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Lee Cort / Love Letter

01. Love Letters Intro
02. Free
03. So Real
04. Love Letters
05. Better Way (interlude 1)
06. Better Way(feat.Montrel Darrett)
07. Finally Found a Friend
08. Never Have to Worry (feat.wendi Williams)
09. Praise You
10. When I Praise
11. Spirit
12. Love Letters (interlude)
13. If You Only Knew
14. Don't Worry
15. Beter Way (interlude 2)
16. The Thank Yous
17. Don't Stand By
 
Lee Cort / Love Letter

(総評)

2005年にひっそりと出ていた、インディーズアーティストの素晴らしいアルバム。一応ゴスペルアルバムということみたいですが、かなり幅が広い音楽性が面白いアーティストで、その歌声もSOULFULでありながらも、スムーズで気持ちがいい表現力豊かな歌声なのです。アーバンな雰囲気から、ゴスペルらしい作品までそのサウンドもいろいろあって楽しめます。とても完成度が高くて楽しめるアルバムになっています。
プロデューサーには、E.Griggsという人がほとんどをこなしていて、このアルバムを聞けば、その多彩さがよくわかります。3曲目で見せるアーバンな香りはRahsaan Pattersonを思い起こさせ、そして、爽やかな歌では、Babyfaceのような心地よい音楽をかなでてくれます。Montrel Darrettなども招いてゴスペルアルバムっぽさも少し出しているのですが、曲自体の良さとオリジナリティーの高さや個性も強さも手伝って、最初聞いたときは、絶対にソウルアルバムだと思わされました。
その素晴らしさをもっとも堪能できるのは、7曲目!この大空に羽ばたくかのような爽快感!心地よい真っ直ぐ前を見据える目を想像させてくれるほどに心に響いてきます。こういう曲調が本当に合う歌声をしていて、その美しい歌声にノックアウトされてしまいます。9曲目では、逆にFUNKYに捻りをいれて、こちらの耳を楽しませてくれたりと、本当に幅広い作品です!いい曲がたくさんあって、それぞれに個性を出せていて、全体的にお洒落な雰囲気もあって、アルバムトータルで楽しめる作品です!まずはじっくりとこのお洒落で気持ちがいいアルバムを聞いてみてください。きっと末永く聞けるアルバムになること間違い無しです!
残念ながら、表記が違う歌があります。前後しているのが、あるのですが、上の曲順が、歌詞の内容とか聞いた感じでは正しいはずですよ〜。

オススメ:(7),(9),(2),(3),(4),(6),(8),(13)

(曲解説)

01. Love Letters Intro

まるで聖歌隊のような始まり方をするのが、この人のただのR&Bシンガーじゃないところをうまく表しています。そこから、Lee Cortの透き通るほどに美しく力強い中にも、壊れてしまいそうな繊細さをもつその歌声を堪能させてくれるIntroが始まります。本当に美しい!美声ですね。

02. Free

一気に崩れ落ちるかのようなドラスティックな展開のイントロから、ずっしりとしたリズムトラックが、これでもかと彼の歌声を引き立てます。ただ美しいだけじゃない、力強さも兼ね備えた彼の歌声と女性バックボーカルの見事な掛け合いには、ホレボレしてしまいます。何よりもメロディーが素適です。

03. So Real

淡い軽快なリズムトラックにのって、癖のある歌い方で、FUNKYにリズムにのっていくLee Cort!この立ち振る舞いと、歌いっぷりには惚れます!踊れる素適なUPサウンドが展開します。激しすぎない適度なUP加減がたまらなく、どこかFUNKYさっていうのも忘れていない、すごい彼の歌声にマッチしたUPですね。

04. Love Letters

今までの雰囲気から一転、キラキラしたサウンドがまぶしい素適な甘いバラードが展開していきます。この曲調と、Lee Cortの甘い歌声が本当に絶妙なマッチングを見せてくれていて、心に響く曲になっています。バックコーラスも素適に絡み合いストリングスも華麗に盛り上がりを見せ、転調からさらに一段とまっすぐに愛を歌い上げる極上の昇天ソングとなっています。

05. Better Way (interlude 1)

かすみがかった歌声でつぎの曲へとつなげます。

06. Better Way(feat.Montrel Darrett)

なんとあのゴスペルのD'Angeloと言われたMontrel Darrettがその渋い歌声を堪能させてくれるネオソウルな作品。ホントこのLee Cort曲の幅が広くて、いろんな種類の曲をどんどんやっていくのです。このMontrel Darrettがでてこなければ、ゴスペル作品だったな・・・と気が付かないほどにSOULに溢れ実験的で挑戦的な姿勢が素晴らしい!

