HOMERECOMMENDSREVIEWINTERVIEWLINKCOMMUNICATION

Dwele / subject

01.Poppa You (Intro)
02.Truth
03.Find A Way
04.Twuneanunda
05.A.N.G.E.L. (Interlude)
06.Day At A Time
07.Subject
08.Sho Ya Right
09.Money Don't Mean A Thing
10.Hold On
11.Kick Out Of You
12.Without You
13.Whoomp (Interlude)
14.Lody At Mohogany
15.A.N.G.L. (reprise) feat.Slum Village
16.Let Your Hair Down
Dwele / subject

(概説)

Dweleは、Slam Villageのアルバムにその名前が載っていて、素晴らしい歌を披露していたことから、デビュー前から注目を浴びていたのだが、現在流行ってクオリティーが落ちてしまった、オーガニックソウルやフィリー系に対する強烈な爆弾となる素質を備えたアーティストである。Dweleのスタイルは、最近流行のフィリー系とはちょっと一線を課し、Jazzの素養も感じさせてくれるアーティストである、性格にはオーガニックソウルというよりも、New Classic Soulに肌触りは近くて、でも、D'Angeloとか、MAXWELLなんかよりも薄い感じで、もっとJazzよりで素直な音と、少しかすれたような爽やかな声質が特徴です。ドラムの音がなんとも印象的で、スネアが聞いていて乾いた感じがたまりません、それに合う声をしているDweleも素晴らしいです!
全体的に薄い感じの楽曲が多く、強烈なインパクトがあるという曲はないのですが、アルバム全体としての雰囲気が素晴らしく、聞いていて本当に心地がいいです。Jazzyな雰囲気がそこはかとなく入っているので、まるで、カフェで流れているような音楽もあるし、昼間や夕暮れが似合うR&Bもあります。特に中盤の7〜10曲目にかけては、怒涛の勢いでいい曲が流れ、全体としてのまとまりを良くしてくれています。最近フィリー系や、オーガニック系などいろいろ出てて困るなーと感じたら、これを買ってみるといいでしょう。適度な聞きやすさをもっているので、そういう系統が苦手な方にもおしゃれな音楽として映ると思います。
ただし、このCDの輸入版は、なぜかMDへのダビングも禁止している・・・そこまでする意味はあるのであろうか〜。結構持ちあるいて聞きたい人には、ちょっとかわいそうな気がする。国内版の方が、あのBahamadiaも一緒にやっている曲が入ってるので、オススメである。

オススメ(3),(5),(7),(8),(9),(10),(15),(16)

(曲解説)

01.Poppa You (Intro)

DarkでJazzyな雰囲気の一曲。地を這うような低い音でリズムが刻まれ、徐々にこのオーガニックな世界に引きづり込まれていきます。すごい短いですけどね。曲としては。

02.Truth

ここから乾いたいかにもオーガニックだなーと感じさせてくれる音が、いい感じに響きます。この乾いた切れがいいドラムに、静かに絡むDweleの語りかけるような歌声がなんともカッコいい!静かな中にも、力強さを感じさせてくれます。心地よく聞き入ることができます。メロからサビへの流れがすごいスムーズで、一曲通して流れるように聞き入ることができます。

03.Find A Way

そして、前半一番カッコよい曲!ドラムが正確になり、そこに絡むDweleの歌声が乾いた感じがあるにも関わらず、透き通っていて、曲全体に、適度な乾いた雰囲気を与えています。このなんか昔のSOULと今の現代の雰囲気を混ぜ合わせた見事なオーガニックソウルになっていると思います。途中で出てくるファルセットも絶妙だし、そんなに激しくないのに、粘着力がないからこそ、疾走感がすごい味わえて、その疾走感がCOOLさを増しています。そして、最後にアカペラっぽくなっていくところは気持ちがいいですよ!

04.Twuneanunda

え?なに?ってタイトルですが、一気に先ほどの疾走感は薄らいで、まったりとして雰囲気のトラックになります。ピアノの雰囲気がとてもJazzyで、かっこいいし、ドラムがゆったりとリズムを刻み甘い雰囲気をうまく作り出しています。何気なく部屋で流しておきたいような音楽です。

05.A.N.G.E.L. (Interlude)

IntroのDweleのスキャット的なMCが、アドリブっぽくてカッコよく。それに続いて、コーラスがづっと同じことを繰り返す中毒的なトラックが始まります。それに、たまにフェイクを織り交ぜて絡まってくるDweleの歌声・・・これはInterludeなので、また後でちゃんとした曲がありますが、Interludeとしても十分にカッコいいです。

06.Day At A Time

女性のTelの声のIntroに続いて、ドラムがゆっくりとちゃんとリズムを刻み、DWELE自身が弾くギターがさりげなく絡んできます。まったりまったりとした歌声でのんびりと歌っています。でも、決してつまらなくならない、適度なメロディーがあるのも、彼の特徴ですね。そこがまた気持ちがいいんです。仕舞いにこの曲、HORNとかもDWELE

07.Subject

タイトル曲は、低音のストリングスとDweleの歌声のみから入る展開が面白いです。語るように歌うDwele・・・そして徐々にドラムが入ってきて、ループするようなHookが入ってくるといういかにも中毒性が高いトラックです。まったりとファルセットを混ぜながら、歌い込んで行く様が渋いです!

