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Carl Thomas / Emotional

01.Intro
02.Emothional
03.I Wish
04.Anything
05.My Valentine
06.Give You All My Love
07.Cadillac Rap
08.Woke Up In The Morning
09.Come To Me
10.Cold ,Cold World
11.Trouble Won't Last
12.You Ain't Right
13.Lady Lay Your Body
14.Supastar
15.Summer Rain
16.Hey Now
17.Special Lady
 
Carl Thomas / Emotional

(概要)

去年でた最高のバラードアルバム!本当にすばらしいアルバムです。そして、なんと言っても彼の声はいいですねー、ちょっとアンニュイな感じが堪りません。彼の今年の客演の多さをみれば、わかる通り、BadBoyレーベルを背負って立つ力を持ってます。
そして、このアルバムも彼の趣味?が思いっきりでてる一枚。でも、その趣味のいいこと、いいこと。そして、彼の声の良さは、このアルバムを聞けばわかりますが、それ以外にも、去年デビューにも関わらず、すでに、数多くの客演をしていたり、サントラに起用されたりしている時点でおわかりになるかと思います。本当に素晴らしい声とフローを持った人です。なんか、声よりも雰囲気や唄いまわしがとても、バラード向きな人です。とにかく聴いてみてください。良さはすぐにわかるでしょう。唄い方としては、サム・クックをちょっと軽くした感じで、思いっきりSOUL!してます。
どの曲も最高と言う事!すごすぎるんです。去年まで大不振だったBadBoysレーベルを助け上げた実力は本物である。今年に入っても彼の勢いは止まるところを知らず、さまざまなアーティストのFeaturingとして、顔を出しています。これほど、切ないバラードを揃えられれば、相当なものだと思う。ボーイズグループが得意な明るめの盛り上がるようなバラードはないですが、バラードの真髄を集めたような傑作アルバムです。唄い方が本当にすばらしい!
とりあえず、彼の名前を見つけたら、聴くことをオススメする。
さまざまなプロデューサー陣の仕事の良さと、Carl Thomasの唄い方が融合して、この素晴らしい一枚が出来ているのである。
特に、Mario Winansとマイク・シティーの仕事は見事である。今後も、この濃密なバラードの世界を堪能できるのであれば、惜しくはないであろう・・・

オススメ:(1),(2),(3),(4),(5),(6),(9),(10),(12),(13),(16),(17)

(曲解説)

01.Intro

イントロからもってかれるぞー!なんだーこの濃圧な感覚は!すごい・・・歌が上手いとか言うレベルではない、上手い意外に何かが乗っている・・・これこそが、本当のSOULFULな声である。昔から言ってることだが、本当の名盤には、Intro、Interludeに無駄がない。それだけで楽しめるのである。

02.Emothional

この曲にしょっちゅう出てくるフレーズ!聞き覚えありませんか?そう!スティングの曲です。このカールトーマス君が好きだという理由で、ものすごい回数このフレーズが、リピートされています。それに、うまいこと、言葉を載せていくのは、さすがです。爽やかなんだけど、いきなりシンミリさせられます。この曲でいきなり彼の世界は大きく開かれるのです。その心地よさや、メロディーのよさに最初から酔いしれてください。この曲の他にも、多くの曲を手がけるMario Winansの仕事が素晴らしすぎる。タイトル曲として据えられるのも分る曲。

03.I Wish

名曲!本当に名曲!こりゃーすげーです。最初のイントロのピアノが、このEmotionalな世界へいざなってくれます。最近Sunshine Andersonをプロデュースしていた、あのマイク・シティーの作品である。この曲で彼は成り上がっていったのである。それほど、この曲のインパクトと完成度は素晴らしい。そして、ここでのCarl Thomasの声の立ちと、唄い方の素晴らしさは特筆に価する。なんで、こんな感情こもって唄えて、かつクドくならないのか・・・天才は違う・・・

04.Anything

Interludeであるが、このインパクトはすごすぎ・・・なんか、暗いけど、バラードアルバムだと聞き手に印象付けるにはこれ以上ない1曲である。ここでもMario Winansの仕事がすごいです。IntroもMarioの仕事である。Marioは、こういうの作らせると天才である。

