Dirty Soul / Street Love

01 My Way
02 Stickly Pimpin’
03 Sippin
04 Weak
05 Middle of The Day
06 Inside
07 Wet
08 Game
09 Dirtythang
10 Love Grow
11 No Matter
12 Show You

(総評)

突如、P-VINEが2005年に解き放ったバリトンシンガー!Dirty Soul!アトランタの地で密かに活動をしていたアーティスト!そんな彼の魅力はなんといっても、その歌声!Drity Soulの何恥じない強烈な歌声をした人物です、ダミ声とも取れてしまいそうな、その力強い歌声は、K-Ciなどと比較されそうですが、もっと艶やかでいて、若さという力強さと諸さの両方を持っているのです。そう洗練されてない荒削りな魅力にあふれているのです。その歌声を自在に駆使しつつ、ダンサブルな一曲から、濃厚なバラードまで彼のスタイルは、実に多彩で、聞き応えがあります。そうして、どの曲でも耐え切れないかの如く、吼えまくる様に、彼の歌への忠実で誠実な姿勢と、若い情熱を感じ取ることができます。ホント猛々しいのです!
 まさに、シャウトするときの、力強さが魅力でもありますが、しっかりと歌いこむときの歌の上手さというか、そのどこか田舎臭くも情熱のこもったSOULFULな歌いっぷりがもまた素晴らしい!広広とした肥沃なアメリカの土地で、自由に育ちながら、その大地の力強さを歌声を表現してくれています。 たまらんね~。このお方!さりげなく力を抜いてバックで歌ったりするときもSOULFULに感じるんですから。
サウンド的にも、打ち込み系のサウンドに上手くギターが絡んでいたり、哀愁漂うギターとピアノが魅惑の絡みを見せたりと、良質なR&Bサウンドがテンコ盛り!ミッドテンポでもUPでも、スローでも、打ち込みを中心として、定番だな~と思わせるようなフレーズが合ったりするのも、インディーソウルらしい作品ですが、そこでもしっかりと彼の歌声が重なることで違いが明らかになっていくのが、すごいですね。特に4曲目でのしっとりとしたサウンドと艶やかなバックコーラス・・・そして後半にいけばいくほどに荒げるほどに猛々しく吼えまくるDirty Soul!この3つが絶妙に絡み合う名曲に仕上げています!ホントこの歌声は聞いた方がいいですよ!あまり話題には上がっていないのですが、2005年の隠れた名盤となること間違いなしです!
オススメ:(1),(2),(4),(5),(6),(9),(10),(12)

(曲解説)

01 My Way

上げ目なビートにのって、声を荒げながら歌いこんでいく!まさにDirtyなカッコよさが詰まっています。バックもダンサブルに歌い上げ、彼のまだまだ荒削りな歌声をサポートしていきます。張り上げたときのグッと来る感じがたまりませんね。途中のRapもいい感じです!これを自分で作っているんですから今後がとても期待できますよ!こういうタイプのシンガーはUSでしか見ることができないんですよね~。こういう声質のR&Bシンガーって日本じゃ~出てきませんね。

02 Stickly Pimpin’

もう最初から攻めてきますねー。しっとりとしたビートにエレクトリックギターが絡み、スムーズでムーディーなHOOKでこれでもかと彼の情熱的な歌声を聞かせてくれます。これだけ熱く吼えられたらたまりませんね。このアップじゃない曲でこみ上げるように吼えるっていうのは、こういうバリトンボイスでやられるとたまらないものがありますね!

