Kloud 9 / Yearning 2 Love

01. Special One
02. Crave
03. Happy
04. Gimme gimme gimme
05. A Step Away feat. Tonia Hughes
06. Can’t Be Love feat.Mitchell Jones of Commissioned
07. I like It
08. Wanna Show You Love
09. So Many Reasons feat.Incognito
10. Yearning To Love (Interlude)
11. Yearning To Love
12. The Kind of Man I Am
13. Don’t Take It Personal feat.Micheal Fair & Kirk Whalum
14. Just Another Day introducing Russell White
15. Ready Willing Wanting
16. So Many Reasons (Copyright Mix)

(総評)

Kloud9の3年ぶりとなる2ndアルバムがついにUKのレーベルExpansionからリリース!その類まれなるセンスでSmooth Jazzの要素をうまくR&Bに取り入れながら、美しくやさしくSOULに溢れた歌を聞かせてくれる兄弟デュオ!まさに極上といえるその歌のセンスには、ただただ脱帽するしかなく、往年のSOULアーティストに通じるそのセンスとJazzの即興演奏を取り入れるそのサウンドの躍動感、そして現行のR&Bよりもさらに一歩上をいくそのメロディーセンス!この三つが混ざり合い味わい深い一枚を完成させています。
 Smoothで美しい二人の歌声にうっとりさせられつつも今回は女性ボーカルとして、Tonia HughesのようなSOULFULな女性ボーカルや彼らととても相性がいいJacquelyn Desousaを招いて、男女の絡みも面白いのです、今作は特にゲストが豪華でいてそのゲストがいい味を出していて、前作に引き続きゲスト参加しているIncognitoもその個性的なサウンドでリスナーを躍らせ、CommissionedからはMichell Jonesが素晴らしい歌声を披露してうっとりとさせてくれます。さらに、Michael FairとKirk Whalumの二人のJazz Menたちが、素晴らしい演奏を聞かせるなど、ホントそれぞれがKloud 9の二人と楽しく作り上げた一曲なんだなと感じることができます。基本的にはSmooth Jazzを上手く取り入れたサウンドなのですが、それだけに終わらないグルービーで躍動感溢れるサウンドが耳をひきつけます。
 胸を締め付けるようなバラードから、一転躍動感溢れるグルービーな曲へと様々な面を繰り返しながらアルバムは進んでいきます。特に”Special One”,”Can’t Be Love””Yearning To Love”の美しさにただただ聞き入ってしまいます。そして、”Happy”や”I Like It”などのグルーヴィーで躍動感溢れる楽曲に踊らされちゃいます、特に最後のCopyrightのRemixなんて、ドライブしながら聞き入りたい一曲です!そしてJazzの要素をふんだんに取り入れた”Gimme gimme gimme”や、”Don’t Take It Personal”のSwingの素晴らしさにただただ聞き入っちゃいます。即興演奏の素晴らしさを改めて感じました。どの曲も穏やかな気持ちで聞くことができて、一枚聞いていて癒されること間違いないです!美メロも多くて、本当にどの曲も末永く聞ける素晴らしい楽曲ばかりです。本当の意味での上質なR&B Musicがここにありますよ!
本当に今年最も個性的なアルバムが登場したといってもいいぐらいに、R&Bリスナーだけじゃないもっと広い人たちにも訴えることができる素晴らしき一枚です。ライナーノーツには、リリックも載っているので、ぜひ見てみてください、ステキな愛の歌がちりばめられていますよ。ぜひ手にしてみてください!
オススメ:(1),(2),(3),(4),(6),(7),(8),(9),(11),(12),(13)

(曲解説)

01. Special One

唯ひたすら愛を歌い上げるリリックの流れるような気持ちよさと、美しいメロディーに酔いしれる一曲!Silkのような肌触りの美しいメロディーと歌声が奏でる慈しみと美しさに溢れた曲でSEXYなKendallとKelvisの歌にうっとりとさせられてしまいます。そこからリズムにのったHOOKのメロディーが心地よく響きます。すごいかわいらしい歌詞ですよ。女性に歌って上げたくなるようなただ一人の人に向けられた愛の歌が心に響きます。サウンドも美しいコーラスをさらに心地よく包み込んでくれる極上の一曲です。