08.Sho Ya Right

中盤の勢いがある一曲。ドラム、パーカッション、ベースのリズム隊の頑張りが素晴らしく、ちょっとTonyesやRaphael Saadiq的な雰囲気ももつ一曲です。徐々にテンポが上がっていき感じが気持ちがいいです。一度音がやんでから、次の曲へのInterludeが入ります。

09.Money Don't Mean A Thing

爽やかなギターのIntroから、軽快なリズムに乗って、歌が始まります。この曲はカッコいいですよー。一番好きです。このアルバムの中で。Dweleの歌声の良さが一番出ている曲ではないかなと感じますし、コーラスとの絡みもコーラスと合わさったときの質感(ちょっとざらざらした感じ)が良くて爽やかさを崩さずに、うっとりと聞き入ってしまいます、なので結構UPなんですけど、きもちよ〜く音に乗れます。

10.Hold On

ドラムとシンセの難解なサウンドが織り成す不思議な雰囲気にDweleの歌声が絡んでいく楽曲。掛け合いのようにボーカルを重ねていくDweleの録音方法や歌い方がとても気持ちが良く。掛け合いが絶妙なHOOKでは、思わず体が揺れてしまいます。幻想的に盛り上がっていき、ちょっと切なさもあり、うっとりと聞き入ってしまいます。すごい雰囲気のある一曲です。前曲同様素晴らしい作品に仕上がっています。この辺本当に渋いです。たまりませんよー、こういう渋い〜雰囲気が好きな人には。そして、無駄に曲が長くないのも好感持てます。

11.Kick Out Of You

ここからまたR&Bタッチな雰囲気からJazzyな雰囲気に戻って、音数がすごい少なくなります。ドラムと、Jazzピアノと、Jazzっぽい歌い方をするDweleって感じで、すごいSmoothlyな空気が流れています。ホントこの曲はJazzですよ。歌い方がモロって感じです。こういうのも歌えてこそ、オーガニックソウルですなー。LEDISI以来のJazz寄りなオーガニックソウルだと思いますね。あれほど激しくないですが。最後に、演奏が終わって紙をめくる音がいい感じです。

12.Without You

リズムを刻むパーカッションが鳴り響き、一気にR&Bの世界に引き戻します。ゆったりと、体を揺らしながら、聞ける曲です。HOOKでの若干声高な歌い方(ファルセットとはまた違う)がとても肩に力が入ってない感じで、聞いていて安心感を与えてくれます。あのTouch Of Jazzの作品です。こういう心地よさはうまいですね。

13.Whoomp (Interlude)

一瞬Erykah Baduのような雰囲気の声でちょっとビックリするんですが、軽い感じのInterludeです。

14.Lody At Mohogany

Dweleが激しく歌うところと、まったりと女性が語るところの対比が面白い一曲です。その中で、ドラムやリズム隊は変わらず一定で続く感じが、曲を引き締めています。ちょっと特徴がない曲ですが・・・

15.A.N.G.E.L. (reprise) feat.Slum Village

つーことで、このアルバムの真骨頂!Slum Villageを迎えて、ドラムが激し目にリズムを慣らし、その上を軽いタッチで泳ぐようにコーラスが入ってきます。5曲目の本歌バージョンって感じなんですが、「A.N.G.E.L」というHOOKが癖になるほど繰り返されて、耳に残ります。

16.Let Your Hair Down

ボーナストラックとして入っていて、一番メロディーラインがしっかりわかりやすい一曲かもしれません。ぱっと聞いたときはこれが一番最初に印象に残るかも。HOOKでの、コーラスとの絶妙な掛け合いや、メロディーラインのわかりやすさが聞きやすいです。昼間にも聞けるようなR&Bです。

(Producer)

DWELE (1),(2),(4),(5),(6),(7),(11),(13),(14)(15)
G-1 (3)
Jake & the Phatman (8)
Ronald "Ron E." Estill (9)
Dwayne Bastiany (10)
Pete Kuzma for Touch Of Jazz (12)
Joint Custody (16)

(LINK)

www.dwele.net
www.virginrecords.com
☆☆☆☆☆

△TOP