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Kenny Lattimore & Chante Moore / Uncoverd / Coverd

Uncoverd(Disk1)
01.Uncoered(Intro)
02.Love Ballad
03.The Good Life
04.I Got You Babe
05.No Ordinary Love
06.Figure It Out
07.Live With You
08.Here On Earth
09.Just A Dream
10.Tonight (2 Step)
11.Every Time You Go
12.Beautiful Distraction
13.Vocal Booth
Coverd(Disk2)
01.To Me, You're Everthing
02.Rejoice (Clap Your Hands)
03.Make Me Like The Moon
04.Your Name
05.I Give You My Praise
06.I Do Love You
07.Mine All Mine
08.No Limit
09.Never Alone
10.I Just Love To Praise You
11.No Limit Remix
 
 
Kenny Lattimore & Chante Moore / Uncoverd / Coverd

(総評)

発売が一年近く待たれていたKenny Lattimore, Chante Moore夫妻の新譜!前作ではあまりのアツアツぶりに、聞くと妊娠するとまでかかれていたアルバムですが、数年たってもこの夫婦は熱さを失わずにより、より高いところへ上り詰めているようです。なんとカバー&オリジナルが入った「Uncoverd」と、ゴスペル曲が入った「Coverd」の二枚組み計24曲を届けてくれました。その一曲一曲が二人の美しくも丹精な歌声で、最高のデュエットを見せてくれています。この夫婦の1作目は本当に傑作だったのですが、二枚目もその期待を裏切らないすばらしい出来です。1作目ほどにインパクトっていう点ではないですが、より安定感と相性の良さを増した二人のボーカルにはただただ心奪われるばかりなのです。
まずはDisk1では、様々な一流プロデューサーが参加し、前作のJam&Lewisがほぼプロデュースを担当したのとはまた違う、バラエティーに富んだ曲調で、いろいろなカバーを取り入れつつ、すばらしい曲を披露していきます。今回は、Carvin Haggins & Ivan Bariasがサウンドの要を作り上げ、美メロメイカーのBarry J. Eastmond、Bryan-Michael Coxも参加して、見事に優しくて聞きごこちがいいソウルフルな一枚に仕上がっています。Kenny Lattimoreも、Chante Mooreもお互いを高めあうかのごとく、見事な絡み合いを見せ、時にKenny Lattimoreは、その柔らかい耽美な歌声で、優しく包み上げ、Chante Mooreはそのソウルフルで力強い歌声でシャウトしてくれます。特に2曲目「Love Ballad」、6曲目「Figure It Out」などでは二人の見事な歌声が堪能できます。そのほかにもSadeのカバー5曲目「No Ordinary Love」など1作目とは違うちょっと切なげな曲やかっこいいクールな曲調にも挑んでいて、なかなか多用な二人のボーカルが堪能できる仕上がりになっています。
また、Disk2の「Coverd」の方は、ゴスペル界の重鎮Fred HammondがProduceを担当しているのですが、これがゴスペルをアクセントぐらいで押しとどめていて、とてもソウルフルな作品に仕上がっているのが、すばらしい!特に1曲目「To Me, You're Everthing」でのパワフルな心地よい爽快さ!3曲目「Make Me Like The Moon」での美しいそのメロディーにはうっとりとさせられます。ゴスペルっていうと一辺倒なスタイルを思い浮かべますが、そこはさすがベテラン二人だけあって、聞き手を楽しませるいろいろな曲調が入っていて楽しませてくれます。
それぞれのソロ曲でもお互いの実力をいかんなく発揮してくれます。8曲目「Here On Earth」やDisk2の10曲目「I Just Love To Praise You」など、Kenny Lattimoreの曲の完成度がすこぶる高いですね〜。Chanteのソロ曲はどれも彼女の色に染め上げていて、特にDisk2の7曲目「Mine All Mine」で見せるChanteの見事な歌いっっぷりでは、さすがソウルフルな歌い手というところをいかんなく見せてくれます。 もともと実力がある二人が組んだアルバムは今回もすばらしいものでした。今後はこのスタイルとそれぞれのソロが出てくれるといいですね〜。
文句なしな2006年の充実作です!デュエットアルバムとしてはやっぱり前作でもそうでしたが、近年では稀にみるすばらしい作品です。今男女のデュエットやデュオっていう形では彼らを上回るアーティストというのは存在しないですね。
決して男女二人のときじゃなくても、ドライブのときでも、昼間の部屋でも、いろんな曲調の曲が入った、どんなときでも聞けるすばらしい二枚組みアルバムです!