02. Crave

激しい愛の感情を歌い上げつつ、ミッドグルーブなサウンドにのって、情熱的な歌を歌い上げていきます。Smoothなサウンドとその中でしっとりと歌い上げるKloud9の二人、なんか大人なグルーブ感がここにはあります。その穏やかな歌声とはまた違う内面の激しさがこの曲は現れてて、その対比が面白いのです。

03. Happy

FUNKYでJazzyなサウンドにのって、歌をしっとりと聞かせてくれます。この躍動感があるサウンドとフレーズが絶妙に絡み合って絶対に癖になりますよ。まさにこれこそグルービーなサウンドです!その上で伸びやかな歌声を聞かせる二人にやられます。そしてこれリリックも面白くって、どやったら幸せに出来るのどうなったら幸せなのと女性に問い掛けて、そこを女性ボーカルTonia Hughesが、上手いこと答えるんですよ。いや言われてみたいですねこんな言葉。”貴方と近くにいられるだけでいいの、私が幸せになるには、もっとものなんかよりも大事なものが欲しいの。”

04. Gimme gimme gimme

美しいピアノのイントロからGimme gimme gimmeというgive meの俗語を重ねたフレーズがなんとも癖になる一曲です!Jazzyなサウンドにのって、サウンドはあくまでもしっとりと聞かせてくれます。最後の即興演奏を交えたSOULなスタイルが、彼らの真骨頂を見せ付けていますね!この最後のJazz Swingが最高にカッコよい!Kendallのリリックの自分の頭のことを書いてあるのが、ちょっとリアルで笑っちゃいます。

05. A Step Away feat. Tonia Hughes

Tonia Hughesという力強いストロングシンガーを迎えての一曲で、グルービーな音とグッとダンサブルさを増したサウンドで、躍らせてくれます。バックのGuitarの音色がかなりぶりぶりでFUNKYでカッコイイし、それがTonia HughesとKloud9の掛け合いをかっこよく盛り上げていきます!Tonia Hughesの歌いっぷりが見事です!

06. Can’t Be Love feat.Mitchell Jones of Commissioned

これは名曲!優しく包み込むなコーラスから、誠実な歌声で歌い上げていきます。有名なゴスペルGROUPのCommissionedのメインボーカルMitchell Jonesを迎えて、3人が織り成す、やわらかくやさしい歌が、聞く人の心を包み込んでくれます。悲しい失恋の歌なのですが、そんな傷ついた心を包み込むようなステキな3人の穏やかな歌声に本当に癒されます。サウンド的にも音数を少なくして3人の歌声をしっかりと聞かせようとしてて、織り成すメロディーがグッと引き立っています。絶対いい曲なので聞いてください!

07. I like It

Good Vibes!思わず体が動き出すようなダンサブルなイントロから素晴らしい歌を聞かせてくれます。歌いやすいHOOKなんて、思わず一緒に歌ってしまうほどに心地よいメロディーです。女性ボーカルが効果的に入ってきて、思わずそのSOULFULな歌声に唸ってしまいます。彼らのサウンドは本当に丁寧なつくりが多くて、ここでもギターがいい味を出して、密かなFUNKっぽさを演出しています。最後の終わり方もグッときますねー。

08. Wanna Show You Love

ミッドテンポなサウンドから、2ndVerseでいきなり転調が入るのが、面白い作品。そして、なんとも晴れやかなSOULFULなバックサウンドが、まさに良質なR&B作品としての質の高さを感じさせてくれます。そして、ひたすら一人の人への愛を歌い上げる二人のやさしく手をとって歌ってくれるようなそんな優しさに思わずうっとりしてしまいます。トランペットや、サックスの名演奏も聞き所!