05.My Valentine

こっちの気分まで落ちそうな、1曲。これほど、メロディアスに感情こもった曲は、バラードアルバムじゃなければ、入れれないですね。それほど、落ち込み激しい1曲。でも、メロディーがいいから、聞きたくなるんですよねー。罪な一曲だわ。ここで、切なげに唄うCarl Thomasのこぶしの回り具合は、すごい・・・

06.Give You All My Love

切ないサビが、回りまわる一曲。この人の曲は、曲が切ないとかじゃなくて、なんか、こう醸し出す雰囲気がエモーショナルで、切ない・・・こういうのは、たまらないね・・・実は、Kelly Priceが参加しているのです。あんな押しの強い人が、ここでは、すっかり後ろにまわって、メインのCarl Thomasの引き立て役としていい味出しています。いい曲にはMario Winansの影がちらつきますねー。この曲も名曲です。

07.Cadillac Rap

唯一MCがでてくるところ。やはり、ここは、Bad Boysレーベルの愛嬌なんだろうか。まあ、でも雰囲気を壊すものではないので、好印象なInterludeです。

08.Woke Up In The Morning

珍しいボトム音がしっかりしたミドルUPモノ。でも、この曲で彼はカッコいい曲でも十分に歌い上げることができることを証明しています。

09.Come To Me

本当の名曲です。太いドラム音がバックで流れ、そこを流れるように唄う歌声。そして、時に悲しげに、時に力強くシャウトするCarlThomasの声の魅力が最大限引き出されている名曲でしょう。体の中を音が流れていく・・・そんな感覚を感じれる一曲です。

10.Cold ,Cold World

ミドルバラード。バックとの掛け合いが見事な1曲。このアルバムの中では、切ない系じゃないくて、明るい系のバラードです。

11.Trouble Won't Last

MCによる語りと、バックの暗めな音楽が、このバラードアルバムを印象付けるには余りある出来。暗さもあるんだけど、メロディアスな感覚はさすがです。

12.You Ain't Right

ミドルUPモノ。コツコツと刻むドラム音とピアノ音が印象に残り、サビはすばらしい、心に残るフレーズである。名曲というに相応しい出来。流れるような感覚はさすがである。UPモノでも、彼の歌の上手さから来る心地よさはかわらない・・・

13.Lady Lay Your Body

超スローバラード。これ以上ないだろ、ていうぐらい定番なスローバラードを唄いこなす彼の声の良さはさすがである・・・バラード好きにはたまらない1曲だろう。こういうバラードを聞き手に飽きさせず聞かせられるというのは、本物ということであろう。

14.Supastar

キャッチ−なメロディーが印象的なミドルバラード。やはり、彼の良さは、掛け合いの上手さである。思わず、気持ちよすぎて、目を閉じてしまうこともしばしばである。そして、楽曲の良さ!声のよさと、楽曲のよさに尽きるのである。

15.Summer Rain

最初のギターサウンドが、今までの曲と一線を課している。ちょっとアコースティックな感覚があって、この曲だけは、雰囲気が違うが・・・でも、やはり、歌の良さはかわらなかった。ちょっとベタベタバラードの流れをちょっと変えるという意味では、効果的な爽やかな1曲。

16.Hey Now

ちょっと変わったスローミドルバラード。R.KELLYの『R.KELLY』のイントロのような1曲である。曲の中を波のようなものが、ゆったりと流れていて、盛り上がるのかなーと思うと、また戻るという、そんな感じの曲なのだが、聴いてて気持ちいいのも事実である。この曲を気持ちよく歌い上げることができるって、天才である。ベタベタでいや!って感じになりそうなものだが・・・名曲。

17.Special Lady

最後を取り仕切る曲として、スローバラードを持ってきてますが、このアルバムのスローのすごいところは、キャッチ−なメロディーが必ず入っているところである。これは、バラードアルバムを作る上で欠かせない要素である。特にこの曲はサビで、パッと開けたように感じるほど、サビのメロディーや、コーラスが素敵なんですね。

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