112 / HOT&WET
02.It's Goin' Down 2NITE featuring T.I.
03.HOT & WET featuring LUDACRIS
04.Unbelievable
05.Everyday
06.I Belong To U (Interlude)
07.Right Here For U
08.All My Love
09.You Said
11.Knock U Down
12.HOT & WET (REMIX) feat.LUDACRIS and CHINGY
13.NA NA NA NA featuring SUPERCAT
14.Give It To Me
15.Slip Away
16.Say Yes
17.Man's World
(総評)
「PartIII」以来久々となる112の新譜!シーンの中でもBad Boyのアーティストとしてその看板を背負ってきた112ですが、今作からは、Bod Boyレーベルとの関係が悪化したり、Def Soulに吸収?されたりなど、いろいろごたごたがあった中での船出となってしまいました。正直その影響がでてるかなーと思うところはあるのですが。でも、彼ららしいフロアを意識したUPが充実した一枚を出してきました!
個々の曲を見ていくと、個性的なUPが多めだし!バラードでいい曲が随所にあり、「お!」っておもう場面もたくさんあります。特に今回は112といえば、SLIMの歌声といういうぐらい特徴的なナヨナヨ声が、バラードでは影を潜め、他の3人の歌声の方が自力があって全面に出ていて、バランスが取られていると思います。ちょっと前作はSLIMの歌声に頼りすぎてたところがあるので、純粋に歌のよさで勝負しているところは好感が持てます。でも、ちょっと7曲目、9曲目で見せた熱唱系の歌が少ないのが、ボーカル好きとしては寂しいかな・・・112の中心人物Daron Jonesの手がける楽曲の水準も非常に高く、幅広いものになっているのも素晴らしいです!ただ、14曲目以外のUPの出来はどうかなと思うところもありますが、ちょっとサウンド的に単調かなと思うところがありますねー。単純に曲数が多すぎるから、そう思うのでしょう。でも、彼らは安定はしていると思います。4枚目としては佳作といった感じでしょう。もう少し熱唱で聞かせるUPがあってもなー。あと、全体のコンセプトがいまいち明確ではないのが、曲作りにも出ていて、アルバム通しての一体感みたいなものがありませんし、決めの一曲がなく無難に聞き流してしまいがちです。
と、批判しすぎた!でも、正直グループモノが少ない昨今においては、貴重な存在の彼らのこの新譜は、グループ好きにはオススメです!グループモノとしての水準はちゃんと満たしていますよ!聞くほど癖になっていきますね!じっくり聞いていくと印象がまた変わりそうですが。
(曲解説)
01.Intro/MEDLEY
前作のメドレーを織り交ぜたイントロで、彼ららしいコーラスが楽しめます。
02.It's Goin' Down 2NITE featuring T.I.
今様々なアーティストにFeaturingされているT.I.をfeatしての一曲です!ボトムが聞いたサウンドに、暗めなコーラスが絡み合う曲で、カッコいいですね。
03.HOT & WET featuring LUDACRIS
シングル曲にもなった一曲で、UPPERな雰囲気がたまりません。今、旬なLUDACRISをFeatしての一曲は、SLIMのボーカルが、ふんだんに散りばめられていて、112らしい展開が速いUPでファンにはウケがいいんじゃないかな?もう少しサウンド的にボトムが効いた感じの方がカッコよかったんじゃないかなー。
04.Unbelievable
かなり個人的には、サウンドの面白さで聞き入ってしまう一曲ですね。こういうシャープでダークな感じのUPな曲のほうがなんとなく似合ってて好きですね。ナヨ声のSLIM君の声が最大限に活かされている曲ですねー。Rapの入り方もかっこいいし、誰がRapしてるんでしょうね?最後に、コーラスが絡み合っていくのがコーラスグループっぽくていいですね。
05.Everyday
Isely Brothersの"For The Love Of You"をサンプリングに使った曲で、今までのちょっとスリリングな展開を抑えて、ゆったりとした曲展開をしていきます。サンプリングした高音と、SLIMの歌声がなんとも不思議な絡み合いを魅せてくれます。
06.I Belong To U (Interlude)
単純にメロディーラインでいったら、このInterludeがかなり好きなんですが、ホント単純にカッコいい!って思える素晴らしいコーラスとMainのメロディーです!最後にかけての、シャウトも惚れます!もっとこういう熱唱系の歌が欲しかったよー。
