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Costie Payne / Fan From Perfect

01. We Don't Have 2 Say Good-Bye
02. All I Wanna Do
03. Life 4 Me feat.Justified
04. We Go On
05. Unborn Child
06. If We All Try
07. Jazz Interlude
08. Falling In Love
09. Crazy
10. Up N The Club
11. Fantasy
12. Childhood Luv
13. Lost Soul
 
Costie Payne / Fan From Perfect

(総評)

インディーソウルアルバムらしい作品が登場。Costie Payneという自作自演のアーティストであり、自らほとんどのプロデュースをこなす才人でもあります。あまり話題には上っていないインディーズアーティストさんなのですが、以外にも彼のアルバムの完成度は物凄いものがありました。どの曲も特色があり、それぞれに楽しめる内容でいて、Costieの歌声もとても丹精なテナーボイスで、ときおりシャウトもかますなど、ボーカリストとしての実力も相当なものなのです、それもそのはず、Rose Royceという有名な往年のソウルグループでボーカリストもここ数年担当しているなど、実は実力をもった人物なのです!
このアルバムやっぱり見せ場は前半です。後半にいくと、どうしても一人の人が作っているので、Rapperを招きつつも単調になってしまっていて飽きがきてしまいますが、前半でのメロディーの素晴らしさは特筆ものでしょう!特に1曲目などの美メロはプロデューサーやソングライターとしての能力が高いことを証明しています。そして、2曲目で見せてくれる熱いシャウト!このテナーシャウトがたまらないのです。ただ、それが後半にいくと鳴りを潜めてしまうのはとても残念ですが・・・このテナーシャウトが搾り出すように出すものだから、切ないキューと締め付ける気持ちにさせてくれます。5曲目のちょっと曇りがかったボーカルで心地よく歌い上げていくメロディーにうっとりさせられます。
いいところも悪いところもあるって今後に光るものを見つけることが出来るという点において、とてもインディーソウルらしい作品です。決してメジャーにも引けをとらない曲が結構ありますよー!

オススメ:(5),(1),(2),(3),(8),(9)

(曲解説)

01. We Don't Have 2 Say Good-Bye

美しいピアノとアコースティックギターのイントロから、スパニッシュな雰囲気さえある哀愁漂う一曲が始まります。女性のバックコーラスが淡くはかない雰囲気を盛り上げるHOOKを歌い上げ、それにか細い歌い方でさりげなくフェイクしながら、絡んでいきます。そして、曲で徐々に盛り上がりを見せるシャウトが逆に切なさを盛り上げてくれます。

02. All I Wanna Do

1曲目の切ない雰囲気とはまた違ったグッと大人な雰囲気を見せるミッドバラード!Costie Payneの歌声もいいのですが、それを支える女性ボーカルがよすぎます!そして、Costieの熱いテナーシャウトがかっこいい!この女性ボーカルと二人で掛け合いながら、情熱的に盛り上がる熱い一曲です!

03. Life 4 Me feat.Justified

ここまで聴くとよくわかりますが、アルバムの中の曲の水準がかなり高水準なのです。ここではRapperを招いたりといろいろと趣向を凝らしているのですが、それよりも、楽曲としての高さの方が目につきます。メロディーセンスも素晴らしくて、流れるように歌いつないでいくメロディーに思わず体を揺らされてしまいます!

04. We Go On

ちょっと癖があるメロディーで、ネットリと歌い上げていきます。こういう深い歌い方もできるんだな〜と思わせてくれます。どんな曲でも乗りこなし、そして、あまり自分の色を押し付けないところがとても聴きやすいですね。

05. Unborn Child

このメロディーはやばいでしょう!バックがネットリと歌い上げ、それの上でそっとしっとりと歌上げるCostie!いいですな〜!熱い歌い上げも素適です、最後に最高の盛り上がりをみせてくれて、その後語りが入った後に、子供のコーラスが入るところなんか定番なんですが、とても心に残ります!この曲がこのアルバム一番のハイライトでしょう!まあ、もう少し音の質がよかったら、うれしかったけど。

06. If We All Try

ラッパーを招いたクールで美しいメロディーの一曲ですが、この辺の流れるような感じは、聞きごこちがとてもいいですね!ちょっと曲が短すぎるのが難点ですが。

07. Jazz Interlude

Jazzって書いてますがあまりそういう雰囲気はしません、なんかUKソウルっぽいインタールードですね。

08. Falling In Love

浮遊感がある歌い方で、ゆったりと聞かせてくれます。淡い感じの歌い方とそれを綺麗に纏め上げる美しいサウンドが心地よいです。ファルセットなんかも魅力的に聞かせてくれる良曲です!結構語りがあるので、そういうのも好きなんですね〜。いい声してます。

09. Crazy

最初女性の叫び声から、癖になるようなビート感たっぷりな一曲が展開します。打ち込み音が軽快になり、Rapperも盛り上げながら、踊れる曲が展開していきます!

10. Up N The Club

この辺の物語風というか、最初に必ず語りや子芝居が入るのが、彼のアルバムの面白いところでもあります。ちょっとサウンドが単調で他の曲に比べると見劣りしますが、Rapperの曲だと思えば結構楽しめますよ。

11. Fantasy

古いキーボードの音色と、ちょっと気だるそうな雰囲気の歌声が、じっとりとした夏の気だるさを感じさせて、とてもRapperとの相性もよく、聞き進めることができます。

12. Childhood Luv

ギターサウンドが爽やかに盛り上げつつ、Rapperや女性ボーカリスト、Costieが複雑に絡み合いながら、一つのメロディーを奏でていきます。

13. Lost Soul

最後は、雷の音が劈く中、寂しげなメロディーを展開していきます。Rapperがいい味出してて、切ないね〜。途中でCostieもシャウトをかましたりします。やっぱり彼のテナーシャウトはいいですね〜もっとそういうのが堪能できる曲があればよかったな〜。

(Producer)

Costie Payne

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☆☆☆☆

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