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M.Pokora / MP3

01.Dangerous feat.Timbaland & Sebastian
02.Catch Me If You Can
03.Don't Give My Love Away feat.Ryan Leslie
04.No Me Without U
05.Treason
06.Internationalude
07.Tokyo Girl
08.They Talk Sh#t About Me feat.Verbz
09.I Loved You feat.Kore
10.Through The Eyes
11.Climax
12.Why Do You Cry?
13.Like A Criminal
 
M.Pokora / MP3

(総評)

ヨーロッパで実力を認められたM.PokoraがTimbalandとタッグを組んで、世界デビューです。Timbalandらしい不可思議なトラックの上を、軽快に歌っていきます。NE-YOあたりとは、また違う面が感じられて、今年のアップサウンドを象徴するようなシンガーの登場です!特に一曲目「Dangerous」でのTimbalandとの相性の良さは素晴らしい!2008年を代表するデジタルサウンドの代表格の一曲になっています。特に、バックのコーラスがまた面白くそれを生かしたプロダクションが、ひさびさに、Timbaland来たなーっていう気持ちにさせてくれました。本当にこのアーティストがもつクールな雰囲気と相まってかっこよさを印象付けてくれました。この不可思議な電子音の中でも、きちんとかっこよく歌えるM.Pokoraの実力!そして、その不思議さっていうのは、随所に現れていて、7曲目に「Tokyo Girl」なんて曲があったり、MP3なんてアルバムタイトルも、面白くて、またUS産とは違うR&Bとしての面白さも魅せつつ、Timbalandなどと組んで、しっかりとUSのメインストリートを活性化させるような素晴らしいアップアルバムを届けてくれています。そのほかの曲でも特に前半の2曲目「Catch Me If You Can」はちょっとマイケルを意識したようなサウンドプロダクションだし、3曲目ではなんとあの話題のプロデューサーRyan Leslieを迎えて、アップだけじゃなくて、メロディーでも聞かせられるところを見せています。5曲目「Treason」では、癖のあるサウンドじゃなくてストレートにUS R&Bのアップサウンドを見事に歌いこなし、ただのヨーロッパで終わらないアーティストであることを示しています。 ただシャウターとかではないので、後半に行くほどに、歌の幅がちょっと狭くなってしまって、メロディーが良くないと活きてこない面を露呈してしまっていますが、トータルとしてアルバム通して楽しめます!歌そのものが好きな方にはちょっと物足りないかもしれないですが、USにこだわらずにいい最新のR&Bサウンドを聞きたい方には、オススメの新人アーティストです!

オススメ:(1),(2),(3),(9)

(曲解説)

01.Dangerous feat.Timbaland & Sebastian

先鋭的な電子サウンドが織り成す不思議な空間に見事にはまり込んでいきます。Timbalandの再興隆を示すように、レイドバックした感覚をみんなに味合わせつつも、何処か新しくかっこいいこの一曲に引き込まれずにいれません。M.Pokoraのまさに流行を歌うために現れたようなそのスタンスと身のある歌声が、しっかりとこの曲を次の次元へと押し上げています。さらにこのM.Pokoraのうまいところは、しっかりと随所にちりばめたアクセントをうまく使ってより盛り上がるように歌っていくところです。2008年を代表するUP Soundです!

02.Catch Me If You Can

マイケルジャクソンを彷彿とさせるバックのフレーズが垣間見えたりと、いろいろと遊び心が溢れるバックトラックでリズムを奏でつつ、さらにそれに和をかけて斬新なメロディーラークで聞き手をひきつけます。あくまで最初は攻めの姿勢をTimbalandと魅せてくれるM.Pokoraに勢いを感じます。常に斬新さを忘れずに魅せてくれているメロディーメイクの能力も素晴らしいですね。

03.Don't Give My Love Away feat.Ryan Leslie

今最もそのデビューを待たれているRyan LeslieをProduceだけでなく、バックシンガーとして招き入れて、魅惑の一曲を聞かせてくれています!緩やかにけどひきつけるメロディーでアルバム前半の方でも見事なミッドテンポバラッドになっています。

04.No Me Without U

ここら辺は、やっぱりまだスローテンポ系への課題が浮き彫りになっちゃいます・・・ちょっとスローでも聞かせるメロディアスさっていうのがまだまだ足りないんでしょうね。でも、いい曲なので歌いこんでいったら、きっとよくなっていくんでしょうねー!

05.Treason

こういうミッドテンポ以上のアップになると、このM. Pokoraは、もうUSのトップシンガーかって言うぐらいに軽快でかっこよくなるんですよねー。本当にTimbalandいい人材を見つけましたね。思わず体が動き出して踊りたくなるような気持ちがいい一曲ですよ。ちょっと前のデジタルサウンドも取り入れつつ軽快に聞かせてくれます!

06.Internationalude

ちょっと今までのR&Bの流行曲のフレーズをひたすら入れ込んだようなInterlude。面白い趣向ですね。

07.Tokyo Girl

そして、何を思ったか、こんなタイトルが登場します♪なんなんでしょ。ちょっと不思議感覚をかもし出すアップサウンドを披露します。ここら辺から、電子音が激しくなるので、純粋なR&Bが好きな方はちょっと犬猿するかもしれないですね。

08.They Talk Sh#t About Me feat.Verbz

女性シンガーを招いて、語り合いようにお互いに、絡んでいきます。語りと歌をお互いに織り交ぜていきます。軽快で盛り上がり聴きやすい一曲です。

09.I Loved You feat.Kore

サビのメロディーがなんといってもいいですねー!徐々に、入り込んでいくように気持ちよく歌っていき、その周りでさまざまな音が鳴り、声が入っていくのですが、それが余計にメロディー自体の美しさを引き立てていく面白い構成の一曲です。

10.Through The Eyes

少しゴスペル調な雰囲気を取り入れたバックコーラスが厚めな一曲で、透き通る歌声を披露してくれています。結構R.KELLYを意識したなってフレーズが入っていたりして面白いです。

11.Climax

ゆったりとしたでも、安定感があるトラックで、じっくりと歌いこむ、今までのM.Pokoraの楽曲の浮遊感を排除したつくりが逆にいい感じで機能している良曲です!彼には珍しいバウンスビートを感じさせます。

12.Why Do You Cry?

ここでも、流れるようなメロディーは健在です。ちょっと淡いボーカルエフェクトを加えているので、あまりメロディーがたってこないのですが、それでもなかなか軽快にきける感じに仕上げていますね。ちょっとヨーロッパだなっていうのを再認識する一曲です。

13.Like A Criminal

最後はやっぱりもうすこ〜し聞かせる感じだとよかったかな。このアルバム前半がいいだけに、ちょっと残念な気もします。

(Producer)

Timbaland:(1),(2),(4),(13)
R.Leslie:(3),(7)
J.R. Rotem:(5)
Rachid Mir and Christian Dessart:(6),(11)
Pete "Boxta"Martin:(8),(10)
M.Kool L:(8)
Kore:(9)
Jordan Houyez:(10)
Jim Beanz:(12)

(LINK)

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