03 Sippin

HIPHOP的なイントロから、ダークにDirtyにゆったりと歌いこんでいきます。まったりネットリと語りだし、曲の雰囲気をよりSEXYで、Darkにしていきます。彼の歌声だからこそできるような暗くてもかっこいい曲ですね、何故か癖になっていくようなそんな一曲です。

04 Weak

ピアノとドラムで最初から、おーいい曲だと!確信させてくれるようなイントロから、その期待にこたえるか如く見事な歌いっぷりを見せてくれるDirty Soul!ピアノの綺麗な流れるような音色と、彼の味のあるざらついている歌声の持つ力強さが、絡み合い、SOULFULな歌として昇華してくれています。スウィートに歌いつなぐバックコーラスと、情熱的に激しい激情を表すかのようなDirty Soulの荒々しく猛るシャウトにコロっとやられてしまいます。

05 Middle of The Day

ミッドテンポなビートにのって、じっくりと歌いこんでいくHOOKで幕を開けます。この歌いこみ具合が半端じゃない!同じテンポでじっくりとじっくりとこちらの耳が離せなくなるほどに、多彩なシャウトやフェイクを使いこなし、SOULFULな楽曲へと上り詰めていかせるのです。やっぱり後半にこらえきれずにシャウトしまくりなDirty Soulに圧倒されてしまいます。これだけ歌えたら気持ちいいって。

06 Inside

今までと違って、ファルセットを見事に使い分けて、スウィートなラブソングを歌い上げます。このファルセットを多用した曲で、たまに見せる低音のバリトンボイスでの語りがたまらないんですよねー!こんな声で語られたら・・・落ちますね。えーえー見事に落ちますとも!

07 Wet

スローテンポなイントロから、しっとりとした歌が展開します。しっとりとした展開で語りかけるようにバックボーカルが歌いつづけます。こういう曲でもしっかりと味のある歌声を見せてくれるところが本当に実力があるところですよね。スローテンポだろうが関係なくやっぱり吼えちゃうDirty Soulの若々しさ!たまらんね!後半には、曲の雰囲気を壊さない程度に、こみ上げるようにシャウトしまくります。

08 Game

HIPHOPサウンドで、あまりメロディーがないのですが、その分Rapperとの掛け合い合戦みたいないんとろになっているのが、面白い。じっくりと同じフレーズを繰り返していきます。サウンドも狙ったチープさが逆にカッコよく見せてくれているのが、憎いところです!

09 Dirtythang

悲しげにシャウトするバックに乗っかって、力強い歌声をのびのびと聞かせてくれます。じっくりとネットリと、力強くその歌声をじっくりとリスナーに聞かせるかのごとく、これでもかと歌いまくります。マジで歌がうまいなと感じる瞬間です!この曲で見せる押さえたシャウトっぷりには、感服です。この歌い方を聞いているだけで楽しめます!

10 Love Grow

柔らかなサウンドにのって、Sweetな一曲が展開します。ここでは、Debra Witherspoon女性ボーカルが、ソウルフルにDirty Soulに負けない魅力的な歌声を披露してくれます。この二人の掛け合いが、力を振り絞り若さ溢れるDirty Soulとそれを受け止める包容力に溢れる女性ボーカルという感じで、実に見事なデュエットを披露してくれています!

11 No Matter

今までの曲と違って、かなり爽やかな曲で、スムージィ~な歌声を披露してくれます。こういう曲もできるのねと、今後に期待をもたせてくれるような一曲です。90年代R&Bのような、美しいメロディーを美しく、控えめで丁寧に歌いこんでいくところに、彼の幅の広さを感じ取ることができますよ。

12 Show You

ストリングスがより暗雲を立ちこませるように暗く鳴り響きながらも、しっとりと艶やかな雰囲気へと持っていきます。その中でその低音のボイスをうまく使って、魅惑的な歌を披露していきます!転調後のDirty Soulの力強くその息吹には圧倒されしまいます・・・その荒削りな吼えっぷりは、たまりませんね。吼えっぷりでは一番の曲かもしれません。最後を飾るに相応しき一曲!最後にちょっとOutroがついていますが、これもギター一本でカッコよく見せてくれいます!

(Producer)

Dirty Soul:(1),(2),(3),(4),(6),(7),(8),(9),(10),(11),(12)
K.J.:(4)
Jimmy “Slamm” Jones:(5)
D.Neal:(6),(9),(11)
A.Richerson:(10)

(LINK)

HMV Order
P-VINE Order

☆☆☆☆☆