります。
このアルバムUPテンポな曲が半分以上なので、最初から飛ばし気味で聞くことができます。前半のノリのいい曲たちは本当に素晴らしいです。どの曲も完成度が高くて、一度聞いたら忘れられません。その分バラード曲はちょっと少なく、11曲目「For Life」が突出しているんですけどね。自分達の子供をコーラスに交えて、暖かいアットホームな歌を聞かせてくれるのも彼らの新機軸です。なんといっても、16曲目のサンプリングを用いた曲の美しさと、17曲目「New York」でのパワフルで躍動感溢れるボーカルワークには卒倒してしまいます!
特にJamalが放つディスコ−ションのかかったギターがありえません!その他の楽器もより本物よりも本物らしくタイトなしあがりになっていて、その楽器を用いてタイトな曲を多く作り上げ、それ以上にその本来の歌の切れのよさも増していて、まさに旬なアーティストらしい勢いがあるアルバムに仕上がっています。
この前の日本でのパフォーマンスも素晴らしかった、今後も目の離せないアーティストです!

オススメ:(2),(3),(4),(5),(7),(8),(10),(11),(16),(17)

(曲解説)

01.Beyond This Road

美しいハーモニーで幕をあける・・・歌のうまさも前作よりも数段あがっています!

02.Can You Feel It

最初からもうこれが声だけとは思えない素晴らしい出来!ちょっとHIPHOPなエッジの聞いたビート!ドラムやベースなどの音がより鮮明となり本物となんら遜色ない素晴らしい音の厚みと切れの良さが凄すぎる!!!そして、一緒の叫びたくなるような軽快なメロディーと掛け声!最初から聞き手を彼らの見事な口のMagicの中へと引き込んでいきます。やそしてリーダーRogerのRapがかっこよく響きます。これが全部口なんて思えないぐらいに、すごい曲としての完成度も高いです!

03.Open Your Eyes

最初のエレピの音色からして信じられません。。。でもこれ本当に口から出るんですよね〜。このエッジが聞いたsoundに乗って、より鮮明に美しいメロディーを聞かせてくれる7人!曲の展開もどんどん進んでいって、目まぐるしく様々な音が絡み合う!これを生でこなすんだから、ありえませんよ。曲の構成もすごい難しいのにね〜。それよりも、なによりも、美しくて一度聞くと忘れないメロディーラインが素敵ですよ〜!いい曲だ!

04.Feel It (In The Air Tonight)

イントロの徐々に力強く声を出していく感じがかっこいい!そして、圧倒的なビートの厚みがこれでもかと曲を盛り上げ、そこからじっくりと渋く歌いだすリードボーカル!たまらんね〜!フィルコリンズのカバー曲!空気を劈くドラムの音が胸を揺さぶります。本当にカッコよくて、ひさびさにR&Bシンガーのこんなカッコいい勢いのある曲を聞きました!これを口でできるなら、本当に他に何もいらないですよね。ここまでじっくり歌う曲をアカペラバンドにやられたらもうノックアウトですよ!

05.Harder Than That

女性ボーカルが混じって、ちょっとスマートな曲を展開していきます。この辺の押し引きのうまさも素晴らしい!いろんな曲調が堪能できて、一気に聞けちゃうのです。この曲でも優しいコーラスワークと、Rogerの歌が絶妙に絡み合い、そしてそれにバックのフルートの音色が美しく盛り上げてくれます。ちょっと哀しい内容の歌詞なのですが、それをあくまでクールに歌い上げていき、最後の終わり方もカッコよすぎ!これが声なんて!!

06.How Could It Be

ここまで一気にUPテンポに歌い上げ、絶妙の間合いでスローなアカペラ曲を聞かせてくれます。ここまでsoundも聞かせてくれてたので、純粋なアカペラ曲は逆に新鮮に聞こえるのが、この人たちの面白いところです。そして、改めて曲を作るメロディーを作るっていうことにかけての彼らの技術の高さを感じることができます。

07.Forever For You

もう永遠のバラードですね。王道ともいえる美しく胸を打つバラードをドラムを入れながら歌いこんでいきます。HIPHOP的なsoundからこういうスローバラードまで歌える彼らはいいですね〜!しかもこれをステージ上で口だけでさりげなく歌いあげるところなんてたまりません!突き抜けるDwightとJamalの突き抜ける歌い上げっぷりに感動です・・・!

08.Cool

ちょっとコミカルな最初の音色さえも、口でやるのだから最高です!これライブで聞いたら盛り上がらないわけがない!最初からRogerが活躍する一曲!Naturally7本領発揮とも言える曲で、本当にいろんな音が混ざり合いこれを口だけでやっているなんて信じがたいほどに、Naturally7サウンドを堪能できます!一緒にドラムのリズムや様々な音に合わせて体を揺らし首をふってしまいます。こういうベタな感じだけど、ベタ過ぎずカッコよくするのがこの人たちはうまいです!

