IBU / Inspired By U

01.Candy Cane
02.Love Is All Gone
03.Let Me Make It Clear
04.Compromise
05.Broken Record
06.911 Emergency
07.Let’s Not Burn The Bridges
08.Do It Right Tonight
09.My Baby
10.Still In Love
11.Like Water To The Sea
12.Dying Inside To Hold You

(総評)

IBUが2ndアルバムをドロップ!これが曲の水準が前作とは比較にならない完成度です。美メロだけじゃなくて、聞きやすかったりアップテンポな感じのメロディーもさりげなく聞かせてくれていて、特にハーモニーのうまさはここ最近のボーカルグループの中でも一つ抜きん出ています。アルバムは、本当に幅広くと、R&Bのミッドテンポなかっこいい楽曲から、R&Bバラッド、オーソドックスバラッド、そして、ブルーソウルサウンドまで、曲ごろにいろんな雰囲気を感じさせつつも、しっかりとその歌のうまさで、ひとつのアルバムへと纏め上げています。さらには、前作までにはなかった、アップサウンドなどで見せるかっこいいメロディーの歌いっぷり!さらにはシャウトやフェイクも一昔前のメジャーのR&Bボーカルグループとひけをとらない水準です、今では数少ないCDが出せるすばらしい実力をもったボーカルグループではないでしょうか?
なんといっても、「Love Is All Gone」での流れるような歌とそこからのフェイクのみごとさには心打たれます。ほかにも、1曲目「Candy Cane」でのダンサブルなかっこよさ!5曲目「Broken Records」でのメロディーの見事と、6曲目「911 Emergency」で見せる楽曲的な斬新さは、本当に2009年の楽曲の中でもひとつ飛びぬけたかっこよさを持っていますね。本当にボーカルグループ不遇の時代において、このグループのがんばりはすばらしいのです。もう一度、こういうグループに光をあてて、まっとうなR&Bボーカルグループが復興を願うばかりです!
R&Bが好きな人には、マストアイテムですよー!

オススメ:(2),(5),(6),(1),(9),(10)

(曲解説)

01.Candy Cane

前作よりもよりダンサブルでかっこいい楽曲からスタート!ボーカルグループらしいハーモニーを織り交ぜながらしっかりと聞かせてくれます。今後のR&Bグループの中でも主役級に躍り出てもいいぐらいのスピーディーな展開がかっこいい一曲ですね。Rapperも使い方も実に堂に入っていて、インディーソウルのグループとは思えない感じです。

02.Love Is All Gone

やっぱりIBUといえば、美メロ!前作でも圧倒的な美メロセンスで話題となったのですが、ここでもこの美しい一曲でさらっとその実力を見せてくれています。やっぱりこういう3人が絡み合うミッドテンポバラッドの完成度は素晴らしいですね!最後にかけてのフェイクの掛け合いはさすがボーカルグループという感じですよ。水準高い!!メロディーの歌いやすさも相まってとても一度聴いたら忘れませんね!

03.Let Me Make It Clear

ハイテナーが引っ張る一曲。こういうアルバムに埋もれそうな曲でもしっかりと楽しませてくれるメロディーの面白さがあって、サビで聞くと一発で思い出せるインパクトがあります。

04.Compromise

スローな美メロ楽曲で、前作のIBUを思い起こさせるような落ち着いたスウィートバラッド!彼らのバラッドは本当に心地よく耳にしみこんできます。

05.Broken Record

本アルバムを代表するような一曲!こういう流れるようなメロディーのR&Bサウンドを歌い上げれるようになったのは、本当に素晴らしいですね!ボーカルグループが見せる歌声のハーモニーや緩急の妙技はさすがです。安定感させ感じさせます。何よりもメロディーラインが本当に前作よりもすばらしくなっていて、スローバラッドだけじゃなくて、こういうミッドテンポに乗せながら聞かせつつ、美しい楽曲でうっとりとさせるのは、成長を感じさせます。伸びやかな歌声にノックアウトです!

06.911 Emergency

こういうかっこいい楽曲を作れるようになったとは!その斬新さと、かっこよさに、まず驚かされますが、こういうミッドテンポだけどかっこいい楽曲を歌いこなす歌のうまさは、前作を軽く凌駕しています。不安定さというのが、微塵も感じられず、本当の意味での実力派ボーカルグループへと成長したんだなと感じます。3人が交互にそれぞれの歌声を感じさせるところも、ボーカルグループ然としていて、好きですねー。こういうハーモニーとメインを交換できる個々の実力があるボーカルグループというのは、本当に貴重ですね。このアルバム随一の一曲です!

07.Let’s Not Burn The Bridges

ここでは、今までメインを歌わなかった一人がメインをさらっと歌います。ちょっと安定感に難を感じますが、しっかりその辺はほかのメンバーがカバーしています。美しいメロディーラインのサビについつい聞き入ってしまいますよ。最後にはしっかりとシャウトを聞かせてくれたり、さらにはファルセットシャウトまで聞かせてしっかりR&Bのツボを抑えていてたまりませんね!

08.Do It Right Tonight

淡い感じのメロディーラインをさらっと歌い上げます。最近のR&Bの雰囲気も取り入れた軽い感じの曲も、もともとは彼らのお得意な分野なので、まさに美しいメロディーがいい感じですね。

09.My Baby

美メロソングですねー。しかもグループのハーモニーも完璧で、聞くほどに味わい深くなっていくような美しさをもっています。こういう美メロソングは、ハーモニーがきれいだと余計に美しく感じますね。

10.Still In Love

こういうネットリとしたバラッドはひさびさですね~。しっかりと歌い上げていく感じで、スローバラッドの定番で、こういうR&Bらしからぬ曲も、しっかりと歌えるところが彼らの強みですね。本当の意味で、メロディーと歌声で聞かせられるアーティストです!一昔前のオーソドックスなバラッドですね。

11.Like Water To The Sea

こちらもオーソドックスなピアノバックのバラッドをしっかりと聞かせてくれます。きちんと前半でかっこいい楽曲を聞かせてくれていたので、飽きずにしっかりと彼らの歌声の見事さを感じさえてくれます。本当にBoyz 2 Menとかを彷彿とさせるボーカルグループですね。

12.Dying Inside To Hold You

アルバムの最後は、まさにインシンクとかが歌いそうなブルーソウルサウンド!本当にこうやったアルバム一枚を聞くと幅が広いですし、そのどれもが高い水準を誇っていて、ばらつきそうな感じなのですが、歌のうまさという点でひとつにまとまっています!

(Producer)

Renald Francoeur:(1),(2),(3),(6),(12)
Reginal Leo:(4)
“Joe kool” Doster Jr.:(4)
Soul Blazers:(5)
Smokebox:(7)
Ryan Holtz and Michael Musni:(8)
Jonathan Shauf:(9)
Mitch Morala:(10)
Eddy & Danny Van Passel:(11)

(LINK)

OFFICIAL

☆☆☆☆☆