HOMERECOMMENDSREVIEWINTERVIEWLINKCOMMUNICATION

FONS / STILL ALIVE

01.Still Alive (Mercy & Grace)
02.Pray
03.Calling You
04.Hold On Be Strong
05.Interlude: Kevin Nash At The Gospel Cafe
06.Good To Me
07.Changed
08.He'll Take You There
09.Let's Dance
10.Thank You
11.Interlude:Who's That? featuring Faith George
12.Not One
13.Faithful
14.Worthy Is He
15.Outro - Hold On Be Strong
 
FONS / STILL ALIVE

(概説)

Al Lafons GeorgeことFONSのデビューアルバム。えーと、最初まったくゴスペルだと知らずに試聴して、SOULFULなカッコよさに圧倒されました。なんか肌触り的には、Frank McCombやDONNIEといった人たちに近い感じの往年のSOULの良さとゴスペルのカッコよさを混ぜ合わせたような一枚です。
このFONSは、スピリチュアル・ピーセズというグループとして「Wake Up」で99年にデビューを飾った後、今年になって、ソロでビューをした人であり、相当な下積みを積んだ後のデビューということもあり安心して聞いていられます。
今作では、パッと聞いた感じでは、ゴスペルのアルバムとは気がつかないぐらいフィリーや、Neo Soulのような雰囲気に満ち溢れています。1曲目でのちょっと古めかしいSOULとゴスペルの融合が見事であり、さらに2曲目とかで見られるモロにオーガニック・ソウルな匂いも感じさせてくれるあたり、最新のMusiqとかとも同列で語られるべき存在のような気がします。そして、特に3曲目でのカッコよさは素晴らしいです。ゴスペルっぽい熱唱したりのカッコよさとかではなく、R&Bのように楽曲としてカッコいいのが、かなり意外性があって楽しめますよ。本当にいい曲です。いい曲が詰まっている良作です!最新のゴスペルの進化系ですね。
ちなみに、このアルバムは日本盤しか出回ってないため、珍しくゴスペルのアルバムにしては対訳がついてるのですが、あまり信仰心がない方は見ないほうがいいかも。ちょっと尻込みしちゃうでしょう。

オススメ:(1),(3),(6),(7),(9),(13),(14)

(曲解説)

01.Still Alive (Mercy & Grace)

ゆったりとした美しい歌い出しから、徐々に盛り上がりゴスペルクワイアが曲を引き締めつつも、楽器の演奏がいい感じに盛りげてくれます。コーラスの厚みと、ちょっと泥臭い感じのFONSの歌声が、ちょっと変わったくみあわせという感じで聞いていて面白いです。でもしっかりと熱唱していく様がさすがゴスペルだなと思わせます。

02.Pray

スローテンポな一曲で、Raphael Saadiqや、MusiqがやっているちょっとSOUL臭い感じに似た雰囲気の曲ですね。じっくりとFONSも歌っていく。彼の歌声はあくまでSmoothでゆったりとして、それがゴスペルクワイアと絡むことで絶妙な雰囲気を作り上げている面白い一曲である。そして、徐々に力強さを増していきシャウトをかましていくFONSの歌声がひきつけます。

03.Calling You

このアルバム最高の一曲!ミドルテンポな手拍子から、ノリのいい一曲が始まります。楽曲としての完成度がすこぶる高くて、バックの演奏もしっかりしていて、メロディーラインが何よりも印象的なんです。一度聞くと忘れられない気持ちよさがあります。サビでメインを歌うバックと、シャウトを繰り返すFONSの対比もなかなかですし。ホントメロディーが忘れられない一曲になっています。このアルバム一番のオススメ曲です!

04.Hold On Be Strong

SOULな感じのこのアルバムの中では割りとさらっとした印象の一曲で、彼の歌声の爽やかさが最高に現われている一曲で、気持ちがいいぐらいに響き渡る歌声と、繊細なピアノの音がいい感じで、サビではゴスペルらしさも伺えたり、なかなか面白い一曲になっています。

05.Interlude: Kevin Nash At The Gospel Cafe

語りがいい具合に入っているのが、たまりません。サウンドのうねり絡まる感じが、いい感じだねー。しかも相当長い語りも雰囲気を壊していません。

06.Good To Me

ミッドテンポでノリがいいHOOKから曲は始まります。思わず体が揺れてしまいます。力強く歌うFONSに淡々と歌っていくコーラス隊というのが面白く、ゴスペルって言うよりは、R&B的な歌だなーと思いました。HOOKのメロディーが疾走感があって流れるようで聴いていて心地良い。Mario Winansのような細いバックの声がいい具合に曲を盛り上げているところが好きですね。

07.Changed

こちらは、モロSOULっていう感じの一曲。Dave Hollisterが歌っててもおかしくないようなイントロです。歌自体は、ゴスペルっぽさも濃いのですが、Rapが入っていてたり、なかなか楽しめます。女性のコーラスも力強くて、全体的な声の厚みが気持ちがいい一曲です。最新のR&B曲ですね。

08.He'll Take You There

これは、フィリーな感じ満載な一曲。FloetyやMusiqなどもやってそうな雰囲気のドラムの音と、ファルセットボイスがなんともひきつけてくれます。こういう雰囲気が彼が好きな音楽なんでしょうねー。今までのゴスペルではありえなかった面白い一曲だと思います。

09.Let's Dance

ここでもちょっとスローなテンポから、生楽器を生かしたフィリーサウンドが展開されます。この曲のコーラスとメインのボーカルが織り成すウネルような雰囲気はなんとも癖になりますねー。非常にタイトルどおり踊れる内容になっていますよ。自然と体が揺れてしまいます。

10.Thank You

典型的なゴスペルの一曲ですが、とても力強く歌うFONSの歌声にしびれます。ストレートな歌というのは、心に響くもんです。飾りも何もないという感じですが、コーラスと歌声だけでもじっくり聞けます!痺れますよー。

11.Interlude:Who's That? featuring Faith George

中盤の女性の熱唱から、FONSへの熱唱へと映っていく様がなんともいえず、いい感じです。

12.Not One

ゆったりとした曲調で、またまたNeo Soulやフィリーの雰囲気に近い一曲です。音数も最低限って感じで、どんどん曲が進んでいきます。このジンワリとした余裕がある感じの歌い方が今までのゴスペルではありえなかったなーと思います。まったりとしつつも引き締まっている一曲です。

13.Faithful

かなり、壮大な雰囲気をもった、ゴスペル曲です。FONSの歌のうまさがこれでもかと堪能できることと思います。ピアノ一本でココまで歌えるというのはやっぱりすごいです。いかにもゴスペルっぽい感じで、荘厳な雰囲気で盛り上がっていきます・・・うーん、歌えるなー。すごい!

14.Worthy Is He

女性とのデュエットでの、ゴスペル曲です。前の曲とは違い、いい感じに男女が絡み合いながら、曲を盛り上げていきます。そこにスパイス的にクワイアが加わり、かなり豪華な雰囲気を醸し出しています。最初にみんなが控えめに歌っているのに、徐々に熱唱のぶつけ合いになっていくのが、面白いです。

15.Outro - Hold On Be Strong

4曲目をそのまま持ってきて終わります・・・

(Producer)

Andre Gouche' :(1),(2)
Tim Carmon:(3),(8),(14)
K-Lee:(4),(7),(8),(12)
Rediculous:(6)
Martin Johnson:(9)
Kenny Harris:(10)
Joe Smith:(12)
David Blakely:(13)
Al Lafons George:Co-Produce:(9),(10),(12),(13)

(LINK)

www.UrbanitiProductions.com
☆☆☆☆☆

△TOP