Neo / You Gots A Friends

(概説)

ram jam worldの朝本浩文を迎えた一曲。このYou Gots A Frinedsは、ダニーハザウェイが歌ったバージョンが有名なのでわかるとおり非常にSOULFULで、オーソドックスな楽曲なのですが、そこをうまくスタイリッシュに都会的な雰囲気を漂わせている楽曲提供者の力にまずは目を見張ります。そして、Neoもこのスタイリッシュな曲調にあわせ、いつもの優しく広い歌声よりは、淡々と歌いこんでいきます!この曲はNeo自身も非常に思い入れがあり、原曲の歌い手である、キャロル・キングを何より影響を受けたアーティストとしてあげています。彼女が久々に放つシングルはそんなNeoの想いが詰まったすばらしい渋いカッコいい楽曲に仕上がっています。また、Neoの新たな一面を発見できることでしょう。そして、Neoのボーカルスタイルの多彩さを否応なしに見せ付けられます。是非オススメ!さらに!カップリング曲の「キミヲオモウ・・・」も、切なさ漂う中に、ブレイクビーツの要素をうまく盛り込んだ好楽曲に仕上がっています。
 あと、ジャケットは、友達の特徴を書いたものになっています。ウケル・・・結構ぼろくそかかれてますねー友達も。ホント仲がいい友達なんだろうね。

曲紹介

01.You Gots A Friends

もうおしゃれーな感じですよ!カッコいいですよ!なんか、”City”って感じがもろ似合います。この曲をライブでカバーしているアーティストは多いので、よく聞いている方が多いと思いますが、これほどスタイリッシュに纏め上げたPRODUCEを知りません。本当に素晴らしい楽曲に仕上がっていると思います。おしゃれなカフェでちょっと流れていてほしい、コーヒーとか飲みながら聞きたい。このサウンドの上で、Neoの声の新しい側面が垣間見れます。こういうシャウトや、張った感じの声が少ない曲でも、十分に声に表情をつけて歌えています。すばらしいです。

02.キミヲオモウ・・・

これが、傑作!もう、流れるようなサウンドとどこか切なくなるメロディーがいたい・・・ビートにのった、マラカスのような音がいい感じで、スピード感がついていき、淡く切ない感じで曲が展開していきます。なによりも、Neoの切ない歌い方が、また成長したなと感じさせてくれます。また声の表情が豊かになりました。歌詞も痛い・・・ホント深いし、痛いなーと思います。本当にいい曲です。

https://music.apple.com/jp/album/youve-got-a-friend-single/310721652

F.O.H / S.E.X

(概説)

F.O.Hひさびさのシングルは、その名も「S.E.X」(F.O.Hにかけて3文字を区切ってるんですね。)彼ら以外に出来ないであろう直球のタイトルです。しかもFeaturing Artistは、Rhymester!もう、夜!Nightな大人の世界です。こういうエロイ曲って日本じゃなかなか受け入れられなかったりしたんだけど、ライブでの気持ちよさとダブらせて、いい感じに昇華しています。油の乗ってきたRhymesterのサウンドの上を絶妙なハーモニーを絡ませつつ歌い上げていく3人が素晴らしい。無論RhymesterのRapも韻もおもしろくこの曲に欠かせないものである。そして、2曲目では、疾走感で一気に盛り上げ、3曲目では、非常に悲しく悲しく盛り上げていきます・・・
こんな種類の違う3曲を見事に歌いこなせるF.O.Hは、素晴らしいし、さまざまなサウンドメイカーたち(今回はMr.Drunk、AKIRA、今井了介)との仕事をこなせるというのは、非常に重要なことです。さまざまな楽曲ができ、自らも作り、サウンドメーカーとうまく仕事ができるのは、レベルが高い証拠です、しかも素晴らしいサウンドメーカーと出会っています。今後もこういう形でいい曲を作っていってほしい!