07.Right Here For U
優しいサウンドから、ゆっくりと荘厳な歌の世界が広がっていきます。やっぱ、P.Diddyのプロデュースの曲があってるんでしょうかねー。彼らの特質であるコーラスの儚いほどの美しさを全面に引き出しているのが、なんとも印象的なんですよ!いい曲です・・・サウンドもボーカルを邪魔しないように引く所は引くし、押すところは押してくるのもいい感じの完成度の高い楽曲です!コーラスが徐々に厚くなり、SLIMがフェイクをどんどんかましていくところなんて、彼らの決めの型って感じで、たまりませんよ。
08.All My Love
ちょっと弱々しいボーカルワークから、儚い壊れそうな雰囲気もある一曲が展開していきます・・・最後の方のシャウトが怖いぐらいの緊張感があります。ちょっと聞いてて疲れちゃいそうですが、でもさっきより荘厳で美しい歌の世界が展開していきます。ちょっと音やサウンド的に物足りなさはありますが・・・ちょっと中だるみですね・・・
09.You Said
歌のうまさをまざまざと見せ付けてくれるイントロからのテナーがいいんですねー。純粋にメロディーを楽しめる音数少ないバックもなかなかです。さっきまでのバックと違いちょっと暖かさがあるのも好感持てます!そして、徐々に盛り上がりを見せるコーラスの駆け引きがスリリングで聴いていて楽しいです。
10.Knock U Down (Interlude)
スリリングな展開のサウンドがダレかけているアルバムを締めてくれます。こういうなんか哀愁と儚さをもったサウンドがやっぱり、112には合いますねー。もちろん柔らかいバラードがあって初めて成り立つのですが。Interludeがいいなー今作は・・・
11.Knock U Down
このアルバムの中では一番の熱唱系の曲ですが、テナーががんばってますよ!一番112らしい曲かもしれません・・・前作でのUPはこんな感じの熱唱も含めた感じでしたよね。とにかく、コーラスワークとその厚みがカッコいいたまらん一曲に仕上がっています。オススメです!
12.HOT & WET (REMIX) feat.LUDACRIS and CHINGY
話題のCHINGYを入れてのREMIXですが・・・こっちのほうが、好きかなー。Rapと歌のバランスがこっちの方が、いいと思います。CLUBでかけるなら、こっちの方かな!
13.NA NA NA NA featuring SUPERCAT
レゲエの大御所SUPERCATを招いての、レゲエサウンド満点な一曲ですが、CLUBウケはいいでしょうね!最初聞いたときはどうなっちゃうんだろう?って思ったけど、意外と無難に収めているのがビックリでした。でも、本来なら、もっとこういうのは、ボーカルの声が太い人がやると迫力あるんだろうけどねー。
14.Give It To Me
このUPは括弧いい!最初の女性の喘ぎ声から、やられますねー。こういうボトムが聞いた厚いサウンドの方が、似合うんだよねー112は!シングルカットされたどのUPよりもいいと思いますよ。SLIMのボーカルとテナーのボーカルがスリリングに絡み合う様がなんとも素晴らしい!
15.Slip Away
静かで穏やかな雰囲気の一曲で、ゆったりと112のメンツも歌っていきます!4人の歌声の美しさと爽快さを味わえる一曲ですね。目立つ曲ではないですが、長く聞ける一曲です。ゆっくり聞いてください。
16.Say Yes
ゆったりとした前の曲を周到する形で入ってきます。サビのメロディーが15曲よりも面白いですね。いい曲なのですが、ただ、いるのかどうかがわからない曲でもあります・・・ホント思うんだけど、曲数が多すぎる気が・・・こんなに曲いりました?
17.Man's World
いやーこれは好きです!やっぱねー、SLIM君の哀愁漂うナヨ声ファルセットがないとねー。これが聞きたいんだよーと言ってしまいます。それに、このバラードは、それに頼るだけじゃなくテナーなどもがんばり4人のボーカルのバランスも良くて、聞き応えがあります!サビもインパクトがあるし!このアルバムの中でも一番の出来ですね!哀愁漂う泣きな曲ですよ!
(Producer)
Stevie J.:(1),(3),(7),(10),(11),(12)Daron Jones:(2),(4),(6),(8),(9),(13),(15),(17)
Saint Denson:(5)
Sean "P.Diddy" Combs:(3),(7),(12)
Dent:(14)
Andre Harris and Vidal Davis:(16)