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Gordon Chambers / Love Song

01.The Next Time
02.Stay Together
03.To Love Again feat.Ledisi
04.Stay
05.Get To Know
06.I Wish I Was In Love
07.Unfair
08.Violins
09.By gones
10.By My Side
11.If You Love Me
12.Still Blessing Me feat.Melonie Daniels
13.If it Wasn't For Your Love
14.Dedication
Gordon Chambers / Love Song

(総評)

2005年突如インディーズから、アルバムを出し話題になった有名プロデューサーGordon Chambersが二枚目のアルバムをリリース!これが、前作を凌駕する傑作アルバムなのです!前作も美メロ満載の極上盤で、そのサウンドプロダクションの素晴らしさがプロデューサー作品らしかったのですが、それに輪をかけて、今作は、歌自体の成長が目覚しい!!!もう、特に美メロ曲で見せてくれるシャウトが本当に魅力的なのです!これにはもう驚いてしまいました。もう一曲目の「The Next Time」の伸びやかな歌声からして、もう驚きを隠せません!特に溜め込んでシャウトしてみせる時の、どこまでの伸びやかな歌声!豊かな声量!どれもが、彼がシンガーとしても一流であることを証明しています!もちろん前作でも十分にプロデューサーなのにうまいなーと思わせていましたが、それ以上に驚愕のシンガーとしての成長を見せてくれるのです!この力強いシャウト、艶やかな歌声、そしてプロデューサーの実績からくる安定感のある美メロサウンド!どれもが、一級品のR&Bアルバムであることを強烈にリスナーに印象付けます。安定感と強烈な個性!それに圧倒されてしまいます・・・
Gordon Chambersといえば、多少の楽曲への興味がある人であれば、知らない人はいないというほどに、素晴らしいプロデューサーなのですが、初期は、大御所の美メロサウンドプロデューサーのBarry J. Eastmondと多くの名曲を作っているプロデューサーとして徐々に頭角をあらわしていました、そして、やっぱり代表曲はBrownstoneへ提供した「If You Love Me」!この曲は本当に、多くの人に愛され、90年代の魅力的な一曲として未だに語り継がれているのです。そして、僕が大好きなSilkの名曲中の名曲「Please Don't Go」も手がけているプロデューサー、それほどのプロデューサが出したアルバムに間違いはないのですが、やはりそういう楽曲への安心感があってこそ、あの歌のうまさが生きて来るのです!ホントあのアーティストもあのアーティストも!っていうほどに、多くのアーティストと曲作りをして美メロ曲を多く残しているプロデューサーなのです。
そして今作では、Ledisi、Melonie Danielsなどの実力派の女性シンガーを迎え、さらに話題の新人Ryan Shawも迎えて、様々なセルフカバーを含む多くのカバー曲を披露してくれます。Brownstoneの「If You Love Me」の見事なセフルカバーがもっとも素晴らしいのですが、それ以外にも、Heather Headly「If It Wasn't For Your Love」と見事なセルフカバーを見せ、それ以外にもTemptationsの「Stay Together」、Blackstreetの「Bygones」、Dave HollisterとJ Mossの「Still Blessing Me」などわりと最近の曲のカバーなども見せてくれたり、様々な曲調の曲たちをGordon Chambersらしい美メロ感覚で時に繊細に時に豪快に見事にカバーしてくれます!オリジナルでも、一曲目「The Next Time」では美しいメロディーにのって豪快で見事な歌唱を聞かせてくれ、素晴らしい盟友Barry J Eastmondとの曲作5曲目「Get To Know」ではもう涙を誘うほどの美メロで魅了していきます。さらにLedisiとの「To Love Again」ではセクシーな歌を披露して、素晴らしいデュエットを見せてくれます!そのほかにも、切なげな7曲目「Unfair」、有名プロデューサーTroy Taylorとの曲作「Violins」など、ドラスティックなオリジナルの名曲もずらりと並んでいて、全ての曲が本当に聞き逃せない曲ばかりになっています。ホント最後まで目が離せません!カバー、セルフカバー、オリジナルと様々な楽曲が並んでいるにも関わらず、ドラスティックで聞かせてくれる統一感あるアルバムに仕上がっているのは、このGordon Chambersのバランス感覚に他ならないでしょう!本当に素晴らしいプロデューサーです!2007年の名盤というに相応しい作品です!
それほどに完成度が高いこの2ndアルバムを日本のレコード会社もほおっておけないようで、この2枚目は日本のコロンビアレコードも注目したみたいで、大々的にHPがつくられているので、Gordon Chambersのプロデューサーとしての歴史を知りたい人は、こちらを見てもらえると素晴らしさがよくわかると思います。
あえて、このアルバムは、UKではDomeレコードが、USでは、CD BABYでインディーズとして売り出されているのが、僕はこの歌うことは楽しみでやっているっていう感じがでてて、Gordon Chambersらしい感じがします。さらに、きちんと、クレジットの最後にLutherとGeraldへ一言手向けがかいてあるのが、古くから活躍するプロデューサーだよなと再確認させられます。2007年の傑作の一枚となることは間違いない一枚です。是非手にとってくださいね!

