Charlie Wilson / Charlie, last name Wilson

01.Magic
02.Charlie, Last Name Wilson
03.So Hot (feat Twista)
04.Let’s Chill
05.No Words
06.Floatin’ (feat. Will.I.Am & Justin Timberlake)
07.Asking Questions
08.What If I’m The One
09.You Got Nerve (feat. Snoop Dogg)
10.Thru It All
11.My Guarantee
12.Cry No More

(総評)

本物の歌を聞かせてくれるアーティストCharlie Wilsonのソロ2作目となる作品。いわずとしれた80年代からGAP BANDの中心人物として活躍を続け、様々なアーティストに影響を与えるベテラン中のベテランシンガーですが、十分にシーンの中心をいく素晴らしい作品を届けてくれました!今年のBESTともいえる素晴らしい作品です。彼の歌が中心にまさに歌バカアルバムというにふさわしい、ものすごい濃さを誇る一枚です。しかもただ濃いだけではなく、最新のプロデューサーが、このCharlie Wilsonを鮮やかに輝かせるために、素晴らしいトラックを提供し、それを完全に自分の物として、歌い上げてしまうCharlie Wilsonの歌の凄さにただただ圧倒されてしまいます。もう、シャウトしまくりな一枚です!
最初の2曲ですでに、もう歌い倒しまくり!これだけで虜になってしまいます。R.KELLYの素晴らしいProduce能力を遺憾なく発揮している、今年のR.KELLYプロデュースの曲でも抜群の完成度を誇っていて、さらに、そのR.KERRYらしさを打ち消してしまうかのごとく吼えまくるCharlieの抜群の存在感のせめぎ合いが、最高の2曲へと高めています。その後も、最新のHIPHOPビートにのって、現役バリバリに歌いきる3曲目や6曲目,9曲目でUPビートで盛り上げたり、あのAaron HallがいるGuyの原曲を完全に食っちゃってる超絶カバーの4曲目「Let’s Chill」と面白い曲が目白押し、この3、4曲目で、PLATINUM BROTHERSという新鋭のプロデューサーが面白い仕事をしてくれています。そうして、5曲目や最後の12曲目ではゴスペル要素も見せてくれたり、彼の歌声が目立つ作品ですが、地味に音楽的な要素でも幅があって、ポイント高い一枚です!でもやっぱり彼の真骨頂はそのバラードでの激情そのままに声を震わせ高ぶるその気持ちを猛々しくも歌い上げる壮絶なシャウト!特に「シャバダバドゥイドゥウ」シャウトは必見です。彼独特のこのシャウトは、聞いていると、安心できちゃいますよね~あ~Uncle Charlieだよ~!って。特に8曲目、10曲目での吼えっぷりには悶絶して、卒倒してしまいそうです。UnderdogsとAndre Harris and Vidal Davisはさすがいい仕事してます!11曲目のKay Geeも最近は復活してきましたよね~!いい歌です。このバラードでのシャウトと、そのシャウトに至るまでのSEXYでMOODYな歌いっぷりにも惚れ惚れします。もうぐっしょり濡れてしまいますね。
1stアルバムに入っている「Without You」も稀代の名曲でしたが、このアルバムは全編を通して、いい曲が山のように入っていて、とても水準が高い一枚です!ホントどの曲も甲乙つけがたい素晴らしい曲たちなのです、あえて選ぶなら「What If I’m The One」と「Charlie, Last Name Wilson」がベストトラックでしょうね。しかも、SEXYでMOODYに歌い上げていて、Bed Time Musicとしても最高です!
最近はメジャーシーンの特に男性R&Bは、インディーズシーンに食われ気味でしたが、ここでしっかりとCharlie Wilsonが素晴らしい一枚を残してくれました。今年のBESTは決定でしょう~!
オススメ:全部!(8),(10),(2),(1),(4)は絶対聞いておきましょう!

