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Lemar / The Truth About Love

01.INTRO
02.LOVE ME OR LEAVE ME
03.IT'S NOT THAT EASY
04.SOMEONE SHOULD TELL YOU
05.BE FAITHFUL
06.TICK TOCK
07.JUST CAN'T LIVE WITHOUT EACH OTHER LOVE
 
08.CAN'T YOU SEE (FEAT. STYLES P & MICA PARIS)
09.WHEN A HEART IS BROKEN
10.CAROLINE
11.LET'S FALL IN LOVE (INTERLUDE)
12.ANNIVERSARY
13.BEAUTY QUEEN
14.YOUR FACE
Lemar / The Truth About Love

(総評)

シングル曲"It's Not That Easy"が衝撃的だったLemarの早くも第三作となる作品"The Truth About Love"がリリース!アルバムをリリースするごとに深みを増していくボーカル、オールドソウルな匂いをさせながらも斬新なトラック、そして、強烈なほどに耳に残るメロディー・・・どれをとっても、今年一番のソウルアルバムであることに間違いありません!USではなくUKからこれほどの作品がリリースされるとは、前作からソウルフルさに磨きがかかっていたとはいえ、ここまで一気にオールドソウル然とした進化を遂げた作品をリリースしてくるとは思いませんでした。この挑戦的で躍動感溢れる姿勢が若さを感じさせてくれ、UKの要素がちょっぴり絶妙にブレンドされることで、今までのソウル回帰作品とはまた一線を画した聞きやすさを実現しているのも素晴らしい!このLemarという素晴らしい成長を見せるボーカリストと、UKの土地と、新しい自分を見せるくれるその姿勢が生み出した素晴らしい傑作アルバムの登場です!
なんといっても、素晴らしい曲は、シングル曲でもある"It's Not That Easy"!このPVが本当に素敵なのです。お洒落な雰囲気ももちつつ、Lemarの超絶とも言える素晴らしいシャウトを思う存分味わうことが出来るのです。最後には誰もが昇天してしまうことでしょう。たまらないですよー!そんな素晴らしい曲が各所に散りばめられながら、どの曲もどこか懐かしい匂いをさせつつ、Lemarのオヤジ声だけど、若々しい歌いっぷりが、斬新な曲へと変化させていってくれます。ホントどの曲でも、Lemarの歌声、シャウトが冴え渡ってます。ずっと聞いていても飽きないほどに、アルバム通して素晴らしい出来なのです!
そして、このアルバム若いLemar君らしい感じがするのは、やっぱり素敵な歌詞です。多くは失恋の歌などもありますが、7曲目「Just Can't Live Without Each Other Love」12曲目「ANNIVERSARY」で見せてくれる素晴らしい愛の歌には、感動してしまいます。しかも両方とも歌がいい!7曲目はソロ曲ですが、お互いの愛がなければ生きていけないなんていう素敵なタイトル(ちょっと青臭いけどね、それが若さでもあってカッコイイ!)で、見事な歌い上げっぷりを見せてくれます。そして、、Joss Stoneとの一曲はもう今年のデュエットNo.1間違いなしな物凄い二人の絡み合うシャウトが、昇天ものの一曲です。この曲は絶対に聞いておかないといけませんよー!
声が素晴らしいのは、前作2作で証明済みなのですが、今作はそれにトラックの素晴らしさやソウルフルな斬新さとかが加わってアルバムとしての完成度も物凄いものがあります。US、UK見渡しても、これほどにアルバム一枚のコンセプトがしっかりしてて、サウンドもよくて、もちろん歌が素晴らしいアルバムっていうのは今年なかったですね。ジャケットもかっこいいし、特に中ジャケの写真がホントかっこいいんですよねー。スーツが似合ってる!そういうカッコよさも含めて本当にここまでの成長を見せてくれるとは、デビュー当時から注目していたので、とてもうれしく思います。ソウルマンという曲を2作目で書いていましたが、まさにソウルマン!リアルソウルシンガーの登場です!全部がカッコよすぎますわ。
今年絶対に聞かないといけない名盤の登場ですよー!ぜひ皆さんにオススメします。R&Bが好きなら、買いましょう!長く語られることになるであろう名盤です。

