Luz Fonte / Something near

01.Gotta change the world
02.Sunday mornin’ rendezvous
03.Just kidding Just loving
04.月の光に揺られて
05.Parallel lines
06.Ride on
07.告別
08.Shinin’ you shinin’ me
09.For your love
10.真夜中のデート
11.Circle of a life
12.晴天の歩道
13.Sweet chocolate

(総評)

Luz Fonteことおかけんさんの2枚目となるアルバムが、2006年末にひっそりとリリースされていました。独特の詞の世界と、柔らかで広がりがある歌声が、日本人のシンガーの中でも抜きん出た魅力を見せていて、決してジャンルわけできないLuz Fonteという暖かい陽だまりのようなやわらかい歌声に癒されます。その情景が浮かぶような詞の世界観や、時にドラスティックな展開の楽曲などに加えて、今作では、より明るい雰囲気の曲やUPサウンドなども加えて、前作よりもよりバラエティーに富んだ内容になりつつも、おかけんらしさを失わない充実作を届けてくれました。
いつもR&BばかりレビューしているDelightful Musicですが、日本語の独特の世界観と日本独自の内面的なSOULらしさを持ったLuz Fonteのような音楽こそ、これが日本の音楽だよと、まさに言える一つのものではないかと思っています。本当にどこ曲も心に優しい素敵な曲ばかりで、改めて日本語の曲のよさを感じさせてくれます。言葉が素直に心の中にすいっと入ってくる曲ばかりで、前作はどちらかというと、内向的というか、内面を掘り下げた曲が多かったのに比べて、この作品はもっと大きな愛情に溢れていて、コーラスもたくさん入って一緒に歌って気持ちよくなったりもして、一枚を通して暖かい心にしてくれるような素敵な一枚になっています!楽曲の作り方も独特でサビが二つあったり、最後にもう一度違うメロディーのサビが出てきてりします。
さらに「真夜中のデート」のような気持ちよい楽曲も今回は届けてくれています。もちろんLuz Fonteらしいどこか切なさをもった7曲目「告別」4曲目「月の光に揺られて」みたいのがあったり、最高に爽快でカッコいい「Parallel Lines」で躍らせてくれたり、一緒に歌うと最高にHappyで気持ちいいUPサウンド6曲目「Ride」9曲目「For Your Love」など、バラエティーに富んでいる楽曲で、新たなLuz Fonteの世界を生み出しています。
日本語っていいなという想いと、心地よい音楽っていうものを改めて実感させてくれる、上質な一枚に仕上がっています。ただ、未だに、Officialのサイトからいける通販でのみの取り扱いとなっているのですが、是非手にとっていただきたいと思います。
オススメ:(3),(5),(6),(7),(9),(12)

(曲解説)

01.Gotta change the world

広がりがあるメロディー展開と、おかけんさんらしい柔らかい歌声が、絶妙にマッチした心癒される一曲です。短い曲ですが、ピアノのメロディーも美しくて心地よいです!前向きな姿勢歌詞も1stよりも大らかな雰囲気がします!

02.Sunday mornin’ rendezvous

陽だまりのような心地よい音色と、心温まる歌声が、ほっこりした気分にしてくれて、二人の愛をゆっくりと歌うようなその歌詞もとても魅力的ですね! やんわりとしたその二人の何気ない日常を描いた歌詞が、よりほっこりした気分にしてくれます。ふとしたときの幸せを感じさせてくれる一曲です。

03.Just kidding Just loving

Jazzyなサウンドで軽快な爆発力のある心地よい一曲です!遊び心溢れるピアノと、遊び心の詰まった歌詞が楽しい気分にさせてくれます!男の人特有のちょとわがままさ見たいなのがよく歌詞に出ていて面白いです。なんといっても、こうい明るい曲調は今までのLuz Fonteにはなかった感じなので、単純に盛り上がれるます。さらに、アドリブ演奏では、激しくJazzyなピアノの演奏の素晴らしさまで味わえます。

