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Lyfe Jennings / The Phoenix

01.Intro
02.Interlude
03.Slow Down feat.Young Buck and Doc Black
04.Interlude
05.Goodbye
06.Interlude
07.Let's Stay Together
08.Interlude
09.Biggie Nigga
10.Interlude
11.Ghetto Superman
12.Interlude
13.S.E.X. feat.LaLa Brown
14.Interlude
15.Down Here, Up There
16.Interlude
17.River
18.Interlude
19.Still Here feat.Three 6 Mafia and Project Pat
20.Interlude
21.More Than a Girl
22.Interlude
23.Stingy
24.Interlude
25.Radio
26.Interlude
27.Keep Ya Head Up
28.I'll Always Love You
Lyfe Jennings / The Phoenix

(総評)

1stアルバムが、全米で徐々に話題となっていったアーティストLyfe Jenningsの2ndアルバムがリリース!前作は、ギター片手にもったジャケ写が示すようにアコースティックでいながら、Ghettoなリリックで、彼にしか出せない独特なカッコよさを演出していたのですが、今作はさらにサウンド面の幅は打ち込みなども取り入れつつ、深く面白みを増し、独特な節回しやリリックの深さなどさらに感じさせてくれる部分が増えた強力な一枚に仕上がっています。HIPHOPトラックから、美しい一曲まで、本当に幅広い楽曲が用意されていて、1stアルバムとはまた違うLyfe Jenningsの魅力を見せてくれていながらも、Ghettoを題材にしたリリックやそのしわがれた歌声とファルセットの美しさのギャップなど、そういう彼のSingerとしての個性を見せるところはしっかりと見せてくれています。確実にLyfe Jenningsというアーティストとしてのオリジナリティーを作り上げています。
なんといっても、7曲目「Let's Stay Together」の豪快なファルセットシャウト!これはいいですねー!見事な歌いっぷりですねー、彼の歌声はしわがれた声なのですが、俄然ファルセットになると美しく響くのです。メインの歌では力強くファルセットでは綺麗に響くっていう面白いシンガーなのです。その辺の良さがよくでている一曲で、オーソドックスなサウンドでありながらも、歌の良さを引き出すいいトラックです。そして、最後28曲目の「I'll Always Love You」での美しさが際立っています。これほどの美メロをファルセットで歌い上げられるとは、思いませんでした。アコースティックでギターを片手にってイメージが強い彼なのですが、このアルバムピアノや打ち込みでの素晴らしいバラードなども多く5曲目「Goodbye」など心に染みるようなバラードも数多く収録しています。そして、彼らしいシワガレ声での渋いかっこいい曲も数多く見せてくれて、11曲目「S.E.X」でもカッコよさと、歌として面白みのある面を見せ、9曲目「Biggie Nigga」で最高潮に盛り上げてくれます!UPというか、こういうかっこいい雰囲気の曲をやれるアーティストは最近減っているので、とても貴重ですね。
ただ、あまり英語がわからない人にとって、いや全ての人にとってだと思いますが、全体的に語りが多すぎるのが、たまに傷・・・ほぼ全ての曲の前でInterludeがはいり、語るという形式をとっているため、28曲なんていう、すごい曲数になっています。実質は14曲なのですが、そのInterludeのせいで妙に長く感じてしまったりと・・・。盛り上がる曲が途中で止められてしまう感覚があったりするのは、残念でした。なんか通して聞きたかったな。こういう雰囲気みたいに分類するのが難しいほどにオリジナリティーがあるアーティストで、彼にしか出せない味があって、今後とも作品を出すたびに、注目される素晴らしいアーティストとして実績を残してくれました。2006年聞いておくべき一枚です。

オススメ:(28),(7),(5),(9),(13),(17)

(曲解説)

03.Slow Down feat.Young Buck and Doc Black

最初が3曲目って言うとっても珍しい始まり方ですが、爆発力あるHIPHOPテイスト満載の重くカッコイイ一曲が展開します。Young BuckとDoc Blackの南部系のくどいRapにも全然引けをとらないLife Jenningsのしわがれた渋い歌声がカッコよく響きます!最初と最後の女性のボーカルがなんとなく遊び心があって面白いですね。幕開けとしてはいい感じにアルバム全体の雰囲気を彩ってくれています、この人の声は聞くほどに癖になりますよねー。

05.Goodbye

ピアノをバックにしっとりと歌っていきます。これでもかと、情熱的にピアノ一本と、Lyfeの歌声で豪快に歌い上げていきます。最後のファルセットの伸び具合なんてすごいです!いやはや、ジャケ写からはまったく想像もつかないしなやかで美しいバラードです。

