01. My Prayer
02. He Told Me
03. Move into your season
04. Can’t Stop thanking you
05. Restoration(my Prayer)
06. Everytime
07. There when I need you
08. Awsome
09. Feel Me
10. New Life
11. What The World Needs Now
12. Surrender
13. Thank You
14. My Prayer (R&B) Remix
(総評)
2005年の傑作インディーズ作品が早くも登場です！この力強いなんとゴスペル界から、真打が登場！Big Jimよりも素晴らしい喉の持ち主といってもいいぐらいに、素晴らしい歌いっぷり！もう惚れましたよ！TERRELLに匹敵する素晴らしいインディーズ作品の登場です。
このジャケットを見てもらえば歌えるなっていうのは解ると思いますが、ここまで素晴らしい歌声と喉の持ち主だとは・・・。Big Jimにも匹敵する素晴らしいバリトンボイスを持つ彼は、その喉を卓越した歌唱力で、どんどん鳴らして聞き手を壮絶な歌の世界へと巻き込んでいきます。この歌を聴いて黙ってられる人はいるんでしょうか？それほどまでに、彼の歌は素晴らしいのです！そして、その歌声を支えるサウンドも一人のプロデューサーKyle Bynoeに頼むことで統一感が取れていいアルバムに仕上がっていて、彼の歌声に負けない感動的なピアノや力強いリズムトラック！全てが盛り上げてくれます、そして、Darian Keith Hornと最高の相性を見せてくれるコーラス！これも見逃せません！彼の歌声をかげながら支えつつ、めちゃくちゃうまく歌いまくるバックコーラスも聴いてみてください、感動しますよ！
話をサウンドに戻すと、彼は２００２年にゴスペル主体の１stをも出しているのですが、それは思いっきりゴスペルアルバムだったのですが、それを凌駕するとんでもないR&Bファンにだって訴えかけれる素晴らしいR&Bアルバムに仕上がっています！プロデュースはKYLE BYNOEというWill Downingの仕事もしているプロデューサーに任せていますが、そのほとんどの曲でソングライティングを手がけているそのその才能も見逃せません！そんな彼ですが、兄弟たちのために勤勉に勉学し有名な大学も受かりなんとビル・クリントンやアル・ゴア等の大物政治家のもとで働いていたキャリアをも持つめちゃくちゃに頭が切れる男なのです。弟が、NFLにいたり、話題には事欠かない人物であったりします。そんなことはつゆにも感じさせない歌心溢れる歌いっぷりは彼の感情の豊かさやや優しさ幸せな家庭から来ているのでしょう。
往年のSOULシンガーや偉大なボーカリストたちを思い起こさせるその歌声にまずはノックアウトです！BIG JIMのバリトンも凄いと思ったけどこの人も負けてません！曲も面白いし！
なんといってもその最たるものが４曲目Ain’t No Stopping Us Nowを大胆にサンプリングした「Can’t Stop thanking you」には誰もがやられてしまうことでしょう。２曲目でのメロディーラインの面白さに代表される一度聞いたら忘れない強烈なインパクトあるメロディーライン、絶妙な相性を見せるコーラスとの掛け合いの業！そして時々入るセクシーな語りなど、R&Bの要素をふんだんに感じせてくれて、すでにゴスペル作品というところを凌駕した位置にこの人はいます。その他の曲たちでも彼の凄まじい喉は休まるところを知らず、ぐいぐいと聞き手を引っ張っていく力強い曲ばかりが並んでいて、そのパワフルさに感動せずにはいられません。これを聞いたら、もうインディーソウルの世界を貴方は認めざる得なくなるでしょう。
この一枚を聞かずに２００５年を語ることはできない、そんな一枚が出てきてしまいました！まさに捨て曲なしの恐ろしい一枚です！絶対に手に入れましょう！
オススメ:(2),(4),(6),(10),(1),(3),(11),(12),(9)
(曲解説)
01. My Prayer
最初からDeepなギターサウンドにのって、力強いフェイクと太い喉で魅了していきます、この力強さ凄すぎます！メロディーも聴きやすくありながら、しっかりと歌で持って言ってくれます。ミッドテンポでグッと込み上げるように歌い上げ、それを支えるコーラス陣にウットリさせられます。Phil Hughleyによる味があるギターサウンドも歌を邪魔しない程度にいい味出しています。最初からこの猛る喉で込み上げるように歌うボーカルにノックアウトです。
02. He Told Me
かっこいい～！絶妙なストリングスが心地よいイントロから、包み込むような歌声でしっとりと歌っていき、サビでのたまらないメロディーラインを見せてくれる！ここまで素晴らしいと感涙してしまうことでしょう。Darian Keith Hornの爆発的な歌力をグッと抑えた歌唱と、サビでのErik Dillardの歌うバックのミッドテンポなメロディーラインが絡み合い、気持ちを揺さぶられてしまいます。そして、このアルバム一番の名曲です！
03. Move into your season