曲紹介

01.S.E.X

最初のっから飛ばしっぱなしのいかにもエロという感じの曲。これがライブ栄えするんです!サビとメロやRapの混ざり具合がおもしろいし、サビが最初と最後に来ているのも曲の構成として、HIPHOPのトラックメイカーであるMr.Drunkらしいと思う。宇多丸師匠も、Mammy-DのRapも韻の踏み方がおもしろい!YUTAKAのRapもかなりうまくなっています。ARATAのVoice Modulatorを使ったVocalがアクセントになっていて、その前のHIROとの歌いっぷりと対照的でおもしろい。Mr.Drunkによる楽曲提供ということもあり、HIPHOP色の強い一曲になっていますが、ここは、F.O.Hだからこそ歌いこなせるんだということがよくわかります。ライブ会場の歌でもあり、ライブでの気持ちよさをS.E.Xとダブらせた歌でもあります。この曲!これからCLUBでまわされまくること間違いないでしょう。つーか、CLUBで聞きたい!

02.CASINO DRIVE~AKIRA’S MUSCLE HEAT REMIX~

AKIRAによる楽曲、彼のお得意なSPEED感溢れる楽曲を提供しています(バラードよりUPの方が現在はAKIRA氏はいい曲が多いですよね)非常にライブ栄えする出来で、ちょうどF.O.Hらしいハーモニーも楽しめつつ、疾走感もあるという絶妙のテンポで曲が進んでいきます。思わず踊りだしたくなるような曲です。

03.星降る夜は誰のため~crazy for you~single ver.

HIROのソロ曲です。Hitoshi TerashimaによるTalking Modulatorが素晴らしくこれをうまく使った好楽曲である、この辺のトータルプロデュースは、今井了介さんの力が光っています。HIROは、作曲と作詞を担当していて、かなりHIROのセンスが光る作品となっています。歌詞の内容も非常に切ない感じが出ていて、F.O.Hでは表現しきれないストレートな恋愛感情を語っているのが、また素晴らしい。ココまで正直に気持ちを吐露した歌詞って、すごい視点が身近で、感情移入しやすい。男性からの視点での曲って共感できていいと思う。やはり彼らの書く歌詞は視点が僕らと同じぐらいの低さでわかりやすい。

OFFICIAL

Prophet Jones / Prophet Jones

01.Come Inside (Interlude)
02.Woof
03.I Know You Wanna
04.Lifetime
05.You Gotta Believe
06.Prophet Jones (Interlude)
07.All I Do
08.Doin Me
09.Hate On Me
10.Cry Together
11.You Can’t
12.Can I Take You Home? (interlude)
13.Can I Take You Home?
14.I Can’t Deny
15.Come Inside

素敵なアフロのP.Rowe君が目立ったジャケットが印象的なProphet Johnsの1stアルバム。まず、見た目にだまされちゃいけません。JODECIも、見た目はHIPHOPだけど、歌ってるのは、BOYZⅡMENよりもSOULだったでしょう?それと一緒。見た目じゃわからんのです。このアフロ頭で、こんなSOULFULなアルバムを届けてくれるとは、露にも思いませんでした。
ひさびさに、SOULと今風の音がうまい具合に合わさってる良作だと思います。どちらかというと、SOUL臭さが濃て、しかもそれをするのに無理が無いのが素晴らしい。本当にSOULがすきだからこそこういうアルバムが作れたんだろうなと思います。最近の音に疲れた人や、ちょっとボーイズグループで、SOULぽいのっを求めてる方はいいですよ!

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O’Jays / FOR THE LOVE…

01.Long Distance Lover
02.Let’s Ride
03.Don’t Break My Heart
04.Put Out Fire
05.Come Over To My House
06.I’m Ready Now
07.Searching For The Love I Lost
08.I Don’t Know
09.Latin Lover
10.Baby Making Love
11.Sounds Like Me
 

O'Jays / FOR THE LOVE...

