JC / all of me

01. Intro feat. Rashad
02. Ride feat. Playboy
03. Kandi Koated Gyrls
04. 2nd Chance
05. Lovin’ U
06. Go feat. Young Rell
07. Gotta Know
08. Breathe
09. I Know10. No More feat. Paul Christal
11. Can’t Keep Runnin’
12. Out of My Life
13. Friend
14. Ooh Awh
15. Tell Me Why
16. Hot feat. Gemini
17. Outro feat. Rashad

(総評)

若々しく瑞々しいハイトーンボイスで、艶やかに歌い上げるJustin “JC” Crowderのデビューアルバム!
このアルバム2005年のインディーソウルの中でも1,2を争うほどに曲の水準が高い!どの曲も魅力的なHOOKのフレーズが随所に用意されていて、思わず一緒に口ずさんでしまいそうになります。そうして、そのメロディーをさらに魅力的にさせているのが、彼の歌声とフェイク!これほど美しい男性ボーカリストがいるのか・・・?というほどに、そのハイトーンボイスはどこまでも澄み渡り美しく、それでいて、あまりに熱い情熱を内に秘めたシャウトの嵐をこれでもかとぶつけてきます。歌声でやられて、そしてシャウトで心をかきむしられるのです、うーん、たまりません。
特にそのフェイク!フェイク好きにはたまらないほどに、本当に多彩なフェイクやシャウトをかましてくれていて、美しい歌声にウットリしつつも、そのフェイクの嵐に、胸を熱くさせられてしまいます。その中でも最高なのは4曲目「2nd Chance」で見せるどこまでも美しく・・・ただただ美しくどこまでも伸びていくファルセットシャウト!・・・その美しいファルセットでのシャウトに悶絶し驚愕するしかありません。しかも、この曲は2005年のBEST3に入る美しき名バラード!
男性ボーカリストの特権でもあるファルセットをこれほどに美しくフェイクも交えて魅力的に見せれるアーティストを僕は他に思いつきません。
しかも、彼は、若干23歳でありながら、アルバムのほとんどの作曲を仕上げ、プロデュースまでこなします!Nu Imageってグループに在籍し、現在も学校の先生もやっていたり、様々な経歴をもち、実はSo So Defでのデビューも検討されていたほどのアーティストなのです!やはりインパクトがあるその歌声に目がいきがちですが、サウンド面でもどの曲も十分に練られたサウンドで、ストリングスやピアノの使い方が非常にうまくて、スリリングでシリアスな展開の楽曲もあれば心地よいメロディアスで心温まる曲もあります。トータライズに考えられたアルバムで、ず~っと聞いていても、まったく聞き手をあきさせません。このJCは、本当にサウンドと、そのサウンドにのって自分のSOULFULに歌声を聞かせる術をよく熟知したアーティストです。2005年を代表するインディーソウルの名盤中の名盤でしょう。
カマDの2005年後半最も愛聴した一枚です。それにしても、これがユニオン以外で手に入らないなんて、とてももったいないですね~ぜひ購入してくださいね。
オススメ:全部!特に(4),(3),(9),(11),(14)は凄すぎ!(8),(5),(6),(7),(10),(12),(16),(1)

(曲解説)

01. Intro feat. Rashad

美しいピアノループにのって、Rashadが艶のある雰囲気出したRapをかまします。これがかっこいくて、COOLな雰囲気を出していいんですよー。そして、JCが悲しげに絡み合います。ここでの歌がやばいやばい、声を重ねてとっていくのですが、どこか儚げで切ない雰囲気を出してくれます。イントロからヤバイ!

