R&G / A LOVE TO REMEMBER

01. The Perfect One
02. Angel
03. Is It Over
04. When A Love Is New
05. Missing You
06. Love, Peace & Joy
07. Waiting
08. People
09. A Love To Remember
10. I Believe
11. You Are To Me
12. As I Pray

(総評)

GregとRodneyによる二人組みのインディーソウルのデビューアルバム!80年代90年代の美しいメロディーを大事にした雰囲気を持ちながら、そのソウルフルなボーカルスタイルで、美しく歌い上げていきます!心地よい歌声の中に、彼の素晴らしい歌唱力が見え隠れしていて、絶妙なメロディーラインのずらし方、フェイクなど、美しいメロディーを基調としながらも、ソウルフルに聞かせてくれます。ちょっと古いなと思うようなサウンドもあるのですが、それが逆に90年代のよき古き時代の音楽を思い起こさせてくれて、最近のR&Bにはない誠実さや正直さとかを思い起こさせてくれます。なんとバルバドス(中央アメリカです、キューバとかの下の島国!)という国の出身というから驚きです。海外のアーティストでありながら、ここまでSOULの歌心溢れる作品を作れるなんて、日本人にも励みになるじゃないですか!本人達もジャケットに書いているのですが、80年代90年代の音楽を聞いて成長し、それを愛してやまない二人が、その好きな音楽を再現している、それを感じさせてくれて、あー本当にこういう優しくて、美しい曲がこの二人は好きなんだろうな-と思ってしまいます。でも、それを実際に新しく作り上げられるということは、この二人はめちゃくちゃ物凄いメロディーメイカーでありトラックメイカーなのです。こういう曲を最近作れる人ってほとんどいなくて、本当に貴重な才能だと思います。どの曲も曲としてのメロディーの水準が高すぎます!このメロディーの良さとさらに、ボーカルの声の良さが合わさっているんですから!これはいいですよ。実際彼らは、バルバトスという国での評価はすこぶる高いようで多くの人に曲も提供しているようで、もちろん全曲セルフプロデュース!特に1曲目と2曲目の美しいメロディーは聞いて欲しい!この時代にこういう曲を主体とするアーティストが出てくるなんてステキです!
インディーズサイトでもなかなかCD-Rということや、録音状態が一曲目ちょっと悪い・・・ということもあり、評価が低いようですが、この人の歌心溢れるメロディーセンスは、絶対に見逃せないですよ。まずは御試聴を!
オススメ:(2),(1),(10),(3),(4),(7),(8),(9),(11)

(曲解説)

01. The Perfect One

美しいピアノのメロディーにのって爽やかに始まるバラード!もうメロディーが美しすぎる、心温まるコーラスの女性とR&Gの包み込むような包容力のある歌声が、心をふっと軽くしてくれるようです。本当に癒される一曲で、彼らのメロディーメイカーとしての只者ならぬ実力を遺憾なく発揮しています!凄すぎます・・・これは。メインボーカルの透き通るような通る歌声が素敵過ぎ!いいなーこの雰囲気・・・
最初雑音があるのが、なんとも残念・・・それさえなければ、名曲中の名曲になれたのに・・・

02. Angel

1曲目を遥かに凌駕するものすごいバラードがこれ!よかった、こっちは音がちゃんとしててよかった!徐々に重ね合わせていく美しいメロディーライン・・・そして、徐々に熱を帯びていくボーカル。凄い包み込むほどに暖かさに溢れながらも、情熱的な熱さも感じさせるこの稀有なボーカルは、本当に体感してほしい!そして、サビの心に響くメロディーライン・・・美しすぎて、心が締め付けられるんですよ・・・たまりませんね。これ。最後の転調から、定番ともいえるメロディーが徐々に高くなっていくのが、もう落としどころ!最後の女性コーラスも味があっていいなー。名曲!