濃いなー。おっちゃんがた・・・
このまま、いくぜーという意気込みが感じられる内容。とにかく、濃いんですよー。最初から、めくるめく濃密なSOULの世界が吹き荒れるわけです。こんな歌歌えるこのおっちゃんがたの頭の中はどうなってるんでしょう~、やらしいんでしょうねー。
さて、このO’Jaysには、最近新作を出したり、様々なプロデュースをしたり、もう、仕事の鬼とも言うべき、Gerald Levertを息子にもつ、Eddi Levertが所属しており、そのおかげで、90年代でも多くの新作を届けてきたわけです。Isleyは、フォロアーともいうべきR.KELLY系列のプロデューサーをどんどん起用して、新しい音を作りこんでいっているのに対して、こちらは、どちらかというと、身内で作るか、自分達でのプロデュースが多いという地道な活動で、古いSOULファンにも受けているグループ。ほとんどが自分達によるセルフプロデュース作品であり、40年以上やってきているグループで、自分達のプロデュースで、ここまでの作品が作れるとは、奇跡ですね。本当に素晴らしいポテンシャルを持っています。
まだまだやれるんだというのを見せた作品ですね。実は、O’Jaysはコンピで少し聴いたことがあるくらいだったのですが、このSOULの世界はすごすぎます。本当に。これは、コンセプトがどうのとかそういうレベルじゃなくて、もう、このおっちゃん達からにじみでるものなんだろうね。この統一されたエロエロSOULの世界は・・・
Isleyといい、O’jaysといい、今年は、SOULオヤジの年ですねー。濃密まったりの世界が堪能できます。これは、本当にいいことですね。ホント裏ジャケの赤い車にのって、そのままいっちゃってください。やっぱり、年期が違いますわ!このドープなSOULの世界を作り出すには、年期が必要なんですね。
捨て曲なし!SOUL好きなら絶対買っとけ!

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Cooly’s Hot Box / take it

01.It’s Alright
02.Simple
03.Over&Over
04.Take Me Home Tonight
05.Take It
06.14 Hours
07.Make Me Happy
08.Friend Of Mine09.Breathe Funny
10.Wasted Time
11.Let Me Get Some
12.What A Suprise
13.I’m In Love With You
14.Haapy Feelings
15.Dimelo Siempre
16.Don’t Throw My Love Around

(概説)

アンジェラジョンソン率いるCooly’s Hot Boxの1stアルバム。
このような密かにいいアルバムというのは、もっと注目されてもいいはず!
R&Bには、僕は大きく分けて、音から受ける感覚として5つに分類されると勝手に思ってます。昔からのSOULっぽいR&B(ROMEとか、R.KELLYなどのアイズリーな人たちなど)、FUNKっぽさを強くだしたR&B(New Classic Soulでの、Tony Richや、Rahasaan Patterson、Eric Benetなど)、コーラスを主体としたR&B(ボーイズグループはここ。)。さらに、ラブバラード主体のR&B(JOEが代表かな?ちょっとR.KELLYとは、また違う。)
あと最後のJAZZの要素をふんだんに取り入れたJAZZYなR&B。いっぱんには、それだけじゃなくて、新しい試みは常にされておりジャンル分け自体に意味はないと思うんですが、でも買う側としてはジャンル分けされてないとどんなのかわからんわけです。で、本作品は、JAZZYな要素が強く、めちゃくちゃFUNKYでCool!なR&Bです!ときとして、音的には、Acid Jazz的な扱いを受けるかもしれませんが、めちゃくちゃR&Bしていまして、ホントカッコいいんですよね。
NY州立大学で結成されて、メンバーは、リーダー兼ドラムのCooly!この人の名前がバンド名にもなってます。しかも聴くとわかりますが、このドラムの音が味があって、かなりいいんですね。ヴォーカルのAngela Johnson、パーカッションのアーネスト、ベースのクリス、キーボードのヴィクターの5人組ですと書いてあるんですが・・・!ジャケットにのってるのは4人・・・え、一人いない。恥ずかしがりやなのか・・・
雰囲気としては、USのしかもど真ん中NYで結成されたにも関わらず、どこかUSのR&B臭い感じがします。そう、スタイリッシュな感覚が強いんです。USのほど、くどくないR&Bなんですね。USA・・・しかもNYのR&Bといえば、もう、それは完全に夜のミュージック的な雰囲気が強かったり、HIPHOPの要素がふんだんに使われてたり、このアルバムの中で注目したいのは、2曲!ひとつは、めちゃくちゃCOOL!で、もうひとつは、楽しすぎる遊び心に溢れた作品。
特に7曲目でのアンジェらの歌声の素晴らしさとテンポの良さ!そして、11曲目での楽しい曲調!この2曲はとても素晴らしいです!特に11曲目の後半のテンポアップもスムーズで素晴らしい。アンジェラの声の良さも堪能出来ます。他の曲も良曲がそろっています。このアルバム、昼夜関わらず聴けるすごい良質なR&B!本当にいいからもっと売れて欲しいなー。あまり時と場所を選ばず聞ける音楽って早々ないからこれは貴重だよ。平日の午後にきける貴重なR&Bアルバム。
オススメ:(1),(4),(7),(10),(11)

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