02. Ride feat. Playboy

Playboyという声の低いRapperが掛け声をかけ、高音で美しいJCとの歌声との対比が面白いHIPHOPトラックです。基本的にトラックは、美しい音でループを作るので、JCの歌声と非常にあっていて、その辺ではProducerの力なんかも感じます。ゆっくりゆっくりと、重い雰囲気の歌なのですが、それが余計にJCの高音で美しい歌声を引き立てる良作!丹念に作られていますよ。

03. Kandi Koated Gyrls

最初のJCって掛け声からかっこいい~!そして、メロディーセンス抜群な一曲が展開されます。このSweetな雰囲気は、JCだから出せる素晴らしき一曲です。2005年の名曲の一つでもあります。絶対に、みんな好きですよ、これは。優しく丹念に歌い上げるJCの歌声にうっとりとさせられます。やっぱりこういうミッドテンポバラードにはこういう美しい声って言うのがあいますね~。ただ優しいだけじゃなくて、それとないフェイクや、たまらない息遣いなど、歌の多様なエッセンスもしっかりと使っちゃったりして、もうセンス抜群だな~!と感嘆してしまいます。そして、徐々に熱く熱くフェイクして、シャウトをかましていくJC!この熱いシャウトを見せてくれるのが、ただ美しい歌を歌うアーティストと違うところです。その感情を徐々にむき出すようにシャウトする様がたまらないのです、シャウト好きにもたまらない一曲になっています!サウンドも歌声を引き立ててくれます!

04. 2nd Chance

そして、3曲目をさらに凌駕するスローバラードがこれ!こいつはやばいです。イントロの荘厳な雰囲気から一気に清廉な歌を披露してくれます・・・もう心を打つ心をかきむしるような歌でせまってきます。彼の美しくも切なげな歌声がやばいのです・・・もうすごいの一言!最低限のバックトラックで彼の美しい歌声をこれでもかと引き立てます!そして、バックボーカルも気持ちいいし、HOOKでの気持ちよさといったら、2005年最高級のバラードでしょう!これ!そして、その最高級な素晴らしさを決定づけるのが、途中で見せてくれる、ファルセットでのフェイク!もう、どこまで伸びるんですか!!っていいたくなるぐらいに、高音だけど、優しく心に響くファルセットボイスは、今まで聞いていた男性ボーカリストの中でも1,2を争う美しさなのです・・・これを聞かずに2005年を語るなんておこがましいです!

05. Lovin’ U

4曲目でじっくりと聞かせた後は、メロディアスに心地よく載せてくれます。彼の歌うフレーズはどれもが癖になっていくような心地よさがあり、心に残ります。徐々に厚みを増していくボーカルが盛り上げてくれます。うーん、いいな~ここまで全部外れなしの良曲です。しっかりとシャウトで吼え挙げてくれて、グッと胸を締め付けてくれるのです。特にこの曲でのフェイクのうまさは特筆に価します!

06. Go feat. Young Rell

Yong Rellというこもった声のRapperが、スリリングに展開するバックサウンドにのって、このUPソングを盛り上げます!最初はじっくりと歌いこみながら、”Go!Go!”と激しく盛り上がります。特にこのバックサウンドの中でもストリングスやピアノのスリリングで緊張感ある展開が、シリアスでありながらも盛り上がる曲に仕上げています!それにしてもかっこいい・・・

07. Gotta Know

ミッドテンポなピアノイントロからしっかりとリズミカルなバックトラックにのって心地よく歌っていきます。いやーホントセンスいい!この人!HOOKで一気にもう心鷲づかみですもん。こんな癖になるHOOK歌われたら、もう一緒に歌うしかないですよ。このCOOOOL!なサウンドとメロディーにのって、バックボーカルではあくまでテンポよく、そして、メインでは力強く歌い上げる!そして、さりげなくバックでフェイクかましたりと、その歌の面白さを聞いているだけで、楽しいです!