04.月の光に揺られて

最初の一言からもうそこは静かな水辺で、その水辺に移る月を見ているような気分にさせられます。日本でもこれだけ独特な表現力をもった人っていないんじゃないかなと思います。最後の伸びやかなファルセットは、月夜独特の荘厳ささえ感じます。

05.Parallel lines

徐々に崩れるように、歌いつないでいくメロディーがカッコいい一曲。Luz Fonteらしい独特の詞の世界観にぐいぐい引き込まれていきます。明るい曲調なんだけど、どこか底なしに悩みを抱えて生きていく不自由さみたいなのが、垣間見えたりします。そんなでこぼこな人間を謳歌しようという、人間らしさが感じられるんです。女性ボーカリストを迎えて、最後はJazzyな雰囲気を見せながら、疾走感溢れるカッコいいメロディーに溜息が出ます!

06.Ride on

ライブではおなじみの軽快なメロディーと、かわいらしいぐらいの二人の愛を歌った一曲。どこか、捻った詞の世界はどの曲も魅力的で、日本語だからこそ出せる味のある詞の世界観はLuz Fonteさんだからこそだなーと感じさせます。はじけるような歌いっぷりが、最高に気持ちいい!

07.告別

Luz Fonteさんがテーマに一つにしている青い空というイメージを歌うこと・・・それがここでも表現されていて、どこかおかけんさんの中では、青い空は美しすぎて悲しいことに繋がっていて、この感情のリンクはとても鮮やかに聞き手に響いてくるのです。この曲でもなんともいえない、どうしようもない悲しみを込めた歌声と、アコースティックで美しいピアノの音色に引き込まれていきます。

08.Shinin’ you shinin’ me

Luz Fonteらしい語るような歌い方から、質素なパーカッションの音が加わって、広がりのあるメロディーのサビへと流れていきます。とてもシンプルなんだけど、そのシンプルさがとてもあっていて、特に後半からのギターなど楽器がどんどん加わっていくときの躍動感へ繋がっていきます。最後の自由なアドリブを混ぜたコーラスとの掛け合いなど、さすがと思わせてくれます。

09.For your love

みんなで大合唱していくような、気持ちがいい元気がでる一曲です。ライブでも一緒になって歌ってしまう、「Are You and I Lovin’ it?」ってフレーズが気持ちいいんですよね~。ライブで聞きたいです!絶対ライブで一緒に歌ったら気持ちいいですよー!一緒に歌っている人たちを恋しく思えてしまいそうなそんな微笑ましさがあります。

10.真夜中のデート

ゆったりとしたメロディーにのせた二人の心の描写が素晴らしい一曲。まるでその場面が目の前に浮かぶかのようなLuz Fonteの歌い方も、詞の世界も全てが凄いと思ってしまいます。二人でゆったりと寝る前に一瞬のその時間の語らいの時間を本当に感じるようです。フルートの音色が素敵ですよー!伸びやかな最後の歌い方も、気持ちがいいですねー。

11.Circle of a life

ジャマイカンと民族音楽っぽいイントロなんですが、そこから、広がりがある楽曲を披露してくれます。ちょっとサウンドのつくりが今までにない感じで面白いです。気持ちがいいテンポに癒される一曲です。

12.晴天の歩道

前向きな気持ちにさせてくれる一緒にいてれる心強さを感じさせてくれる詞の世界が素敵です。晴天の霹靂を文字ったようなタイトルも捻りが聞いてていいし、こういう暖かな雰囲気を歌わせると本当に右にでる人はいませんね。最後のコーラスを率いたメロディーで、音程がどんどん上がっていって盛り上がっていきます!一枚聞いて心が温まります。

13.Sweet chocolate

最後はボーナストラックで、遊び心溢れるような、言葉遊びが楽しい気分にしてくれます。なんだろうなー子供に向けた曲なのかな?面白いねー!

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OFFICIAL
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