07. Finally Found a Friend

極上の爽やかな爽快感溢れる一曲。まるで壮大な青空に手を広げながら、歌い上げているかのようなその雰囲気で、ぐっと聞き手の心を掴んでしまいます。フェイクも心地よいぐらいの濃さで、本当にこういう美しい曲をやらせると、彼の歌声の美しさって言うのが引き立ってたまらないものがあります。この曲は絶対に聞いて欲しいな〜。

08. Never Have to Worry (feat.Wendi Williams)

女性ボーカルと絶妙の絡み合いを見せるJazzyで、かっこいい一曲!こういうJazzっぽいピアノが入っていたりと、ほんとうにこのシンガーさんは多彩な人ですよ。その多彩なサウンドに耐え得る素晴らしい歌声ももっているし、歌唱力もその曲調にあわせて変えたりなど、見事です。そして、FeatのWendiがガツンと入っているところも曲を盛り上げてくれます。

09. Praise You

ここまで棄て曲一切なし!そして、この曲もイントロから驚かされるほどに、インパクトがあります。思わず体を揺らしてしまうほどにノリが良くて躍らせてくれます。バックのサウンドと何度も繰り返されるHOOKとそれを崩すようにフェイクを続けるLee Cort、このなんか本当に歌がうまいRahsaan Pattersonさえ思い起こしそうな、そのフェイクのうまさはたまりません!

10. When I Praise

この曲はさっきのLove Lettersの雰囲気を引きずりながらも、よりゴスペルらしい作品に仕上がっています。でも心地よく聞けるのはやはりLee Cort自信がソウルが大好きだからでしょう。歌い方とかがやっぱり、美しいんですよ。

11. Spirit

ここら辺はゴスペル作品らしく、壮大なバラードでしあげていきます。美しく優しいLee Cortの歌声とマッチして全然飽きずにきくことができます!クワイヤとのやり取りも見事ですわ。

12. Love Letters (interlude)

Introのフレーズと同じものがはいってきます〜。

13. If You Only Knew

なんと、Rahpael Saadiq作曲の一曲!そういう雰囲気ありますよ〜どことなく淡い雰囲気がたまりません!こういうちょっとソウルフルで淡い感じの曲調・・・まあネオソウルっぽい雰囲気の曲調をより魅力的に歌いこなすのがうますぎます。艶やかな彼の歌声が、ちょっと乾いた感じのサウンドとうまくマッチして魅力的な雰囲気を出しています。そして、ボコーダー使いがいい味また出しているんですよ〜お薦めですわ。

14. Don't Worry

晴れやかな面白いメロディーにのって、軽快に歌っていきます。SOULFULな曲の後にこういう心地よいのが来るので、どちらの曲も栄える感じで、ホントアルバム単位としてもよく練られた作品だと思います。

15. Beter Way (interlude 2)

先ほどあったインタールードが続きます〜よりボコーダーで音色を濁しているのが、ちょっとここまでの怒涛の責めを落ち着かせてくれます。

16. The Thank Yous

そして、最後にかけてどんどん盛り上がりを見せます。アコースティックギターが印象的なフレーズを奏で、コーラスがカッコよく歌い上げ、それに答えるようにLee Cortも味のある歌を披露していきます。うん、大人な世界だわ〜。かっこいいわ。

17. Don't Stand By

最後は今までで一番ゴスペルチックな一曲でアカペラで締めてくれます。やっぱり歌うまいは・・・

(Producer)

E.Griggs:(1),(2),(3),(4),(6),(7),(8),(9),(10),(11),(12),(13),(15),(16),(17) Lee Corts:(10),(14) Kelvin "WU10" Wooten:(5),(3)

(LINK)

☆☆☆☆☆☆

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