オススメ:(3),(12),(2),(4),(7),(8),(12)

(曲解説)

01.INTRO

最初はソウルフルな内容を予感させる、ちょっと古臭い感じをわざと出した曲調に、Lemarの太くソウルフルな歌声が乗り聞かせてくれます。期待感たっぷりに始まります!何語でしょうね〜?

02.LOVE ME OR LEAVE ME

最初から軽快なソウルサウンドが爆発します。得意の絞り上げるようなファルセットを使いこなし、ぐんぐん歌い上げていきます。サビの爆発するような豪快な歌いっぷりにまずノックアウト!もうたまらないでしょう。3作目にしてもうヤバスギルほどに彼らしいソウルを表現してくれています。転調してからの捲くし立てるようなシャウトやフェイクはもう昇天させられますよ!最初を飾るに相応しい晴れやかで、伸びやかな歌声がどこまでも気持ちがいい一曲に仕上がっています!素晴らしい愛の歌です。

03.IT'S NOT THAT EASY

もう、これは今年の名曲の一曲でしょう〜!オールドソウルな雰囲気を持ちつつも、美しいサウンドとソウルフルで力強い歌が、どんどん盛り上がりを見せ、サビでは物凄いことになってしまっています!メロディーが美しいことはもちろんそれを豪快に歌いきるLemarの歌声のカッコよさに惚れます。そうして、後半に見せる見事なシャウトの突き抜け、ファルセットが胸をグッと鷲づかみにします。どんどん魅力的に構成を書いていきながら、様々な声が重なっていき、もう最後は泣きそうなほどに見事な歌が展開されます。この曲はPVも素晴らしくて、たまらないものがあるんですよ。素敵なセクシーなマイクの持ち方、後半の男女の踊りすべてをとってもとても雰囲気がありたまらないものがあります。
->PV

04.SOMEONE SHOULD TELL YOU

爽やかでいて、切ない片思いの歌を歌い上げてくれます。構成はシンプルながらも、そのシンプルさがもともとのメロディーの良さを引き立てています。この曲でも最後はしっかりとバックシンガーが盛り上げて、気持ちよいぐらいの歌い上げ系のLemarの良さをよく出せる曲になっています。この曲はこのアルバムからの2枚目のシングルとなっています。最後にアカペラ風に終わるのもなんかちょっと切ない雰囲気を出していて、いいですよね!
->PV

05.BE FAITHFUL

ピアノの音色からミッドテンポに、ちょっと今までの歌い上げ系とは違うミッドテンポなゆったりとした曲が展開していきます。こういう曲でもLemarのいいオヤジ声が活きますね〜。やわらかい曲調に絶妙にマッチしていて、やわらかいんだけど、どこか凛とした、しっかりとした曲になっています。

06.TICK TOCK

オールドソウル回帰を思いっきり再現してくれたような、古い雰囲気がとても懐かしい気分にさせてくれます。そして、のTick Tock Tick Tockなんて歌ってくれる、かわいらしい素敵な一曲。このありふれたようなソウルな雰囲気で、懐かしげなだけになっちゃいそうなところをうまくカッコよく歌い上げれるなんて、本当にLemarは凄いです。全体的に遊び心があって、思わず一緒に頭を振りながらチクタクチクタクと歌いたくなるような、ちょっとかわいらしくて好きな一曲です。