09. So Many Reasons feat.Incognito

Incognitoをfeatしたのが、もうわかりますよ、イントロ聞いただけで、それほどにかっこよくダンサブルなSWEET SOUL SOUNDにやられてしまいます。後半のRussell WhiteやRoger Ryanもボーカルで参加し、最後はPOWERFULに歌い上げていきます。このRussell Whiteって人の歌声が伸びやかなテナーボイスでかなりかっこいいですよ。最後の終わり方も、心地よくて、夏に思わず聞きたくなっちゃうような爽快感がある一曲です!Blueyのギターとキーボードがめちゃくちゃ踊りたくなっちゃうほどに、小気味いい!

10. Yearning To Love (Interlude)

Ralph Loftonという人がゆったりと甘く語りあげていきます。Kloud9の紹介をしているのですが、この語りがなんとも癖になりますね。

11. Yearning To Love

そして、その同じサウンドにのって、ゆったりとアルバムタイトルでもある曲が、しっとりと歌いあげていきます。サウンドも落ち着いていて、ゆっくりとリズムを刻むドラムが心地よく響き、二人の歌の美しさと愛の思いをひたすら歌うリリックに、ただただ聞き入ってしまいます。丁寧な英語で歌いやすいので、一緒に歌っていましょう。しみますよ。

12. The Kind of Man I Am

こういうSynthやキーボードの音が二人は大好きなんだなーと感じさせる一曲。ちょっと明るい感じの音使いがなんとも好感が持てます!そして、HOOKのメロディーが面白い一曲で、男がいる女性に対する思いを歌っているのですが、なんかやわらかいその音使いが、とても気持ちがいいですよ。グルーブ感があるドラムのリズムと、絶妙のSmoothな歌声が合わさってゆったりと聞けるステキな曲になっています。心地よさたっぷりです。

13. Don’t Take It Personal feat.Micheal Fair & Kirk Whalum

前作を思い起こさせるような素晴らしいSweetなJazzyサウンドで包み込んでくれます!あくまで歌声は最低限でありながら、楽器と歌声が絶妙のハーモニーを醸し出しています!ライブで聴いたら面白いだろうなー。Michael FairのFlugel Horn、Kirk WhalumのSaxどちらも痺れるようなJazzyな演奏で、優しく包み込む愛情に溢れた音を聞かせてくれます、そして、Kloud9の二人も諭すように歌いながら、リスナーを包み込んでくれますよ。リリックのようにただただ彼らの歌に身を任せたくなります。

14. Just Another Day introducing Russell White

ゴスペルのようなRussell Whiteの力強いボーカルがかっこよく響き渡ります。Roger Ryanのフェンダーローズも躍動的に跳ね回ります。かなり熱いボーカルがカッコイイ!

15. Ready Willing Wanting

最初のイントロの哀愁漂うギターから切ない一曲が始まります。感情を込めて、歌いこんでいく二人の歌声がたまりません。Tom Hembyのギターもやばいですしね。胸を締め付けられます。今までとちょっと趣を変えたアコースティックサウンドが新たな二人の魅力を引き出してくれますよ。そして、PercussionまでこなすKendallの楽器のレパートリーの多さには脱帽です。しかもすごいリリックがいいんですよねー。

16. So Many Reasons (Copyright Mix)

Copyrightというハウス系のアーティストがRemixをした一曲でハウスっぽい繰り返しから爽やかなサウンドが展開します、ドライブにいきたくなるようなそんな音楽です。最後の一度音が止まってからまた始まったり、7分弱という長さを感じさせないREMIXなのが凄いですよ!

(Producer)

Kedall Duffie:(1),(2),(3),(4),(5),(7),(8),(9),(10),(11),(12),(13),(14),(15)
Mitchell Jones:(6),(7)
Copyright:(16)

(LINK)

Delightful Music Featuring Kloud9!
www.kloud9.com
EXPANSION RECORDS

☆☆☆☆☆☆