NewJeans / ETA

iPhoneのCMにもなっている軽快で騒々しくもダンサブルな新しい楽曲が展開されます。追いかけられるような疾走感があるサウンドで、ファンファーレのような音がうまく使われていて、癖になるドライブで聞きたくなるような軽快な楽曲で、しかもMVでは、それぞれがストーリーに合わせて、演技したりして見ていていても楽しい一曲です。PerformanceのVersionでは、激しいダンスも素晴らしく聞けば聞くほどにはまる楽曲になっています。到着時刻を表す、いつつくの?っていうEATというスラングを使ったタイトルですが、こういう何?って思わせるタイトルの作り方が本当に上手くて、しかも浮気性な彼氏と別れるように勧めるストーリー性があるMVや歌詞の世界観も、最後の歌詞の未練を見せるフレーズもK-POPの女性像とはちょっと違う雰囲気を感じさせます。Performance Verでは、HIPHOP的なかっこいい衣装と、かわいらしいPOPな衣装とのギャップも見ていて面白いですし、ダンスのスキルもキャッチ―さも素晴らしいので、HIPHOP的な衣装のカッコよさが引き立ちます。もちろん5人ともかわいらしいので、HIPHOP的なイカツさみたいのはなく、しなやかにカッコよさを見せてくれて、見ていて引き込まれます。

このEPの中でも最高のUPテンポな一曲になっています、多彩な色を見せてくれるEPになっています。

Furui Riho – ウソモホント (Official Music Video)

Furui Rihoのドラマ主題歌にもなったパワフルな一曲。メロディアスなサビのフレーズが効果的に盛り上がりを見せてくれて、彼女の作り出すメロディーは本当に魅力的で、一度聞くと忘れられない強烈な個性をもっていて、体を許しせるダンサブルな楽曲をここでは楽しめます。最初の妖艶な雰囲気から一気に引き込まれるサビへの力強いメロディーのパワーには圧倒されます。MVでも、どこか不思議な雰囲気で、ウソモホントの世界観をうまく作り上げていて、嘘をつかれているのか本当なのか、わからない危うい世界を乗りこなしてく力を感じさせてくれる、パワーをもらえるような楽曲になっています。

Furui Riho – ピンクの髪

タイトル自体がインパクトがある曲になっていて、Furui Riho本人もピンクの髪にして、MV上では髪も切っているという気合が入っている一曲になっています。シンプルにサビのメロディーがよかったりするのが彼女の楽曲の特徴で、そこにさらに楽曲の面白さが加わっています。この楽曲でも一度聞くと忘れられないサビのメロディーに体を揺らして聞き入ってしまいます。Rap部分の心地よいフローの心地よさに引き込まれますし、みんなで歌えるようなサビの掛け声の作り方も、ライブでぜひ聞いてみたくなる一曲です。カラフルで笑顔がかわいいCUTEなMVも、Furui Rihoさんの可愛さや魅力を十二分に引き出してくれています。

ライブ自体も本当にたたき上げというか歌の上手さとR&Bのリズム感の良さが本当に聞いていて、体を揺らして聞きこんでしまい、圧倒されます。

NewJeans x J.I.D | Zero (Remix) | Coke Studio

ZeroのREMIXでJ.I.Dを招いて、MVもリニューアルして、よりダンスをフォーカスしていて、見てて面白くなっています。軽快なサウンドが心地よくJ Coleと同じレーベルに所属する期待の新人Rapperですが、その気だるげなRapと、この曲の明るい抜け感が心地よくJon Batisteとのコーラの一曲から、このコラボレーションにつながっているのですが、違和感がないというか彼女たちが世界的なアーティストでありUSでの十分にやっていけるのではないかなと思わせてくれるほど、2組のコラボレーションの化学反応はかっこいいです。スポーティーな服装も歌の軽快さや小気味良さを引き立てています。独特のフレーズがでてくるので、最初は面を食らいますが、中毒性があるメロディーラインに耳を傾けてしまいます。

UNI-Qreatives / UNI-Qreatives

ひそかにずっと聞いている2021年発売のUNI-Qreativesクリエーター集団が、新鋭のR&Bシンガーたちと作り上げた傑作アルバム。すでに2年がたとうとしていますが全く色あせないセクシーで斬新さとR&B本来の艶っぽさも感じさせてくれる素敵な楽曲が多数収められた一枚です!

