Dave Hollister / Real Talk

(概説)

1〜2年ペースでコンスタントに新作を出しているDave Hollisterの新作は、今回は前回のミッドテンポ重視な曲作りから、UPの充実度に目がいきます。でも、バラードの良さもかなりのもので、二枚目"Chicago Movie"に匹敵する充実したアルバムに仕上がっています！最後の12曲目での伸びやかな歌声には圧巻・・・これは聞くべし！彼の真骨頂が感じられます！もうまじりっけ無しな歌！の世界が展開されます。気持ちいい〜！でも、もう少し12曲目のようなストレートな熱唱があってもよかったかなー。前作から徐々に押さえ気味に歌って聞かせるのが多いので。前作ではちょっと全体として単調になりすぎた感じがしたのですが、今回では、様々な楽曲がおさまっており聞き手を飽きさせないです！ホント実力派として自力を発揮しています！
Produceでは、何とあのTankと、Mike Cityが重用な役割を果しています！さらに、久々に名前を聞くBryan Michael Coxがキーとなる4曲を提供していて、それを元に、Mike CityがCarl Thomasでも見せた着実切なくも美しい曲で聞かせてくれます。そして、Tankがどんどん面白いUPを作り上げて、最後に12曲目で最高のバラードを仕上げたのです。ホント、このプロデューサーのチョイスは成功でしょうね。何といっても、UPとミドルテンポの曲の出来が前作に比べるとぜんぜん違うのです！この辺はやっぱり、Tankの力でしょう！しかもかなり相性がいいんですよねー！
Dave Hollisterの歌声も、やはり安定感があり、聴いていてしっくり来ます。より前作よりも力強さを増した感じでありながら、哀愁も備わった声で、もう目をつぶってじっくり聞き入りたい！小細工なフェイクを入れるわけでもなく、じっくりとシャウトして熱唱していく様は、不器用な雰囲気を醸し出しだし男らしいです・・・4作目にして、もう外すことのない安定感を彼は手にいれましたね！Dave Hollister独自の世界観と歌声が十分に堪能できます。この調子でどんどんいい作品を作っていって欲しいです！
2003年のオススメな一枚です！Dave Hollisterに外しはないです！

オススメ:特に(12),(4),(5),と(1),(3),(7),(10)

(曲解説)

01.The Big Payback

かなりボトムが効いたカッコいい仕上がりのUPPER SONGになっています。James Brownの"The Big Payback"をサンプリングに使って、いかにもTank Produce作品らしい、サビへの持っていき方が面白い！このUPのおかげでアルバム全体として幅が出ましたね。腰に来るビートのウネリがなんとも気持ちがいいUPです！そのビートの中熱く粘っこく歌い上げるDave Hollisterがいいんですよねー。

02.Bad When U Broke

前作の雰囲気をそのままに、ミッドテンポなビートにのって、Dave Hollisterがメロディーを自分で作りながら歌い上げていきます。ホントじっくりじっくり歌い上げていく感じで、気持ちがいいですねー。Dave Hollisterお得意のパターンですね！正直こういうバックはビートだけで、歌はDaveがというのも歌のうまさがわかっていいのですが、やっぱりバックもメロディーが合るのが、たくさんある今作の方が楽しめますね。

03.Never Gonna Change

最初の、厚みのあるコーラスと語りにやられますよ！いやーこういうフェイクっぽい熱いボーカルかまされると、もう他にはなんもいらなくなっちゃいますねー。じっくりとコーラスとMainのDaveが絡まっていく熱い一曲です。ホントいい歌ですよ！ホント、こういうコーラスが厚い曲ほど、どんどん自由にフェイクをかましていくので彼の自力が発揮されますね〜。声の厚みにやられる一曲ですわ。

04.Good ole Ghetto

Bryan Michael Coxが、手かげるなんとも印象に残るサビがいい感じの優しい広い心で歌い上げる一曲。柔らかいタッチの歌い方が心地よく体を揺さぶられます。ビートも心地よいゆったりとしたビートで、全体的に聞いていて気持ちよくさせてくれる名曲です！このアルバム一番の楽曲ですね！

05.Real Talk

ゆったりとしたサウンドの中にも哀愁を偲ばせるMake Cityらしいサウンドで、Dave Hollisterの力強いんだけど、男の儚さみたいなそんな雰囲気を出したボーカルも聞き所です！ホント哀愁たっぷりに歌っていきます・・・うーん、泣けます。飾り気が少ない分、しんみりとボーカルの哀愁が心に響いてきます。最後のファルセットなんか泣かせますよ。

06.Reason With Your Body

シンプルな繰り返しのメロディーからはじまる一曲は、ちょっと穏やかな雰囲気を出していて、5曲目での哀愁で落ちた心を拾い上げてくれます。ゆったりと聞き入れる一曲です。

07.Winning With You featuring R-N-La

R-N-Laというあまり聞いたことがないRapperをfeatした一曲では、ボトムのしっかりしたリズムで重圧なボーカルを聞かせてくれます。いやー、このミッドテンポなアゲメな曲で、ちょっと心地よくノレますね！この手拍子のリズムっていいよなー・・・

08.Karma

さっきよりもさらにさらに、Tankらしい重圧な重い〜ビートがなんとも、耳に残ります。暗い〜って感じのサウンドですが、これが聞くうちに癖になっていくのが、たまらないですね〜。この辺は、なんか曲を作ってるTankの男の美学なのかなとは思いますが。Dave Hollisterもそれに答えるように重い重圧なボーカルをのせていきます。特に後半のピアノと合わさったときはヤバいですねー。

09.Case Is Closed

このビートがしっかりしてるのが、Tankの曲の特徴なのですが、それがモロにでた曲ですが、サビはかなりいい感じに徐々に上げていく盛り上がりがたまんないですね。でも、どことなく無難な仕上がりという感じで、この6〜9ぐらいは、退屈かも。

10.almost

サビのコーラスのメロディーがいい曲です。そして、途中でのファルセットがいいんですよ！Dave Hollisterのファルセットってあまり聞かない分、すごい新鮮で、楽しめます！いやー、これぐらい曲者的な変化があってもいいでしょう！歌のうまさは間違いないんだから！いいと思いますよ、この曲は！Make Cityは随所でいい仕事してるなー。

11.I Lied

ひたすらバックコーラスが、Mainの後追いをする感じが面白いのですが、それが途中から追い抜いていくのも面白い。サウンドも力強くそれにあわせて、Dave Hollisterも力強く歌っていきます。決してシャウトしてるわけじゃーないのですが、ちゃんと厚く力があるように聞こえる彼のボーカルはすごいです、喉の太さを感じさせてくれますよ。

12.Pleased tonight

最初からシャウトしまくりで飛ばしまくるDave Hollisterが、気持ちよさそうです、聞いてるこっちまで気持ちよくなっちゃいます。そして、ゆったりとバラード歌いだします・・・このピアノのメロディーがいいアクセントになっていて、美しい曲にしています。サビを歌うコーラスを覆い包んでしまうかのようなDave Hollisterのシャウトにもうやられることでしょう！もう、これはこのアルバムの中でも一番の好バラードです！もう思わず握りこぶし作って聞いちゃいますよ、こんなにシャウトされたら。彼にはやっぱりこういうストレートな熱唱が一番似合いますね。

(Producer)

Tank:(1),(7),(8),(11),(12)
The Rocket:(1),(6),(7),(9)
Ron "Neff-U" Feemster:(2)
Bink and Tyquan Walker:(3)
Bryan Michael Cox:(4)
Mike City:(5),(10)

(LINK)

www.davehollister.com
www.dreamworksrecords.com