JB / Live…Love…Life

01.Intro
02.Romantic
03.Wonderful
04.I Can’t Win
05.Touch The Sky
06.Take A Trip
07.Dance Floor
08.Make You Smile
09.In Time
10.Thinkin’ About You
11.Shake It
12.Tell You Why
13.All About You
14.Lean Back (Give Back)

(総評)

James Brownと同性同名のJBというアーティストのデビュー作が、日本のP-VINEから発売!このJB最近見かけることも少なくなった正統派バリトンシンガーなのです!その太く素晴らしい喉をこれでもかと鳴らして、渋く渋く歌いこんでいってくれるのです!これは惚れますわー!その渋いバリトンボイスから、搾り出すように出されるシャウトなど、もうその喉一つで、聞き手をノックアウトしてしまいます。決して楽曲的には派手さもなく、大人しめな曲やFUNKYな曲が多くて、メロディアスなバラードがあるわけじゃないのが、ちょっと残念なのですが、それでも十分にJBの声の魅力に引き付けられます!
これといって、凄い曲があるわけじゃないのですが、全体的に渋くてカッコいいのです!突出した曲がないぶん、彼の歌声の良さがこれでもかと見せつけてくれますよ~!
全体的に曲が地味なので、彼の歌声の良さが最大限に生かしきれてないのが、なんとも残念なのですが・・・この声でドラスティックな曲なんかやってくれたらたまらないんですけどねー。その分、バリトンボイスでファンキーなグルーブの曲をやってくれるという、なかなか聞けない曲調なども聞けたりして、なかなかアルバムで渋さで楽しませる一枚になっています!一番キャッチーなのが、UPで11曲目の遊び心も入ったような一曲で、Jazzやレゲエっぽい要素も取り入れているのと、14曲目でのパワフルさとカッコよさを兼ね備えたぐいぐい見せてくれる良さももっています。
メロディー重視な人には敬遠されがちですが、このバリトンボイスがこういう渋い曲調で聞けるっていうのは貴重です!正直もっとメリハリがあるドラマティックな展開の曲を聴きたいというのも正直なところなので、今後はもっと彼の歌声の生かせるプロデューサーと組んで盤を出して欲しいですね!
オススメ:(14),(2),(4),(5),(7),(9),(11),(12)

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Attatude / A Long Time Coming

01.Intro – Long Time Coming
02.Wild Out
03.Ol Skool Love
04.Shorty
05.Before You Love
06.Too Light Too Late
07.Hands Up
08.Mirror Dancin’
09.We Luvin’ All Y’all
10.Gimmie
11.Walls Could Talk
12.Repeat
13.Dreamin’
14.Summer Girl
15.Why Do You

(総評)

2007年ボーカルグループの復活を印象づける素晴らしい一組がデビューしました。Bobby, Jeremy, Germaine, Fernandoの四人組ボーカルグループ Attatude!ボーカルグループらしい美メロはもちろんのこと、アップサウンドでも、90年代のボーカルグループを彷彿とさせるような、歌で激しいUPをもっていける特徴的なボーカルが存在する稀有なグループです!ここのところアップサウンドはHIPHOPを招いてっていうパターンしかないグループが多い中、彼らは、本当の意味で、頑張っているグループです!ここ最近でも、HeatやCRAVEあたりと比べられてもいいぐらいにいいグループの登場です!さらに、そのアップサウンドのほかにも彼らの十八番である美メロ曲での儚いほどの美しさに心惹かれます!本当に、うっとりとしてしまうほどに、美しいのです。そのアップとスローが交互に飽きさせず聞かせてくれる素晴らしい一枚となっています。
なかなか、底力があるグループで、どの曲も非常に水準が高くトータルとしての完成度も、そしてバラードの美しさという点での一曲の力強さも持っているのですが、特に、3曲目「Old Skool Love」での美しいメロディーを歌いこんでいき徐々に力強く吼えていく感じなどなかなか最近では聞けない素晴らしい一品です!そして「Too Light Too Late」で見せる荘厳なほどの神々しいメロディーワークにウットリと聞きほれてしまいます。これぞボーカルグループですよ!「Mirror Dancin’」など美メロが数多く収録されているのですが、それに負けないほどにアップサウンドでも、ぐいぐいもっていく9曲目「We Luvin’ All Y’all」や「Wild Out」アクセント的な浮遊感漂う「Dreamin’」など、グループとしてのバラードだけに頼らない幅の広さも存分に感じさせてくれて、R&Bグループが好きな人にも、十分アピールできる作品に仕上がっています。Outroの終わり方まで、もうR&Bグループ好きの心を心得てるなーという気分にさせてくれます。ぜひ、2007年まずはこのグループから聞いてみてはどうでしょうか?
オススメ:(3),(6),(8),(14),(9),(11)