オススメ:(1),(11),(7),(8),(2),(3),(5),(10)

(曲解説)

01.The Next Time

もう一曲目から突き抜けるような歌声のGordon Chambersの力強さが気持ちがいい!ホント一瞬こんなに素晴らしいシンガーでしたっけ?と思ってしまうほどに、素晴らしい!それ以上に楽曲のなんと晴れやかで美しく、まさに美メロとはこういう曲のためにあるんだなと感じてしまいます。最初のライブ感溢れるクラップからの始まり方も、一曲目でグッと引き込んでくれて、サビの力強いシャウトが気持ちよく胸に響き突き抜けていきます!最初から名曲の登場です!曲の長さもちょうどいい感じです!

02.Stay Together

ミッドテンポなドラムのリズムにのって、小刻みに歌っていき、FUNKYなサビのメロディーにファルセット歌唱がうまくあって、思わず体を揺らして一緒に歌ってしまいたくなります。しかもどこかで聞いたことがあるなーと思ったら、あのテンプテーションがアルバム「Legacy」というアルバムで歌ってた曲のカバー曲ですよ!ビックリしました!これは完全なカバーですね!Shannon SandersやEric Benetが作曲やプロデュースで参加した曲なのです!Shannon Sandersはこの作品でもプロデューサーとして参加していて、久々に名前を見ただけにうれしいですね、ソウルの言い感じの雰囲気がこの曲では感じさせてくれます!こういうちょっとファンキーな雰囲気の曲を自在に歌って見せてくれるのも2ndでの成長を感じます!。

03.To Love Again feat.Ledisi

ウィットな雰囲気の始まり方から、美しい伸びやかな掛け合いを、あのLedisiと見せてくれます、もうLedisiといえば誰もが認めるボーカリスト!彼女の素晴らしい歌唱にも負けないGordonの歌とが混ざり合い、セクシーで美しい楽曲が展開されていきます。ネットリと絡み合うその美しい美メロっぷりには、Gordon Chambersの真骨頂を見せてくれるのはもちろんのこと、JazzyなLedisiのイメージをまた新たにさせてくれる魅力に溢れた一曲になっているのです!

04.Stay

ミッドテンポでソウルフルな曲調で、Troy TaylorをProducerに迎え、Gordon Chambersなりのソウルフルな曲調を見せてくれます。心地よさと軽やかさをもったリズム音にのって、力強さを増していくボーカルが、響いていきます!軽くステップを踏むようです。

05.Get To Know

もう最後の力強いシャウトがもう最高にカッコいいし気持ちがいい!本当に伸びやかで艶やかな歌いっぷりに惚れてしまいますね。最初は小気味よく歌っていくそこから艶やかなメロディーにのって、しっとりとした雰囲気で歌いこんでいくのですが、もう最後には乱れてしないそうなほどに、激しくシャウトしていくのです。この辺の溜めの作り方もさすがといった感じですよ!プロデューサーも美メロメイカーBarry J Eastmondで見せ場がよくわかっていますね!このシックな感じのサウンドも素敵です!

