Isley Brothers featuring Ronald Isley / Eternal

(概説)

4年ぶりぐらいの新作です。えぇ〜と、まず一言・・・相変わらずヤラシイおっさんやのぉ〜。なんなんでしょうね、ヤラシイ声が入ってるとか、そういうんじゃなくて、もうこの雰囲気がヤラシイのよ！まったく、すごいはこのおっちゃんたち！あぁ〜この雰囲気たまりません・・・でも、この年で第一線でやっていける彼らのすごさお分りいただけますでしょうか？ある意味、ここまでの音楽性を作り上げることっていうのは、アーティストにとっての憧れの一つだと思います。沢山のCDを売る記録を作るLIVEで感動を与えるなどいろいろアーティストの人も目標はあるでしょう〜でも、第一には、自分が好きな音楽をやりつづけること、継続性と、自分なりのスタイルを作り上げる！この2つは究極の目標でしょう。それをこの人たちは成し遂げてるんだなと感じます。1曲目の音を聞いただけで、「あ・・・Isley」と思ってしまうんです。すごい・・・本当に素晴らしいアーティストです。
もう一つ特筆すべき点は、やはり新しい力を認め、それを素直に受け入れる柔軟性もあるでしょう。R.KELLYなどフォロアーの実力を正当に評価し、Jimmy Jam & Terry Lewis、Raphael Saadiqなどの最近の実力はのプロデューサーの力も思う存分使っているんです。ここまで、プロデューサーを使いこなせる人たちっていないでしょうね。やっぱり、長くやっていく上で、自分達だけで音楽をつくるのには限界があります。もって10年です。それ以上シーンの最前線にいようと思えば、新しい血を取り入れて、自分のものとして昇華していく必要があると思いますが、さすが、Isleyはそれを成し遂げてしまっています。すばらしい！

(曲解説)

01.Move Your Body

もういかにも彼ららしい1曲。Raphael SaadiqかなりIsleyを理解してますよね。ホント。そして、Isleyらしいサビの唄い方がいいです。

02.CONTAGIOUS

弟子？のR．KELLYによる1曲。さすが、Isleyのフォロアーだけあって、Isleyらしい曲を提供しますね。この微妙に盛り上がるわけじゃなくて、そのままゆったりと進む感じ・・・やらしすぎるねんって、Isley節全開でございます。なんと！この曲ではあのChante Mooreが参加しています。後半の曲にアクセントをつける意味では、彼女の押しが強すぎない、なめらかな声はとても効果的だと思います。曲の雰囲気を壊さない程度の参加の仕方がいいですねぇ〜。

03.Warm Summer Night

ちょっと知らない方もいるかとも思いますが、Angela Winbushがプロデュース！Ronald Isley系列からの参加でしょうね。彼女の94年の作品も傑作ですよ。歌でも彼女は参加してるみたいですね。この女性の声がとても効果的な一曲となってます！

04.YOU DESERVE BETTER

これは、ゴスペル系のSteve "Stone" Huffによるプロデュース。普通なら、これだけマッタリな感じが続くとあきるもんなんですけどねぇ〜、それが許せちゃうところが彼らの不思議な魅力であり、実力です。サビも派手じゃないんだけど、こう気持ちいいんですよね。

05.Just Like This

Steveによるプロデュース。彼は、Liberty City Fla.、Dave Hollister、Keith Sweat、Sparkle、Profyle、Avantなど多彩なアーティストに曲を提供しているんです。これだけの曲を提供してる彼はホントすごいね。

06.SECRET LOVER

Steveによるプロデュースそして、彼をR&Bの世界で有名にした作品AVANTが本作では参加しています。なかなか、AVANTのハイテナーボイスがいい感じでIsleyの声に絡んでいる、本作品の中でもかなり上位に来る曲です。このAvantかなりいいですよ。ホント！1stが出てますが、ぜひオススメ！

07.You're All I Need

Jam＆LewisことJimmy Jam & Terry Lewisのプロデュース曲。大物も大物。このプロデューサーの仕事はすごすぎます・・Janet Jacksonがいちばん有名ですが。やっぱり、音の使い方が完璧すぎますね。ギターサウンドの使い方が効果的！珍しく盛り上げる感じの曲ですが、やっぱりIsleyらしさは抜けませんな。当たり前か・・・

08.Sttle Down

Jam&Lewisが作ってます！こちらは7曲目と違って、Isleyらしい曲です。

09.Eternal

名曲です！なんともIsleyらしい曲なんだけど、Jam＆Lewisが吹き込む新しさもあって、まったりと聞ける曲となってます。この心地よさこそ、Isleyらしさですね。このバックボーカルThe Johnson Sistersが1曲目に続く参加。これが効果的に聞いてくるんですよねぇ〜彼女達の声が染み入るんです！しかもこの曲8分もあるんですよ！本領発揮って感じですよ。この低めのテンションのまま8分ですよ。考えられませんよ、普通。

10.If you leave me now

Jam&Lewisですぅ〜。まったくもって、どこまでこのテンションで引っ張るんでしょう〜Isleyさんたちは！もう、勘弁してください！まったりしすぎっすよ！でも、どの歌もちょっと光るフレーズがあるんですよね、あ、いいな今のところって思えるところが！それが不思議であり、力あるなぁ〜と思います。声の力ですね。ホント。

11.SAID ENOUGH feat.Jill Scott

JILL SCOTTをfeat.した1曲！JILLといえば、A Touch Of Jazz Productionがプロデューサーですが。手馴れてるのか、JILL SCOTTの使い方がいいですね。いい具合にこのアルバムにJILLの声が華を添えています。

12.You Didn't See Me

Raphael君のちょっとこのアルバム中では異色な感じの1曲。で、このJohnson Sistersって誰だ・・・わからん・・・昔からの知り合いなのかなぁ〜。すごい好きな声なんだよねぇ〜。

13.ERNIE'S JAM

Raphael君(TonyToniToneだよ。彼は)がプロデュースしていて、彼が弾くギターが効果的、これもIsleyのおっちゃんの一人Ernieによるものです。カッコいいんだわ、このギターソロが。

14.THINK

Jam＆Lewisのプロデュース！もう、言葉が見つからない・・・Isleyなんだなぁ〜どこから見ても、どこの面だけを見てもやっぱりIsleyです。個性ってすごいなと感じた一枚ですね。すごいわ、やっぱり。このままいつまでも死ぬまで唄いつづけるんじゃないか？という気が起こってしまうぐらい、完成度が高いです。でもどの曲も似たり寄ったりなんですよ、デモね〜聞けるっていうところが、やっぱり、この人たちは尋常じゃないです