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Guru / Jazzmatazz Vol.4

01.Cuz I’m Jazzy feat.Slum Village
02.State Of Clarity feat.Common and Bob James
03.Stand Up (Some Thing’ll Never Change) feat.Damian “Jr Gong” Marley
04.Look To The Sun (Solar)
05.Connection feat.Kem
06.Fine And Free feat.Vivian Green
07.Wait On Me feat.Raheem DeVaughn
08.International feat.Bobby Vlalentino
09.This Is Art feat.Ronnie Laws
10.Fly Magnetic feat.Dionne Farris
11.The Jazz Style feat.Omar
12.Follow The Signs feat.Shelley Harland
13.Universal Struggle feat.Brownman
14.Infinine feat.Blackalicious
15.Kissed The World feat.Caron Wheeler
16.Living Legend feat.David Sanborn

(総評)

おぉ~4作目がでたのかーとふと視聴機を聴いてみて、15曲目「Kissed The World Feat.Caron Wheeler」で惚れました!この曲を聴くためだけにでも買うべき一枚でしょう!
GURUといえば、Gangstarrのメンバーであり、硬派でカッコいいHIPHOPをずっと引っ張り続ける、HIPHOP好きにとっては、永遠の一流Rapperですが、彼をさらにHIPHOPだけじゃなくBlack Musicの中での地位を確固たるものにしたのが、このJazzmatazzシリーズです。そんな4作目なので、いい作品なのは、違いないのですが、ココ最近は、あまりこういうJazz HIPHOPものをGURUがやることは少なくなっていたため、どんな感じにしあがるかな~とは思ってそのリリースを待っていました。
そんな心配はよそに、fankyに、今までのJazzmatazzシリーズの雰囲気をあまり壊さずに、でもしっかりと今風にJazzyだけじゃないレゲエだったりいろんな要素を取り入れて、新しい挑戦している意欲作に仕上がっています!15曲目のイメージが非常に強いのですが、その他の曲たちもいい曲が多く、特に女性ボーカルがいる12曲目や、David Sanbornとの15曲目など、いい曲がごろごろ転がっています。このJazzなクオリティーの高さは、さすがGURUだなと思えます!さまざまなゲスト Featuring アーティストどれもがいい味をだしていますよ!特に8曲目Bobby Valentinoなど、今までの自信の曲の雰囲気とはまったく違う魅力をこのアルバムでは見せてくれていて、彼の可能性をより広げることに成功しています。さらに、ネオソウル系のアーティストVivian Green(6曲目)、Raheem DeVaughn(7曲目)、Omar(11曲目)は、最高の相性のよさをみせて最高の曲を披露してくれていて、Jazz HiphopだけじゃないJazz R&Bともいえるしっとりとした曲調の気持ちよさを感じさせます。さらにMOTOWNのアーティストKEMなどは自身の作品では、絶対に見ることができないネチッコイファンクを聞かせてくれたりと、この企画ならではの曲というのも堪能できる面白さがあります!
ただ、どの曲もフェイドアウト調に曲が終わっていくのが、ちょっと残念なところですね。歌を方を招いているなら、しっかり歌をいかして、最後はきちっとおわらせてもよかったかなと思います。
オススメ:(15),(12),(6),(7),(8),(11),(5),(2),(16)

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une / une

01.I Can Remember
02.One More Time
03.Lady You Are
04.5th of September
05.Hit Da Shaw
06.Baby Stop Frontin
07.I Really Love U Love
08.You Complete Me
09.I Really Love U Love (Remix)
10.Hit Da Shaw (Remix)
11.I Won’t Complain

(総評)

ひっそりとHMVなどでレコメンドされていた、デトロイトのシンガーuneのデビューアルバム。ジャケットからも想像つくように、少しソウルフルな哀愁漂う歌声のシンガーで、自分の色を良くわかっていて、ネオソウルに分類されそうな淡い雰囲気の曲に熱いソウルフルな歌声をのせて独特な世界観を作っていきます。
彼の歌声の素晴らしさは、特に、11曲目「I Won’t Complain」でのアカペラで発揮されていて、物凄い熱唱を聞かせてくれます。アカペラでこれほどソウルネスさを出せるっていうのは、本当に素晴らしいと思いますわ!声がいいんですね~!中盤がちょっとミッドテンポな曲が多すぎるのですが、それでも1曲目「I Can Remember」のノリのよさと、7曲目「I Really Love U Love」の哀愁漂うフレーズだけでも、聞く価値はありますね。上品さと哀愁、内に秘めたソウルを兼ね備えた作品に仕上がっています。ソウルフルな作品がききたいな~という人はぜひぜひ手に取ってみてください。
オススメ:(1)

