HI-D / Special List

01.Specialist
02.ペアリング ~chapter 1&2~
03.Girlfriends feat.ZEEBRA
04.夢のキオク
05.スキナキモチ
06.Missing You feat.Asiah
07.Without You
08.Be With You
09.Don’t Stop
10.Come Closer
11.Can’t Go Back
12.MY LIFE
13.雨・風鈴
14.Vanilla
15.HATE ME
16.How many times
17.Life must go on (radio edit)
18.君がいるから (Unplugged Ver.)

(総評)

着実にステップアップしていく今や日本を代表するR&BシンガーHI-DのBestアルバムがついに、Drop!新曲「Specialist」「ペアリング~chapter 1 & 2~」を加えた、HI-Dの魅力が詰まったアルバムに仕上がっています!抑えるとこを抑えた選曲で、特にMissing You~Without You~Be With Youの並びなど、HI-Dがアルバム数枚を通して、コンセプトにしていたYouシリーズを並べていたりと、ただの歌の歌い手としてだけではなく、R&Bの語り手としての物語やコンセプトを大事にしている側面を強く感じさせてくれます。
本当にさまざまな曲調があるなっていうのがわかるし、後半のPOPな曲調も、アルバム全体でみると、ちょうど良くバランスが取れていて、アルバム一枚通して楽しめます! 1曲目「Specialist」ここ最近一緒に仕事をしている九州を代表するR&BアーティストであるCool M.BからZETTONをProducerに招いて、よりソウルフルな歌を披露したりと更なる進化さえも感じさせ、2曲目「ペアリング」では、山口リサを招いていて、一緒に発売されたSpecial Callingとの関連性を持たせることで、アルバムを超えたつながりを見せてくれています。この曲はPart 3がもう一つのHI-Dの最新アルバムである「Special Calling」に収録されています。この発のHI-Dの日本で有数の女性シンガーを招いてコンセプトから全てをトータルプロデュースしたアルバムである、「Special Calling」とこの「Special List」二つを聴いてこそ、HI-Dの今までと、これからすべき方向性が見えてきます!
特にアルバムの流れ的に素晴らしいのは、6曲目~8曲目のMissing You~Withou You~Be With Youの美しいバラードも素晴らしいのですが、その後にある、Come Closer~Can’t Go Bakc~MY LIFEというHI-Dの隠れた名曲とも言われる3曲をつなげているところが素晴らしいのです。「Vanilla」や、「How many times」などアップのイメージが強いHI-Dですが、R&Bバラードでこそその真価を発揮することをまざまざと見せ付けています。それにアルバムでは、インディーズシングルだった、「Life must go on」を収録したり、「君がいるから」のUnplugged Ver.を収録したりと、ベストらしい編集も光ります。ただ、UPサウンドもしっかりと収録しており楽しませてくれます。HI-D自身も最近の試作品的なPOPな曲調の曲はあえてはずしていたりして、R&BシンガーHI-Dを知るにふさわしいBestアルバムになっていると思います。 そんな中でもやっぱり、「Girlfriends」の衝撃と、「Missing You」、「MY LIFE」の名曲っぷりったら素晴らしいものがリマすね。ベストな編集だからこそ曲の良さが本当に光ります。

(Producer)

ZETTON:(1)
BL:(2)
FIRSTKLAS:(3)
HI-D:(4)
Masaya Wada:(4)
REO:(5)
813(DJ YUTAKA / Shingo.S):(6),(7)
Shingo.S:(8),(9)
Daisuke “DAIS” Miyachi:(10)
Masaya Wada:(11)
REO:(12)
Nao’ymt(13)
USK TRAK a.k.a. SHORT-Y:(14)
EQ:(15)
Hironobu “BAYA& Hayakawa:(16)
Shouhei Matsushita:(17)
Ryousuke Imai:(18)

(LINK)

HI-D OFFICIAL Website
☆☆☆☆☆

Eugenius / Every Second Away feat.QT & J Dot

(概説)

これは久々にかっこいい一曲です、流行のデジタルサウンドを使いながらもしっかりとメロディーで素敵に聞かせてくれます。デジタルなビート音が独特な空間を作り出し、その中で芯の通ったEugeniusの素晴らしい歌声が響き渡ります。決してほえるタイプじゃないのですが、でもしっかりと歌いこめる力があるボーカルで、特にQTとのコーラスワークが素晴らしくて、2人が合わさるサビの部分での美しいメロディーは必聴です!お互いに少し似ているのですが、芯の通るEugeniusと、滑らかなQTといういい対比があって、歌全体が広がりあがって楽しめる作品です!サビに入るときにサウンドの豪華な広がりがある感じもとても耳に残ります。

Eugenius OFFICIAL MYSPACE

Jilty Soul / Traffic Jamz

01.Floor
02.Jilty Soul
03.La Fiesta
04.Smokin’5
05.Interlude
06.Shining
07.No Name Of Love feat.Junear
08.Music City
09.La Fiesta (Blu-Swing REMIX)

(総評)

