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Jeff Murrell / Broken Man

01.Intro
02.Whatever
03.Beautiful feat.AO
04.Round The Way Girl
05.Plan's (Interlude)
06.Plans For You feat.Tranish
07.Inhale
08.Interference (Interlude)
09.Interference feat.Janell Wright Middleton
10.I'l See You Again
11.This Fan
12.Remarkable
13.Broken Man (Interlude)
14.Broken Man
15.Whole Again
 
Jeff Murrell / Broken Man

(総評)

MARY J. BLIGE、FAITH EVANS、USHER他90年代をR&Bシンガー、グループをプロデュースして来た美メロ・コンポーザー&プロデューサー、HERB MIDDLETONがプロデュースする男性シンガーの2枚目の作品。実にベテランのプロデューサーがついているというのを感じさせるとても統一感の取れたアルバムのバランスができてい、決してシーンに迎合するわけではなく、Jeff Murrellというシンガーのよさを最大限に出した、スローを中心とした曲たちにより構成されています。全体的に、スウィートな雰囲気を出しつつも、魅力的なソウル気質を持つ歌声で、ファルセットを中心に聞かせつつ、時にフェイクやシャウトで、ソウルフルな作品に仕上げています。突出した曲はないものの、聞くほどに味わいを増していく、プロデューサーの力を感じさせる一枚の作品に仕上がっています。
そんな中でもやっぱり、特筆すべきは、14曲目「Broken Man」でしょう。全体的にファルセットで歌えるけど、あえてそれほど豪快なシャウトとかよりも歌唱法で聞かせてきたJeff Murrellが、この曲では実に見事にシャウトし、フェイクをぐいぐい聞かせて引っ張っていきます。気持ちがいいそのフェイクにはうっとりとしますね。さらに、スロー曲がほとんどを占めているのですが、どれもが、Jeff Murrellの歌声の魅力を存分に伝えています。さらに、12曲目「Remarkable」では、女性コーラスを従えながら、聞かせる器用さもみせてくれたりと、ほぼ無名ながらも、実力のあるところをさらっと見せてくれています。
「Destiny」というアルバムも出しているシンガーなのですが、二枚目とは思えないベテランの風格を出しています。じっくりと夜に聞きたい一枚です。アーバンな雰囲気を満喫できますよ。

オススメ:(14),(2),(7),(9),(12)

(曲解説)

02.Whatever

いきなりスローなマッタリ系な楽曲で聞かせるJeff Murrellというアーティストのソウル気質がよくわかる一曲になっています。こういう端的なスローを魅力的に聞かせれるというのは、それなりに実力がないとできないのですが、魅力を持ったシンガーというのがよくわかります。スローで気持ちよく聞かせてくれる良曲です。

03.Beautiful feat.AO

ここでは、特徴的なファルセットを交えながら、切なげに歌い上げていきます。RapperのAOを招きつつ、アーバンな香りを大事にした作品に仕上がっています。サウンドも、実に広がりがあって、ゆったりと聞きほれます。

04.Round The Way Girl

ゆったりと温かみのあるスローバラッドを披露していきます。雰囲気を大事にした一曲で、歌い方もスムージーな心地よさに溢れています。突出した曲ではありませんが、ゆったりと落ち着いて聞けますね。

06.Plans For You feat.Tranish

女性シンガーを招いてゆったりと繰り広げられるスローテンポな一曲。ねっとりとセクシーな男女の絡みを魅せてくれます。

07.Inhale

こちらも、見事なファルセットを交えて聞かせてくれる一曲です。ファルセットといっても、声高なだけではなくて、ちゃんと感情表現も見事にされていて、とてもうっとりと歌に聞き入ることができます。

09.Interference feat.Janell Wright Middleton

ゆったりとスローなソウルを聞かせてくれます。シャウトも、見事に決めてくれて、ゆったりとしたコーラスをバックに、絞りだすようなシャウトで聞かせてくれます。盛り上がりそうで、盛り上がらずに、じわじわと浸透するように歌いこんでいきます。

10.I'l See You Again

こういうメロディーラインが魅惑的な一曲でも、彼は実にスムーズに聞かせてくれるんですよね。決して派手な曲じゃなくても、ゆったりと聞かせる余裕を感じさせるアーティストです。確かに新人としては、ちょっとアップサウンドがないので、物足りなさを感じますが、この余裕のスローの歌いっぷりは見事です!

11.This Fan

ここら辺にくるとちょっと代わり映えしないサウンドがちょっとあだになっちゃうのですが、でも、歌のうまさは聴くほどに感じますね。ちょっとファルセットを交えながらも、ソウルフルに聞かせる実力は相当なものですよ!

12.Remarkable

ギターを中心に爽やかな楽曲の上を切なげに歌い上げていきます。大きく路線をずれることはないのですが、ちょっとずつ歌の雰囲気とかを変えて、女性ボーカルなども交えて、効果的にきかせてくれます。女性ボーカルを従えてフェイクしていくところはぐっときますね!

14.Broken Man

アルバムタイトル曲の登場!タイトル曲にふさわしく熱いシャウトを聞かせるこのアルバムでも一番に盛り上がる一曲になっています。どんどん畳み掛けるようなシャウトが実に見事で、聞きほれます。バックも清涼な雰囲気を出しつつもしっかりボーカルを盛り上げていきます。最後に1フレーズピアノをいれるところなんか、プロデューサーの洒落っ気を感じます。

15.Whole Again

最後をいろどるのはやっぱりアルバムを統一するようなスローバラード。アカペラっぽい雰囲気で、ピアノ一本で、さらっと歌声をイントロから聞かせてくれます。

(Producer)

Herb middleton:(1),(2),(3),(4),(5),(6),(7),(8),(9),(10),(12),(13),(14),(15)
Ed King:(11)

(LINK)

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☆☆☆☆

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