(曲解説)

01.Magic

濃密な歌の世界がいきなりやってきた!って気分にさせてくれます。じわじわと責めてくるようなCharlie Wilsonの濃厚な歌のMagicにかけられたような心地よさにウットリさせられます。R.KELLYサウンドでありながら、それを意識させない濃いな歌声の応酬!ホントの意味でのR.KELLYサウンドの良さを引き出すには、これぐらい抜群の存在感がないと、ダメなんでしょうね。シャウトのカッコよさと凄まじさといったら・・・悶絶モノです。本当に濃厚、濃密という声ががこれほどぴったりくるアーティストはなかなかいませんよ。オヤジカッコイイぜ!

02.Charlie, Last Name Wilson

このオヤジ・・・この年でこれほどまでに素晴らしいナンパソングを作り出すなんて・・・しかもタイトル自己紹介やん!電話してきて・・・素敵過ぎます。Uncle Charlieの虜ですよ。その年甲斐のない直球勝負な歌詞の内容も、素敵過ぎるんですが、それよりも、そのギターとドラムが作りだす素晴らしいグルーブ!そうして、後半の吼えまくるCharlieのシャウトっぷり!この人のは、敵いませんよ。後半にいくほどに、その猛々しさと荒々しさを増していくシャウトに惚れてしまいます。

03.So Hot (feat Twista)

HIPHOPサウンドにのって、軽快にUPテンポなこの歌を盛り上げていくCharlie Wilson。まさにこの声はすごいです!一瞬にして、その場を歌世界へとぐいぐい引き込むほどに強烈であり、密度が濃い歌声なのです・・・。その歌声が、この最新のサウンドを諸共せずに、乗りこなしていく様は、素晴らしくカッコイイ!Twistaの影が若干薄いですが、HIPHOP要素としては、いい混ぜ具合を出しています。

04.Let’s Chill

あのCharlie Wilsonを敬愛するアーティストの一人Aaron Hall率いるGuyの名曲をここで披露!これが、ねっとりと絡み付くボーカルとそれに絡み合うバックコーラスがたまらない!そして晴れやかな心地よい素敵なメロディー。こんなの歌われたらもう悶絶ですよ。こんなに濃厚でいい歌だったっけ?と聞きなおしたくなるほどのカバー曲です。ある意味原曲超えてますわ、これは!かわいらしいピアノの音色が余計に歌のかっこよさおも引き立てています。そうして、もうCharlie!ついにここで出ました!お得意のシャバダバシャウト!これね~この人しかできないですよ。ほんと、感極まると、上り詰めるようにでてくるのです。本物のシャウトを思う存分この曲で楽しんでください。

05.No Words

ピアノ重い音色が、落ち着いた雰囲気を醸し出し、そこをゆっくりとかみ締めるように歌いはじめるCharlie Wilson。この曲も、いい曲だよな~。メロディーがR.KELLYお得意のゴスペル要素をいれた感じで、ゆっくり歌い進むChalie Wilsonの歌のうまさと強さをいやがおうにも感じさせる作りですね。後半自由にシャウトが入っていく感じなんか、Charlieにぴったりですよね。歌い上げまくりで圧倒されることでしょう。

06.Floatin’ (feat. Will.I.Am & Justin Timberlake)

えーとですね、やっぱりなんですが、誰もがCharlie Wilsonと組むとよっぽどなシンガーや、歌部分を少なくしない限り、影が薄れます。まともにやり合えたのはCaseぐらいでしょう。それほどに強烈な歌声なのです!Justin Timberlake・・・影薄い。Will.I.Amは、いい感じに味のあるRapをかましていますけどね。このちょっとHIPHOPビートにのって、軽快な歌が展開され、サビで一緒にTo,To,Toと、歌いたくなります。
まあでも、Justinくん完全にCharlieおじ様に食われちゃってますけど、がんばってます。こういうHIPHOPな曲でもしっかりとちょっとやそっとじゃ動じない存在感のある歌声で、ガンガンにUPPER BEATで上げていきます!この年でこのかっこよさは反則です。

07.Asking Questions

爽やかなバックトラックにのって、静かにゆったりと歌っていきます。清涼感溢れる感じがまた新鮮ですね。凄い誠実に語りかけるように、歌いかけてくれるCharlie Wilsonに包まれるような包容力がある歌ですね。何が好きなんだい?と問いかける、Chalieおじ様に寄り添いたくなりますね。誠実な歌いっぷりにウットリするような一曲です。