なかなか日本にはいなかったJazz Hiphop Bandがついに登場しました。ピアノ、ギター、ベース、ドラム、そしてRapperというシンプルな構成に、時にSaxや、シンガーを交えながら、お洒落なJazz Hiphopを披露してくれます。それぞれのミュージシャンが、相当な実力者であり、しっかりと演奏に支えられながら、Shadeのラップうや語りが、この独特なjazzな空間を盛り上げていきます。シンプルにJazzyだったり、ラテン調だったりと、その楽曲の幅も多種多様で、さらにシンガーJunearなどを招いていることで、歌ものを好きなものにも、じっくりと聞ける一枚へと仕上がっています。
どの曲もすばらしいのですが、挨拶代わりの2曲目「Jilty Soul」での、かっこいいバンドの音色とサックスの素晴らしさ、そして、3曲目「La Fiesta」の盛り上がる気持ちよさ!一緒に思わず歌いたくなります。そして、8曲目「Music City」でも、盛り上げるし、7曲目「No Name Of Love feat.Junear」では、Junearを招いて、見事な歌声を存分に聞かせてくれます。さらに、6曲目「Shining」など美しい曲で、バンドの実力をいかんなく見せてくれたりと、本当に多種多様な楽曲がそろっていて、9曲と短いながらも、とても楽しめる一枚に仕上がっています。producerのBU-NIの力が遺憾なく発揮されているという感じです。Jazz好きにも、お洒落な音楽が好きな人にも、R&Bなどの歌ものが好きな人も、もちろんHIPHOPが好きな人にもぜひ聞いて欲しい一枚です!オススメです!オススメ:(2),(3),(7),(8)

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宏実 / True Color

01.Colorful Lady
02.Complete
03.”Hate U”
04.Sweetest Drug
05.One Night Stand (feat.JAMIL)
06.恋煩い
07.万華鏡 (Written by CIMBA)

(総評)

Nao’ymtとの一曲「Recover」で一気に注目を浴びた、かわいらしさと凛々しい強さを両方もった女性R&Bシンガー宏実のアルバムがついに発売になりました。そのかわいらしい風貌からは、想像できない芯の通った力強い歌声と、非凡なセンスを感じさせるフェイクやパワフルなシャウトなど、R&B Singerとしての高い才能を持っているのです!生でライブを見たときに、そのライブの中で自在にその場にあわせて変化していく抜群のセンスを感じさせるフェイクとシャウトを聞いたときに、彼女はまさにR&Bを歌うために生まれたシンガーの一人だと思いました。
彼女自身は、Nao’ymtとの一曲で注目を浴びることになりましたが、その前からの地道なインディーズでの活動、海外での音楽活動など、そのキャリアに裏づけされた力強い足取りとその力を、自在に操るフェイクやフレーズ一つ一つから感じることができます。彼女の魅力はそのライブパフォーマンスであり、これらの楽曲がどのようにパフォーマンスされるのかと思うとわくわくします!
今回の一枚は村山晋一郎、Nao’ymt、U-key zone, T-SK, Sugaya Brosなど大御所から若手までR&B Producerの現在のキーマンともいえる人たちが集まり彼女のサポートしているところから、彼女すばらしさと、そして、宏実やその周りがいかに素敵な繋がりで包まれているかわかるでしょう。どの曲もすばらしいのですが、やっぱり「Hate U」のメロディーとその詞の世界観、どちらもすばらしくこの水準の高いアルバムの中でも抜きんでて素晴らしいのです!そして、村山晋一郎Produceのダンサブルで1曲目を飾るにふさわしい「Colorful Day」も、UPテンポでこそ栄える宏実のリズム感のよさが感じられたり、Nao’ymtとの「Complete」では息もぴったりな雰囲気で、その美しいメロディーにうっとりとしてしまいます。さらに、ここ最近の躍進が目覚しいT-SK Produceの「Sweetest Drug」と「One Night Stand」では、美メロでしっかりと歌い上げた後に、Jazzyなトラックで新しい宏実の魅力を引き出しています。こういうJazzyな曲調で、かっこよくサウンドに乗れるところは、さすがだなと感じさせます。そして、名曲「恋煩い」では、琴の音をこれほどfeatureした楽曲は彼女のこの曲に並ぶものはないんではないでしょうか、しかも宏実自身が幼少から習っていたものを、自身の楽曲の中に昇華していくっていう新たな試みを作り上げていく発想の素晴らしさもいいですよね。もちろんProducer Sugaya Broの力にもよるところもあるでしょうが、自身が日本人であり、それを意識しつつUS生まれのR&Bを歌っていくっていうところのある一つの答えがこの楽曲であることは間違いないでしょう。そして、本当に切ない楽曲で、思わずその詞の世界と、Interlude的な語りにグッと引き込まれます。盟友CIMBA作曲の楽曲でも、他人の書いた曲でもちゃんと自分の色を出せる、その魅力の高さを感じさせてくれます。
ホントこのアルバム一枚でいろんな恋愛を体感できる宏実の詞の世界観も見事ですし、どの楽曲もとても水準が高くて、それぞれの楽曲がまったく雰囲気が違うので、7曲と短いのですが、とても幅広くて満足感が高いアルバムでいながら、もっと聞きたい!って思わせてくれて、とても効果的なミニアルバムになっています。
2008年の女性R&Bシンガーの名盤入り決定でしょう。まさにR&Bバイブルの登場です。これは買っておかないと損しますよー!
オススメ:(6),(5),(3),(1),(2),(4)

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