フルートがイントロを飾る一曲はでは、一気に90年代の古き良きR&Bサウンド全開で展開していきます！このDarianとErikの組み合わせは本当に絶妙で、バックでしなやかにErikが歌えば、MainでDarianが爆発的に歌い上げるという絶妙のバランスで曲が進んでいきます。ルーサーバンドロスやKeith Sweatのようなオーソドックスな音使いのバックトラックでいながら、この歌声とメロディーの新鮮さがたまらない素晴らしい一曲！フルートが素敵なアクセントになっています。
04. Can’t Stop thanking you
来たー！ルーサーと思わず叫びたくなる、一曲！そうLutherの名カバーが有名なフィリーの名曲「Ain’t No Stopping Us Now」をマンマ使ったサンプリング曲！女性ボーカルのIndia Robisonが力強く盛り上げ、Darianが吼えまくる！唸り上げる歌声とその猛る喉にやられまくりです。これほどキャッチーでいて素晴らしいサンプリングはなかなかお目にかかれません。ノリの良さと歌声の力強さを両方感じさせてくれます！この一曲のために買ってもいいぐらいに素敵な一曲です！
05. Restoration(my Prayer)
バックで1曲目、「My Prayer」なか、語りが入るインタールード。ゴスペルなのでこの辺は何をいっているのかが、よくわかります。
06. Everytime
ピアノのメロディーが美しく響き、Darian Keith Hornの低い声での語りが素敵なイントロから壮大なバラードが展開していきます！タイトル曲としてもふさわしい感動的な一曲で、美しいピアノ演奏と、徐々に熱を帯びていくエモーショナルなボーカルに、気持ちを揺さぶられます！普遍的なバラードの良さを存分に感じさせてくれる一曲！UPでは、わざと軽めに抑えていたシャウトが、ここでは一気に大爆発しているのも聞き所です。このこらえているぐらいからの一気に爆発する歌声がたまらない！カッコイイ一曲です！
07. There when I need you
ここらで、少し落ち着いたミッドテンポで、ここまでの直情的な熱唱を少し緩めてもらえます。ゴスペルらしいクライアっぽい歌い方の二人のバックにのって、歌い上げていきます！ここでは唸りやフェイクやシャウトは控えめに純粋に歌のうまさを感じさせてくれます。こういう正統派なゴスペル楽曲でも彼らの声の魅力が存分に発揮されています！純粋に彼の歌唱を楽しむことができますよ！
08. Awsome
美しいピアノのイントロにゆったりと絡むDarian Keith Horn。ゆったりと気持ちを込めるように言葉に命を込めて歌っていきます。本当に美しいピアノバラードで、わりとこのアルバムの中では、最後にはすさまじいシャウトを見せてくれます！やっぱり吼えてくれなくちゃね！
09. Feel Me
静かに歌うコーラスから、一気に込み上げるように吼えるボーカルが空気を引き裂きます！このDarian Keith Hornのボーカルには、確実に周りの空気を変えるほどの力があります！そうして、心地よいHOOKのメロディーが心地よいMid Tempoで曲が展開します。Donna DiDauroの女性らしいかわいい声のコーラスもボーカルと対照的で引き立てています。じっくりとねっとりと絡み合う一曲！この曲を余裕たっぷりに感情を時々絡ませながら歌っていくDarian Keith Hornの歌のうまさにウットリしてしまいます。最後のアカペラの終わり方も秀逸！
10. New Life
ピアノと、猛り吼える歌声のイントロにノックアウト！まさに壮絶な一曲を披露してくれます！ここでもErik Dillardを率いて、力強く歌いこんでいきます。どんどん深く深く胸に刻み込まれていくDarianの歌声は、タイトルどおり明日を切り開く強さを持って、私たちの耳に届いてきます。そして徐々に壮絶さを増していくシャウトの嵐！燃え上がる熱唱！全てがかっこよすぎる、感動的な一曲です！
11. What The World Needs Now
力強い熱唱系な曲はここらでお休みして、壮大なスローバラードなゴスペル曲へ・・・壮大でありながらも、包み込むような彼の歌声がこのアルバムの緊張感を和らげてくれます。ここでゆったりと聞かせてくれるのかと思うと感情が混みあがると黙ってられない性質の彼らしく、どんどん強烈で壮絶なシャウトやフェイクを織り交ぜて、歌い上げていきます！
12. Surrender
若干オヤジ声の彼の味のある歌いっぷりがここでは炸裂します！うーん、この絶妙なソフトタッチの歌い方で、ゴスペルっぽい曲をより歌心を込めて盛り上げてくれます。ときどきかましてしまう力強い唸り声がもうたまらないですね。こういう普通のゴスペル曲でも彼の良さは存分に感じることができますよ！ゴスペルらしいピアノの力強い演奏とバックのコーラスとの躍動感溢れる掛け合いは見事としかいいようがないですね。そして、ただ押すだけではなく、そっと引いて女性のコーラスがしっとり歌い上げるところなんか、曲としての水準も非常に高いゴスペル曲です！
13. Thank You
定番のゴスペル曲ですが、そこは彼ですから、唸りまくりの吼えまくりでどんどん自分の世界へと入り込んでいきます。鼻歌でさえも、相当力強いのですから参ります・・・
14. My Prayer (R&B) Remix
1曲目のR&B Remixは、よりリズムトラックが立ったノリがいいサウンドに仕上がっています。喘ぎ声が絶妙に入っていて、SEXYな仕上がりになっています。こういうREMIXを入れるのもオーソドックスなR&B作品を彷彿とさせて、あまりこれがゴスペル作品だとは思わずに聞けちゃいます。
(Producer)
All Song Produce Kyle Bynoe