Mobb Deep / Infamy

(概説)

これは、たまらん・・・HIPHOPのトラックにR&Bの歌がのっているっていうのは、すごいカッコいいんですが、なかなかいいものが出てこないのが現状。R&Bのトラックの上で、RAPすることは多いのですが。この人たちは、それを上手いことできる数少ないHIPHOPアーティスト。featuringがある曲の完成度がめちゃくちゃ高い！なにが凄いってFeaturingアーティストである、Featuringの天才LIL'MO(次回作は頑張ってね。)や、112しまいには、Ronald Isleyまで引っ張り出して、えらいことになってます。全般的に硬質な音で、BADBOY的な音に近いんですが、しっかりこちらは、HIPHOPしています。ドープで、暗いサウンドなんだけど、ドラム音は鋭く聞くものに、常習性を与えます。癖になるドラムリズムなんです。そして、しっかりとしたサビがあるのが、非常に聞きやすくなっています！どこか、暗いんだけど癖になるリズムに身を任せてみましょう〜！
本当に聴き応えたっぷりな一枚！もちろんHIPHOP初心者でも十分楽しめるないようです！

(曲解説)

01.Pray For Me feat.Lil Mo

Lil’MoをFeat.しての一曲目。本当に、このLil'Moって人はFeaturingでいい仕事をしています。最初のフレーズの繰り返しがくせになります、ちょっとデスチャっぽかな？！暗いながらも、インパクトの強いフレーズは、印象に残ります。最後のLil'Moのアカペラもすばらしい！

02.Get Away

女性アーティストをFeaturingした一曲！ここから、本格的にMOBB DEEPサウンドが展開されます！暗めのサウンドに、ドラム音や、リズム音がCoolに小刻みに乗っかってます！

03.Bounce

最初の軽快なビートが心地よい一曲！サウンドが最高にCoolでカッコよくて大好きです。サウンドでは一番優秀です！この曲が一番カッコいいですよ!

05.Kill That Nigga

木を叩いたような音が印象的。この人たちって本当に繰り返しの美学がわかっているというか、Rapやフレーズの繰り返しの中にこそ良さが詰まってて、絶妙の間で、Rapとかが入ってきます。

06.My Gats Spitting featuring the Infamous Mobb

フレーズが印象に残る残る、ちょっとやる気なさげな、サビがいい！脱力具合がGOOD！featuring Artistがいい味出しています。本当に、そのFeaturing相手にとって最適の曲を提供できるMobb Deepの実力には脱帽です。

08.Hey Luv(Anything) featuring 112

もう、112の味を最高に出せている一曲！あの112のあまーい声と、Coolなサウンドとのギャップが気持よく、本当にFeaturingアーティストに適した曲をつくりましますねー。このカッコよさはハンパない！112の3rdのどの曲よりも、この曲の方がカッコいいです！最高です！ギターサウンドの中響く112の声に酔いしれます。一言いいですか･･･112は、UPPERはHIPHOPアーティストやったほうが、絶対カッコいい！Slowは素晴らしいんだけどね、112のUPPERは、ちょっとダメと思うんで。

09.The Learning(Burn) featuring Noyd

、ギターサウンドが効果的に使われています。この弦の音にのせてのRapも冴えてます。珍しく、重すぎず、軽快なサウンドに仕上がっています。

10.Live Foul

重々しいRapから始まる彼ららしい一曲！この暗さが癖になるんです。絶妙なリズム感の中淡々と進むRapが心地よいです。

12.Get At Me

サウンドトラックみたいな始まり方・・・どこかのマフィアものの映画みたいだ。なんとなく仰々しいサウンドがずっと続く一曲です。

13.I Won't Fall

怪しい笑い・・・から始まる一曲！この笑いが怪しいこと、この上ない。でも、サウンドは綺麗でカッコいいから、聞ける！ものすごいギャップである。

15.Nothing Like Home Featuring Little

彼らの音の暗さの本質がわかる一曲です！彼らの場合『暗い＝哀愁』なんです。そして、この曲は、哀愁漂う悲しげで綺麗なサウンドに、癖になるドープなリズムがする！途中でてくるコーラスの声がいい感じで入ってきます。でも、何故か、最後の終わり方が、ちょっと楽しげで、おもしろい！

16.There I Go Again Featuring Ronald Isley

最後は、Ronald IsleyをFeat.した、『There I Go Again』！これには、参りました。完敗です！この曲のためにこの一枚買うべきだと言えます！何故かって、Ronaldに歌ってもらったというアーティストはいっぱいいますが、ここまで、Ronaldの声を『使った』アーティストはそうそう居ないんじゃないでしょうか？まるで、Ronaldの声が楽器のように淡々とシャウトし、曲に割り込んできます！でも、これがカッコいい！これほど、HIPHOPの音に、Ronaldの歌がハマルとは、大発見でした！本当に、例えようがないほど、オリジナリティーに溢れていて、Ronaldの声のおかげで、聞きやすくなっていています。親しみやすくて聞きやすい！もう、無条件でカッコいいです！

17.So Long

16曲目の余韻を引きずりつつ、彼ららしいCoolなトラックが縦横無人に暴れまわる。