Angie Stone / the art of love & war

(総評)

２００７年随一の女性アルバムといえば、このAngie Stoneの最新作でしょう！徐々に作風に深みと聞きやすさをブレンドさせながら、聞き手をどんどん魅了していくAngie Stoneが今回は、物凄いアルバムを作り上げました。
なんといってもJames Ingramを招いた９曲目「My People」の完成度の高さのずば抜け具合！もちろん前作あたりから見せつつある一度聞いたら忘れられないメロディーメイカーとしてのすばらしい才能を感じさせる曲は数多くあるのですが、その歌合戦の圧巻具合がもうこの一曲がずば抜けているのです！こういうパワフルで元気がいい曲って最近なかったので、本当に聞けてうれしいですねー！もう聞いて踊りたくなります！もちろんそれ以外の曲も魅力的な曲が数多く収録されているアルバムで、彼女の経歴上1番という評価も納得のできです！確かに初期の作品はあれはあれでNew Classic Soulを体現した名盤でしたが、きっとこのアルバムはいつでも気持ちよく！末永く聞けるアルバムになるでしょう。それほどに、聞く人を選ばずに、あーかっこいい！あーきもちがいい！って主輪あせるのにたる歌力にあふれた作品になっています。今女性ボーカリストの中でも随一とも言える艶っぽさとパワフルさを兼ね備えたソウルフルなボーカリストであることは間違いないことを証明してくれています！アルバム全体と通して、本当に楽曲の水準が高さをまざまざと見せ付けてくれて、どの曲も飽きずに聴き進めることができます。まさにこれぞ現代版のソウルアルバムでしょう！

オススメ:(9),(1),(2),(3),(7),(8),(11)

(曲解説)

01.Take Everything In

最近のAngie Stoneの多作ぶりを象徴するかのようなスムーズで美しい一曲！本当に個々最近のAngie Stoneのメロディーセンスっていうのは、古くはNew Classic Soul然とした雰囲気を基本をしつつも、そこに新しい美しさをのせ、よりオーガニックでいながらも、甘美で美しい雰囲気を両立している数少ないシンガー兼作曲者だと思います。最後まで続く流れるようなメロディーが素敵ですね。

02.Baby feat.Betty Wright

Betty Wrightを迎えたパワフルでソウルフルなAngie Stoneの黒さをよく見せてくれる一曲！このパワフルな女性二人の歌合戦は本当にかっこいいですよねー。PVがまた面白いのですが、この伸びやかなAngie Stoneの歌声とドスが聞いた迫力あるBetty Wrightの歌いっぷりには惚れますわ〜！

03.Here We Go Again

柔らかなイントロのピアノの音色にウットリさせられながら、聞いていくと、美しいサビのメロディーにも耳を奪われます。３曲目も本当に曲全体として美しい雰囲気をしっかりと作り上げていて、聞いていてまったく飽きがきません。どんどん濃く熱く歌い上げていく様に、昇天してしまいます。

04.Make It Last

少し落ち着いた雰囲気の曲へと移行していきます。しっとりじっくりと聞かせる大人な雰囲気で、以前のAngieらしさもたっぷりとここで味あわせてくれます！

05.Sometimes

ここら辺はさすがAngie Stoneという安定したバックトラックで、優雅でいながらソウルフルな独特の味わいの歌いっぷりを聞かせてくれます。こういうかっこよさはいいなー。ただのネオソウルとは違う艶っぽさみたいなのがあって、ぐいぐい聞いていて引き込まれていきます。

06.Go Back To Your Life

このインタールードのようなアカペラはAngie Stone自らがプロデュースした一曲！見事に歌い上げます！

07.Half A Chance feat.Chino

Chinoというソウルフルな男性ボーカリストを招いてしっとりと柔らかい歌声を響かせていきます。気持ちがいい歌声に思わずうっとりとさせられますねー。ここら辺の掛け合いもなかなかいい感じですねー。男性ボーカリストをいかしてくれるっていうのもこのAngie Stoneのボーカルの特徴で、デュエットでこそその実力がいかんなく発揮されます！

08.These Are The Reasons

本当に渾身の一曲！この見事なメロディーラインには惚れ惚れとします。前作あたりから、魅力的なメロディーラインをぐいぐい出してきていて、この曲でもそのメロディーメイカーとしての実力をいかんなく発揮しています。サビに言った時点で、心奪われることは必死でしょう。ここら辺の見事なバックとメインを使い分ける歌いっぷりにはボーカリストとしての完成度の高さを感じずにはいられません。最後にかけてサウンドもぐいぐいギターが引っ張って盛り上げます！

09.My People feat.James Ingram

2007年随一の名曲といっても過言ではない一曲！大御所James Ingramを迎えて、熱いドソウルな世界へとぐいぐい引っ張り込みます！もうこのJames Ingramがもう年を感じさせないめちゃくちゃにソウルフルな歌を聞かせてくれるのです！もうその熱さに思わず濡れます！そして、子供声とかも効果的に使いながらも、まったくさわやかな感じになるのではなく、より深いソウルを感じさせる一曲へと昇華させているのはすごすぎます！最後にお互いに尊敬する人たちを述べていくのですが、そこもなんかいい感じの曲調に仕上げるのに、成功していますね！

10.Sit Down

パワフルな一曲の後は、しっとりと優雅に歌い上げてくれます。流れるようなそのメロディーが心地よく響きます。ふんわりと心を和らげてくれますよー。ゆっくりと体が揺れていきます。

11.Play Wit It

軽快で面白いビートにのった曲で思わず体が動き出すような一曲になっています！こういう豪快なのは、いかにも姉貴〜！って感じがかっこいいですよ。どんどんループして深いところへと入っていきます。

12.Pop Pop

なかなか面白いサウンドで、最初はポップなのかなと思わせつつ、徐々に淡く心地よい雰囲気へとかわっていきます。POPっていう栓を抜く音が、なんかとても面白いアクセントになっていて、曲に面白さを与えています。それほど強烈な曲ではないのですが、どこか印象に残る曲になっています。

13.Wait For Me

恋人と電話しているようなイントロから、ソウルフルな楽曲へと入っていきます。この辺のアクセントのつけ方も彼女のうまさですねー。そういう小道具てきなものに頼りつつも歌が必ず本分として入ってくるので、純粋に一曲の曲として楽しめます！どの曲も安定した実力を見せてくれます！

14.Happy Being Me feat.Pauletta Washington

最後はこのアルバムの中では一番ソウルっぽいサウンドでハーモニカーがいい味を出しているのですが、最後を飾るにふさわしいさわやかでいて、心地よい一曲になっています。

(Producer)

Jonathan Richmond:(1),(3),(4),(5),(7),(13)
Co-T &5 Star:(2)
Angie Stone:(6),(11)
The Designated Hitters:(8),(14)
Dris for Hevlar Recordings & MJ McClain:(9)
Elijah "Vato" Harris:(10)
EP for Ervin Pope Music:(12)

(Musician)

(LINK)

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