まず、1曲目の「Hurt to Love」の美しいisseiさんの美声に引き込まれます。その美声を存分に引き立てるR&Bサウンドの艶っぽさから、麦野優衣さんの伸びやかでしなやかな歌声と相まって、素敵なメロディーに引きこまれます。最後にかけてメロディーを崩しながらゆったりと終わるところも心地よいです。

なんといっても2曲目のRashelさんを招いた「Make Love」のクールでかっこいいメロディーラインの素晴らしさと重厚なサウンドは、特筆すべきものがあります!このアルバムの中でも一番大好きな一曲です。

1曲目のisseiさんと一緒に活動している女性シンガーZineeさんを招いた「Pretty Little Sheep」もR&Bらしいサウンドにセクシーな歌声で官能的に歌い上げていきます。こちらもサビのメロディーラインと艶やかに耳元で語るような歌声にグッと心惹かれます。

4曲目はBananaLemonのSaarahのソロでの参加で、この楽曲もメロディーラインが儚く彼女の歌声にあっていて、刹那な一時を感じさせます。後半に盛り上がりを見せるボーカルは本当に素晴らしくて、フェイクのセンスの良さが心地よいんです。R&B的な切なさとメロディーセンスの良さを感じさせる曲としては、アルバムの中でも完成度が高いです。

5曲目はまた1曲目でも美声を聞かせたisseiさんを招いた爽やかな楽曲「goodbye bad times」。このミッドテンポなメロディーで一気にR&Bなリズムを感じさせてくれる空気感は、ボーカルの特性をよくわかっているポロディーサーがいて成せるところかなと感じるぐらいにisseiさんの歌声を活かせるぴったりな楽曲になっています。

6曲目「Lies」は麦野優衣さんを招いて1曲目よりもより深いダークな雰囲気も漂わせながらシックな雰囲気の楽曲を歌い上げていきます。心地よいリズムを歌唱力たっぷりに妖艶に歌い上げる様が素敵です。

7曲目「Real Love」は北海道を代表するSOULシンガー笠原瑠斗さんを招いた、ここまでのR&Bらしさよりもより彼の歌声に合わせて特化したソウルを感じさせる楽曲にシフトしていきます。アーティストの良さを引き出せるのがさすがプロデューサー集団の作ったアルバムだなと感じさせます。90年代のHIPHOPSOULを感じさせるような濃さがありますね。

8曲目は「Can you feel my heart?」HWARYEONのソウルフルで力強く感情豊かな歌声が響く一曲になっています。神戸の出身のシンガーだそうですが、もっといろんな楽曲を聞きたくなるパワフルさの中に細かいニュアンスの込め方が素晴らしいシンガーです。UNI-Qreativesの作り上げるサウンドも力強く盛り上げていきます。細かい情景に合わせたフェイクやファルセットの使い方が本当に素晴らしいです!

9曲目は「that’s your girlfiend」北海道を代表するユニットMOLを招いたソウルフルでセクシーな楽曲は、笠原瑠斗、EIMAY、泉亮3人の個性的でストレートでソウルフルな歌声の魅力を引き立ててくれるシンプルな楽曲になっています。シンプルに歌で表現することで曲も引き立っていきます。R&Bマナーにそった心地よく胸に響く楽曲です。フェイクを自在に繰り広げる様は最強ですね。何度も聞きたくなります。

10曲目「ugh!!!」では、先ほど素敵な歌を聞かせてFLEURが一転してSweetにシックに聞かせてくれます。サビのメロディーで引き付けるアルバム通してのバランスの良さが心地よいんですよね!この楽曲も個人的にも踊れる大好きな一曲です。

11曲目「It’s My World」では先ほどパワフルで素晴らしい歌声を聞かせた女性シンガーHWARYEONと、Yazzy TanakaのRapが織り成す妖艶でいて、力強い楽曲になっています。この辺の歌ものだけで終わらないバランス感覚もプロデューサーが作るアルバムの面白い差ですよね。パワフルな女性シンガーに歌声とRapがぶつかることでよりカッコよく盛り上がります。

12曲目「Ruff」は、心地よいサウンドに合わせて軽快なRapを聞かせていきます。Yazzy TanakaさんはRapだけじゃなくて、歌も個性的で素晴らしく、少し歌うようにRapするところのメロディーラインの心地よいです。

13曲目「don’t you worry ‘bout a thing」は、MOLでも参加しているEIMAY個人を招いてR&B Songを聞かせてくれます。フェイクを得意としているEIMAYの良さを引き出すセクシーで自由にフェイクで、徐々に盛り上げていくところは彼の真骨頂ともいえる楽曲の展開を見せてくれます。

14曲目「Honestly」最後を飾るのは、T-CHUの呼吸をするように心地よく歌いつないでいきます。柔らかなメロディーラインに乗せてSweetに聞かせる様は、繊細でいてセクシーです。

どの曲も個性的でいて、シンガーやRapperの魅力を十二分に引き出していて、ここ最近あまり聞かない、これぞ2020年代のR&Bだといえるアルバムに仕上がっています。