Shaun Escoffery / Move Into Soul

01.I Heard It Through The Grapevine
02.Aht Uh Mi Hed
03.A Change Is Gonna Come
04.She’s Gone
05.Why Can’t We Live Together
06.Solid Air
07.Blame It On The Sun
08.Who Is He And What Is He To You
09.Hercules
10.Feeling Good

(総評)

エレクトロニックなハウスっぽいソウルサウンドを前作で聞かせて、R&Bよりもハウス界の方でうれたシンガーShaun Escofferyの第二作!これがもう素晴らしいソウルカバーアルバムなのです、適度なエレクトロニックなエッセンスを加えつつ、もともと歌のソウルフルさには定評があっただけに、こういうソウルカバーがとてもあうんですねー!本当に渋いかっこよさをもっています!
この独特の雰囲気をもったアーティストがソウルのカバーをやるっていうだけでも面白みがありますし、さらに実はハウス界に注目されるまでは、その歌声の黒さでソウル界から相当注目を受けたいたシンガーであるので、今回のソウル回帰はうれしい限り!
特にやっぱり1曲目「I Heard It Through The Grapevine」での熱い歌い上げっぷり、さらに3曲目「A Change Gonna Come」の極上カバー!いやーもうハマりすぎでしょう~この声でこのカバーはやりすぎです!素晴らしすぎですね~。4曲目「She’s Gone」の素晴らしいこと!こういうカバーでみせる彼の実力の高さは物凄いですね。 どの曲もソウルフルであるだけでなく、ブルージーで渋いんです!その渋さに完全にノックアウトさせられます。後半のドス黒いファンキーさと渋さをもった味のある曲たちは、ここ最近ではみられないほどのソウルっぷりをみせてくれます。前作のハウスっぽさがどうにも受け入れられなかった人には、Shaun Escofferyをもう一度評価しなおすのにも聞いてほしいですね。誰にでもオススメできる盤ではありませんが、現代に残る数少ない本物のソウルを愛する人には聞いてほしい一品です!これぞソウルです!
オススメ:(1),(3),(4),(6),(8),(9)

(曲解説)

01.I Heard It Through The Grapevine

エレクトリックなイントロがShaun Escofferyって感じですが、そこから始まる歌は、想像以上にソウルフルで黒いサウンドを聞かせてくれます。うわ、かっこいいわーって気分にさせてくれます。ソウルカバーがこれほど似合う人だとは意外性がありましたね~!軽快な往年のソウルのフレーズを灰汁の強い声で歌いあげるのが、心地よいですねー!

02.Aht Uh Mi Hed

しっとりしたサウンドで丹念に歌いこんでいきます。こういう地味だけど、歌心がある曲っていうのはいいですね~。これをカバー曲として選ぶとは、いい選曲しています。ギターのエッジがカッコイイ落ち着いた大人な歌ですね~!

03.A Change Is Gonna Come

サムクックの名曲カバー!やっぱりこういうカバーが似合いますわー!歌は本当に文句なしに上手だし、さらにこの厚みがあるバリトンボイス!しかもセクシーなんですから、これを歌われたらたまったものではありません・・・素晴らしすぎる。

04.She’s Gone

この曲のサビでも絶妙なハマりっぷりを見せてくれます。う~ん、黒!サビに入るときの溜め込んだような、なんとも生々しいセクシーな歌い上げっぷりが、悶絶させてくれます。さらに、サビ意外では、丁寧に余裕を見せながら、セクシーな歌声を聞かせて、一気にサビでソウルフルに見せるなんて、よくわかっていますね~、本当にいいカバーです!

05.Why Can’t We Live Together

押さえ気味にファンキーに歌いこんでいきます。モロ年代を感じさせるカバーで、じっとりねっとりと歌いあげ、渋い味を感じさせてくれます。一回演奏がとまってから、バンドがじっくり演奏していくところなんか、渋みをたっぷり味あわせてくれます。

06.Solid Air

渋いMELODYに乗っかって、粘着質高めに歌い上げていくShaun Escoffery。サウンドもFrank McCombの全盛期のようなフェンダーローズの使い方がより魅力的に歌を引き立てています。お洒落な雰囲気とSEXYな雰囲気が絶妙に混ざり合った一曲です!ホントこういう歌を歌えるっていうのはかっこいいですね~。

07.Blame It On The Sun

6曲目よりももっとソウル回帰を進めたような、まったりと歌いこんでいきます。こういうゆったりとした曲をこの人には歌ってほしかったので、いいね~と聞き入ってしまいます。地味にカッコイイ曲です。

08.Who Is He And What Is He To You

渋い・・・もうこれはいつの年代の曲ですかっていうぐらいに、渋いブルージーな曲です!ここまでねっとりと味のある歌い方が出来るっていうのは、彼がいかに実力の高いアーティストなのかをよく表しています!それにしてもサウンドから歌まで全てが渋すぎる・・・!

09.Hercules

8曲目の渋い雰囲気をそのままに、より鮮やかさを増したサウンドにのって、渋みを増して歌い上げていきます。ギターの音色もぐいぐいドス黒くファンキーに響き渡ります。ここら辺は地味な曲が多いんですが、その地味さが余計に渋さを増してくれて逆にカッコよく感じさせるんですよね~。

10.Feeling Good

最後は、美しいファルセットを織り交ぜながら、しっとりと美しく歌い上げてくれます。やわらかいサウンドで今までの渋みよりも、声の良さをより鮮明に浮かび上がらせてくれます。やっぱりこの人の声好きだな~。最後にかけて徐々にシャウトをかましていくところなんて失神モノですね。

(Producer)

All Produce by Geoffrey Williaims

(LINK)

OFFICIAL
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