09.Never

かなりオーソドックスなメロディーでしっかりと歌いこんでいく一曲です。あまり派手さはないのですが、しっかりとそれぞれの歌の力量がわかる曲になっています。

10.I Can't Doo Dat

舌をならしたような、バックのサウンドに、かぶさってJamalの超絶ディスコーションギターが鳴り響く!これが、人技とは思えないのです・・・本当にギターが唸っているよ・・・そう思わずにいられません。そして、Rapを交えつつ、パワフルに歌い上げるメインボーカル!踊れる一曲に仕上がっています!

11.4 Life

リードトラックにもなったNaturally7の7人のそれぞれの子供達がコーラスを勤める素適な心温まる一曲!なんか、Naturally7の歌声もどこか優しく包み込むようです!とても広がりがある声で、Dwightのシャウトも力強いというか包み込む感じなのが、素適ですよ!思わず一緒に歌いたくなる一曲です。そして、バックが人の声だっていうのをまたもや忘れそうになる自分がいます。

12.Tradition

ちょっと小難しいリリックを交えて、Traditionというタイトルに相応しい荘厳なイントロから、パワフルに歌い上げるUPサウンドにやられます。7人がそれぞれに声やサウンドで複雑に絡み合っていく様は必見です。複雑なメロディーがいろんな曲調を彼らなりに吸収できることを示してくれています。ちょっと面白い曲ですね!

13.Fly Baby

1stアルバムに入っていそうな、イントロで口でやるサウンドの凄さをガッツリ感じさせてくれる一曲!やっぱりギターがすげー!今までの自分達を語っているInterlude的な一曲!

14.Let It Rain

最初の雨の音みたいなのが凄すぎます・・・どうやってんだろ。そして、ちょっと暗めなメロディーがシリアスに曲を引き締めてくれます。ストリングスの音色にのって、ミッドテンポに歌い上げます。こういう語りっぽいのもできるから凄いですよね。

15.Raindrops

ゆったりと聞かせてくれるInterlude!

16.What I'm Looking(Ain't No Mountain High Enough)

22曲中唯一楽器を使用した曲!70年代の名曲「Ain't No Mountain High Enough」をサンプリングして、それに歌とサウンドを載せていきます。サンプリング自体も楽器部分は自分達でやっているかもしれません。声はサンプリングですが!タミー・テレルの美しい歌声に、力強い歌声を載せていって、メインボーカルがこれでもかとまっすぐに吼えまくります!この曲の美しさにはノックアウトです・・・バックのドラムの音もすごいしっかり安定してて、この曲をより魅力的に見せてくれています。

17.New York

後半最大の盛り上がりを見せてくれる一曲!7人のバランスがとても取れていて、バックサウンドもコーラスも素晴らしい!New Yorkと歌うときの爽やかな晴れやかな盛り上がりが、気持ちがいい!まさに彼らのコーラスワークの見事さや、サウンドの激しさカッコよさも、全てが詰まっていて、このアルバム随一の盛り上がりを見せる曲だと思います!サウンドの中でも、ドラムが最高にかっこいいですよ!聞いた後の爽快感が、きもちいい〜〜〜!って叫ばしてくれます!

18.Comfort U

アカペラグループの一面をも見せてくれるのが、Naturally7の凄いところです。そして、ただのアカペラじゃなくてさりげなくアカペラから普通の曲へと移って行く、さりげないサウンドの絶妙さなど聞きごたえがある一曲ですよ。コーラスが複雑に絡みあいファルセットを見せてくれます。

19.Close 2 Me

ミディアムテンポで、女性ボーカルを招いて、Seon Scottという女性ボーカルがソウルフルでパワフルなボーカルで7人の分厚い男性ボーカルたちと対等に盛り上げていく様がかっこいいですね〜!

20.Heaven Knows

以外にもすでに20曲目・・・ここまで長いと・・・っておもうのですが、不思議とこのアルバムここまですんなり聞けちゃいます!

21.True Friends

ちょっとコミカルでドゥワップな曲調でやわらかいメロディーで歌い上げていきます。ここでも、また違う面をみせてくれるのですから、彼らの引出しの多さが良くわかります!

22.Let It Be

最後は爽やかに壮大な雰囲気で歌い上げてくれる一曲・・・いかにも最後って感じで、ここまで全然飽きさせずに聞かせてくれるのは、圧巻の一言です。それぞれの曲が、とてもメロディーの完成度が高くて、聞いてておもしろいからでしょう。こういうバラードでも、メロディーがいいので全然聞けますよ!

(Producer)

Roger Thomas:(1),(2),(3),(5),(6),(8),(10),(12),(13),(14),(15),(16),(17),(18),(19),(20),(21),(22)
Kevin Deane:(2),(3),(5),(8),(11),(13),(14),(16),(19)
Scott Jacoby:(4),(9),(11)
Jeff Coplan:(7)
Simuel Stevenson:(10),(12),(18),(21)
Dwight Stewart:(11)

(LINK)

OFFICIAL
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