06.I Wish I Was In Love

スローバラッドをここでは披露!ゆるりと余裕を見せながら、しっとりと聞かせてくれます。Darius Bookerがバックボーカルで参加していたりと、なかなかプロデューサーアルバムだから、見られる感じの組み合わせですね。

07.Unfair

このアルバムの中でももっとも変わった曲調の一曲で、流れるアコースティックギターの切ないラテン調なメロディーにのって、美しくも儚い歌を聞かせてくれます。切ないのに、絶妙な疾走感がと、何かを置いていってしまったような喪失感を感じさせ、まるで秋の夜長のように切なげに胸に響いてきます。丁寧に歌いこんでいき、徐々にファルセットを交えながら、ループするギターの音色が、聞き手をぐいぐい引き込んでいくような深さを感じさせる一曲です。

08.Violins

もう最初の美しきストリングスの音色からして、美メロを期待させてくれます!ストリングスを従えながら、もうこれこそ美メロだと主張する歌を披露してくれます。艶やかにバックのストリングスの音色にのって歌いながら、押すところは、しっかりと伸びやかで力強いシャウトで聞き手の心をガシ!と鷲づかみにしてしまいます。ホントこの作品ではこういうシャウトの時の聞き手を魅了する伸びやかさには、驚かされるばかりです!

09.Bygones

Blackstreetが「Level II」で歌っていた曲のカバー!Sherrod Barnesがバックボーカルを務める一曲!アットホームな心温まるメロディーで緩やかな雰囲気で、和ませてくれます。ホントこういうバラード系はどんな曲でもこの人はいい声で歌いますねー。素晴らしいソングライターが歌も歌えたら最高じゃないですか!そう思わせてくれます。

10.By My Side

緩やかで、少し荘厳ささえ感じるほどに、じんわりと歌っていくメロディー展開から、どんどんドラスティックにシャウトしていきます!もう美メロ好きにはたまらないようなドラスティックな展開のメロディーが、たまりません!しかもエレキの使い方もよくわかっていて、シャウトが盛り上がっていくところで、すかさずエレキが唸って、劇的な雰囲気をより盛り上げてくれています。

11.If You Love Me

90年代の女性ボーカルの名曲といえばBrownstoneのこの曲でしょう〜!それを作った本人がセルフカバー!女性の歌を男性がしかもソロシンガーが?と思うところですが、そんな心配など無用の長物でした!この曲のドラスティックな展開をこれでもかと女性シンガーと生バンドを従えて、劇的なほどに盛り上げていきます!最近良作をリリースしたRyan Shaw!とDarius Booker,Shelene Thomas、Latasha S.Jordanという厚みのあるコーラス隊がときに、緩急自在に盛り上げていきます。後半に見せるシャウトにはもう思わず天を見上げて目を閉じてしまいそうなほどに、素晴らしいのです!最後のJazz風なピアノも素晴らしいし、全てがSwingして、力強さとカッコよさを見せてくれます!素敵だな〜。

12.Still Blessing Me feat.Melonie Daniels

Gotta Have Gospel: Vol.4」に収録されたDave Hollister and J. Mossが歌った曲をマライヤの重要なバックボーカリストとして有名なソウルフルな実力派女性シンガーMelonie Danielsを迎えて、豪快にセフルカバーしていきます!ゴスペル曲らしい広がりのあるメロディー展開と爽やかさが逆にソウルフルな二人の歌声を引き立てています。

13.If it Wasn't For Your Love

Heather Headlyの名曲として名高い「If it Wasn't For Your Love」をセルフカバー。ゆっくりと優しく歌い、暖かい気持ちにさせてくれています。ホントこの人は、温かみのある曲、ドラスティックなバラードも自在に操って歌うこともできるし、ましてや作ることもできるとは、もう半端ないですよね。kぉこでは9曲目でProducerとしても参加した、Sherrod Barnesが、ギターとベースを披露して、Gordon自身がピアノで、素敵な演奏を披露して、アコースティック調な楽曲に華を添えています!

14.Dedication

最後は、Sherrod Barnesのギターをバックに少しのMCをして終わります。こういうあっさりとした感じなのもこれまでのドラスティックな展開なので、最後ゆったりと終われます。この辺のアルバム通してのバランス感覚っていうのもさすがですね。

(Producer)

Floyd Howard:(1)
Kiyamma Griffin:(1)
Drew Ramsey:(2)
Shannon Sanders:(2)
French Beats International:(3)
Troy Taylor:(4),(6),(8)
Damien DeSandies:(4)
Barry J. Eastmond:(5)
Arnthor Birgisson:(7)
Gordon Chambers:(8),(10),(11),(13)
Sherrod Barnes:(9)
Jerry Barnes:(9)
Brian Bacchus:(11)
Hakim Young:(12)
Jermaine Mobley:(12)

(LINK)

OFFICIAL
MYSPACE DOME RECORDS コロンビアレコード
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