08.What If I’m The One

ここまで、ホントどの曲も素晴らしい!定番の曲もあれば、意外性があって面白い曲まで!ここでは、Underdogsプロデュースで、彼らしいしっとりと歌いながら、徐々に情熱に吼え上げていく歌心溢れる一曲を披露します!静かな雰囲気の曲でも力強さを感じさせてくれるその歌声には感動しますね。そうして、後半おもいっきり吼え上げるシャウトがたまらない!やっぱりこのお方は吼えて何ぼですね!この真っ直ぐ筋が通った一本気溢れるシャウトにぐっしょり濡らされてしまいます。そうして、最後にはシャバダバドゥ~!シャウトが聞けるのです!いやーやっぱりCharlie Wilsonといえばこのシャウトですよね!これが来るともうCharlie気持ちよさそう!って思って聞いててうれしくなっちゃいます。Underdogsひさびさにいい仕事したんじゃないかな~。

09.You Got Nerve (feat. Snoop Dogg)

Snoop DoggのアルバムでCharliw Wilsonのクレジットを見たときは、ちょっと驚きましたが、この二人意外にも合うんですね!いい具合に、SnoopがCharlieの押しの強さをはぐらかして、隙間を縫うようにRapで聞き手の耳を冷やしてくれます。そうして、Charlie は、これでもかと強烈に歌い上げる!この二人のギャップがとても気持ちがいい曲です。いや~ホント、SnoopのRapに入るときの、振り乱すような吼え上げっぷりもかっこいいです!

10.Thru It All

実はBack Ground VocalにGlenn Lewisの名前が!そして、プロデュースはAndre Harris and Vidal Davis!フィリーっぽくなるのかと思いきや、この人にかかればそれは全てMOODYでSEXYな曲へと変貌します。このしっとりとした曲で、いい味出してしっとりと歌っていきます。熱い滾る曲もいいですが、こういうしっとりした曲で、やさしく歌われると包まれるようでたまりませんね~。やさしく歌うシャバダバ~!また新鮮でした(笑)そうして、やっぱり、この人は後半に近づくほどにその迸る情熱を抑えずにはいられるに、吠え出すのです!いや~この抑えているのに、溢れ出す様な情熱たっぷりなシャウトは、もう・・・完璧!これ以上にシャウトに激情を込めれる人っているのかね~。ホント生けるLegendですね。

11.My Guarantee

アコースティックギターとパーカッションが心地よいリズムを取っていき、ゆっくりと押さえ気味に歌っていきます。そうして、そのしっとりとした感じでそのまま歌いつなぎ心地よく歌います。この吼え上げると、しっとりとの中間の微妙なところを、抑えながら歌いつないでいきます。そして最後はずっと力強くシャウトで持っていく!この曲も好きだな~。KAY GEEここでもいい仕事してますわ。

12.Cry No More

最後の曲はしっとりとしたR.KELLYの作るゴスペル作品のような雰囲気の一曲で、晴れやかに一途に歌います。ここまで12曲とは思えないほどに濃い世界を見せてくれたので、お腹いっぱいって感じなので、このゴスペル調な爽やかさがある曲はいいですね。本人がプロデュースにかかわっている唯一の作品で、本人は濃いSEXYな作品よりもこういうちょっとゴスペル調が好きなんだろうなと思います。この盛り上げどころがわかっているChalieは、クワイヤを率いて、ここぞというところで、最高の盛り上がりを見せ付けてくれて、いい感じにアルバムを締めてくれます。

(Producer)

R.KELLY:(1),(2),(5)
PLATINUM BROTHERS:(3),(4)
Larry “Rock” Campbell:(4)
Jaw Breakers:(6)
Gregg Pagani:(7)
Underdogs(8)
T-Pain:(9)
Andre Harris and Vidal Davis:(10)
KAY GEE:(11)
Terence “Tramp Baby” Abney:(11)
Charlie Wilson:(12)
Cordell Walton:(12)

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