07.Let's Stay Together

さっきとはまた違う個性的で、強烈なサビの力強さが印象に残るバラードでじっくり聞かせてくれます。なんとなくアップテンポやアコースティックな雰囲気を持ちがちですが、案外こういう美しいバラードを披露してくれるのが、このアーティストのいいところです。ホント間の余計なインタールードがなければもっと曲が引き立つのになー。最後にかけてもう縦横無尽にシャウトしまくっていきます・・・コーラスとメインボーカルの掛け合いが情熱的で素晴らしい歌ですわ。

09.Biggie Nigga

Lyfeらしいシワガレ声で、力強く荒々しく雄たけびを上げて歌い上げていく一曲。この猛々しい感じがたまりませんよねー。こういうの大好きです。がむしゃらに歌っている雰囲気で、どんどん引き込まれていきますよ。短いけど彼らしい感じです。

11.Ghetto Superman

Ghettoっていうのが、彼のテーマの一つなのですが、こういう渋い雰囲気はホントお得意のもので、じっくりと見せてくれますね〜。もう少しメロディーがあったらカッコよかったか?

13.S.E.X. feat.LaLa Brown

いやーこれはもう参りました。パワフルなLyfeの歌声と、かわいらしい歌で歌うサビのメロディーラインの落差というか、アンバランスさが逆にかっこいいのです、そこからLala Brownも参加してさらに渋く重圧な雰囲気を増していきます。ひたすら同じメロディーを繰り返すにもかかわらず、じんわり心に響いてきます。

15.Down Here, Up There

ギター一本で、情熱的に歌い上げる本来のLyfeのスタイルで、じっくりと聞かせてくれます。こういうアコースティックな雰囲気もできながらも、打ち込みやピアノでのバラードなどこの一枚は曲調が幅広くて面白いですね。語りかけるように歌うのですが、妙に説得力があります。

17.River

どこか聞いたことあるフレーズが懐かしい!カバーかと思ったらちょっと違うんですね。そこから変化して、オリジナルの曲へといくのが、面白いですねー。サビもファルセットとコーラスが絡み合い昇天させてくれます。もう、気持ちよさそうに歌っているのが想像つきそうなほどに、突き抜けたファルセットを見せてくれるのです!見事!

19.Still Here feat.Three 6 Mafia and Project Pat

じんわりとゆっくりと歌い上げていくLyfe!そして2006年はこのThree 6 Mafiaの活躍の年でしたねー。ここでも、しっかりとパワフルなRapを見せてくれていますが、それに負けないLyfeの歌声の切れのよさとパワフルさ!Three 6 MafiaとProject Patなんていう最高にパワフルさなRapper達と対等に渡り合える歌を披露してくれるのはこのLyfeしかいませんね。そういう意味でもこのアルバムでしか聞けないかっこいい一曲です。

21.More Than a Girl

ちょっとここでは、またアコースティックなギターをfeatしながらも、しっかりと生バンド形式で盛り上げていきます。もう少し曲に特徴があるとよかったかなー。いい曲なのですがね。

23.Stingy

いきなりロック?っていうギターのワンマンショー!これにはあまりの今までの違いにビックリしてしまいます。そして、最初と全然違う、じんわりと歌うバラードへと変わっていきます。ここでもファルセット満載で、気持ちがいいぐらい吼えていますね〜。最初からやさしい雰囲気で入ればもっとよかったなー。案外バラードが多いんですよね。

25.Radio

こういう力強さとピアノバックのような美しさが同居した感じの曲が、Lyfeは似合いますねー。バラードっていっても、ただ綺麗なだけじゃなくて、押すところは押しに押す!っていう強さがあるこういう曲でこそ、彼のボーカルの味が活きてきます!

27.Keep Ya Head Up

どんどん掛け合いしていって、サビに向かって盛り上がっていきます!途中で入る子供のコーラスがいいアクセントになっていて、そこからさらに子供のコーラスまで混ぜて、熱く盛り上がりを見せてくれます。最後が子供で終わるのもちょっとかわいらしさがあって他の曲と違いがあって面白い!

28.I'll Always Love You

最初の音がちょっと変ですが。最後はLyfeの美しいファルセットシャウトが存分に堪能できるバラードです!サビのメロディーが思わず目をつぶって聞き入ってしまうほどに、美しいのです。しかもバックサウンドもあまり必要以上に過剰ではなく最低限にLyfeの歌を支えてくれます。伸びやかなファルセット気味のサビでの歌いっぷりにはうっとりとさせられますよ!

(Producer)

Lyfe Jennings:(1),(3),(5),(7),(9),(11),(13),(15),(17),(19),(21),(23),(25),(27),(28)
Rhemario "Rio" Webber:(5),(17),(19),(25)
Rich Keller:(21)

(LINK)

OFFICIAL
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