08. Breathe

もうね~普通にUsherとか歌ってそうですから、もうなんでこんな完成度高い曲が入っているんでしょ?バックの淡い歌声でFreeと歌声と、艶やかなJCのメインの歌声が絶妙のバランスで耳に入り込んできます。聞けば聞くほどに癖になりますよ。トラックも無駄なものは全部省いて、最低限でいながら、もうそれ以上いらないっていうぐらいに作りこまれています。この歌声を最高なものとして見せてくれます。そして、伸びやかで、美しい高音での歌い上げっぷりと、こらえきれないように力んで吠え出すシャウトなんか絶品ですわ。

09. I Know

ここまで激しく気持ちこめて盛り上がったのを静めるように、心地よい歌声を披露します。そうして、丹念で美しいメロディーセンスが光るHOOKでガシっと聞かせてくれますよ!そして、ここでも、本当に美しいファルセットで歌い吼え挙げてくれます。いや、本当に美しいのですよ。美しいけど、ちゃんと心地よく気持ちがこもっている歌声でたまらないものがありますね。

10. No More feat. Paul Christal

ここではちょっと今までのピアノやストリングス中心のサウンドからギターへ切り替えて、カッコよくUPテンポなサウンドが展開されます。ここでもしっかりとその美しい歌声を堪能させてくれて、心地よく聞き入ることが出来ます。かっこいいな~。

11. Can’t Keep Runnin’

しっとりとフェイクから入る一曲で、今まではスリリングな展開の曲調が多いので、ちょっと落ち着いて聞くことができます。ここでこのゆる~い心地よ~い素敵なHOOKのフレーズに飲み込まれていきます。思わず目を閉じて聞き入ってしまうんですよね。しっかりとその魅惑的なシャウトをこれでもかとここでも披露します。このシャウトと普通の歌声の優しい感じとのギャップがたまらないんですよね~。

12. Out of My Life

ここでは、ちょっとDarkな雰囲気の曲調にのって、静かに艶やかに歌っていきます・・・このじっとりとねっとりと歌い上げる感じもたまらないですね~!バックボーカルもJC自信なのですが、ちょっと違う風に歌ったりしてて、ボーカルを重ねてとっているとは思えないほどに多彩な歌声が聞けます。とても切なくていい歌ですよ。

13. Friend

Beatにのって、少しUPテンポに歌っていくJC。この心地よい感じもたまらないね~。ちょっと今までと違う雰囲気のテンポなサウンドで聞かせてくれますが、JCは変わらずにしっかりと高音での歌い上げの歌声でどっぷりとこっちを深みに感慨に追いやります。

14. Ooh Awh

きました!このたまらないフレーズ!このアルバムの中でも1,2を争うほどに印象的なフレーズだけで、高評価をしたくなります。微妙にフレーズを買えながら、もう一緒に歌いたくなるような素敵な一曲です!心地よい曲とは、こういう曲に対しての賛辞なのでしょう。心を優しく絹で包んでくれるようなそんな心地よい気分にさせてくれる素晴らしい一曲です。ホント美しくて心地よい・・・うっとりです。

15. Tell Me Why

JCの語りから、しっとりとこの曲もうたってくれます。心地よいぐらいに歌い上げてくれるJCの歌に酔いしれます。語りをこれだけ入れているのは珍しいのですが、それがいいアクセントになっています。この曲では高音同士でコーラスするなど新たな魅力もみせてくれます。

16. Hot feat. Gemini

ゆっくりとしたスローなビートと、美しいピアノのメロディーが妖艶さをかもし出す一曲!そして、そこに絡み合うGeminiという魅惑的な歌声を持つ女性ボーカリスト!この二人の悩ましいほどの絡み合いがこちらの感情をも掻き立てます・・・まさにHOTな一曲です。最後まで心揺さぶってくれます!

17. Outro feat. Rashad

最後のアウトロでも、しっかりとJCは歌うんですよね~。RahsedがいいRapをここでもしてくれています。アルバム全編とうして彼の良さがビシビシと伝わってきます!

(Producer)

Tre’Stylz, Mondo, E-Mac, Aaron Gillespie, Dagger, and Bad Ideas

(Musician)

(LINK)

OFFICIAL
DISK UNION Order

☆☆☆☆☆☆