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Al B. Sure / Honey I'm Home

01.Nite And Day (Interlude)
02.I Love It Papi (Aye Aye Aye)
03.I'm Glad
04.Top Of Your Lungs
05.All I Wanna Do (Is Make It Hot For You)
06.Lady In My Life
07.Dedicate My All To You
08.Bye The Way
09.Only You
10.Whatcha Got
11.Fragile
12.4 Life
13.Never Stop Loving You
 

(総評)

AL B.SUREといえばというか、2000年ごろからR&Bを聞き始めたころの人には相当なじみがないと思いますが。K-Ci&JoJoや、Jodeciとも活動をよく供にしていた80年代〜90年代に活動をしていたR&B界を代表するアーティストです。特にNite & Dayという曲は90年代後半のアーティストにもよくカバーもされるほどに、有名な楽曲です。
80年後半を代表するアーティストってあまりもう残っていないのですが、これほどメインストリートにインパクトを与えるアルバムをリリースして復活するとは思いませんでした。アルバムとしてのリリースはほぼ15年以上ぶりとなるため、これほどのベテランが、90年代を懐かしく思わせながらも、今のリスナーが聞いても、かっこいい!と思わせる斬新さももったアルバムを出してくるとはおもいませんでした。見事としかいいようがありません。
なんといっても、アルバムの中でも完成度が高いのが2曲目「I Love It Papi (Aye Aye Aye)」これは本当に見事な一曲です。Nite and Day以来のコンビであるKyle Westがプロデュースですし。他の楽曲も彼の特徴的なファルセットボイスを生かす曲を多数並べていて、さらには、6曲目マイケルの「Lady In My Life」,11曲目STINGの「Fragile」などカバーの曲も見事に的を得ていて、そして己のものとしたカバーを披露してくれて、アルバム総合的にまとまりがある感じに仕上げているのは、すばらしいです。本当に15年以上ぶりにシーンに返り咲いたといっても、いいんじゃないでしょうか!ただ、古い曲を披露するのではなく、きちんと今風にしてあるのが、すばらしいベテランの復活です!
今のR&Bしか聞かない人にこそ、聞いてみてもらいたいアルバムです。

オススメ:(2),(4),(6),(7),(10),(11),(12)

(曲解説)

01.Nite And Day (Interlude)

あのNite And DayをIntroとして持ってきています。昔の曲を思い起こさせつつ、新しくも間違いないAl B.Sureを見せてくれます。

02.I Love It Papi (Aye Aye Aye)

Al B.Sure復活を告げるセクシーな高音セクシーボイスをいかした、聞いているだけで、セクシーな気分にさせてくれる一曲です。Al B.Sureというとやっぱりこういうセクシーな雰囲気の楽曲を、独特の柔らかくセクシーな歌声で聞かせてくれるというイメージがあるのですが、それをもろほぼ10年ぶりとも言える新作でも見せてくれているのは、さすがというしかありません。自身の売りどころっていうのを本当に理解したシンガーでなければ、ここまでいい曲をかけないでしょう。ぜひぜひ、最近の若手のR&Bしか聞いていない人は、体感してほしいですね。語りやあえぎ声なども交えながら、セクシャラスな詞の世界観が展開されていきます。

03.I'm Glad

ミッドテンポなノリで、ムーディーなノリが展開されていきます。こういう楽曲を新曲として収めてくれるとは、さすが80年代から活躍するアーティストです。やっぱり、こういうノリを歌わせると右に出る人がいませんね。

04.Top Of Your Lungs

ここでも、しっとりとちょっと90年代っぽいダークな雰囲気をもつフレーズを交えながらピアノの切なげなメロディーにのって歌っていきます。全般的になんか90年代を思い起こさせるような懐かしい雰囲気が漂っていて、彼の昔からのファンも、新しく聞いた人も楽しめる感じに仕上がっています。どことなく切ないメロディーが心に染み込みます。

05.All I Wanna Do (Is Make It Hot For You)

HIPHOPトラックの楽曲でなよ声で歌いつないでいきます。こういうなよ声も彼の特徴ですね。こういう面白い楽曲でも彼の特徴をみせてくれるのはさすがですね。

06.Lady In My Life

ここでMichael Jacksonのこの美しいカバー曲を披露。この曲をカバーして、これほど自分のものとして歌う方はなかなか見たことがありません。さすがAl B.Sureというところですね。この曲を自体は、ファルセットボイスがきれいな人が、本当に似合うのですが、ファルセットを使わずとも、Al B.Sureには、いとも簡単に歌いこなしています。なかなか聞けない良曲です。なくなる前の収録なので、なんとも不思議なタイミングでのカバーだったんですね。

07.Dedicate My All To You

最初のセクシーな語りから、しっとりとした雰囲気の楽曲が始まります。語りかけるように力の入っていない歌声が、耳にしみます。6曲目のカバー同様、高音ボイスの魅力をこれでもかと見せ付けてくれます。聞くほどに、ゆったりとした雰囲気が気持ちがいいんですよね。

08.Bye The Way

こういうダークネスでセクシーな雰囲気は最近ではないですよね〜。メロディーもどことなく暗い感じに仕上がっているのですが、サビでさらにそのねっとりとした歌声でじっとりと歌っていきます。こういう雰囲気もまた違っていいですよね。

09.Only You

語りかけるような雰囲気の楽曲ですね。ミッドテンポにゆったりと無理なく歌っていくAl B.Sureらしい楽曲です。

10.Whatcha Got

もう、これ完全に90年代の音作りですね!バックの語りも面白いですし、シャープな雰囲気のAl B.Sureの歌い方も、かっこよく曲を盛り上げます!こういう独特なじわじわと聞かせる感じは、最近のアーティストにはなかなかできない感じですね。こういうセクシャルでかっこいい雰囲気の曲はひさびさです。

11.Fragile

STINGのカバー!ピアノの切なげな定番のイントロを聞かせます。あの定番曲Fragileのカバーです。独特の切なげな雰囲気のメロディーがAl B.Sureのちょっとなよっとした歌声にあうんですねー。こういう自分の色をうまく見せるのは、本当に上手です!見事としかいいようがないですね。そして、カバーのよさをより引き立てています。

12.4 Life

前の曲と違って、セクシーな雰囲気のトラックにのって、メロディアスな優しい雰囲気をかもし出す歌声が心に染みていきます。Joeとかの雰囲気にも近い、ムーディーな雰囲気がよくでています。ファルセットと、地声の歌との絡み合いが実に上手です。

13.Never Stop Loving You

最後は、ギターバックにぐいぐいロッキッシュな面もみせて盛り上がっていく一曲。ちょっと聞いたことあるな〜っていう雰囲気なのですが、ちゃんとR&Bしていて、聞き入ってしまいます。最後を飾るにふさわしい豪快なギターのバックがいい感じで、気持ちよくアルバムを終えることができます。

(Producer)

Al B.Sure:(1),(2),(4),(5),(6),(7),(8),(9),(10),(11),(12),(13)
Kyle "Break It Down" West:(2),(7),(8)
Andreao "Fanatic" Heard & Sherrod Barnes:(3)
Michael Mani:(4),(11),(13)
Kevin Deam:(5)
Maurice "Moe Pee" Pearl:(6),(9)
Terence Dudley:(10)

(LINK)

OFFICIAL
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