Cee-Lo / cee-lo green and his perfect imperfections
02.close encounter (break)
03.bid ole words (damn)
04.closet freak
05.live(right now)
06.el dorado sunrise (super chicken)
07.a thug's concern (break)
08.one for the road
09.Interlude
10.spend the night in your mind
12.gettin' grown
13.bass head jazz
14.microhard featuring jahalla & kirkland underwater
15.under the influence (follow me)
16.medieval time (great pretender)
17.country love featuring john popper
18.awful thing
19.Interlude
20.young man (sierra's song)
(概説)
サウスHIPHOPの中心的存在Goodie Mobbの中でも取り分け異彩を放つ個性派RapperのCee-Loのソロデビュー盤!とにかく聴いてみて欲しい!聴けばわかります!っていってしまうと、レビューにならないので・・・このアルバムCee-Loが自身を表現するために、いろいろ工夫をして、まるで周りから見ると好き勝手やったように見えるが、聴けば聴くほどその絶妙なSOULとFunkinessの混ざり具合や、Rapperと、Singerとしての自分の使い分けなど、細かいところにも気を配り絶妙なサウンドを作り上げています。サウスだとか、そんなのに縛られない、すばらしいアルバムが世にでたなーと感じます。きっと最近はいいアルバムがたくさん出ているのであまり注目されていないかもしれないが、こういうアルバムこそ長く楽しく聴けるアルバムだと思います。それに、HIPHOPやR&Bという垣根に全然とらわれない姿勢もすばらしい、R&Bしか聴かないって人にもお勧めできるし、必ず聞いて欲しい一枚です。永遠の名作です。
Cee-Lo自身コスプレというか70年代Funkや、P-Funk、SOULを音的にも映像的にも再現することが好きで、今作もそれに乗っ取って、作っています。特にP-Funkの代表ファンカデリックの影響が色濃く出ているし、シングル曲『Closet Freak』のPVを見ても、その辺の影響を受け、それをCee-loらしい楽しい視点で再現していることが、親近感を沸かせてくれる。見ていても面白いアーティストです。「個性」という言葉は彼のためにあるような言葉です。
そんな彼のアルバムですが、これがたまらないほど、すばらしい出来です。バリバリFunkなUpperチューンあり、ネバッコイSlowありで、まったく飽きさせることなく、次々とかっこいい曲を聞かせてくれます。彼の背景にあるP-Funkや、SOULや、ハウスや、様々なものを背景としたミクスチャー感覚が素晴らしく、唯一無二のCee-Loのサウンドを聞かせてくれます。この独特のネバッコイFunkにSOULが混ざったサウンドと歌い方は、ステキです。Singerとしての評価も非常に高いです。Lyricも、『Closet Freak』みたいにいっちゃってるのから、奥さんへの敬意を歌った『country love』や、『bid ole words (damn)』のように自分を奮い立たせるようなLyricなど、変化に富んだその世界観も素晴らしいです!
これを聴いてさらに深い深いDeep Soul&Funkな世界を堪能してください。はまれば、はまるほど黒さが増す素晴らしい傑作!Rapheal Saadiqと同様に今年の最重要アルバムです!
(曲解説)
01.bad mutha
子供声から始まる、最高にかっこいいFUNKチューン!軽快なCee-loのRapと子供声の絡み合いが不可思議な雰囲気を作り出しつつも、ソウル&FUNKなトラックがカッコよさを引き立てます!最後の方の裏声でのRapがノリが良くて気持ちがいいんですよ!すばらしいソウルの世界です。
02.close encounter (break)
Cee-Loの語りのみだが、雰囲気出てますわ。
03.bid ole words (damn)
いきなりきます!ダーティーサウスお得意のバウンスビートが鳴り響く中、自分を誇示するようにRapするCee-lo。この人の内面の深さを感じさせるLyricも必聴!こういう基本的な繰り返しによるバウンスビート音は、癖になりますよ。ホーンのような音が創元な雰囲気を作り出すのに貢献しています。どこか、ふわふわした浮遊感が取り巻く一曲です。浮遊感とCee-loのRapの疾走間の混ざり具合も素晴らしい一曲。
04.closet freak
ハイ変人Cee-loに相応しい一曲。Freakですからねー。このPVがおかしすぎ、なんなんだあのカツラは!なんで飛んでいくんだ!どこまでとんでっしまうんだ。そして、女性の息が臭いのか、あのおちゃらけたかわいらしい表情!いやー、今年の1,2を争うPVですよ!面白すぎ!もろFunkっていう音使い、息遣い、そしてコーラス?ワーク!どれをとってもFunk80年代のP-Funkそのもの!そして、Freak!っていう掛け声も頭にこびりついて離れない!気持ちが良いといえばいいのか、癖になるといえばいいのか。もう魔術のような魅力をもった一曲です。一度聴くべし、PVはかならず見るべし!