07.JUST CAN'T LIVE WITHOUT EACH OTHER LOVE

このアルバムはこういうシンプルでソウルフルな良曲が本当に多いです、この2006年という時期にこれほどにソウルフルな作品を届けてくれたLemarに拍手を送りたい!そして、この曲徐々に力強く歌い上げてくれるLemarに惚れます。サビでの力いっぱいな歌い方とか、もうたまらないですねー。今年きいたシャウトの中でも一番味があるシャウトでしょう。お互いの愛無しにはいきることはできないと歌い上げるとても力強く愛のこもった歌です!とても愛情が溢れた一曲です。

08.CAN'T YOU SEE (FEAT. STYLES P & MICA PARIS)

カニエとの仕事で話題のMICA PARISとベテランRapeerのStyles Pという絶妙の人選で送る曲はHIPHOPらしくなるのかと思いきや、ちょっとJazzyな雰囲気を感じさせながらもしっかりとSOULとHIPHOPがバランスよく混ざった一曲に仕上がっています。Styles Pも彼らしいRapでありながらもこの曲のソウルな雰囲気を崩さない素晴らしいRapを見せてくれます。Mica Parisもなんかどこか幻想的で懐かしい素敵な歌声を披露しています。

09.WHEN A HEART IS BROKEN

張り上げる感じの曲が続いたので、ここらでちょっとゆったりと体を揺らしながら聞ける一曲へと!でも、こういう曲でこそ、声の良さが引き立つんですねー。メロディアスじゃないからこそ、歌声のよさでぐいぐい聞かせてくれてしまうという。優しい雰囲気のトラックの上で、大らかなボーカルが俄然引き立っています。とても大きく広い歌になっています!最後のファルセットの持ってきた方が、にくいですね〜。やるなーLemar。もうベテランの域ですよ、これは。

10.CAROLINE

ここでも、ゆったりとした優雅なスタイルのバラードを披露してくれます。こういう曲はこういうボーカルがあいますよねー。短いけど、とても印象深い一曲になっています。

11.LET'S FALL IN LOVE (INTERLUDE)

ここでもオールドソウルな50年〜60年代のようななんか古い良質な雰囲気を見せてくれます。面白いなー。こういうの作れるの自体が凄いです。

12.ANNIVERSARY feat.Joss Stone

実力派女性シンガーJoss Stoneを招いての一曲はこの素晴らしい男女の絡み合いが見事な名バラードです!これは名曲ですよ!Lemarも3作目だからこそ、Joss Stoneもこれだけの経験をつんだからこそ出せる二人の味のあるソウルフルな歌い上げっぷりと、見事な最後の絡み合い!もう二人の歌声に泥酔してしまいそうになります。もうこれ以上ないだろうって言うほどに、今年の一番のデュエットソングですよ。特に最後の二人のシャウトの応酬!これは本当に聴き所です。こんなの聞かせられたら、たまらんです。ぜひ結婚式とかにいいんじゃないかなーと思います。

13.BEAUTY QUEEN

ちょっとバックサウンドがじっとりと重くなり、FUNKYな雰囲気も出しつつ、バックのファルセットにあわせて、Lemarも大人な曲を聞かせてくれます。どんどんファルセットを交えながら、燃え上がるような歌いっぷりを見せてくれますよー!ギターと合わさって、今までと違いサウンドも交えて盛り上がりをみせてくれます。

14.YOUR FACE

最後は、美しいストリングスを見せてくれながら、2ndや1stで見せてくれたUKソウルらしい、爽やかさも感じさせてくれます。こういうなんかソウルフルになりきらないPOPさをもった感じはUKじゃないとでないですよねー。こういう面も最後に聞けてうれしいです。でも、ただUKっぽいってんじゃなくて、しっかりと歌い上げてくれるので、気持ちよく聞くことができます。どこか外で気持ちよく聞きたくなりますね。

(Producer)

Brian Rawling & Paul Meehan:(2),(3),(4),(5),(6),(7),(8),(9),(10),(11),(12),(13),(14)
Lemar OBIKA:(1)
Vocal Producioonは、Lemarが12曲目以外を担当!

(LINK)

Official
☆☆☆☆☆☆(2006年傑作作品!)

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