オススメ:Disk1:(2),(4),(5),(6),(7),(8),(10),(11),(13):Disk2:(1),(3),(7),(10)

(曲解説)

Uncoverd(Disk1)

01.Uncoered(Intro)

イントロから、二人の熱いムードがひしひしと伝わってきます。最初の語りもムーディーですね

02.Love Ballad

ソウルフルな歌い手Jeffrey OsboneがいたL.T.D.のカバー。美しいChanteの美声が響き、Kennyが柔らかく包容力がある歌声でしっとりと聞かせます。本当にいい曲です。二人でしっとりと聞かせてくれます。この辺はしっかりと美メロ職人Barry J. Eastmondが担当しているとても美しくて耳に残る一曲です。

03.The Good Life

ゆったりとした曲調で、余裕たっぷりに二人で絡み合いながら歌い上げます、なんていうのかな大人な恋人達がかもし出す余裕みたいなのも感じさせてくれて、ゆったりとした雰囲気がとても心地よく緩いリズムにあわせてついつい体を揺らしてしまいます。中盤でのChanteのファルセットがすばらしいです。ここまで声出るんだ−と改めて驚かされます。

04.I Got You Babe

本当にこのアルバムは練られていて、曲調がどんどん変化していきながらも、全然それがわざとらしくないいい曲順になっているんですよね。ここで、ゆったりや美メロから、一気にかっこいい曲へと変化していきます。ここではKennyが一人でじっくりとその艶やかなテイストの歌声で聞かせ、その後Chanteが力強く歌い上げていきます。このKennyのさりげない安定感がある歌声が、よりChanteの歌声の力強さとスリリングさを引き立ててくれます。

05.No Ordinary Love

誰もがきいたことがあるSadeの名曲のカバー!あまりSadeっぽいちょっと悲しげな感じになりすぎず、艶やかさを持った二人の歌声で、心地よい歌へと変化させてくれています。それにしてもやっぱりこれは名曲ですね。他の曲にはないシャープなカッコよさを持っていて、それでいて美しいメロディーにうっとりとさせられます。

06.Figure It Out

もうこういう流れるような美しい曲は、さすが、この二人っていう感じですね!特にサビでのChanteとKennyのスリリングな掛け合いには、もう圧倒されます。そして、そこから繰り出されるChanteのシャウトには、感動さえ覚えます。すばらしい歌唱力ですよ。特に盛り上がっていくところなんて、たまらないものがあります。これほど魅力的なデュエットができる二人は最近ではいないでしょうねー。美しいメロディーでさすが、Bryan-Michael Coxです、短いけどすばらしい一曲ですよ。

07.Live With You

切ないほどに歌い上げてくれます・・・こういうバックサウンドも上質で、切なげに歌い上げられるとたまりませんな〜。このアルバムのサウンドのキーになっているプロデューサーのCarvin Haggins & Ivan Bariasらしいちょっとした生音感覚って言うのも入っていて、なかなかな作品です。どんどん切なげに盛り上がっていき、二人とも力強く歌い上げていきます・・・Chanteの力強さにもKennyもついていっている感じですね。

08.Here On Earth

サビのメロディーがたまりませんね〜、すごい優しいKennyの歌声がとても耳に残ります。ゆったりとしながらも、どこかセクシーさを持っているんですよね。Kennyのソロですが、なんとも柔らかい歌い口に引かれる一曲になっています。彼自身もPRODUCEで参加してて、彼のソロも是非聞いてみたくなりますね。

09.Just A Dream

最初のChanteのファルセットが驚異的な一曲・・・すごいの一言ですね。そこからリズムにのって爽やかな一曲が展開していきます。適度なリズムにのっていて、心地よく歌っているのが、こちらにも伝わってきます。ちょっと短い曲なのですが、Chanteのソロ曲になっていて、メロディアスな一曲です。

10.Tonight (2 Step)

一時期流行ったステッパーズ調のリズミカルなサウンドにのって、二人の熱いから見合いを見せてくれる一曲。時たま見せるすばらしいファルセットに心奪われ、どんどん熱く絡み上げていく二人の歌いっぷりが見事です。ビートがきいたサウンドも心地よくて、CLUBとかでかかっても、普通に踊れそうな雰囲気があります。フェイクとかも普通に最高の雰囲気のをかましてくれるのが、この夫婦のすばらしいところです。

11.Every Time You Go

イントロのアコースティックなピアノ音色が、期待させてくれ、そこからじんわりとゆったりと歌いこんでいくKennyとChante・・・そして、サビでの語るかのような美しいメロディーに胸をきゅっと締め付けられるようです。ゆったりしているんだけど、胸をしめつけられるような切なさをもった一曲ですね。後半見せるChanteのファルセットが圧巻です、美しいです!

12.Beautiful Distraction

アルバム曲って感じで地味な曲ですが、いい感じに、アルバムの雰囲気にあってていい感じですね、こういう地味な曲もないと、あまりに二人の迫力があるので、疲れるのでちょうどいいですね。

13.Vocal Booth

1枚目の最後は、なんとも温かみがある一曲。最初のKennyのマイクチェック〜って歌うのが、なんともかわいらしいです(笑)そこから二人の語りなどもありながら、優しく歌い上げていきます。とても最後に暖かい気分にさせてくれる一曲です。

Coverd(Disk2)

01.To Me, You're Everthing

最初からパワフルに明るいゴスペル調な一曲が展開していきます。さすが、Fred Hammond!いい曲ですわ〜!全然ゴスペル曲っていわれても、この二人のデュエットだと、爽快感溢れるSOULみたいで、聞き入ってしまいます。後半のアゲアゲっぷりが、もう1枚目ではあえて抑えていたんだなっていうのをよくわからせてくれます。突き抜ける気持ちよさをもったパワフルでカッコよい曲です!