05.live(right now)
これもギターの唸りあげるようなサウンドがかっこいい曲!めちゃめちゃLyricも力強くかっこいい!全曲では、いろんなSEXについて語っていた彼ですが、こちらでは、Streetでは、毎日が勝負だ、自分らしく生きるためには、毎日を駆け抜けて生きないとダメなんだ!と歌っています。うーん、このギャップもまたいい。こんなROCKとFUNKの融合のようなサウンドを繰り広げられるのも、Cee-loのトラックメイカーとしての力を示しています。
06.el dorado sunrise (super chicken)
オルガンの音と、「Super Chicken」という疾走感漂うささやき声がなんともかっこいい、癖になる一曲。このアルバムではこのような繰り返しのフレーズによる曲の出来が素晴らしく良く、聴けば聴くほどに癖になっていきます。この畳み掛けるような歌い方がなんともかっこいい!『Closet Freak』のPVを見てから聴くと、あー、ここでも弾けまくって歌ってるんだろうなーと思ってしまう。この辺から、歌ともRapともつかない奇妙な歌い方で、聴くものの耳を釘付けにしていきます。めちゃめちゃCoolで、かっこいい一曲!
07.a thug's concern (break)
こっから、歌うからなー!っていう宣言をしているインスト。
08.one for the road
ということで、ここから本格的にCee-loの歌がStartします。この曲のようなSlowな楽曲もこのアルバムの特徴。決してバラードというわけではなく、独特のSOULな曲です。後半にかけての、トランペットの音が印象的で、それを基点に絡むCee-loの笑い声の混ざった歌がなんとも、軽快な気分にさせてくれます。気持ちがスカッとするような一曲です。
10.spend the night in your mind
Cee-loなりのMake Loveな一曲。もろ「sex」なんて、歌ってますが、そこがFreakらしいところ。でもバラードといってもサウンド的にはSOUL&FUNKしていて、聴いていて飽きることがないのが特徴。全般的にSlowでのサウンドは素晴らしいですね。なんとも、深くDeepな世界に引きづり込まれてしまいます。bitterで、シュールでDeepな世界を堪能してくれ!
11.suga baby featuring big gipp & backbone
最高にCoolで、Funkyな一曲!名曲だよ!めちゃめちゃ軽快なスィングと、ラテン音楽で使用する「ズ、ズ、ズ、ジャン」っていう面白く明るい鳴り物を重ねた素晴らしいサウンドが展開されます。そのサウンドの中をくぐるように歌うCee-loのRapも、滑稽な感じが良く出ていて面白い、とくに「ぽぽぽ!」っていう謎な音が個人的には好き。サビの「Shake your suga for me 」っていうのも、あほな内容だけど、ひたすら楽しくて面白い。最高に楽しい気分にさせてくれる名曲!
12.gettin' grown
Cee-loの油ののりきったSingerとしての面が堪能できる一曲。これだけ、黒くSOUL臭い歌い方は今のR&B Singerでさえ、できないんではないだろうか・・・・それほどにこの歌声は貴重であろう。最後の口笛によるフレーズも、オーガニックな雰囲気に華を添えていて小気味いい!
13.bass head jazz
Slow&SlowなInstrumentalのような一曲。最初聴くとおどろおどろしい感じなんだけど、聞いていくとなぜかすごい爽やかな感じを感じるところが不思議です、ここでもDeepな世界を繰り広げています。こんな一曲を作れるCee-loはやはり天才です。
14.microhard featuring jahalla & kirkland underwater
一転して、Speed感溢れるHIPHOPナンバー。この独特のドラム音によるリズムの刻み方と、Cee-loの高速Rapが合わさった不思議な音楽は癖になります。そして、ところどころで出てくるアドリブ的なフレーズが面白い!本当に聞き手を楽しませてくれる男です。最後の不思議な電子音での声も面白いです、本当にFunkっぽい繰り返しのフレーズの使い回しがうまいんですよ、このCee-loは!最高!
15.under the influence (follow me)
これも、軽快なFUNKチューン!Cee-loの叫びにもにた歌がめちゃめちゃFunkでグッときます。ピアノの流れるような音が曲にアクセントをつけています。Lyricもついてこい!っていうめちゃめちゃかっこいい!人間見た目と中身は違うものですね。本当にこのCee-loは、お茶目でいて、かっこいいです!そして、最後にもう一度かっこいいギターのフレーズが入るのも、うれしい。最近こういう一度音が終わってから、またフレーズをやり直すというのが流行ってるみたいですね。
16.medieval time (great pretender)
またドロドロSLOWFUNKチューン。オー、イェーオーイェーっという歌詞もなにもないフレーズが一番カッコよかったりするのも、この人らしいです。
17.country love featuring john popper
ちょっと明るめなカントリーロックをもとにした曲調。でも、やっぱり、この人の本質はFUNK!音の使い方がやっぱりFUNKであり、歌い方がSOULFULなので、カッコよく聞こえるんですね。
18.awful thing
ちょっと今風な変わった音使いが印象的です、Funkyな歌声で歌い続けるCee-loにもうそろそろノックアウトされてしまいます。本当SOULFULなんですもの。Cee-lo的に踊れる一曲に仕上がってます。腰振って踊りましょう〜。
20.young man (sierra's song)
最後を締めくくるさわやかーな一曲!この一曲は、ピアノのフレーズが爽やかさを増していますね、いままでのFunkっぽさをちょっと和らげて、ここちよく終わらせてくれます。