Kem / Kemistry
02.Miss You
03.Say
04.Inside
05.I'm Missin' Your Love
07.Brotha Man
08.Cherish This Moment
09.This Place (Church of Today)
10.You Are
(概説)
実は去年の段階で、インディーズからリリースされていた一枚をMotownが版権を買い取って再度売り込んだ人物です。生楽器での演奏を基本としたバンド形式のもろJazzyなサウンドの中、ちょっとしゃがれ声のKemの歌声が乾いた心にしみこむ水のようにスーと心に入り込んできます。Jazzyでありながら、SOULFULであり、そしてHeartwarmingな雰囲気ももっているそんな一枚です。決して派手なサウンドはなく、バンドスタイルの生音中心な一曲になっていて、それにKemの独特の歌声が絡み合うことで、さらに不思議な雰囲気を醸し出すことに成功しています。Kem自信もKeyboradで参加して素晴らしい演奏を披露しています。全部の曲を聴き終わると、まるで時がゆっくり流れていたようなそんな心地よさが味わえます。荒んだ心に水をもたらしてくれるような、最近のR&Bが忘れてしまってる作られてない心地よさをもった一枚です。久々に個性的なアーティストの登場!
オススメ:(3),(4),(7)(曲解説)
01.Matter of Time
まったりしたサウンドから、Kemの独特な渋みのある歌声が哀愁を漂わせていきます。緩やかに水が流れるようなサウンドが心地よく響きます。Bassがいい演奏してるんですよねー。
2.Miss You
Bass Guiterのサウンドがなる中、TrumpetsやSazがなるJazzyなサウンドの中、Kemのだみ声が歌いつないでいきます。うねり引きづり混まれるような歌い方がなんとも印象的です。こういうモロJazzな一曲が本当に合ってますねー。渋いです!
03.Say
もう、すんげい切ないPiano (by KEM)のIntroから、哀愁漂う歌声を聞かせてくれます。うわー、切ないっていってしまいそうなほど、これまでのちょっと激しいJazzyなかすれた歌い方と違いしっとりと艶やかに歌いこなしていきます。控えめなギターサウンドも哀愁を増していきます。最後のKemの上り詰めていくような歌い方が切ないんです・・・このアルバムの中でも一番のバラードに仕上がっています。
04.Inside
Percussionの音が優しく鳴り響き、しっとりとしたメロディー展開をしていきます。Kemも緩やかに歌い上げていきます。優しい歌声が心に響きます。後半のJazzピアノの音のさりげない跳ね具合が心地いいんですよねー。Jazzなサウンドをほんとにうまく取り入れています!
05.I'm Missin' Your Love
いやー、こういうJazzのサウンドってありますよ。マジで。うーん、いいですねー。Jazzも好きなぼくとしてはたまりませんね。こういうサウンドは。ドラムとシンバルの音がいい具合に響いてきますねー。かぁ〜たまりませんっす。Kemの歌声も、こういうJazzyで乾いた雰囲気を壊さない乾いた歌声なので、うまく合わさって独特な雰囲気を作り出しています。さりげないドラムの軽めの叩きっぷりも心地よいです〜。やっぱJazzはドラムがいいと違いますねー。
06.Love Calls
語りから、じっくりとKemが歌いこみます。ゆっくりとゆっくりとDrumやギターがさりげなく演奏していき、それにあわせてKemも細い歌声から裏声までじっくりと聞かせてくれます。後半のサビへの盛り上がり方が実にSOULFULでいい雰囲気を出しています。語りと
07.Brotha Man
Keyboardsの調べから、Jazzサウンドにのって多彩なフェイクで場を盛り上げるKem。こういうフェイクはやっぱりKemがJazz畑の人なんだなーと改めて感じさせてくれます。かなりカッコいいフェイクの満載で、こういうところは、現在のR&Bアーティストも取り入れて欲しいなーと思うところでもあります。もう完全にJazzの演奏スタイルの一つの即興のように、口で楽器を演じる感じがとてもシャープで渋いカッコよさがあります。もう、渋くてカッコいい〜!惚れた!
08.Cherish This Moment
SOULなサウンドの中、Jazzyというよりは、SOULFULに歌いこんでいきます。控えめなサウンドもいい雰囲気を出していて、お酒片手に、バーとかで聞きたいような感じです。
09.This Place (Church of Today)
ピアノと歌というシンプルな構成でつくる一曲。徐々に温かみを増していくKemの歌が、心に残ります。まったりとゆったりと歌いつないでいき、途中から入ってくるTrumpetがさらに場を優しく包み込みます・・・なんか本当にLiveを聞いてるようなそんな錯覚に陥ります。
10.You Are
Keyboardsの音が響きわたり淡い雰囲気を紡ぎ出します。最後は9曲目同様ゆったりと歌いつないでいく一曲。こういうSOULFULというよりも、緩やかな空気感が聞き手の心を和らげてくれます。すごいゆったりとした気分で聞くことができるステキな一曲です。Kemがキーボードを弾いてるので、まさに弾き語りという感じの一曲になっています。緩やかに時が流れていきます。
(Produce)
EXECUTIVE PRODUCERS: KEM AND SHANTE PAIGEAll Song Composed, Arranged and Produced by Kem
(LINK)
www.kemistry.comwww.motown.com