03. Is It Over

まったりと、大人なムードたっぷりに甘く艶やかに歌い上げていきます。こういう艶っぽい曲もこの二人はしっかりとできるからさすがですねー。ただの甘めじゃないぞ!甘美さを持っています。その甘美な音楽の前にただただ聞き入ってしまいます。最後の女性コーラスのメロディーが激ツボ!そして、それに、絡み合うフェイクしながらメインボーカル、いやーこういうところに、SOULっぷりを感じるんですよねー。ただの美しいメロディー書くだけじゃないぞっていうね!

04. When A Love Is New

ここで、緩やかなUPPERサウンドが、かっこよく鳴り響きます。最初の電話のイントロなんて、定番で思わずにっこりしちゃいます!でも、ギターのさりげない使い方がマジでかっこいいんだよねー。どこか、鮮やかな夕焼けのような切ない美しいながらも切なくさせるような、そんな美しいメロディーでいながらしっかりとのれるカッコいい曲なんです!なんといったらいいんでしょ。名曲じゃ!

05. Missing You

アコースティックギターでさりげなーく弾いていきます。アコースティックらしいさりげない曲で、さらっと流して聞けてしまいます。なんか浜辺で弾き語りとかしてそうなそんな心地がよい曲です。

06. Love, Peace & Joy

もろ90年代っていうギターとシンセの音使いが懐かしい雰囲気を誘う中、かっこよくストレートに歌い上げていきます!いやー、こういうサウンドを現在でも作れる人っているんですねー。いいですわ!思わず顔がほころびます。マイケルとかそういう感じですよねーこういうのって。クインシージョーンズとかそんな懐かしい雰囲気をもっています。

07. Waiting

癖になるような畳み掛けて崩れていくようなメロディーがたまらない!本当にこの人の作り出すサウンドとメロディーはツボです!ストロングな歌声で、ガンガン歌いまくっていくカッコイイUPですよ!いやー、こういうねー音数すくないバックでひたすらストレートにストロングボイスで歌われるなんて凄すぎ!FUNKYでいて、女性のボーカルが力強くメインボーカルと掛け合って盛り上げていきます!踊れるステキな一曲です!

08. People

コンガなリズムにのって、陽気に歌ってくれる、心温まる一曲!バルバトス出身っていうのが、なんとなくわかる曲でもあります(笑)いやー最近こういう雰囲気の歌を歌えるアーティストって少ないので、もろR&Bな路線も歌えれば、こういうPOPSよりなサウンドに絶妙なリズムエッセンスを加えられるアーティストは非常に貴重だと思います。歌声一つでSOULを吹き込める素晴らしい歌い手です!明るく元気がでますよー!

09. A Love To Remember

優しいメロディーの上をどこか切なげに歌い上げていく!アルバムタイトル曲です。A Love To Rememberなんてちょっと切ないタイトルのバラードなんですが、この人の味のあるフェイクやメロディーの微妙なずらし方などが、聞いていて飽きないんですよねー。本当にすばらしい歌い手です。ほとんど生音に近いぐらいの質素なバックが多いのですが、それを感じさせないほどアルバム通して、幅があります。

10. I Believe

美しすぎる一曲!まさにこれこそバラードだ!といわんばかりのステキな一曲です。Sweetに歌い上げていくメインボーカル!いやー、まさに大人な歌ですねー。こういうストレートなバラードって気持ちいいですよねー。心が洗われます・・・。

11. You Are To Me

この音使いがたまらんねー。90年代R&Bファンの心をくすぐるというか・・・それでいて、しっかりとオヤジ声SOUL~粘着性たっぷり!ピアノ曲だけじゃなくて、こういうビートが聞いた曲でも思いっきり歌えます!しっかりとでも一度吼えれば、どこまでもカッコイイ!うーん、いい男じゃ!

12. As I Pray

アカペラでその強靭な喉の強さと、声の美しさを思う存分披露するこの一曲!まさにR&Gの真骨頂!ゆったりと雰囲気で心地よく歌い上げていきます。

(Producer)

gregory stoute & rodney small & anthony lowhar: All Song Producer

(LINK)

☆☆☆☆☆☆