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Devante / The Foundation

01.Where You Are
02.Nobody Know
03.What Am I Supposed To Do
04.Like Your Girl
05.Spend All Night
06.Things You Like (Pt.2)
07.A Woman’s Love08.Pick Up The Pieces
09.She Is
10.69 Ways
11.Threshold
12.Reflection
13.My Way
14.We Should Fall In Love

(総評)

TOP OF 2007の称号を早くも挙げてしまいたくなるような一枚が登場しました!2年ほど前アルバム[Ready or Not]でそのジャケット写真の風貌からは想像もつかない甘くスウィートで最上級なメロディーの曲たちを聞かせてくれたインディーソウル界の天才ソングライターDevanteが、沈黙を破りついに2ndアルバムをリリース!去年ぐらいからMyspaceで動きを見せて、徐々に素晴らしい曲たちを聞かせインディーソウルマニアを狂喜乱舞させていたのですが、その期待に答える前作を軽く上回る最高傑作といえる素晴らしい2ndアルバムのリリースとなりました!インディーソウル界においても、いや現在のR&Bシーンにおいても、これほど歌というもので聞かせ、メロディーの歎美さで卒倒させられるアーティストは近年見たことがありません。ソングライティング能力と自作自演の能力においては、もう他を圧倒する実力を見つけています!まさに天才と呼ぶに相応しい美しく素晴らしいメロディーの名曲を多数送り出してくれました!
自らKing of R&Bと名乗っていますが、その言葉が陳腐に聞こえないほどに、説得力ある言葉として迫ってきます。前作よりも成長を遂げている、たまらない甘いテナーボイスと、超絶ファルセットを操り、聞くものをトロトロに溶かしてしまいます・・・。しかも地味にRapまでしてSEXYな雰囲気をこれでもかと盛り上げてくれます。美しいメロディーライン、力強いシャウト、心かきむしるようなファルセット、繊細なその歌声とその中に垣間見れる芯のある声質、普遍的なサウンドの魅力、R&Bの要素がこれほどに詰まった一枚を僕を知りません。どの曲も、シングルカットになりそうなほどに、素晴らしいメロディーメイクと、その力強く繊細な歌声に、心が動揺してしまいそうになります。彼の曲は、どの曲も楽曲の構成や音使いはシンプルなのですが、メロディーラインが複雑で、簡単そうに見えるのですが、実は複雑に絡み合うメロディーでどんどん聞き手を引き込んでいくのです。いつのまにか耳に馴染んでいくメロディーラインが本当の意味での中毒性が高いのです!聞けば聞くほどに、そのトラックと歌声そのトータライズな歌というもの自体にどんどんはまっていってしまいます。これほど歌っていうもので勝負できる一枚もないですよ!
そして、やっぱり一番素晴らしいのが一曲目「Where You Are」この曲でのメロディーはシンプルでいながら、一度聞いたらもう耳を離れません。美しすぎるのです・・・一気にDevanteの歌世界へと引き釣り込む力強さがあります。そして、長くMYSPACEで聞かせていた、2曲目「Nobody Knows」では、彼の復活を不動のものとした素晴らしいメロディーメイクの業が垣間見れます。後半に向けて情熱的に盛り上がっていく様はもう、たまらないものがあります。メロディーやコーラスメイクの素晴らしさを見せ付けます。さらに、5曲目「Spend All Night」で見せる超絶ファルセット!彼の歌の力自体が前作よりも数段上に言っていることを物語っています。どの曲でも前作は歌って言う点では芯の弱さみたいのは感じたのですが、今作ではもうただただその力強い芯のあるテナーボイスに圧倒されるばかりです。8曲目で見せる美メロ曲「Pick Up The Pieces」で、このアルバムの水準の高さを不動のモノとしています。9曲目「She Is」では、魅惑的でスリリングな展開がたまらないのです・・・ですが、音の使い方という点においては、シンプルなのです、特に変わった音が使われているといったら、14曲目の「We Should Fall In Love」で、HIPHOPトラックらしい音を使っているだけで、あとはシンプルに統一された世界観を生み出しています。つまり、メロディーやコーラス、そしてその歌声だけで、これほどまでにバラエティー豊かな曲を作り出しているのです!これには、本当に驚愕させられます・・・本当にどの曲も細かいところまで、メロディーが緻密に練られていて、彼の鬼才とも言えるメロディーメイクのセンスにはただただ圧倒されるばかりです。オススメ曲が全曲に及んでしまうほどに、捨て曲無しな一枚!本当に、これは一生モノで聞ける一枚ですよ。
絶対に、今年を代表する一枚になることは間違いありません。そして、2007のTOPを奪うこと間違いなしの名盤です!
さぁどっぷりDevanteの歌に、浸かりましょう。
オススメ:捨て曲なし!(1),(8),(2),(5),(9),(12),(3),(4),(6),(7),(10),(11),(14)つーか全部でしょ。

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