02.Rejoice (Clap Your Hands)

ちょっとレゲエ調なリズムをClapで刻みながら、踊れるサウンドに仕上げています。そして、思わず一緒に歌ってしまいそうなほどにシンプルなサビと、一緒に叩きたくなるClapが、いい感じで曲を盛り上げてくれます。一枚目は暗めな曲も多かったので、その分こっちで明るく楽しい雰囲気があっていいですね。

03.Make Me Like The Moon

しっとりとSweetな二人のボーカルが冴える一曲!この曲いいですよー!切なげに見事に歌い上げるKennyと抑え目に淡く心地よいボーカルで歌うChanteの歌声の掛け合いが本当にお見事!HOOKのメロディーも美しくて、聞き入ってしまいます。特に最後に転調して上がっていくところなんか、二人の信頼感と熟練のスキルがなせる技ですよね・・・ゴスペル曲っていわれなければまったくわからない、すばらしい一曲です!

04.Your Name

サックスの音色が温かみを感じさせ、明るい曲調が特徴的な一曲。二人も楽しげに歌っていき、バックコーラスもゴスペルっぽく盛り上げてくれます。こういう盛り上げ系の曲だと、Chanteの歌声が活きますね〜!でもそれに負けないKenny Lattimoreのフェイクをたっぷり使った歌いっぷりもいいですね!

05.I Give You My Praise

ちょっとRock調なサウンドにのったChanteのソロ曲(コーラスでさりげなくKennyはもちろん参加)。ホントこういうの聞くと彼女のソロアルバムも聞きたくなりますよね。もちろんKennyのソロアルバムも!こういう晴れやかな感じの曲では、彼女のパワフルな歌いっぷりがとても似合っています。いかにもゴスペル!っていう感じのクワイヤのバックコーラスもこの曲にはピッタリです。

06.I Do Love You

アコースティックサウンドにのって、今度はKennyがしっとりとその端麗な歌声を聞かせます。派手さはないながらも、クオリティーが高い楽曲で、その上で、Kenny Lattimoreの魅力的で美しい歌声を堪能することが出来ます。美しいですよね。こういう曲は。

07.Mine All Mine

シンセの音色がリズミカルに響き、ビートにのって美しくChanteが歌い上げていきます、彼女のソロ曲では一番好きですね〜。とても美しいメロディーですね!自信でバックコーラスもやっていて、なかなか彼女の作品らしい美しいメロディーで聞かせる一曲になっています。歌が上手な人の曲はいいですねー。

08.No Limit

どの曲もソウルフルで深みのある曲ですが、この曲もしっとりとした肌触りで、音数少なめなバックの上を丹念に歌い上げる二人の歌のうまさに、ぐいぐい引き込まれていきます。豪快に歌い上げるわけじゃないのですが、なんとも丁寧な歌い方が、引き込まれるんですよね〜。

09.Never Alone

ボッサ風な心地よい一曲。Adrian Evansとかあの辺の雰囲気をもった昼下がりに聞きたいような一曲ですね。ほぼどの曲も最初のリードがChanteの曲なので、とてもこの辺の曲は彼女の雰囲気が強いです。

10.I Just Love To Praise You

ゴスペルらしい歌い上げ系の一曲!しかもサウンドがクールでかっこいいのです!それをKenny Lattimoreが最高の熱い歌声で盛り上げます!これはすばらしいですよ!バックコーラスはとてもゴスペルライクなのですが、サウンドやKennyの歌声は最高級にクールなのです・・・うーん、後半では一番の良曲ですね〜これは!

11.No Limit Remix

しっとりとした8曲目のRemix!少しギターなども加えて、よりディープでJazzyなサウンドでじっくりと歌いこみます。こういうJazzyな雰囲気の曲も今度はたくさんいれてほしいなー。最後はしっとりと終わっていきます。

(Producer)

Donell Hogan:(Disk1:1)
Barry J. Eastmond:(Disk1:2,5)
Carvin Haggins & Ivan Barias:(Disk1:3,4,7,11)
Bryan-Michael Cox(Disk1:6)
Eddie Cole(Disk1:8)
Keny Lattimore(Disk1:8)
Lamont "Hit.La" Fleming(Disk1:9,10,13)
Kip Collins(Disk1:9)
Larry "Rock" Campbell:(Disk1:10)
Mark Hamilton and Nicole Hamilton:(Disk1:12)
Shea Taylor:(Disk1:13)
Fred Hammond:(Disk2:1,2,3,4,5,6,7,8,9,11)
Jamal McCoy:(Disk2:10)

(Musician)

(LINK)

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